聖書フォーラム 信仰告白

私たちは、次のように信じ、告白する。

1.聖書について
  • ①聖書は、霊感を受けて書かれた神のことばである。
  • ②聖書の著者たちを守り導いた霊感は、十全(完全無欠)かつ逐語的なものであった。それゆえ、聖書は原典66巻において無誤(誤りがない)である。
  • ③聖書は、それが取り上げる全ての事柄において、信仰と実践の唯一の権威である。
2.神の本質について
  • ①父、子、聖霊という三位格において永遠に存在する唯一の神がおられる。
  • ②三位格は全て、同じ属性、性質、完全性、および人格的特性を有する。
3.イエス・キリストについて
(1)キリストの神性
  • ①主イエス・キリストは、完全な神性を有しておられる。
  • ②この方は、常に神であられたし、これからも神であり続けられる。
  • ③この方は、受肉に際しても、神であることをお止めになったわけではない。
(2)初臨
  • ①この方は、人としては、聖霊によって受胎した処女マリアから誕生された。
  • ②この方は、神性と人性を有しておられるが、この二性は、混じり合うことなく明確に区別されるものである。
  • ③この方に罪は無く、また罪を犯したこともなかった。
  • ④この方は、すべての人の罪を贖うために十字架上で死に、墓に葬られ、三日目に栄化されたからだで復活された。
  • ⑤この方は、天に昇り、父なる神の右の座に着座された。
  • ⑥この方は、十字架の死を通してすべての人に罪の贖いを提供されたが、この贖いは、信じる者にのみ適用されるものである。
(3)現在の奉仕
  • 神であり人である主イエス・キリストは、父なる神の右の座に座し、すべての信者のために大祭司として執りなしをしておられる。
(4)再臨
  • 主イエス・キリスト自身が、教会とイスラエルのために、肉体をもって文字どおり地上に戻って来られる。
4.聖霊について
  • ①聖霊は、人格と神性を有したお方である。
  • ②この方は、誤りなきみことばの究極的な作者であり、解釈者である。
  • ③この方は、罪人に罪を示し、新生へと導かれる。
  • ④この方は、信じた人に証印を押し、聖霊のバプテスマによって教会の一員とされる。
  • ⑤この方は、信じた人のうちに住み、その人に力を与え、その人を教え導かれる。
  • ⑥この方の奉仕の主な目的は、キリストを証しし、キリストに栄光を帰すことである。
  • ⑦この方の満ち満ちた力と支配は、信仰によって体験するものである。
5.ディスペンセーションについて
  • ①ディスペンセーションとは、神が地上での自らの目的を管理するために人間に与えた責務であり、その内容は、時代とともに進展する。
  • ②各ディスペンセーションは、救いの方法を提示したものでも、「恵みの契約」の新しい適用を示したものでもない。それは、人間が漸進的啓示に基づいて神に服従するかどうかを試すためのものである。
  • ③各ディスペンセーションの基となっているのは、以下の3点である。聖書の字義どおりの解釈、イスラエルと教会の一貫した区別、神の栄光が最終ゴールであるという認識。
  • ④すべてのディスペンセーションにおいて、救いの原則は不変である。救いの土台はキリストの血潮、救いの方法は恵みと信仰、そして、信仰の対象は神である。
  • ⑤ただし、信仰の内容だけは例外である。信仰の内容は、漸進的啓示によりディスペンセーションが移行すると、変化する。
6.天使について
(1)創造
  • 神は、天使、セラフィム、ケルビムとして知られる無数の罪のない存在を創造された。
(2)サタン
  • ①これらの創造された存在の一人である「明けの明星、暁の子」は、最も高い位階にありながら、傲慢によって罪を犯し、敵対者サタンとなった。
  • ②彼は、人格を有する実在の存在であり、この世に罪をもたらした者であり、今もこの世の君、この世の神として活動している。
  • ③彼は、神と神の民の大敵であり、人類を欺く者である。
  • ④彼は、最初の人類をそそのかし、彼らを堕落させた。
  • ⑤彼は、十字架によって裁かれたが、刑罰は「火の池」で執行される。
(3)悪霊ども
  • ①多くの天使たちがサタンに従って堕落し、その一部が悪霊となった。彼らは、サタンの邪悪な目的を達成するために、その手先として活動している。
  • ②それ以外の堕天使たちは、地獄(タータラス)に閉じ込められている。「神は、罪を犯した御使いたちを放置せず、地獄に投げ入れ、暗闇の縄目につないで、さばきの日まで閉じ込められました」(2ペテ2:4)。
