ヨハネの黙示録レジュメ(5)2015年12/26
黙示録6:1〜7:8
大患難時代の前半に起こる出来事
SEALS 封印のさばき
(反キリストの征服、大患難時代の第一次世界大戦、飢饉、人口の4分の1の死、聖徒たちへの迫害、天変地異2回目の暗黒)
14万4千人の(ディアスポラの)ユダヤ人による世界宣教
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黙6:1~8 封印の裁き1〜4
黙6:9~17 封印の裁き5〜6
黙7:1~8 144,000人のユダヤ人
以下、青色の聖句は順番にみている黙示録本文の聖句です。
紫色の聖句はその他の引用聖句です。
緑色の文章は補足説明なので、読み飛ばしていただいてかまいません。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
( )内も補足説明です。
B. 大患難時代 6~18章
1. 大患難時代の前半に起こる出来事 6~9章
セミナーテキストの4ページ
a. 封印の裁き 6章
SEALS
『ヨハネの黙示録』チャート 上段参照
(1) 第一の封印
6:1 小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。
6:2 そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。
そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。
6:1〜2
Conquests of the Antichrist
第一の封印の裁き
* 反キリストの征服
冠 : これはステファノスですから王族ではなく、勝利者の冠です。
彼 : 患難時代の主役、反キリストのことです。
彼の目的は世界を征服し、世界の支配者となることです。
患難期後半には反キリストが世界の支配権を握ります。
患難時代の最初に彼に勝利が与えられています。
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大患難時代の前に順に起こる一連の出来事9つ
1. 第一次、第二次世界大戦(1914、1939)
2. イスラエル国家の再建(1948)
3. ユダヤ人の支配下に置かれたエルサレム(1967)
//////////// 2015年現在はここ //////////////
(以下は将来順に起こること、いつかは不明)
4. 北の諸国連合の侵攻
5. 世界統一政府
6. 10の王国
7. 反キリストの出現
8. 平和と偽の安全の時期
9. 7年の契約
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(2) 第二の封印
6:3 小羊が第二の封印を解いた時、第二の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。
6:4 すると今度は、赤い馬が出てきた。
そして、それに乗っている者は、人々が互に殺し合うようになるために、地上から平和を奪い取ることを許され、また、大きなつるぎを与えられた。
6:3〜4
World War Ⅰof the Tribulation
第二の封印の裁き
* 大患難時代の第一次世界大戦
平和を奪い取ること : 戦争を起こすこと
第1テサロニケ5:1〜11
一テサ 5:1 兄弟たちよ。
その時期と場合とについては、書きおくる必要はない。
5:2 あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る。
5:3 人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。
そして、それからのがれることは決してできない。
5:4 しかし兄弟たちよ。
あなたがたは暗やみの中にいないのだから、その日が、盗人のようにあなたがたを不意に襲うことはないであろう。
5:5 あなたがたはみな光の子であり、昼の子なのである。
わたしたちは、夜の者でもやみの者でもない。
5:6 だから、ほかの人々のように眠っていないで、目をさまして慎んでいよう。
5:7 眠る者は夜眠り、酔う者は夜酔うのである。
5:8 しかし、わたしたちは昼の者なのだから、信仰と愛との胸当を身につけ、救の望みのかぶとをかぶって、慎んでいよう。
5:9 神は、わたしたちを怒りにあわせるように定められたのではなく、わたしたちの主イエス・キリストによって救を得るように定められたのである。
5:10 キリストがわたしたちのために死なれたのは、さめていても眠っていても、わたしたちが主と共に生きるためである。
5:11 だから、あなたがたは、今しているように、互に慰め合い、相互の徳を高めなさい。
パウロは大患難時代の前ににせの平和と安全があると教えています。
しかし第二の封印の裁きによってもたらされる(大患難時代の)第一次世界大戦はそのにせの平和を破壊します。
(大患難時代には全部で3回世界大戦が起こります。)
(3) 第三の封印
6:5 また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。
そこで見ていると、見よ、黒い馬が出てきた。
そして、それに乗っている者は、はかりを手に持っていた。
6:6 すると、わたしは四つの生き物の間から出て来ると思われる声が、こう言うのを聞いた、「小麦一ますは一デナリ。
大麦三ますも一デナリ。
オリブ油とぶどう酒とを、そこなうな」。
6:5〜6
Famine
第三の封印の裁き
* 飢饉
