練馬桜台聖書フォーラム

悪霊論 レジュメ(15)2023年 12/23

2023.12.27

カテゴリー:お知らせ, 天使論、サタン論、悪霊論, 学び

天使論、サタン論、悪霊論レジュメ
(38
)改め
悪霊論(15)2023年12
/23

 

質問者と質問に即答できる先生方に感謝

 

2010年フルクテンバウム博士セミナー『天使論、サタン論、悪霊論テキスト) を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD8枚組)(MP3版)(テキストのみ
 

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会 を使用しています)
「新改訳3」とは聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会 

「新改訳2017」とは聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 からの引用です。
紫色の聖句参考聖句
(英語訳は基本American Standard Version  ASVです。)
黒色の文章がセミナーの説明文

緑色の文章はHP編者による補足説明

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

紙の聖書「新改訳2017」こちらをどうぞ

 

 

悪霊論

 

イントロダクション
Ⅰ.悪霊の存在     

Ⅱ.悪霊の呼び名     
Ⅲ.悪霊の人格     
Ⅳ.悪霊の起源     
Ⅴ.悪霊の数    
Ⅵ.悪霊の組織     
Ⅶ.悪霊の特徴 
Ⅷ.悪霊の活動      
Ⅸ.悪霊の支配     
Ⅹ.悪霊と信者
Ⅺ.悪霊の将来の活動
Ⅻ.悪霊の運命

 

 

天使論、サタン論、
悪霊論Q&A(1/2)
 

 

セミナー参加者の方々からの質問とそれに対する回答

 

 

Q:

~気が付かなくても自分に天使がいて全部見守ってもらっていた安堵感と恥ずかしい気持ちが半々。
来年は聖霊論も学びたい。

 

A:中川健一牧師、以下中川牧師)

この場ではお答えできませんので少し考えてみます。

⇒この翌年のフルクテンバウムセミナー2011年は
『聖書が教える救いとは』「救いの10の側面」「33の事項:位置的真理に関する学び」になりました。
(悪霊論(13) Ⅹ.悪霊と信者 D.信者には責任がある。 ④神の武具を身につける。聖書。 エペソ6章 1コリ12:13

 

 

 

 

Q:

霊的な存在の堕天使と、肉体を持つ人間の女性が結婚することがピンとこない。
わかりやすく詳しい説明で理解を助けて欲しい。
(何人かの人が同じような質問をしています。)
(悪霊論(4) B.閉じ込められた悪霊の起源 2.永遠に閉じ込められた悪霊 a.創6:1~4
悪霊論(5))

 

A:フルクテンバウム博士、以下F博士)

悪霊は霊的な存在で肉体を持たないが、肉体を持っているかのようにあらわれ、振る舞い、行動することができます。

例)
ヤコブが天使(これは受肉前のメシア、第二位格の神であるとフォーラム参加者の皆さんは理解できていました)と相撲をとった(創32:24~31)
その時に彼は実体のない物体と相撲しているかのようにふるまっていただけだと思うか?
あるいは実際に何かの力を感じ人と相撲をとっているような実感があったと思うか?
あの天使という存在は一晩中ヤコブと相撲を取るぐらいに実体のある印象をヤコブに与えていた

創世記6章の説明
人間の男の姿を取って悪霊があらわれ、男のように振る舞い、その結果人間の子供ではない半分人間半分超人間というようなおかしげなものを産んだことは充分可能です。
天使、悪霊もそうですが、超自然的な存在ですから、私たちが考えている自然界の現象以上のことができると覚えておかなければいけません。

 

 

 

 

Q:

幽霊を定義してほしい。
弟子が湖の上を歩く師を見て恐れた時のもの(マタ14:26、マコ6:49、ヨハ6:19)は現在私たちが言う死者の霊と同じか?
その幽霊とは何か?