(4)聖なる天使たち
  • ①多くの天使たちは、創造時に与えられた聖なる状態を保持した。
  • ②彼らは今、神の目的を達成するために、神に仕える霊として奉仕している。特に、救いを受け継ぐ者たちのために奉仕している。
7.人間について
  • ①人間は、「神のかたち」に創造された。
  • ②人間は、罪を犯して堕落し、霊的ないのちを失った。
  • ③人間は、数々の違反と罪の中で死んでおり、全的に堕落している。この堕落した性質は、イエス・キリストを除くアダムのすべての子孫に受け継がれている。
  • ④人間は、神の恵みなしには変わることができない。
8.救いについて
(1)救いの方法
  • ①救いは、神の自由な恵みにより与えられるものであり、人間の善行や宗教的儀式によって得られるものではない。
  • ②救いは、個人的な信仰によって受け取る神からの贈り物である。
  • ③信じた瞬間に、キリストの義が転嫁され、その人は、神の目に義とされる。
  • ④救われる者たちは、永遠の過去において無条件に救いに選ばれており、聖霊によって、その選びに抵抗できないような形で召されている。
(2)救いの範囲
  • ①信じた時点で、罪人は神に受け入れられ、キリストと完全に一体とされる。それゆえ、キリストが父から愛され受け入れられているように、その人も父から愛され受け入れられている。
  • ②救われた人は、神の恵みのすべての富の受け取り手であり、あらゆる霊的祝福を所有している。それゆえ、「第二の祝福」や「第二の恩寵」を求める必要はない。
(3)永遠の保証
  • ①すべての真の信者は、永遠に救いを失うことはない。永遠のいのちは、神からの贈り物だからである。
  • ②救われたすべての人は、キリストを信じた瞬間から、救いの確信を持つことができる。
  • ③この確信は、自らの行いに基づくものではなく、聖書の証言と聖霊の証しによるものである。
(4)聖化
  • ①聖化には、予備的聖化、位置的聖化、漸進的聖化の3つの種類がある。
  • ②予備的聖化とは、信者は救いの前から聖化されるように選ばれているということである(2テサ2:13)。
  • ③位置的聖化とは、信者は、キリストのうちにあることによって、神の目からはすでに完成された者と見なされているということである。
  • ④漸進的聖化とは、信者は罪の性質を宿しながらも、地上生涯において恵みの中で成長し続け、ますます神の御子の姿に似たものとなっていくということである。聖化の完成は、栄化である。
9.イスラエルについて
  • ①神は、アブラハム、イサク、ヤコブの肉体的な子孫である民を、御自身のもとに召された。イスラエルは選びの民である。
  • ②イスラエルは、ヤハウェの妻であるが、過去に犯した不貞の罪のゆえに、現在は離縁された状態になっている。しかし、将来は再び夫ヤハウェと結ばれることになる。
  • ③神は、この選びの民と4つの無条件契約を結ばれたが、これらはまだ完全には成就していない。
  • ④神は、イスラエルに対するすべての約束を、文字どおり成就される。イスラエルに対する警告や裁きが、文字どおり成就したのと同じである。
  • ⑤イスラエルの不信仰の歴史の中にあっても、常に恵みの選びによる真の信仰者が残されてきた。彼らは、「イスラエルの残れる者」(レムナント)である。
  • ⑥イスラエルの民族的な新生が実現するとき、無条件契約の条項(子孫、土地、祝福の約束)は、すべて成就する。
10.教会について
(1)有機体
  • ①教会は、キリストのからだであり、花嫁である。
  • ②教会は、ペンテコステ(聖霊降臨)から携挙までのすべてのユダヤ人信者と異邦人信者から構成されている。
  • ③信者は、聖霊のバプテスマによって、教会の一員となる。
  • ④教会とイスラエルは、区別される。教会は、神がイスラエルと結ばれた諸契約の霊的祝福に与るが、イスラエルに取って代わるわけではない。
(2)聖礼典
  • ①聖礼典とは、キリストによって命じられ、「使徒の働き」の中で実践され、書簡で詳述されている式典である。
  • ②聖礼典は、2つしか存在しない。信者だけが受ける浸礼によるバプテスマと、聖餐式である。
(3)信者の責務
  • ①すべての信者には、聖礼典に参加するために集う、教える賜物のある人たちから聖書の教えを受ける、お互いを建て上げる、神を礼拝する、などの責務がある。
  • ②信者の群は、権威ある指導者たちのもとで、地域教会として組織化されるべきである。
