練馬桜台聖書フォーラム

患難期前の出来事レジュメ(5)2017年 3/18

2017.03.20

カテゴリー:学び, 患難期前の出来事

患難期前の出来事レジュメ(5)2017年3/18

 

1967年以降成就が可能となった預言のキーワード「イスラエルの山々」とは

敵の武器を燃やすのに7年間、兵士を埋葬するのに7ヶ月かかるという数字の重要性とは

北からの侵攻が患難期の中間ではない理由


2014年フルクテンバウム博士セミナー『携挙・大患難時代・そしてユダヤ人の運命』テキストの一部を学んでいます。
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レジュメもくじ

前回のレジュメ(4)

 
フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下、青色の聖句はテキストでみていく聖句です。
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句です。
緑色の文章は補足説明です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

患難期の前に起こる一連の出来事
THE SEQUENCE OF PRETRIBULATIONAL EVENTS

 

Ⅰ.順に起こる出来事
1. 第一次第二次世界大戦(1914、1939)
2. イスラエル家の再建(1948)
3. ユダヤ人の支配下に置かれたエルサレム(1967)
//////////// 2017年現在はここ //////////////
(以下は将来順に起こること、いつかは不明)
4. 北の国連の侵
5. 世界統一政府
6. 10の王国
7. 反キリストの出現
8. 平和と偽の安全の時期
9. 7年の契約

Ⅱ.時間順ではない出来事
3つもしくは4つ
1回目の暗黒
エリヤの帰還
第3神殿
教会携挙

 

 

セミナーテキストの11ページ

Ⅰ.順に起こる出来事 
SEQUENTIAL EVENTS

 

D.北の諸国連合の侵攻
The invasion by the Northern Alliance : Ezekiel 38:1~39:16

 

 

f. 滅亡の場所 
The Place of the Destruction : Ezekiel 39:1~6

エゼキエル書39章(16節まで):38章で既に記述されたことを、特に場所に関してより詳しく記録してあります。
再記述の法則

 

セミナーテキストの12ページ

エゼキエル39:1〜6

エゼ 39:1 「人の子よ。
ゴグに向かって預言して言え。
神である主はこう仰せられる。
メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。
わたしはあなたに立ち向かう。
39:2 わたしはあなたを引き回し、あなたを押しやり、北の果てから上らせ、イスラエルの山々に連れて来る。
39:3 あなたの左手から弓をたたき落とし、右手から矢を落とす。
39:4 あなたと、あなたのすべての部隊、あなたの率いる国々の民は、イスラエルの山々に倒れ、わたしはあなたをあらゆる種類の猛禽や野獣のえじきとする。
39:5 あなたは野に倒れる。
わたしがこれを語るからだ。
──神である主の御告げ──

2節 イスラエルの山々に連れて来る。
4節 イスラエルの山々に倒れ

イスラエルの山々
イスラエルの中央部には、ガリラヤGalilee地方(イスラエル北部)南端から南のベエル・シェバという町(緯度は死海のほぼ南端、東西は国土のほぼ真ん中に位置)の直前まで、背骨のように中央山地が伸びています。
その中央山地には聖書に登場する有名な町々があります。
ドタンDothan、シェケムShechem、サマリヤSamaria、シロShiloh、ベテルBethel、アイAi、ラマRamah、ベツレヘムBethlehem、ヘブロンHebron、デビルDebir、エルサレムJerusalem
侵略軍の最終的な目的地はエルサレムです。
1948年から六日戦争の1967年までイスラエルの山々はヨルダンが支配していました。
国境線はこの中央山地、イスラエルの山々の西側ぎりぎりのところを南北に走り、エルサレムにきて初めてエルサレム(緯度は死海のほぼ北端に位置)の半分だけイスラエルが所有し、再びもとに戻ってベエルシェバまで南下していくというのが六日戦争以前の国境線でした。
この当時イスラエルが所有していたイスラエルの山々は5%で、95%がヨルダンの支配下にありました。
エルサレムの回復だけではなく、イスラエルの山々がイスラエルの支配下に入ったというのも六日戦争の祝福です。
六日戦争以降一般的にウエストバンク、ヨルダン川西岸と言われる地域が「イスラエルの山々」です。