戦争のあとは通常食物がなくなります。
しかし、オリーブ油とぶどう酒には害を与えてはいけないとあります。
ともに医薬品として用いられたものです。
神の裁きのただ中にあっても神は恵みを残してくださいます。
(4) 第四の封印
6:7 小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言う声を、わたしは聞いた。
6:8 そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。
そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。
彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、ききんと、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。
6:7〜8
One Quarter of Earth Destroyed
第四の封印の裁き
* 世界人口の1/4の死
人口の4分の1が死にます。
1つるぎ、2ききん、3疫病(新改訳:死病)、4地上の獣によって
大患難時代の第一の目的である悪を終わらせることが達成されます。
イザヤ書24章はこの大患難時代の裁きの結果を預言しています。
イザ 24:1 見よ、主はこの地をむなしくし、
これを荒れすたれさせ、これをくつがえして、
その民を散らされる。
24:2 そして、その民も祭司もひとしく、
しもべも主人もひとしく、
はしためも主婦もひとしく、
買う者も売る者もひとしく、
貸す者も借りる者もひとしく、
債権者も債務者もひとしく、この事にあう。
24:3 地は全くむなしくされ、全くかすめられる。
主がこの言葉を告げられたからである。
24:4 地は悲しみ、衰え、
世はしおれ、衰え、
天も地と共にしおれはてる。
24:5 地はその住む民の下に汚された。
これは彼らが律法にそむき、定めを犯し、
とこしえの契約を破ったからだ。
24:6 それゆえ、のろいは地をのみつくし、
そこに住む者はその罪に苦しみ、
また地の民は焼かれて、わずかの者が残される。
24:7 新しいぶどう酒は悲しみ、ぶどうはしおれ、
心の楽しい者もみな嘆く。
24:8 鼓の音は静まり、
喜ぶ者の騒ぎはやみ、
琴の音もまた静まった。
24:9 彼らはもはや歌をうたって酒を飲まず、
濃き酒はこれを飲む者に苦くなる。
24:10 混乱せる町は破られ、
すべての家は閉ざされて、はいることができない。
24:11 ちまたには酒の不足のために叫ぶ声があり、
すべての喜びは暗くなり、
地の楽しみは追いやられた。
24:12 町には荒れすたれた所のみ残り、
その門もこわされて破れた。
24:13 地のうちで、もろもろの民のなかで残るものは、
オリブの木の打たれた後の実のように、
ぶどうの収穫の終った後にその採り残りを
集めるときのようになる。
24:14 彼らは声をあげて喜び歌う。
主の威光のゆえに、西から喜び呼ばわる。
24:15 それゆえ、東で主をあがめ、
海沿いの国々でイスラエルの神、主の名をあがめよ。
24:16 われわれは地の果から、さんびの歌を聞いた、
「栄光は正しい者にある」と。
しかし、わたしは言う、「わたしはやせ衰える、
わたしはやせ衰える、わたしはわざわいだ。
欺く者はあざむき、
欺く者は、はなはだしくあざむく」。
24:17 地に住む者よ、
恐れと、落し穴と、わなとはあなたの上にある。
24:18 恐れの声をのがれる者は落し穴に陥り、
落し穴から出る者はわなに捕えられる。
天の窓は開け、地の基が震い動くからである。
24:19 地は全く砕け、
地は裂け、
地は激しく震い、
24:20 地は酔いどれのようによろめき、
仮小屋のようにゆり動く。
そのとがはその上に重く、
ついに倒れて再び起きあがることはない。
24:21 その日、主は天において、天の軍勢を罰し、
地の上で、地のもろもろの王を罰せられる。
24:22 彼らは囚人が土ろうの中に
集められるように集められて、
獄屋の中に閉ざされ、
多くの日を経て後、罰せられる。
24:23 こうして万軍の主がシオンの山
およびエルサレムで統べ治め、
かつその長老たちの前に
その栄光をあらわされるので、
月はあわて、日は恥じる。
(5) 第五の封印
6:9 小羊が第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために、殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。
6:10 彼らは大声で叫んで言った、
「聖なる、まことなる主よ。
いつまであなたは、さばくことをなさらず、また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復をなさらないのですか」。
6:11 すると、彼らのひとりびとりに白い衣が与えられ、それから、
「彼らと同じく殺されようとする僕仲間や兄弟たちの数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいるように」
と言い渡された。
6:9〜11
Persecution of the Saints
第五の封印の裁き
* 聖徒たちの迫害
地上から天上に目がうつります。
大患難時代の前半に救われて殉教の死を遂げる人たちがいることがわかります。
天における聖徒たちに関する2つの疑問 :
① 教会は大患難時代の前に地上からなくなっているので、この聖徒たちはどのようにして救われたのか?
