練馬桜台聖書フォーラム

イスラエル学レジュメ(15)2026年 10/17

2026.10.25

カテゴリー:イスラエル学, お知らせ, 学び

イスラエル学
レジュメ
(15
)2026年10/17

 

モーセの律法とキリストの律法の関係

 

2006年フルクテンバウム博士セミナー
講師:Dr. Arnold Fruchtenbaum
通訳:中川健一牧師


『イスラエル学』
THE MISSING LINK IN SYSTEMATIC THEOLOGY
(テキスト) 

ご購入はこちらから(CD)(テキスト)(電子書籍)

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ

 

フルクテンバウム博士のメッセージを
中川健一牧師がわかり易く通訳してくださった
セミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句箇所です
(セミナーでは新改訳3を使用しているので説明文では新改訳3
)
(このHPでの引用聖句は原則 口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会)
「新改訳3」とは聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会
「新共同訳」とは聖書 新共同訳©共同訳聖書実行委員会j

「新改訳2017」とは聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 からの引用です
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
紫色の聖句は引用聖句や参考聖句
(英語訳は基本American Standard Version  ASV)
茶色の文章はアーノルド・フルクテンバウム博士著 中川健一監訳 佐野剛史訳
『イスラエル学-組織神学の失われた環-THE MISSING LINK IN SYSTEMATIC THEOLOGY』
(書籍)(電子書籍) 
 88~89
頁からの補足説明です

 

興味のある箇所はリンク先もご覧になってみてください。

 

紙の聖書「新改訳2017」はこちらをどうぞ

 

イスラエル学

Ⅰ.過去のイスラエル
A. イスラエルの選び
B.無条件契約
C.モーセ契約とモーセの律法
D.レムナント
Ⅱ.現在のイスラエル
A.神の国のプログラム
1.普遍的な王国か永遠の王国
2.霊的な王国
3.神政政治の王国
4.メシア的王国か千年王国か
5.奥義としての王国
B.イエスのメシア性の拒否と、その結果と成り行き
1.マタイ12:22ー45
2.ヨハネ11:1ー57
3.ルカ19:41ー44
4.マタイ23:1ー36
5.ヨナの第2のしるし
6.拒否の結果と成り行き
C.無条件契約
1.アブラハム契約
2.土地の契約
3.ダビデ契約
4.新しい契約

 


 

Ⅱ.現在のイスラエル
Israel Present

 

 

 

C.無条件契約

Unconditional Covenants

 

 

セミナーテキスト7ページ(8/22)  

 4.新しい契約
The New
Covenant

 

 

[新しい契約が今生きているのかどうかという問題]

 

イエスさまが十字架で死んだ時に
この「新しい契約」(八つの契約(25)~)が
完成した
例えば聖霊の内住というような約束は
もうすぐに成就した⑥
しかしイスラエルが民族的な悔い改めに至るのは
まだ成就していない③
というのは条項は
必ずしも即成就しなくてもいいB.無条件契約⑤
そして新しい契約の受け取り手は教会であり教会は新しいイスラエル the New Israel あるいは霊的なイスラエル Spiritual Israel であると結論づけることもできない
新しい契約に与る者はイスラエル

 

Ⅰ.過去のイスラエルで新しい契約の条項の中心は
「キリストの律法」 the Law of the Messiah
と呼ばれるものだと話した⑨

 

新約聖書に入って初めて啓示された新しい契約の追加条項が、「キリストの律法」である。

 

ガラテヤ書6:2にそのことばがある
ガラ 6:2 互に重荷を負い合いなさい。
そうすれば、あなたがたはキリストの律法を全うするであろう。
Gal  6:2 Bear ye one another’s burdens, and so fulfill the law of Christ.

 

 

ロマ書8:2には「いのちの御霊の原則」「いのちの御霊の律法」 the law of the Spirit of life という言葉が出てくる
ロマ 8:2 なぜなら、キリスト・イエスにあるいのちの御霊の法則は、罪と死との法則からあなたを解放したからである。
Rom 8:2 For the law of the Spirit of life in Christ Jesus made me free from the law of sin and of death.

