練馬桜台聖書フォーラム

天使論、サタン論、悪霊論 レジュメ(5)2022年 7/2

2022.07.06

カテゴリー:お知らせ, 天使論、サタン論、悪霊論, 学び

天使論、サタン論、悪霊論
レジュメ(5
)2022年7/2

 

セラフィム 上位の天使

 

2010年フルクテンバウム博士セミナー『天使論、サタン論、悪霊論テキスト) を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD8枚組)(MP3版)(テキストのみ
DVD8枚組は販売終了)

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会 を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
(英語訳は基本American Standard Version  ASVです。)
黒色の文章がセミナーの説明文

緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章Dr.Arnold G. Fruchtenbaum 『A Messianic Bible Study from Ariel Ministries』
MBS073 Angelology :  The Doctrine of the Elect Angels
 からの補足説明です。

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

 

天 使 論

イントロダクション
Ⅰ.天使の存在
Ⅱ.天使の名前
Ⅲ.天使の創造
Ⅳ.天使の数
Ⅴ.住まい、活動範囲、現れ
Ⅵ.天使の性質
Ⅶ.天使の本質
Ⅷ.組織
Ⅸ.天使の働き
Ⅹ.天使の運命

 

 

Ⅷ.組織
THE ORGANIZATION OF ANGELS

 

 

B. 天的存在の3つの階級
Titles That Show Degrees of Organization

 

 

セミナーテキストの10ページ

2.セラフィム

Saraphim

 


天的存在の第2階級はセラフィムだが
聖書であまり頻繁には語られていない。

イザヤ書 黙示録の2つの書でしか語られない。

 

一般の天使の上にいるのがセラフィム
へブル語セラフの複数形

 

特徴は翼を6つ持っている

旧約ではイザヤ書6章のみ
黙示録に入ると何箇所かにでてくる

 

意味:燃えているもの

 

全く同じ語が旧約聖書で蛇と訳されている
(セラフィムとの関係はない)。

民 21:8 そこで主はモーセに言われた、
「火のへび a fiery serpent を造って、それをさおの上に掛けなさい。
すべてのかまれた者が仰いで、それを見るならば生きるであろう」。

 

イザ 14:29 「ペリシテの全地よ、あなたを打ったむちが
折られたことを喜んではならない。
へびの根 the serpent’s root  からまむしが出、
その実は飛びかけるへび a fiery flying serpent となるからだ。

 

イザ 30:6 ネゲブの獣についての託宣。
彼らはその富を若いろばの背に負わせ、
その宝をらくだの背に負わせて、
雌じし、雄じし、まむしおよび飛びかけるへび fiery flying serpent の出る
悩みと苦しみの国を通って、
おのれを益することのできない民に行く。

 

 

 

 

 

a. イザヤ書の中で
In the Book of Isaiah

 

 

イザヤ書6章

 

イザ 6:2 その上にセラピムが立ち、おのおの六つの翼をもっていた。
その二つをもって顔をおおい、二つをもって足をおおい、二つをもって飛びかけり、 6:3 互に呼びかわして言った。
「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主、
その栄光は全地に満つ」。
(口語訳ではセラピム
新改訳3、新共同訳、新改訳2017はセラフィム)

 

イザ 6:6 この時セラピムのひとりが火ばしをもって、祭壇の上から取った燃えている炭を手に携え、わたしのところに飛んできて、6:7 わたしの口に触れて言った、
「見よ、これがあなたのくちびるに触れたので、あなたの悪は除かれ、あなたの罪はゆるされた」。

 


神の御座に近づいて私が見渡す限り見たとするならば
御座を取り囲んでセラフィムたちがいる

 


(一般の)天使は翼を持たない
六つの翼を持っている

2つの翼の3対の各対は異なる目的と機能をもち
飛ぶ為に使うのは二つだけ
二つの翼で顔をおおい
神の前における謙遜を表す
二つの翼で足をおおっている
神のみわざをする使命を帯びているという姿勢を表す

 