答え: 7章に(b.144,000人のユダヤ人と世界大のリバイバル)
② この聖徒たちを殺したのは誰なのか?
答え: 17章に
(6) 第六の封印
6:12 小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、6:13 天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた。
6:14 天は巻物が巻かれるように消えていき、すべての山と島とはその場所から移されてしまった。
6:15 地の王たち、高官、千卒長、富める者、勇者、奴隷、自由人らはみな、ほら穴や山の岩かげに、身をかくした。
6:16 そして、山と岩とにむかって言った、
「さあ、われわれをおおって、御座にいますかたの御顔と小羊の怒りとから、かくまってくれ。
6:17 御怒りの大いなる日が、すでにきたのだ。
だれが、その前に立つことができようか」。
6:12〜17
General Convulsions Throughout Nature.
Black Out Ⅱ
第六の封印の裁き
* 自然界の天変地異、2回目の暗黒
3種類の裁き(封印のさばき、ラッパのさばき、鉢のさばき)全てにおいてあらわれるパターン:
裁きの最後になると毎回天において異変が起こり、それが地上に影響を与える
ここでは地上で3つのことが起こっています。
1. 世界大の地震
2. 地上への星の落下のような現象
3. 世界中の暗黒(2回目)
終末時代には5回暗黒現象、太陽・月・星からの光の遮断、が起こります。
1回目の暗黒 : 大患難時代が始まる前におこります。
ヨエル書2:31
ヨエ 2:31 主の大いなる恐るべき日が来る前に、日は暗く、月は血に変る。
2回目の暗黒 : 患難時代の最初の4分の1が終わろうとする時、封印の裁きが終結しようとする第六の封印の裁きでやってきます。
(3、4、5回目の暗黒)
暗闇の結果2つのことが起こります。
① 世界中に無政府状態が広がる
② 人々は神に逃れるべきなのに、神から遠ざかっていこうとする
黙6:15 地の王たち、高官、千卒長、富める者、勇者、奴隷、自由人らはみな、ほら穴や山の岩かげに、身をかくした。
6:16 そして、山と岩とにむかって言った、
「さあ、われわれをおおって、御座にいますかたの御顔と小羊の怒りとから、かくまってくれ。
未信者でさえも何故こういう現象が起こっているのか、それは神と神の御子である方の怒りであると理解するようになります。
未信者の人たちは、封印の裁きの最初は人間的な要因で説明できましたが、第六の封印の裁きになるとそれでは説明できない、超自然的な神の怒りであるとしか説明できなくなります。
b. 144,000人のユダヤ人と世界大のリバイバル 7章
144,000 and World Wide Revival
(1) 144,000人のユダヤ人
マタイ24:14
マタ 24:14 そしてこの御国の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世界に宣べ伝えられるであろう。
そしてそれから最後が来るのである。
イエスさまが語られたことばです。
誰が、どのように福音を伝えるのかという説明はありません。
黙示録7章がそれを解説しています。
1~8節:誰がどのように福音を全世界に伝えるのか
9〜17節:その結果何が起こるのか
7:1 この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。
彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。
7:2 また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。
彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫んで言った、
7:3 「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない」。
7:1〜3
地上を破壊するように命じられた天使たちが、地上の植物を破壊しないようにという命令を受けています。
神が或る人々の額にご自分のしるしを押す時までは、吹き付けないようにという命令です。
印をおされる目的2つ :
① 奉仕のため
ですから、この人々は「しもべ」と呼ばれています。
しもべの使命は福音を宣べ伝えることです。
② 守りのため
反キリストの破壊的なわざから守られ、大患難時代にあっても死ぬことがないという祝福が与えられています。
7:4 わたしは印をおされた者の数を聞いたが、イスラエルの子らのすべての部族のうち、印をおされた者は十四万四千人であった。
7:4
印をおされた人の数 : 十四万四千人
7:5 ユダの部族のうち、一万二千人が印をおされ、
ルベンの部族のうち、一万二千人、
ガドの部族のうち、一万二千人、
7:6 アセルの部族のうち、一万二千人、
ナフタリの部族のうち、一万二千人、
マナセの部族のうち、一万二千人、
7:7 シメオンの部族のうち、一万二千人、
レビの部族のうち、一万二千人、
イサカルの部族のうち、一万二千人、
7:8 ゼブルンの部族のうち、一万二千人、
ヨセフの部族のうち、一万二千人、
ベニヤミンの部族のうち、
一万二千人が印をおされた。
7:5〜8
イスラエル12の各部族から一万二千人ずつ、計14万4千人はユダヤ人です。
神さまは、将来大患難時代の前半3年半に14万4千人のユダヤ人が世界に出て行って福音を伝えることをご存じです。
しかし、エホバの証人は・・・
失われた北の十部族・・・(以下、省略します。)
ここでは2つの部族の名前がでてきません。
① エフライム
お父さんのヨセフという名前ででてきます。
旧約聖書でもヨセフの二人の息子エフライムとマナセは父のヨセフという名前でおきかえられることが度々あります。
ですから、ヨセフ族とでてきたらエフライム族と読みかえることができます。
② ダン
しかし、実際に名前が書かれていない部族があります。
ダン部族です。
そこで、多くの聖書学者がいろいろな説明、聖書に書かれていない私的解釈をします(以下省略)。
単純な答え :
イスラエル部族の名前は13ある
ヨセフ族からエフライムとマナセの2部族がでています。
ですから12という数にこだわるならば、13のうちの誰かを省かなければ12にならないのです。
例)
申命記33章ではシメオン部族の名前が外されています。
黙示録でダンの名前が外されているのは何故ですかと私は世界中で質問されますが、申命記33章でシメオンの名前がないのはどうしてですかと質問した人は未だかって一人もいません。
黙示録を読む人は沢山いますが、申命記を真剣に読む人はいないということです(一同笑い)
例)
エゼキエル書47、48章
エゼキエルはメシア的王国、千年王国における各部族の割り当て地の預言をしていますが、12という数を維持するためにレビ族を省いています。
レビ族のことは別のところで説明しています。
黙示録7章でダン部族の名前がでてこない理由:
12という数にこだわっているから
14万4千人のユダヤ人による伝道は前半3年半ずっと続いている出来事です。
次々に起こる事と、その期間中ずっと起こっている事と両方あることを覚えておきましょう。
ヨハネの黙示録レジュメ(6)2016年1/23
黙7:9~8:6 十四万四千人の補足、アリエル・ミニストリーズ、異邦人の大会衆(聖霊)、第七の封印の裁き(天に訪れた静けさ、殉教者たちの祈りに対する答え) へ
引用聖句は日本聖書協会『旧約聖書 1955年改訳、新約聖書 1954年改訳』(口語訳)を使用しています。