つまり、この北からの侵略というのは、地形的にイスラエル建国(1948年)の前にはあり得ないと同時に、1967年の六日戦争(Six Day War, June War, 第三次中東戦争)以前にもあり得なかったわけです。
1967年以降初めて成就が可能になった預言です。

 

エゼ39:6 わたしはマゴグと、島々に安住している者たちとに火を放つ
彼らは、わたしが【主】であることを知ろう。
神さまは
ロシアの南部に火を放つ、地が荒廃すると預言されています。

ロシアの全部が滅びるわけではありませんが、おそらくこの破壊によってロシアが世界の強国であり続けることは不可能になると思われます。

 

 

 

g. 神の御名の聖別
The Sanctification of God’s Name : Ezekiel 39:7~8


エゼキエル39:7〜8
エゼ 39:7 わたしは、わたしの聖なる名をわたしの民イスラエルの中に知らせ、二度とわたしの聖なる名を汚させない。
諸国の民は、わたしが【主】であり、イスラエルの聖なる者であることを知ろう。

39:8 今、それは来、それは成就する。
──神である主の御告げ──それは、わたしが語った日である。

神さまの超自然的な介入による勝利によって、イスラエルも神の素晴らしさを認めるようになり、イスラエルでリバイバルが起こります。

 

 

 

次からは侵略軍が滅ぼされた結果の戦後処理です。

 

h.  7年間の火
The Seven Years of Burning : Ezekiel 39:9~10

 

エゼキエル39:9〜10
39:9 イスラエルの町々の住民は出て来て、武器、すなわち、盾と大盾、弓と矢、手槍と槍を燃やして焼き、七年間、それらで火を燃やす。
39:10 彼らは野から木を取り、森からたきぎを集める必要はない。
彼らは武器で火を燃やすからだ。
彼らは略奪された物を略奪し返し、かすめ奪われた物をかすめ奪う。
──神である主の御告げ──
敵の兵器を燃やすのに7年かかると説明があります。

余りにも大量の武器が回収されたのでそれを燃やすのに7年、つまり7年間イスラエルはそれを燃料として使うことができるということです。

 

この7年という数字がイエスさまの再臨のタイミング、患難時代と再臨の関係、或いは携挙との関係を判断するのに決定的な数字となります。

 

 

 

i.  7ヶ月の埋葬
The Seven Months of Burial : Ezekiel 39:11~16

 

セミナーテキストの13ページ

死んだ兵士の埋葬に7か月かかるという記述があります。

エゼキエル39:11〜16
エゼ 39:11 その日、わたしは、イスラエルのうちに、ゴグのために墓場を設ける。

それは海の東の旅人の谷である。
そこは人が通れなくなる。
そこにゴグと、そのすべての群集が埋められ、そこはハモン・ゴグの谷と呼ばれる。
墓は地中海の東側、ヨルダン渓谷に設けられます。

39:12 イスラエルの家は、その国をきよめるために、七か月かかって彼らを埋める
39:13 その国のすべての民が埋め、わたしの栄光が現されるとき、彼らは有名になる。
──神である主の御告げ──
遺体を発見し埋葬するのに七か月かかります。
谷の裂け目などに落ちた遺体を発見するには相当な時間がかかります。

39:14 彼らは、常時、国を巡り歩く者たちを選び出す。
彼らは地の面に取り残されているもの、旅人たちを埋めて国をきよめる。
彼らは七か月の終わりまで捜す。
39:15 巡り歩く者たちは国中を巡り歩き、人間の骨を見ると、そのそばに標識を立て、埋める者たちがそれをハモン・ゴグの谷に埋めるようにする。
遺体を捜すハンターが任命され、彼らが国中を巡り見つけたらそこに印をつけ、後で埋葬する人たちが来てそれを墓地に埋葬するというステップです。

39:16 そこの町の名はハモナとも言われる。
彼らは国をきよめる。
墓を見下ろす町が建設されます。
ハモナという町の意味は群衆で、多くの人たちが埋葬されている墓地を見下ろしているという意味でこの名がつけられます。

 

7年、7か月という二つの数字が、北からの侵攻が携挙や患難時代、再臨とどういう関係にあり、そのタイミングがいつなのかと判定する非常に重要な数字となります。

 

 

 

 

2.侵攻の時期
The Timing of the invasion

 

侵攻の時期は患難期の最後?患難期の前?