キリスト・イエスにあるいのちの御霊の法則/口語訳
キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理/新改訳3
キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則/新共同訳
キリスト・イエスにあるいのちの御霊の律法/新改訳2017

 

 

モーセの律法は613というたくさんの命令があったが
キリストの律法もまたたくさんの命令を含んでいる
それはイエスが与えたものか、使徒が与えたものである。

 

 

 

このキリストの律法[というのは極めて重要な概念なので]4つ今申し上げたいと思う

 

①
キリストの律法の中の命令の
多くはモーセの律法とよく似ている
或いは同じ

 

例)
十戒の中の9つまでは
そのままキリストの律法に受け継がれる
たった1つ落ちているのは安息日の規定
the Sabbath commandment
そこでそれだけ見ていると
或る人たちはモーセの律法のある部分は今も生きていて有効だと誤解してしまう
そのことはあとでもう少し詳しく説明する

 

 

②
2つ目のポイントはモーセの律法とは
異なった点がキリストの律法にはたくさんあるということ

例)
安息日の規定というのはもう今日適用されない

ローマ人への手紙14:5
ロマ 14:5 また、ある人は、この日がかの日よりも大事であると考え、ほかの人はどの日も同じだと考える。
各自はそれぞれ心の中で、確信を持っておるべきである。

 

コロサイ書2:16
コロ 2:16 だから、あなたがたは、食物と飲み物とにつき、あるいは祭や新月や安息日などについて、だれにも批評されてはならない。

 

 

また食物規定も適用されない

マルコ7:19
マル 7:19 それは人の心の中にはいるのではなく、腹の中にはいり、そして、外に出て行くだけである」。
イエスはこのように、どんな食物でもきよいものとされた。
 

ローマ人への手紙14:20
ロマ 14:20 食物のことで、神のみわざを破壊してはならない。
すべての物はきよい。
ただ、それを食べて人をつまずかせる者には、悪となる。
 

もし食物規定が今も生きていて私がユダヤ人としてそれに従わなければいけないとしたら日本に来たら私は餓死するしかない
でもこの律法はもう終わったので私は日本に来てお寿司とかお刺身を楽しむことができる

 

 

③
キリストの律法の中の
或るものは非常に前よりも強調されるようになっている

 

レビ記19:8ではあなたの隣人をあなた自身のように愛しなさいと教えられている
これはモーセの律法の教え

レビ 19:18 あなたはあだを返してはならない。
あなたの民の人々に恨みをいだいてはならない。
あなた自身のようにあなたの隣人を愛さなければならない。
わたしは主である。

この命令はいい命令で
モーセの律法の中で2番目に重要なものだと
イエスさま自身もおっしゃっている
だから私たちは
自分を愛するように他の人を愛するという命令を受けているわけだが
しかし [自分を愛している場合はいいのだが]自分を愛してない人がいる
[そういう人の場合は自分を愛するように隣人を愛せよと言ってもあまり意味がない]
自分を憎んでいるように隣人を扱うと
隣人を憎むという結果になってしまう

 

これがヨハネの福音書15:12に行くと
キリストがあなたを愛されたように互いに愛しなさいという命令に変わっていく

ヨハ 15:12 わたしのいましめは、これである。
わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互に愛し合いなさい。

つまり自分のうちにある基準に従って愛するのではなく
イエスさまの基準で隣人を愛しなさいと変わっていく
And now he’s the standard, not us.

