練馬桜台聖書フォーラム

天使論、サタン論、悪霊論 レジュメ(7)2022年 8/27

2022.09.02

カテゴリー:お知らせ, 天使論、サタン論、悪霊論, 学び

天使論、サタン論、悪霊論
レジュメ(7
)2022年8/27

 

最高位の天使ケルビムの姿は3種類
翼は2つか4つ

 

2010年フルクテンバウム博士セミナー『天使論、サタン論、悪霊論テキスト) を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD8枚組)(MP3版)(テキストのみ
DVD8枚組は販売終了)

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会 を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
黒色の文章がセミナーの説明文

緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章Dr.Arnold G. Fruchtenbaum 『A Messianic Bible Study from Ariel Ministries』
MBS073 Angelology :  The Doctrine of the Elect Angels
 からの補足説明です。

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

 

天 使 論

イントロダクション
Ⅰ.天使の存在
Ⅱ.天使の名前
Ⅲ.天使の創造
Ⅳ.天使の数
Ⅴ.住まい、活動範囲、現れ
Ⅵ.天使の性質
Ⅶ.天使の本質
Ⅷ.組織
Ⅸ.天使の働き
Ⅹ.天使の運命

 

Ⅷ.組織
THE ORGANIZATION OF ANGELS

 

B. 天的存在の3つの階級
The Order of Celestial Beings

 

 

3.ケルビム つづき
Cherubim

 

最高位の天使

 

 

セミナーテキストの12ページ

ケルビムに関して最も詳細な描写が
エゼキエル書1:5~28


エゼ 1:5 またその中から四つの生きものの形が出てきた。
その様子はこうである。
彼らは人の姿をもっていた。
Eze 1:5 And out of the midst thereof came the likeness of four living creatures.  And this was their appearance: they had the likeness of a man;

共通した特徴は人間のような姿を持っているということ

 

 

1:6 おのおの四つの顔をもち、またそのおのおのに四つの翼があった。

その幻では一人ひとりのケルブが四つの顔を持ち
一人ひとりのケルブが四つの翼を持っている

 

 

1:7 その足はまっすぐで、足のうらは子牛の足のうらのようであり、みがいた青銅のように光っていた。

足はまっすぐ

しかし足の裏を見るとそれは子牛の足の裏のようで
また磨かれた青銅のように輝いていたと言う

 

 

1:8 その四方に、そのおのおのの翼の下に人の手があった。
この四つの者はみな顔と翼をもち、

翼の下から人間の手が四方に出ていると言われている

 

 

1:9 翼は互に連なり、行く時は回らずに、おのおの顔の向かうところにまっすぐに進んだ。
1:10 顔の形は、おのおのその前方に人の顔 the face of man をもっていた。
四つの者は右の方に、ししの顔 the face of a lion をもち、四つの者は左の方に牛の顔 the face of an ox をもち、また四つの者は後ろの方に、わしの顔 the face of an eagle をもっていた。

人間の顔 獅子の顔 牛の顔 鷲の顔

 

 

 1:11 彼らの顔はこのようであった。
その翼は高く伸ばされ、その二つは互に連なり、他の二つをもってからだをおおっていた。

両側に二つずつの翼があり 二つの翼がからだをおおっている

 


1:12 彼らはおのおのその顔の向かうところへまっすぐに行き、霊の行くところへ彼らも行き、その行く時は回らない。
1:13 この生きもの the living creatures のうちには燃える炭の火のようなものがあり、たいまつのように、生きものの中を行き来している。火は輝いて、その火から、いなずまが出ていた。

その姿は燃える炭火のようでたいまつがあり 真ん中に火があるように見えたと言う

 

セミナーテキストの13ページ

1:14 生きものは、いなずまのひらめきのように速く行き来していた。

いなずまのような速さで移動する

 