近親者の霊を見て「あの人は天国に行けた」「行けない」と言っている友人がいる
(その人にもアドバイスしたいということでしょうね。)

 

A:(F博士)

当時のユダヤ教では死んだ人の霊は3日間さまよっているという教えがありました。
だからラザロのところでも死んで4日目にイエス様が行っているでしょう。
ヨハ 11:17 さて、イエスが行ってごらんになると、ラザロはすでに四日間も墓の中に置かれていた。
ヨハ 11:39 イエスは言われた、「石を取りのけなさい」。
死んだラザロの姉妹マルタが言った、「主よ、もう臭くなっております。
四日もたっていますから」。

弟子たちは、当時のユダヤ教の誤った概念からくる死者の霊がさまよっているのを見たと思ったのでしょう。
それは聖書的ではありません。
死んだら霊が3日間漂っていると聖書は教えていないのです。
当時のユダヤ教徒がそう信じていただけです。
だから弟子たちがあのような反応をしているわけですね。

こういう幻を見て天国に行ったとか言うのは、友だちと言わない方がいい。
もし本当に見たという人がいたらそれは悪霊です。
悪霊が人の形で出る
死んだ人が現れて見えるというのは聖書的にいえば可能性はゼロなのですから。
だから聖書に基づいて論じるということ。
注意してあげた方がいいですね。

(死後の世界(22) Q&A 27 幽霊の正体

 

 

 

 

Q:

サタン論 テキスト11ページの冒頭
神は宇宙の異なった場所を、異なった天使たちに与えた。について教えて欲しい。
(サタン論(6) Ⅶ.サタンの6つのすみか B.宝石で覆われたエデンの園)

 

A:(F博士)

これはエゼキエル書28:11~19という文脈の中で話しました。
(サタン論(2) Ⅲ.サタンの堕落 C.サタンの堕落:罪の結果)
サタンが堕落する前には、神様はこの地の管理権をサタンに与えました。
それ以降の歴史を見ると地球のそれぞれの国がそれぞれ異なった天使たちに委ねられているとわかります。
(天使論(9) Ⅸ.天使の働き D.諸国の間における天使の働き
天使はこの地上だけではなく宇宙を飛び交う力もありますから、そこから一人ひとりの天使がそれぞれの宇宙の異なった場所に支配権を与えられているという結論がでてきます。

 

 

 

 

Q:

精神病と悪霊によるものとの違いをどのように見分けることができるのか?

 

A:(F博士)

まず大事なことは、悪霊によるものではないという大前提で最初見た方がいいです。
マルコ5章にあったように悪霊に支配されている場合はさまざまな兆候が一緒に出てきているのです。
(悪霊論(11) Ⅸ.悪霊の支配 B.悪霊の支配の兆候 マルコ5章

精神病の場合は今では薬を投与して治療して状況を和らげることは可能ですが、そののちも何の効果もない場合は次に悪霊の可能性を考えることもあり得るでしょう。
もし悪霊によるのであればそれが精神的なものであれ、肉体的なものであれ、医学的な治療は効果をもたらしません。
まず悪霊ではないという前提でいろいろなことを試してみるのがいいと思います。

 

(中川牧師)

今の時代は福音書の時代ほど悪霊が活発ではないという大前提があるのです。
(悪霊論(7) Ⅷ.悪霊の活動 A.歴史 ③使徒の働き以降、旧約聖書のレベルに戻る。
ですから悪霊によるという判定はもう最後の最後に。
ハッキリと分かる場合以外は最初から考えない方がいいということですね。

 

 

 

 

Q:

心理学によるカウンセリングは悪霊とのかかわりがあるのか?
ユングかフロイトか心霊術との関わりがあったと聞いたことがあるが、そういうものから導き出された方法であるなら不安を覚えたりする

 

A:(中川牧師)

医学と同じで心理学も科学的アプローチの一分野ですから、心理学によるカウンセリングが悪霊との関わりがあると断定しない方がいいです。
ほとんどの場合はありません。
先ほど言ったように、悪霊のことを意識するのはよくないのです。
明らかに悪霊的な兆候があらわれている場合以外は、人間が論理的に学んで蓄積していった学びの成果だと受け止めて、悪霊だと考えない方が良いと思います。

 

 

 

 

Q:

諸国の間における天使の働き。
全世界の国々に各々天使が統治者として働いているのか?
日本、アメリカなど。

yesの場合或る時は聖天使ある時は堕天使と統治者が変わることがあるのか。
特に対イスラエル政策の変更により。

 

A:(中川牧師)