互いに神をほめたたえる言葉を言い交わしている
彼らが伝えているメッセージの中心は
神が聖なるお方であるということ

彼らの言葉は聖なる、聖なる、聖なる、万軍の【主】 地はその恵みで満ちている その栄光で満ちていると語っている

 


イザヤの罪を浄化する
イザヤはセラフィムの飛ぶ姿を見た時に自分がくちびるの汚れた者であると認識している
その時に「セラフィムのひとり」つまりセラフ(単数形)が祭壇から燃える炭火を持ってきてイザヤのくちびるに触れている

 

 

 

 

b. 黙示録の中で
In the Book of Revelation

 

セラフィムは8つの異なる聖句で言及されている。

 

第1の章句

黙示録4:6~11
黙 4:6 御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。
御座のそば近くそのまわりには、四つの生き物がいたが、その前にも後にも、一面に目がついていた。
Rev 4:6 and before the throne, as it were a sea of glass like unto crystal; and in the midst of the throne, and round about the throne, four living creatures full of eyes before and behind.
4:7 第一の生き物 the first creature ししのようであり、第二の生き物 the second creature 雄牛のようであり、第三の生き物 the third creature 人のような顔をしており、第四の生き物 the fourth creature 飛ぶわしのようであった。
4:8 この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その翼のまわりも内側も目で満ちていた。
そして、昼も夜も、絶え間なくこう叫びつづけていた、
「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、
全能者にして主なる神。
昔いまし、今いまし、やがてきたるべき者」。
4:9 これらの生き物が、御座にいまし、かつ、世々限りなく生きておられるかたに、栄光とほまれとを帰し、また、感謝をささげている時、4:10 二十四人の長老は、御座にいますかたのみまえにひれ伏し、世々限りなく生きておられるかたを拝み、彼らの冠を御座のまえに、投げ出して言った、
4:11 「われらの主なる神よ、
あなたこそは、
栄光とほまれと力とを受けるにふさわしいかた。
あなたは万物を造られました。
御旨によって、万物は存在し、
また造られたのであります」。

 

セラフィムがでてくるがイザヤ書にはない
新しい情報が付け加わっている

 


イザヤ書にあったとおり彼らは
神の御座の周りにいる

 

6節
新しい情報は前もうしろも目で満ちているという部分
神の託宣を実行できるために人間の領域をはるかに超えて見ることができることを象徴する。

 

8節
全員が翼は六つ持っている

 

7節
顔の表情が異なっている

セミナーテキストの11ページ

或る者は獅子の顔を持つ
獅子:百獣の王と言われる

或る者は雄牛の顔を持つ
雄牛:家畜の王様

或る者はの顔を持つ
鷲:鳥類の王様

或る者は人間の顔
人間:被造世界の冠

 

8節
その周りと内側は目で満ちていた。
前とうしろも目で満ちていると言及したが 周りと内側 至る所が目で満ちている。

 

8,9節
イザヤ書にあるように黙示録でも彼らは神をたたえ聖なる聖なる聖なるかなと叫んでいる
彼らは休みなく神を賛美する。

 

10,11節
その賛美と同時に二十四人の長老たちが神をたたえ始めている
御座に着いておられる方 
父なる神を礼拝すべき24人の長老たちへの合図となる。

 

 

第2の章句
黙示録5:6
黙 5:6 わたしはまた、御座と四つの生き物との間、長老たちの間に、ほふられたとみえる小羊が立っているのを見た。
それに七つの角と七つの目とがあった。
これらの目は、全世界につかわされた、神の七つの霊である。

彼らはまた神の子羊の周りにいる
父なる神を囲んでいるが御子なる神をも囲んでいる。

 

 

第3の章句
黙示録5:8~10
黙 5:8 巻物を受けとった時、四つの生き物と二十四人の長老とは、おのおの、立琴と、香の満ちている金の鉢とを手に持って、小羊の前にひれ伏した。
この香は聖徒の祈である。
5:9 彼らは新しい歌を歌って言った、
「あなたこそは、その巻物を受けとり、封印を解くにふさわしいかたであります。
あなたはほふられ、その血によって、神のために、あらゆる部族、国語、民族、国民の中から人々をあがない、5:10 わたしたちの神のために、彼らを御国の民とし、祭司となさいました。
彼らは地上を支配するに至るでしょう」。