1:15 わたしが生きものを見ていると、生きもののかたわら、地の上に輪 one wheel があった。
四つの生きものおのおのに、一つずつの輪である。
1:16 もろもろの輪の形と作りは、光る貴かんらん石のようである。
四つのものは同じ形で、その作りは、あたかも、輪の中に輪があるようである。
1:17 その行く時、彼らは四方のいずれかに行き、行く時は回らない。
1:18 四つの輪には輪縁と輻とがあり、その輪縁の周囲は目をもって満たされていた。
1:19 生きものが行く時には、輪もそのかたわらに行き、生きものが地からあがる時は、輪もあがる。
1:20 霊の行く所には彼らも行き、輪は彼らに伴ってあがる。
生きものの霊が輪の中にあるからである。
1:21 彼らが行く時は、これらも行き、彼らがとどまる時は、これらもとどまり、彼らが地からあがる時は、輪もまたこれらと共にあがる。
生きものの霊が輪の中にあるからである。

1:22 生きものの頭の上に水晶のように輝く大空の形があって、彼らの頭の上に広がっている。、
1:23 大空の下にはまっすぐに伸ばした翼があり、たがいに相連なり、生きものはおのおの二つの翼をもって、からだをおおっている。
1:24 その行く時、わたしは大水の声、全能者の声のような翼の声を聞いた。
その声の響きは大軍の声のようで、そのとどまる時は翼をたれる。

翼の音は大水のとどろきつまり全能者の声 陣営の騒音のようだと言う

 


1:25 また彼らの頭の上の大空から声があった。
彼らが立ちとどまる時は翼をおろした。

1:26 彼らの頭の上の大空の上に、サファイヤのような位の形があった。
またその位の形の上に、人の姿のような形があった。

1:27 そしてその腰とみえる所の上の方に、火の形のような光る青銅の色のものが、これを囲んでいるのを見た。
わたしはその腰とみえる所の下の方に、火のようなものを見た。
そして彼のまわりに輝きがあった。
1:28 そのまわりにある輝きのさまは、雨の日に雲に起るにじのようであった。
主の栄光 the glory of Jehovah の形のさまは、このようであった。
わたしはこれを見て、わたしの顔をふせたとき、語る者の声を聞いた。

 

彼らはシャカイナグローリーと非常に近い関係がある
シャカイナグローリーとは神の栄光が目に見える形であらわれたもの

 

 

 