全世界の国々に各々天使が統治者としておかれている可能性があります。
(天使論(9) Ⅸ.天使の働き D.諸国の間における天使の働き①「世界の統治者」「諸国の統治者」
しかし聖書は日本に統治者がいると書いてないでしょう。
ですから書かれていることを超えて答えてはいけないのです。
イスラエルに関係する国の統治者が置かれているとするならば、それ以外の国にも置かれていてその国の運命を導き守っていると考えることはおかしくないです。
しかし書いてないので断言できない、そこまでです。

 

堕天使と聖天使が共に、片方は神の使いとして、片一方は悪の使いとしておかれています。
両方が戦っているわけですから、どちらかがどちらかに取って代わるということではなくて両方いるということです。
これが今回のセミナーで学んだことです。

(悪霊論(7) Ⅷ.悪霊の活動 B.一般的な活動①神の計画の妨害、C.特別な活動 ①諸国の支配
(悪霊論(6) Ⅵ.悪霊の組織)

 

 

 

 

Q:

サタンの業やにせの奇跡についてイエスの御名によってなされるなら、どのように見分けるのか?
いやしの賜物を持つ牧師先生もいらっしゃる中、何をどのように見分けるのか。

 

A:(F博士)

その人が語っているメッセージが本当の福音かそうでないかによって見分けます。
もしその人が奇跡を行った後、聖書に書いてあるのとは違うことを教えているならば、その癒しは別のところから来ていると考えていいです。
教えが書かれた言葉と一致していないならば、その力は神から来ていないと考えていい。
この牧師が神の言葉にかなったことを教えているならば、それはイエス様から来た奇跡、癒しだと認めてよろしい。
そうでなければ注意した方がいいです。

 

 

 

 

Q9:

神殿に刻まれるケルビムは護衛の象徴と考えてよいか。

 

A:(中川牧師)

ケルビムは契約の箱の贖いのふたを守っている存在です。
(天使論(6) Ⅷ.組織 B.天的存在の3つの階級 3.ケルビム

ですから象徴的に神殿に刻まれるケルビムは護衛の象徴だと考えてOKです。

 

 

 

 

Q10:

悪霊追い出しについて

マルコ16:17でイエス様が 信じる者に伴うしるしとして悪霊を追い出すとある。
マル 16:17 信じる者には、このようなしるしが伴う。
すなわち、彼らはわたしの名で悪霊を追い出し、新しい言葉を語り、

よく悪霊を縛って追い出せとか悪霊の名、口をきけなくする霊をさして追い出せと言われる。
これは聖書的でないのか?
これは悪の力によって悪を追い出しているのか?

 

A10:(中川牧師)

まず悪霊を縛ること自体は聖書的ではないと学びました。
(悪霊論(9) Ⅷ.悪霊の活動 D.オカルト的活動 4.オカルトの罠 c.魔術あるいは呪術 ⑪ サタンを縛ったり解いたりすること 縛る解くという言葉

悪霊の名をさして追い出すことが聖書的なのかそうでないのかについては触れませんでしたね。

 

(F博士)

悪霊の名を呼んで追い出すというのはユダヤ教の習慣です。
聖書では私たち信者にそういうパターンで追い出しなさいという教えはありません。
ですから、そうすることは罪ではないけれども、必要のない儀式をなんでやる必要があるのですか、が答えです。

さっき言ったように(悪霊論(12) Ⅸ.悪霊の支配 F.悪霊の追い出し 2.追い出しの方法単純な言葉でキリストの御名の権威を用いて悪霊に命じるだけでよろしいということです。

 

(中川牧師)

悪霊を追い出すこと自体は非聖書的ではないのです。
わかりますか?皆さんそこ、大丈夫ですか?

 

 

 

 

Q11ー1:

生まれたばかりで亡くなった子供や、神がつくられた世界などの一般恩寵から神を感じることも未だできないうちに亡くなった子供にも守護天使がついていたと思うが、こうした子供たちは死んだら天国に行けるのか?