 

 

a.     基本的観察
Basic Observations

エゼ 38:8 多くの日が過ぎて、あなたは命令を受け、終わりの年に、一つの国に侵入する。
そのは剣の災害から立ち直り、その民は多くの国々の民の中から集められ、久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる。
その民は国々の民の中から連れ出され、彼らはみな安心して住んでいる


エゼ 38:11 こう言おう。
『私は城壁のない町々に攻め上り、安心して住んでいる平和なに侵入しよう。
彼らはみな、城壁もかんぬきも門もない所に住んでいる。』
38:12 あなたは物を分捕り、獲物をかすめ奪い、今は人の住むようになった廃墟や、国々から集められ、その国の中心に住み、家畜と財産を持っている民に向かって、あなたの腕力をふるおうとする。

 

エゼ 38:14 それゆえ、人の子よ、預言してゴグに言え。
神である主はこう仰せられる。
わたしの民イスラエルが安心して住んでいるとき、実に、その日、あなたは奮い立つのだ。

観察その1:イスラエルはになっています。
しかしまだ不信仰な状態です。

観察その2荒廃した地だったところに人々が来て住むようになっています。

観察その3城壁のない町々に住むようになっています。
例)現在のキブツ、モシャブ共同体

観察その4:イスラエルは安心して住んでいます
平和な状態だという意味ではありません。(また後ほど)
「平和」はへブル語で「シャローム」ですが、この文脈で1回もでてきません
「イスラエルは安心して住んでいる」という言葉の意味は国防軍がしっかりしているので敵の攻撃に安心して耐えることができるという意味です。

この箇所のイスラエルの状態はイスラエルの現状にぴったり当てはまると言えます。

 

 

北からの侵攻はいつ?

武器を火で燃やす「7年間」と埋葬にかかる「7ヶ月」をどう位置づけるかによってその戦争の時期が決まります。

正しくないと思われる4つの考え方(b.患難期の中間 c.患難期後/ハルマゲドン d.移行期の出来事 e.千年王国後)を紹介し、最後に正しいと思う5番目の説(f.患難期前を紹介します。

 

 

 

正しくないと思われる説①
b.     患難期の中間
The Medtribulation View

 

患難期の中間に北からの侵略が起こると考える立場です。

患難期の中間説の人々はイスラエルが「安心して住んでいる」ことを平和に住んでいると解釈します。
その平和とは反キリストとの契約の結果与えられる平和と考えるので、反キリストと契約を結んでいる状態で侵攻が来る、患難期のちょうど中間に来ると説明します。

 

ダニエル書11:40

ダニ 11:40 終わりの時に、南の王が彼と戦いを交える。
北の王は戦車、騎兵、および大船団を率いて、彼を襲撃し、国々に侵入し、押し流して越えて行く。
「北の王」の侵略は患難期の中間に起こります。

患難期の中間説の人々はこの「北の王」=マゴグの地のゴグだと理解します。
よって(北からの侵攻は)患難期の中間だと言います。

 

 

患難期中間説への反論

 


安心して住んでいる」というのは必ずしも平和な状態を意味しません。(前述)


神さまがこの時点で介入してイスラエルを救うとするならば、この直後に何故イスラエルがさらに厳しい患難を通過するのかです。
(患難期)後半は更に厳しい患難に入ります。(この学びはまた後ほど)
(7年間の)患難期の中間3年半で反キリストが契約を破り、イスラエルの国の神殿を乗っ取り自分が神だと宣言して着座するからです。
その時にユダヤ人たちは神さまの指定する特定の場所に逃げて行かなければなりません。