子羊が7つの封印の巻物を取るときセラフィムは子羊を礼拝する
封印を解くことで患難が始まる。

 

 

第4の章句
黙示録6章

黙 6:1 小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。

6:3 小羊が第二の封印を解いた時、第二の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。

6:5 また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。

6:7 小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言う声を、わたしは聞いた。

7つのさばきのうちの最初の4つのさばきが告知される

セラフは特定の封印のさばきを宣言する。

 

 

第5の章句
黙示録7章
黙 7:11 御使たちはみな、御座と長老たちと四つの生き物とのまわりに立っていたが、御座の前にひれ伏し、神を拝して言った、
7:12 「アァメン、さんび、栄光、知恵、感謝、
ほまれ、力、勢いが、世々限りなく、
われらの神にあるように、アァメン」。

彼らは大患難時代に救われる者たちの故に神をたたえるようになる
この章で14万4千人のユダヤ人が救われ無数の異邦人も救われるようになる。

 

 

第6の章句
黙示録14:3
黙 14:3 彼らは、御座の前、四つの生き物と長老たちとの前で、新しい歌を歌った。
この歌は、地からあがなわれた十四万四千人のほかは、だれも学ぶことができなかった。

千年王国で十四万四千人のユダヤ人たちが賛美している声をセラフィムは聞いている

 

 

第7の章句
黙示録15:7
黙 15:7 そして、四つの生き物の一つが、世々限りなく生きておられる神の激しい怒りの満ちた七つの金の鉢 seven golden bowls を、七人の御使に渡した。

セラフィムの一人が七つの「鉢のさばき」最も厳しいさばきを7人の天使に渡す

 

 

第8の章句
黙示録19章
黙 19:4 すると、二十四人の長老と四つの生き物とがひれ伏し、御座にいます神を拝して言った、
「アァメン、ハレルヤ」。
19:5 その時、御座から声が出て言った、
「すべての神の僕たちよ、神をおそれる者たちよ。
小さき者も大いなる者も、
共に、われらの神をさんびせよ」。

神への礼拝を導いている

 

 

 

 

 

今見たセラフィムに関する聖句を総合し推論を導きたい

c. 結論
Deductions

 

セミナーテキストは8までだが
イザヤ書と黙示録の聖句から10の推論をあげたい

 

*① 6つの翼がある

 

*② セラフィムは獅子 雄牛 人間 鷲のいずれかの顔を持っている
4種類の顔

 

テキストで①とあるところが③
③ 父なる神と子なる神とを絶えず礼拝する

 

④ 謙遜
2つの翼が両足を2つの翼が顔を覆うために使われることから目に見える形で説明できる。
彼らが神の前に立っていて父なる神の座を囲んでいるから。

 

⑤ 神のしもべが神を礼拝し神に仕えるために 彼らをきよめる 
イザ 6:6 ~7 上述

 

⑥ 天での礼拝を導く
彼らが「聖なる、聖なる、聖なる、」という時 24人の長老など天の他の住人たちも神を礼拝し始める。

 

セミナーテキストの12ページ

⑦ 関心事の中心は神の聖なることと礼拝

 

⑧ 神をたたえ 神の聖なることを宣言する
3回 
その宣言が行われる
三位一体の 父 子 聖霊 は全て聖いから。

 

⑨ 人間はきよめられる必要があることを宣言する
きよめは常に血によって行われ
現代はメシアの血による。

 

⑩ 大患難時代にさばきの為の器として用いられる
神はご自分の怒りを地上に注ぐためにセラフィムを用いられる。

 

 

 

 

 

天使論、サタン論、悪霊論(62022年7/16
Ⅷ.組織
B. 天的存在の3つの階級 (つづき)
3.ケルビム(前半)

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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