 

A11ー1: (中川牧師)

守護天使についてちょっと整理しておきます。
守護天使は信者に一人ずつ付いています。
未信者にはついていません。
子供はついています。
マタ 18:10 あなたがたは、これらの小さい者のひとりをも軽んじないように、気をつけなさい。
あなたがたに言うが、彼らの御使たちは天にあって、天にいますわたしの父のみ顔をいつも仰いでいるのである。

では子供がいつの段階になったら守護天使がいなくなるのか?
それは聖書には書いてありません。
ですから神さまがこの子はもう一人で判断できると思われた時に守護天使がそこから去っていくのでしょう。

私たちは信じた瞬間に、神さまから任命を受けた守護天使がついてくれます。
(天使論(10) Ⅸ.天使の働き F.信者に関する働き 2.信者の守護

 

 

Q11ー2:

子供が死んだら天国に行けるのか。
まだ判断できない年齢で死んだら天国に行けるかどうか。

別の質問は、携挙が起こった時に私たち夫婦はクリスチャンだが小さな子供はまだ分からない。
天に上がるのは私だけか?~

 

A11ー2:(F博士)

残念ながら聖書はこのテーマに関しては全く沈黙しているのです。
例)
大洪水の時に子どもは全部助かった?
助かってないね。
(創6~8章 助かったのはノアの家族8人だけ)
携挙の時に子供が挙げられるかどうか、天国に行くかどうか、断定的に聖書は書いてない。

例)
バビロニア軍が攻めのぼりエルサレムが破壊された時に子供たちの首が切り取られたと聖書は書いている(2列王25章)
列王下 25:7 ゼデキヤの子たちをゼデキヤの目の前で殺し、ゼデキヤの目をえぐり、足かせをかけてバビロンへ連れて行った。

だから子供は(天国に)行けない、携挙されないと私が言っているのではないのです。
わからない、書いてないということです。

例)
ソドムとゴモラの場合も子供も含めて滅びた
(創18:20~19:30)
(助かったのはロトと娘2人の3人だけ)

ですからわからない。

でも神様がなさることは全部正しいと安心していたらいいのではないですか。

(死後の世界(21)Q&A 13流産した赤ちゃんは
(死後の世界(3)Ⅰ.不滅 D.誤った説 c.この説を否定する議論(1)神学的議論 ⑤死んだ幼児や無知な異教徒はどうなるのか。)

 

 

 

 

Q12:

死んだサムエルの霊を引っ張ってきたというのは本当にサムエルの霊なのか?

サム上 28:8 サウルは姿を変えてほかの着物をまとい、ふたりの従者を伴って行き、夜の間に、その女の所にきた。
そしてサウルは言った、
「わたしのために口寄せの術を行って、わたしがあなたに告げる人を呼び起してください」。
28:9 女は彼に言った、
「あなたはサウルがしたことをごぞんじでしょう。
彼は口寄せや占い師をその国から断ち滅ぼしました。
どうしてあなたは、わたしの命にわなをかけて、わたしを死なせようとするのですか」。
28:10 サウルは主をさして彼女に誓って言った、
「主は生きておられる。
この事のためにあなたが罰を受けることはないでしょう」。
28:11 女は言った、
「あなたのためにだれを呼び起しましょうか」。
サウルは言った、
「サムエルを呼び起してください」。
28:12 女はサムエルを見た時、大声で叫んだ。
そしてその女はサウルに言った、
「どうしてあなたはわたしを欺かれたのですか。
あなたはサウルです」。
28:13 王は彼女に言った、
「恐れることはない。
あなたには何が見えるのですか」。
女はサウルに言った、
「神のようなかたが地からのぼられるのが見えます」。
28:14 サウルは彼女に言った、
「その人はどんな様子をしていますか」。
彼女は言った、
「ひとりの老人がのぼってこられます。
その人は上着をまとっておられます」。
サウルはその人がサムエルであるのを知り、地にひれ伏して拝した。
28:15 サムエルはサウルに言った、
「なぜ、わたしを呼び起して、わたしを煩わすのか」。
サウルは言った、
「わたしは、ひじょうに悩んでいます。
ペリシテびとがわたしに向かっていくさを起し、神はわたしを離れて、預言者によっても、夢によっても、もはやわたしに答えられないのです。
それで、わたしのすべきことを知るために、あなたを呼びました」。
28:16 サムエルは言った、
「主があなたを離れて、あなたの敵となられたのに、どうしてあなたはわたしに問うのですか。
28:17 主は、わたしによって語られたとおりにあなたに行われた。
主は王国を、あなたの手から裂きはなして、あなたの隣人であるダビデに与えられた。
28:18 あなたは主の声に聞き従わず、主の激しい怒りに従って、アマレクびとを撃ち滅ぼさなかったゆえに、主はこの事を、この日、あなたに行われたのである。
28:19 主はまたイスラエルをも、あなたと共に、ペリシテびとの手に渡されるであろう。
あすは、あなたもあなたの子らもわたしと一緒になるであろう。
また主はイスラエルの軍勢をもペリシテびとの手に渡される」。