ダニエル11:40の「北の王」とエゼキエル38:1~39:16のゴグは同一人物ではありません
ダニエル記11章はイスラエルが隣国と長期間に渡って戦争状態に陥るとの預言であり、「南の王」は常にエジプト、「北の王」は常にシリアを指します。
40節になって1箇所だけ例外的にロシアを指していると彼らは言いますが、それは不可能な釈義です。
ダニエル11:40は確かに患難期の中間に起こる或る戦争のことを預言していますが、それはマゴグの地のゴグの戦争ではありません

 

セミナーテキストの14ページ

患難期の中間説は「7年」と「7ヶ月」の問題が解決できません。(詳細は後ほど)

 

 

確認しておきたいこと

 

患難期中間、反キリストが神殿を乗っ取る時にユダヤ人たちは直ちに逃げなければならず、敵の死者を7ヶ月かかって葬る時間の余裕などありません。

7年間、患難期の後半に入って武器を燃やし続けるとはとても考えられません。
患難期の中間には武器を燃やすのではなくて自分を守る為に武器を取る必要がある時ですが、約束の地を逃れていくので武器を燃やす時間がないばかりか武器を取る時間さえありません。

仮に7年武器を燃やすとすれば患難期後半の3年半と次の千年王国の前半3年半も武器が燃えていることになりますが、千年王国が現れる時は超自然的な自然界のつくり変えが行われ、患難期のものは焼き尽くされ、処理されます。

 

イザヤ65:17〜25
イザ 65:17 見よ。まことにわたしは新しい天と新しい地
創造する。(黙示録21章の「新しい天と新しい地」のことではありません。ここでは千年王国のことです。)
先の事は思い出されず、心に上ることもない。
65:18 だから、わたしの創造するものを、
いついつまでも楽しみ喜べ。
見よ。わたしはエルサレムを創造して喜びとし、
その民を楽しみとする。
65:19 わたしはエルサレムを喜び、
わたしの民を楽しむ。
そこにはもう、泣き声も叫び声も聞かれない。
65:20 そこにはもう、数日しか生きない乳飲み子も、
寿命の満ちない老人もない。
百歳で死ぬ者は若かったとされ、
百歳にならないで死ぬ者は、
のろわれた者とされる。
65:21 彼らは家を建てて住み、
ぶどう畑を作って、その実を食べる。
65:22 彼らが建てて他人が住むことはなく、
彼らが植えて他人が食べることはない。
わたしの民の寿命は、木の寿命に等しく、
わたしの選んだ者は、自分の手で作った物を
存分に用いることができるからだ。
65:23 彼らはむだに労することもなく、
子を産んで、突然その子が死ぬこともない。
彼らは【主】に祝福された者のすえであり、
その子孫たちは彼らとともにいるからだ。
65:24 彼らが呼ばないうちに、わたしは答え、
彼らがまだ語っているうちに、わたしは聞く。
65:25 狼と子羊は共に草をはみ、
獅子は牛のように、わらを食い、
蛇は、ちりをその食べ物とし、
わたしの聖なる山のどこにおいても、
これらは害を加えず、そこなわない」
と【主】は仰せられる。
戦争に使われた武器は超自然的に取り去られます。

 

ゼカリヤ9:10
ゼカ 9:10 わたしは戦車をエフライムから、
軍馬をエルサレムから絶やす。
戦いの弓も断たれる。
この方は諸国の民に平和を告げ、
その支配は海から海へ、
大川から地の果てに至る。
イスラエルはわざわざ武器を燃やす必要はありません。

千年王国に入る前に神さまが超自然的に処理をされます。

 

 

つづきは

患難期前の出来事レジュメ(6)2017年4/8
D.北の諸国連合の侵攻(3/3) c.患難期後/ハルマゲドン d.移行期の出来事 e.千年王国後 f.患難期前(1)支持理由 (2)反対理由 へ

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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