エゼキエル書10:1~22
エゼ 10:1 時にわたしは見ていたが、見よ、ケルビムの頭の上の大空に、サファイヤのようなものが王座の形をして、その上に現れた。
10:2 彼は亜麻布を着たその人に言われた、
ケルビムの下の回る車の間にはいり、ケルビムの間から炭火をとってあなたの手に満たし、これを町中にまき散らせ」。
そして彼はわたしの目の前ではいった。
10:3 この人がはいった時、ケルビムは宮の南側に立っていた。
また雲はその内庭を満たしていた。
10:4 主の栄光はケルビムの上から宮の敷居の上にあがり、宮は雲で満ち、庭は主の栄光の輝きで満たされた。
10:5 時にケルビムの翼の音が大能の神が語られる声のように外庭にまで聞えた。
10:6 彼が亜麻布を着ている人に、
「回る車の間、ケルビムの間から火を取れ」。
と命じた時、その人ははいって、輪のかたわらに立った。
10:7 ひとりのケルブはその手をケルビムの間から伸べて、ケルビムの間にある火を取り、亜麻布を着た人の手に置いた。
すると彼はこれを取って出て行った。
10:8 ケルビムはその翼の下に人の手のような形のものを持っているように見えた。
10:9 わたしが見ていると、見よ、ケルビムのかたわらに四つの輪があり、一つの輪はひとりのケルブのかたわらに、他の輪は他のケルブのかたわらにあった。
輪のさまは、光る貴かんらん石のようであった。
10:10 そのさまは四つとも同じ形で、あたかも輪の中に輪があるようであった。
10:11 その行く時は四方のどこへでも行く。
その行く時は回らない。
ただ先頭の輪の向くところに従い、その行く時は回ることをしない。
10:12 その輪縁、その輻、および輪には、まわりに目が満ちていた。
―その輪は四つともこれを持っていた。
10:13 その輪はわたしの聞いている所で、「回る輪」と呼ばれた。
10:14 そのおのおのには四つの顔があった。
第一の顔はケルブの顔 the face of the cherub 、第二の顔は人の顔、第三はししの顔、第四はわしの顔であった。
10:15 その時ケルビムはのぼった。
これがケバル川でわたしが見た生きものである。
10:16 ケルビムの行く時、輪もそのかたわらに行き、ケルビムが翼をあげて地から飛びあがる時は、輪もそのかたわらを離れない。
10:17 その立ちどまる時は、輪も立ちどまり、そののぼる時は、輪も共にのぼる。
生きものの霊がその中にあるからである。
10:18 時に主の栄光が宮の敷居から出て行って、ケルビムの上に立った。
10:19 するとケルビムは翼をあげて、わたしの目の前で、地からのぼった。
その出て行く時、輪もまたこれと共にあり、主の宮の東の門の入口の所へ行って止まった。
イスラエルの神の栄光がその上にあった。
10:20 これがすなわちわたしがケバル川のほとりで、イスラエルの神の下に見たかの生きものである。
わたしはそれがケルビムであることを知っていた。
10:21 これにはおのおの四つの顔があり、おのおの四つの翼があり、また人の手のようなものがその翼の下にあった。
10:22 その顔の形は、ケバル川のほとりでわたしが見たそのままの顔である。
おのおのその前の方にまっすぐに行った。

 

シャカイナグローリーが神殿から去って行く時にケルビムが関与していると書いてある
ケルブの顔とは?

 

 

 

エゼキエル書28:14~16
エゼ 28:14 わたしはあなたを油そそがれた
守護のケルブと一緒に置いた。
エゼ 28:14 わたしは、油注がれた守護者ケルビムとしてあなたを任命した。~(新改訳2017)
Eze 28:14 “You were the anointed cherub that covers:  and I set you, so that ~
あなたは神の聖なる山にいて、
火の石の間を歩いた。
8:15 あなたは造られた日から、
あなたの中に悪が見いだされた日までは
そのおこないが完全であった。
28:16 あなたの商売が盛んになると、
あなたの中に暴虐が満ちて、あなたは罪を犯した。
それゆえ、わたしはあなたを神の山から
汚れたものとして投げ出し、
守護のケルブはあなたを
火の石の間から追い出した。
エゼ 28:16 ~守護者ケルビムよ。
わたしは火の石の間からあなたを消え失せさせた。(新改訳2017)

Eze 28:16 ~ and I have destroyed you, O covering cherub, from the midst of the stones of fire.


サタンはケルビムの一員つまりケルブとして創造されたということが書かれてある

 

のちほどサタン論でこれを詳しく説明する
ここではサタンはケルビムの一人だということを理解しておいてほしい

ミカエルが(一般の)全ての天使の上に立つ権威を持つ天使長であったように
サタンは他の全てのケルビムの上に立つ権威を持つケルブ長であった
ケルビムは最高位の階級であり サタンはケルブ長であったとはミカエルよりも高い位にしていた

 

 

 

エゼキエル書41章
エゼ 41:18 すなわちケルビムと、しゅろとが彫刻してあった。
ケルブケルブとの間に、しゅろがあり、おのおののケルブには、二つの顔があり、 41:19 こなたには、しゅろに向かって、人の顔があり、かなたには、しゅろに向かって、若じしの顔があり、宮の周囲は、すべてこのように彫刻してあった。
41:20 床から戸の上まで、ケルビムと、しゅろとが、壁に彫刻してあった。