 

A12: (中川牧師)

口寄せ(新改訳2017では霊媒)死者と交流する女のところに行くわけで、あの時に出てきたのはサムエルです。
なぜわかるかと言うと、女がびっくりしているのです。
本物が出てくるはずがないから。
あそこは神さまがサムエルの霊を出させたという箇所です。

オカルト的にサムエルの霊がでてきたのではない。
オカルト的だと悪魔的な方法でしか声が聞けず、サムエルのではない声を、聞いているかのように悪魔がみせるのです。

ところがあそこはホントに出てきてますから、オカルト的な方法でサムエルに語りたいと思って方法は間違っていたけれど、サムエルと対話できたという箇所です。

(悪霊論(8) Ⅷ.悪霊の活動 D.オカルト的活動 2.オカルト世界の存在 a.申命記18:9~14 死人に伺いを立てる者
(死後の世界(2) Ⅰ.不滅 B.不滅の証拠 10.サウルの前に現れたサムエル
(死後の世界(7) Ⅱ.中間状態 D.中間状態の体 4.状態)

 

 

 

 

Q13:

サタンが命を作り出すことができると話があった。
エジプトのパロの魔術師がそれをしたと先生は言われたが、それ以外に聖書でそのことを教えている箇所があるのか。
(サタン論(5) Ⅵ.サタンの本質 F.サタンは奇跡をおこなうことができる

 

A13:(F博士)

モーセ五書だけが神さまの奇跡に似たものを作り出すと教えているのではないです。
黙示録13:11~18にも同じようなことがあります。
反キリストの像が生けるものとなり語ったり殺したりすることができるようになります。
サタンがその像を作り、それに命を与えているのです。
ですから出エジプト記だけの説明ではありません。

黙 13:11 わたしはまた、ほかの獣が地から上って来るのを見た。
それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。
13:12 そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。
また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。
13:13 また、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。
13:14 さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。
13:15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。
13:16 また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、13:17 この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。
この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。
13:18 ここに、知恵が必要である。
思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。
その数字とは、人間をさすものである。
そして、その数字は六百六十六である。

(ヨハネの黙示録(13) B.大患難時代 6~18章 2.大患難時代の中間に起こる出来事 10~14章 h.地からの獣 13:11~13:18 (1)獣の実体とその働き13:11~15 (2)獣の刻印 13:16~18)

 

 

 

 

Q14:

人間と動物との間で意思疎通、意見交流ができると主張している人がいる。
その人はその能力でビジネスをしている。
その人は悪霊と関わっていると言えるか?
もし言えるなら、この働きを受けようとしている人に助言したいと思う。

 

A14:(F博士)

人間が動物と交流できるという場合は例えばバラムのロバが話をした。

民 22:28 すると、主が、ろばの口を開かれたので、ろばはバラムにむかって言った、
「わたしがあなたに何をしたというのですか。
あなたは三度もわたしを打ったのです」。
22:29 バラムは、ろばに言った、
「お前がわたしを侮ったからだ。
わたしの手につるぎがあれば、いま、お前を殺してしまうのだが」。

22:30 ろばはまたバラムに言った、
「わたしはあなたが、きょうまで長いあいだ乗られたろばではありませんか。
わたしはいつでも、あなたにこのようにしたでしょうか」。
バラムは言った、
「いや、しなかった」。

神さまが動物に特別な能力をそこでは与えているわけです。

そこは超自然的なものが関わってますから、これは間違いなくオカルト的な世界との関わり無しにはそういうことができないので、これはとても危険なことです。

(悪霊論(8) Ⅷ.悪霊の活動 D.オカルト的活動 3.オカルトの特徴 ~)

 

 

 

 

Q15:

サタンは日本語で悪魔の総称のようなものという認識を持っていたが、
そうではなくサタンという個別の名前でサタンはひとりということか?