  • ③信者は、内住する聖霊の力によって聖なる生活を送るように召されている。また、この世、肉、悪魔に対する霊的戦いを戦い、地域教会の建て上げのために、霊的賜物を用いるように命じられている。
(4)地域教会における女性の役割
  • ①女性が男性に聖書を教えることは、禁じられている(1テモ2:11~14)。
  • ②女性が御霊の賜物を行使することは、禁じられていない。
  • ③互いに仕え合い、御霊の実をつけることは、女性にも期待されている。
  • ④大宣教命令は、女性にも向けられたものである。
(5)結婚
  • ①結婚は、一人の男性と一人の女性の間の恒久的、排他的、包括的、かつ「一つの肉」
    (創2:23)としての結合である。
  • ②結婚は、子孫を残し、社会の最小構成単位である家族を維持するために造られた神聖な制度である(創1:27~28、創2:18~24、 マタ19:4~9、 マコ10:5~9、 エペ5:31~33)。
  • ③婚外の性的行為は、罪深いものとして禁止されている。
  • ④信者は、婚外のすべての性的行為(同性愛行為を含む)を避けなければならない(出20:14、レビ18:7~23、レビ20:10~21、 申5:18、マタ15:19、マタ5:27~28、マタ15:19、ロマ1:26~27、1コリ6:9~13、1テサ4:3、 ヘブ13:4、ガラ5:19、エペ4:17~19、コロ3:5)。
(6)大宣教命令
  • ①教会(信者)には、すべての国民に福音を伝え、彼らを弟子とする責務が与えられている。
  • ②その方法には、能動的なもの(福音宣教の働きを行う)と、受動的なもの(福音宣教の働きを行う者を支援する)がある。
  • ③すべての国民を弟子化する順番は、「まずユダヤ人、次に異邦人」である。この順番は、能動的および受動的な福音宣教の両方に当てはまる。
11.携挙について
  • ①キリストは、教会を御自身のもとに集めるために、空中に戻って来られる。
  • ②携挙が起こると、教会時代の聖徒たちの中の死者は復活し、生者は栄化されて天に挙げられる。
  • ③携挙は、差し迫った出来事であり、患難期前に起こるものである。
  • ④携挙は、教会にとって祝福された希望である。
12.患難期について
  • ①携挙後に、7年間の患難期が地上を襲う。これは、ダニエルが預言した七十週の預言の成就である(ダニ9:27)。
  • ②患難期は、全人類に対する審判の時である。
  • ③患難期は、イスラエルの民族的な再生をもたらし、異邦人の時代を終わらせる。
13.再臨について
  • ①患難期の終わりに、キリストは聖徒たちとともに、栄光と大いなる力をもって、天の雲に囲まれて、目に見える形で、肉体的に地上に再臨される。
  • ②再臨は、敵からの救出を願うイスラエルの祈りに応えて成就する出来事である。
  • ③再臨のキリストは、すべての生きている異邦人を裁き、千年王国に入る人と除外される人を区別される。
  • ④再臨のキリストは、地上に御国(メシア的王国、千年王国)を設立される。
14.御国について
  • ①御国が設立される前に、旧約時代の聖徒たちと患難期の殉教者たちは、復活する。
  • ②キリストは、地上で千年にわたってイスラエルと異邦人を統治される。
  • ③その間、教会はキリストとともに統治する。
  • ④神がイスラエルと結ばれた無条件契約が成就し、イスラエルは回復される。
  • ⑤御国の期間、サタンは「底知れぬ所」(アブソス)に閉じ込められる。
  • ⑥御国においては、呪いは取り除かれ、神の知識が世界を覆うようになる。また、キリストの鉄の杖による統治によって平和が維持される。
15.永遠の状態について
(1)現在の状態
  • ①信者は肉体的に死ぬと、完全な意識を持って、直ちにパラダイス(主との交わりの場)に行き、そこでからだの復活を待つ。
  • ②不信者は肉体的に死ぬと、完全な意識を持って、直ちにハデス(苦しみの場)に投げ込まれ、そこでからだの復活を待つ。
(2)永遠の秩序
  • ①御国では、復活した信者と患難期を生き延びた信者が、王なるキリストと交わり、祝された生活を送る。
  • ②御国の終りに、すべての不信者が復活し、大いなる白い御座での裁きを受け、火の池に投げ込まれ、永遠にそこに住む。
  • ③御国の後に新天新地が現れ、信者は永遠に新しいエルサレムで住むようになる。

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