 

エゼ 41:25 拝殿の戸には、おのおのにケルビムと、しゅろとが、彫刻してあって、それは壁に彫刻したものと同じである。
また外の廊に面して、木の天蓋があり、

 

 

 

将来に関して

1)将来の千年王国の時にできる神殿の壁にケルビムが彫刻されると言われている
2)その時のケルビムには顔が二つある
それは人間と若い獅子
3)千年王国の神殿の扉にもケルビムが彫刻されるようになる

 

 

 

新約聖書ではへブル書9:5にのみケルビムのことがでてくる

ヘブル 9:5 箱の上には栄光に輝くケルビムがあって、贖罪所 the mercy-seat をおおっていた。
これらのことについては、今ここで、いちいち述べることができない。

彼らは幕屋の中の契約の箱の上にある恵みの座をおおう形ででてくる
口語訳:  贖罪所
新共同訳: 贖いの座
新改訳3: 『贖いのふた』
新改訳2017:『宥めの蓋』

幕屋の動画はこちらをどうぞ
(8)荒野の幕屋 (9)荒野の幕屋
ハーベスト第37回聖地旅行特集youtube
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a. 結論
Deductions

 

これらの聖句を全部総合して考えると次の7つの推論が導きだされる

 

①ケルビムには3つの異なった種類がいる

 

*顔:1つ 人間 
 翼:2つ

*顔:2つ 人間 ライオン
 翼:2つ

*顔:4つ
人間 ライオン 牛 鷲 
 翼:4つ

 

サタンがこのうちのどのケルブであったかを正確に述べることは決してできないが
この3つのうちの1つであることを私たちは知っている

3種類のうちサタンが属する種類にいるのはサタン一人だけかも
サタンは
これかも と各自妄想(笑)
創造の順番を考えると動物や人間より天使の方が先に創られているので
天使に動物界の顔を使ったというよりも
最高位の天使の顔を動物界のトップとして神さまは用いた・・・というようなおもしろい感想が出されました。

 

 

②ケルビムは神の御座と特別な関係に置かれている

 

一般の天使御座の周りにいて見渡す限りその御座の周りを取り囲んでいる

上位の天使
セラフィムより御座に近いところで御座を取り囲んでいる

最上位の天使
ケルビム:  御座そのものを運ぶ天使として描かれている

この神の座自体への近接性がケルビムがセラフィムより上位の階級にある理由

 

 

③つまり神の臨在を表すシャカイナグローリーという栄光と密接に関係している

バビロニア人に神殿が破壊される前の紀元前586年のシャカイナグローリーのイスラエルからの出立に関係していた

 

 

④神の臨在と密接に関係している

神の可視的顕現であるシャカイナグローリーとの関係に結び付く

 

 

⑤ケルビムは神の義と力に関心を持っている

セラフィムが神の礼拝と聖さに関係している一方ケルビムは神の義 権力 力と関係する

 

 

⑥ケルビムは神の聖なる性質と臨在とを守っている

それが彼らが力を必要とする理由

 

 

⑦諸国の間で神のみこころを迅速に行う能力がある

 

 

・・・・・

 

天使の見分け方
*一般の天使(ミカエル、ガブリエル)は翼がない

*上位の天使セラフィムは翼が6つ
*最高位の天使ケルビムは翼が2つか4つ

これで天使の区別がわかったと喜んでいたら
「見ることはできるのか?いつどこで?」という質問がだされました。
答えられずに沈黙・・・
天使は霊的存在だから私たちが栄光のからだに変えられたら霊の目で見られるようになるのかも??
千年王国、新天新地、新しいエルサレムには無数の天使が住民としています・・・

 

 

 

 

天使論、サタン論、悪霊論(82022年9/10
Ⅸ.天使の働き
A.神との関係における天使の働き
B.啓示の仲介者としての天使の働き
C,メシアの生涯における天使の働き

 

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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