 

A15: (中川牧師)

悪魔あるいはサタンは一人あるいは一匹です。
(サタン論(1))

そして悪霊が無数にいるのです。
(悪霊論(6)Ⅴ.悪霊の数

 

 

 

 

Q16:

天地創造の前に神は宝石で覆われた地球を創造し、ルシファーにその支配権を与えられたがそこで堕落したため暗闇となり、再度天地創造が行われたという解釈でよいか?

 

A16: (中川牧師)

まず6日間の天地創造の前の状態を考えると
最初の創造が行われた時には地球は宝石で覆われた姿で存在していました。
その時には私たちが今言う星太陽月はありません。
それは6日間の創造に属していますから。
また私たちが今、光というものはありません。
それは6日間の創造で出てきたからです。
それ以前の光は神の栄光の光シャカイナグローリーと宝石が放っている輝きです。
神様はその時にルシファーにその支配権を与えられました
(サタン論(6) Ⅶ.サタンの6つのすみか B.宝石で覆われたエデンの園

ただし私は「ルシファー」という言葉は使いたくありません
「ルシファー」とはラテン語で、聖書にはもともとない名前だからです。
「明けの明星」を使ったほうがいいと思います。
(サタン論(4) Ⅴ.サタンの呼び名 B.サタンの称号 1.明けの明星

それが堕落したために被造の世界が混沌とした世界になります。
それが創世記1:2です。
そこから6日間の天地創造が行われるという順番です
(サタン論(2)Ⅲ.サタンの堕落 C.サタンの堕落:罪の結果

創 1:1 はじめに神は天と地とを創造された。

1:2 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
1:3 神は「光あれ」と言われた。

すると光があった。

 

 

 

 

Q17:

将来におけるサタンの業の中のハルマゲドンと千年王国は同じ時期と考えてよいのか?

 

A17: (中川牧師)

ハルマゲドンの戦いでサタンが全世界の軍勢を率いてユダヤ人を抹殺しようとします。
ユダヤ人がいなくなると「メシアであるイエスよ、来てください。」と祈る民がいなくなり再臨がなくなるからです。
(ヨハネの黙示録(16) ハルマゲドンの戦いの展開
(終末論のクライマックス(5) Ⅱ.再臨の条件

ハルマゲドンがあり、そしてユダヤ人の民族的救いがあり彼らがメシアを信じる祈りをした時にメシアが到来し、それから千年王国が来ます。
(終末論のクライマックス(13) ハルマゲドンの戦い
(終末論のクライマックス(20) Ⅴ.第5段階イスラエルの国家的新生
(ヨハネの黙示録(18) C.再臨とその後に起こる出来事
(ヨハネの黙示録(19) D.メシア的王国

 

順番は大患難時代の最後にハルマゲドンがあり、その次に地上再臨があり、千年王国があるということです。
(サタン論(9) Ⅶ.サタンの業 E.諸国民の間におけるサタンの業 5.ハルマゲドンの戦いを起こす 6.最終戦争で異邦人を扇動する

 

 

 

 

Q18:

144千人とは大患難時代に救われるイスラエル人の数か?

 

A18: (中川牧師)

そのとおりです。
大患難時代に彼らが救われて世界宣教に出て行きます。

144000人は患難期の最初に救われ前半に世界宣教に出ていくユダヤ人、童貞で、のちに救われるユダヤ人はほかにも沢山でます。

(ヨハネの黙示録(5) 1.大患難時代の前半に起こる出来事 b.144000人のユダヤ人と世界大のリバイバル
(終末論のクライマックス(10) Ⅴ.反キリストの興隆 B.宗教的支配
(ヨハネの黙示録(14) B.大患難時代 2.大患難時代の中間に起こる出来事 i.患難期の宣言 (1)第一の宣言 シオンの山の上の144000人

 

 

 

 

Q19:

フルクテンバウム先生が初めて黙示録を読まれた時の感想は?
すぐ理解できたか?
難しいと思われたか?