 

イエスさまは私たちを命を捨てるほどに愛してくださった

  

 

④
キリストの律法にまつわる新しい動機

 

モーセの律法では
祝福を受けるためにはこうしなさい
と教えてくれる
ところが新しい契約キリストの律法では
あなたは霊的に祝福されたから
祝福された者としてこのようにしなさい
と言ってくる
[違うでしょう? これ。]

 

 

 

 

では最初に言った点に戻っていこう

 

①
よく似ている点があるから
モーセの律法のある部分はまだ生きているという人がいる
[その人に対してどう反論すればいいのだろうか]

 

聖書ではアダム契約以降様々な規定がある
例えばエデン契約の時の条項
アダム契約の条項
ノア契約の条項
[契約に応じて全部条項が変化してくる]
そしてモーセの律法と言われる条項
今の新約時代は「キリストの律法」
千年王国の時代になると新しい王国の条項
a Kingdom law code ができてくる
[時代時代によって変わってくる]

これを比較してみると
条項が変わっても似たようなものがいつもある
似たからといって先にあったものを借用して
あとのものができたということではない
これは全く異なった時代の条項だが
たまたま同じ命令が含まれている
ということ

 

 

②
或る部分はもう完全になくなる

 

 

③
そして或るものは
今までになかった新しいものが出てくる


[つまりなくなるもの
よく似たものが新たに登場する
全くないものが来る
とこういう関係になっている]

 

日本でこういうことはないかもしれないが
アメリカではある例話をお話しよう

アメリカは50州ある
そしてアメリカの運転をする「交通法」というのは州法
アメリカ全国共通の法律ではない
私が運転免許をとったのはカリフォルニア州でそこで運転する時はカリフォルニアの法律に従わなければいけない
そのあとニューヨークに私は移転した
そうするとニューヨークの運転免許証を手に入れてニューヨークの交通法によって運転しなければ違法になる
カリフォルニアの法律ではなくてニューヨークの法律に従って運転をするわけ
ところがカリフォルニアの交通法とニューヨークの交通法と似ているところがたくさんある
両方とも信号が赤い色に変わったら車は止まれという
だからといってカリフォルニアの法律はニューヨークから借用したとか
ニューヨークはカリフォルニアから借用したわけではない
[同じルールを彼らは採用しているわけ]
違った地方組織がおのおのそれを採用したのであってお互いから借用しているのではない
ところが[ややこしい]ルールが違うものがある
[これは困る]
[アメリカでは日本と違った側を運転している
日本は左でアメリカは右]
アメリカは右で 赤信号で止まる
カリフォルニアの場合は赤信号で止まっている時に赤でも右折できる
もちろんこっちから来てないことを確認してから
ところが私が移住した当時のニューヨークは赤で右折してはダメ
グリーンになるまで待っていなくてはいけない
もし私がニューヨークで赤信号で右折したとして警官に捕まる
そうしたら警官に「いやいやカリフォルニアではね、これオッケーなんですよ」と言ったって通用しない
ということはニューヨークに移った瞬間からカリフォルニアの交通法というのは私にとってはもう意味がなくなりニューヨークの法律に従わなければならない
赤信号でストップするのはニューヨークの法律がそう言っているからでカリフォルニアの法律に左右されているのではない

今言ったことはモーセの律法とキリストの律法の関係を言うのに非常にいい例話

 

私は「盗まない」「殺さない」「姦淫をしない」というのはモーセの律法がそう言っているから
[十戒がそう言っているから]ではない
キリストの律法に従えばそうなるから
そうしているわけ
しかし一方ではモーセの律法が禁止していることをしてもいい
或いはモーセの律法は許していることを
してはいけないということもある
あとで(次の次の次に)また見るがモーセの律法というのはトータルで終わったならば終わった

実際にキリストの律法が来た時に
モーセの律法は全部終わった

 

 

だから今の信者である私が従うべきは
モーセの律法ではなくてキリストの律法

今キリストの律法に従う義務があるのは、新しい契約が有効だからである。

 

 

 

 

 

 

イスラエル学(16)2026年10/31へ
Ⅱ.現在のイスラエル
C.無条件契約
5.教会と無条件契約の関係

 

 

 

 

このセミナーの内容はこの本の一部とかぶります。
ゼヒお読みください。

アーノルド・フルクテンバウム博士著
中川健一監訳/佐野剛史訳
『イスラエル学-組織神学の失われた環-THE MISSING LINK IN SYSTEMATIC THEOLOGY』
(書籍)(電子書籍)
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