 

A19:(F博士)

黙示録を初めて読んだ時にそんなに難しくなかったです。
旧約聖書をずっと学んで、その知識があったので
黙示録の大半は旧約聖書の預言の整理なのです。
黙示録には550の旧約の引用があるのです。
だから旧約を知っていれば黙示録の大半は理解できるのです。
もちろん全部理解したというわけではないです。
旧約聖書を学んでいる人が黙示録を読めば、学んでいない人と比べるとはるかに理解しやすいのです。
黙示録は旧約を知っているという前提で書かれている本なのです。
例)
アメリカで預言を教えている非常に有名な教師が黙示録について本を書いた
12章に「大鷲の翼」に載せて助け出される女の話がある
彼がその女をイスラエルだと理解したのは正しい
「大鷲の翼」をどう解釈したか
鷲とはアメリカの象徴で アメリカの空軍の助けで彼らは助け出されると
しかしポーランド、ドイツ、オーストリアも鷲がシンボルになっている
どうしてポーランドの空軍、ドイツの空軍、オーストリアのエアフォースではないのか
それは著者がアメリカ人であって自分の国に都合のよい解釈をしている
アメリカという国を聖書預言の中にこっそりと仕込むのが彼の解釈
しかし旧約聖書でその鷲の羽根とはどう使われているかをまず勉強しなければいけない
その言葉はモーセが出エジプト記19章で使っている
神さまが「鷲の翼に載せ」るようにしてあなたがたをエジプトから連れ出したとおっしゃっている。
それが出エジプト体験のこと
19:4 『あなたがたは、わたしがエジプトびとにした事と、あなたがたを鷲の翼に載せてわたしの所にこさせたことを見た。
もしそのアメリカ人の教師がいう黙示録12章の解釈が正しいならば

その人は出エジプトはアメリカ空軍の助けがあったからできたとまず私に証明しないと私は信じない
だから出エジプト記19章を知っているとその意味はすぐにわかる
これは、あとから追いかけられたけれども神の奇跡的介入があったので安全に脱出することができたことを「鷲の翼に載せて」という言葉で表現している
ユダヤ人たちはエジプトに追いかけられたけれども、神の介入の結果助かったことを言っている
黙示録12章は、だから諸国の軍勢にイスラエルは追いかけられるが神の奇跡的な介入があり助け出されるということを預言している
だから「鷲の翼」とはどの国の空軍とも関係がない話

12:13 龍は、自分が地上に投げ落されたと知ると、男子を産んだ女を追いかけた。
12:14 しかし、女は自分の場所である荒野に飛んで行くために、大きなわしの二つの翼を与えられた。
そしてそこでへびからのがれて、一年、二年、また、半年の間、養われることになっていた。
12:15 へびは女の後に水を川のように、口から吐き出して、女をおし流そうとした。
12:16 しかし、地は女を助けた。
すなわち、地はその口を開いて、龍が口から吐き出した川を飲みほした。
(ヨハネの黙示録(11)B.大患難時代 2.大患難時代の中間に起こる出来事 f.大患難時代のイスラエル12章(4)イスラエルに対するサタンの戦い

 

ですから、黙示録の背景になっている旧約の学びなしに黙示録に入っていくというのは、ありとあらゆる誤った解釈に道を開く危険な方法です。

 

~いい質問をしたね。・・・

 

 

 

 

Q20:

13とか666とかクリスチャンが忌むべきと言われる数字を気にかけることに何か意味があるか?
どうすればこのようなことに思いわずらうことから解放されるか?

 

A20: (中川牧師)

クリスチャンは気にかけることに何の意味もありません。
気にかける必要もありません。

どうすればこのようなことに思い煩うことから解放されるか?
それは聖書の学びと実生活への適用です。

うまく答えた(拍手)

 

 

 

 

天使論、サタン論、悪霊論(39)改め悪霊論(16)2024年1/13
悪霊論
Q&A 2/2
21.千年王国での死者
22.第一、第二、第三の天
23.異言
24.神の導き
25.サタンの回心
26.申命記33:2
27.悪霊が人に入る意味
28.神殿のあかり
29.未信者に守護天使は
30.子供の携挙
31.この小さい者たち
32.御使いに感謝?
33.人間はなぜつくられた
34.天使と聖霊の違い
35.リリット
36.風水
37.天使の数と救い
38.天使、悪霊の創造時期
39.堕天使の救い
40.縛る解く

 

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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