終末論のクライマックス レジュメ(24)2022年2/5
最後の敵はサタンではなく死
2015年フルクテンバウム博士セミナー『終末論のクライマックス』(テキスト) (チャート)を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD11枚組)(MP3版)(テキストのみ)
(DVD6枚組は販売終了)
フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum 『Messianic Bible Study Series』
045 Ater the Kingdomからの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
御国以降
AFTER THE KINGDOM
Ⅰ.サタンの解放とイスラエルへの侵攻
Ⅱ.大いなる白い御座の裁き
Ⅲ.第2の復活
Ⅳ.第二の死:火の池
セミナーテキストの41ページ
Ⅰ.サタンの解放とイスラエルへの侵攻
THE LOOSING OF SATAN AND THE FINAL INVASION OF ISRAEL
テーマ
「千年王国」以降何が起こるのか
「永遠の秩序」に入る前の段階
黙示録20章:千年王国の終わりに入る
旧約聖書の預言者たち:千年王国の先を預言している預言者はいない
旧約聖書を読んでいるだけでは千年王国が最後のゴールであり
千年王国の状態が永遠に続くと読めてしまう
或るラビたちはまさにそのように解釈する
旧約預言の最高峰は千年王国
しかし黙示録20章は2つの問いに答えている
Q1: 御国は何年続くのか?
A1: 一千年
Q2: 千年王国が終わるタイミングは?
A2: サタンが解き放たれること
メシアの地上再臨の時に
にせの三位一体の
にせの2番目にせの御子(反キリスト 獣)と
にせの聖霊つまりにせ預言者が
火の池に投げ込まれることを学んだ
黙示録20:1以降
黙 20:1 また私は、御使いが底知れぬ所の鍵と大きな鎖を手にして、天から下って来るのを見た。
20:2 彼は、竜、すなわち、悪魔でありサタンである古い蛇を捕らえて、これを千年の間縛り、20:3 千年が終わるまで、これ以上諸国の民を惑わすことのないように、底知れぬ所 the abyss に投げ込んで鍵をかけ、その上に封印をした。~
今度はにせの父であるサタンがアブソス(ギリシア語)という所に投げ込まれる
サタンはアブソスという所でたった一人
悪霊どもはそこにいない
悪霊は地上の二つの場所に閉じ込められる
*エドム
今ヨルダンの南部
*バビロン
今のイラク南部のバビロニア
その二つの場所は一千年間硫黄が燃え続け 煙が立ち上る
千年王国の中では極めて異常な場所
サタンはアブソスという所に閉じ込められる
ここは堕落した天使である悪霊どもを一時的に閉じ込めておく場所
人から追い出された悪霊は一時的にアブソスに閉じ込められ
その後解放されたりする
黙示録9章
黙 9:1 第五の御使いがラッパを吹いた。
すると私は、一つの星が天から地に落ちるのを見た。
その星には、底知れぬ所 the abyss に通じる穴の鍵が与えられた。
9:2 それが底知れぬ所に通じる穴を開くと、穴から大きなかまどの煙のような煙が立ち上り、太陽と空はこの穴の煙のために暗くなった。
9:3 その煙の中からいなごが地上に出て来た。
それらには、地のサソリが持っているような力が与えられた。
9:4 そして彼らは、地の草やどんな青草、どんな木にも害を加えてはならないが、額に神の印を持たない人たちには加えてよい、と言い渡された。
9:5 その人たちを殺すことは許されなかったが、五か月間苦しめることは許された。
彼らの苦痛は、サソリが人を刺したときの苦痛のようだった。
そのアブソスに閉じ込められている悪霊が一時的に解放されたりする
アブソスは一時的に悪霊やサタンを閉じ込める場所であるということがわかる
サタンの第5の住まいがこのアブソス
黙示録20:3
黙 20:3 千年が終わるまで、これ以上諸国の民を惑わすことのないように、底知れぬ所に投げ込んで鍵をかけ、その上に封印をした。
その後、竜はしばらくの間、解き放たれることになる。
日本語訳 新改訳聖書で底知れぬ所と書いてあるのがこのアブソス the abyss(英語でアビス)
それだけの知識を前提に
黙20:7~10
黙 20:7 しかし、千年が終わると、サタンはその牢から解き放たれ、
一千年後にサタンがアブソスから解放されている
20:8 地の四方にいる諸国の民を、すなわちゴグとマゴグを惑わすために出て行き、戦いのために彼らを召集する。
彼らの数は海の砂のようである。
サタンが非常に有能に働くことができるわざつまり欺きのわざを再び諸国の民の間で行っている
誰を欺くのか
イザヤ書65:20が千年王国における命、死について預言している
イザ 65:20 そこにはもう、数日しか生きない乳飲み子も、寿命を全うしない老人もいない。
百歳で死ぬ者は若かったとされ、百歳にならないで死ぬ者は、のろわれた者とされる。
千年王国が始まった時には信者のみが生活を開始している
千年王国に自然体のからだで
つまり「栄光のからだ」ではない状態で入った人は結婚をして子供を産むようになる
肉体的に誕生する子供たちは私たちと同じでアダムの罪の性質を宿したまま誕生する
その罪の性質の故に人間は千年王国においても罪を犯す人がでてくる
この千年王国においてはサタンはいない
悪霊の働きもない
人間が罪の性質を宿しているという理由だけで十分に人は罪を犯し続ける
千年王国における罪とは完全になくなったのではなく
その数が減少したという段階に留まっている
サタンや悪霊の欺きや誘惑が無くなっているので罪を犯すのは人間の罪の性質だけが原因になっているから
罪は減るが完璧になくなることはない
死と命についてはどうか
御国に誕生した人間は信じるまで100年間の猶予を与えられる
一千年のあいだに信じた人は死を経ないで一千年の終わりまで生き
最後に栄光のからだに変えられる
聖書には千年王国時代に信じた聖徒たちの復活がない
死ぬことがないので復活する必要がないから
しかし信じることを拒否した人たちは100歳になって死ぬ
千年王国における罪は抹殺されないが数は減るということ
死ぬのは不信者のみ
その彼らでさえも100歳までは生きる
千年王国の最後の100年間たくさんの人が生まれるが
その中で不信者の状態で留まっている人が多くいる
サタンは解放されたのち不信者で生きている人たちを集めて最後の最後の戦いを神に対して挑む
全員未信者
これがゴグとマゴグGog and Magogと呼ばれている人たち
エゼキエル38章と39章にゴグGogとマゴグMagogという言葉が出てくる
これとは区別しておく必要がある
エゼキエルのゴグとマゴグ
エゼキエルの箇所でゴグ(タイトル)とマゴグは特定の国
特定の国がイスラエルに侵攻して戦いが起こる
黙示録のゴグとマゴグ
千年王国の終わりのゴグとマゴグの侵攻は反対する国がでない
(すべての民(不信者)が集まって神に反抗して戦いを展開するという意味)
エゼキエルの箇所では地理的な限界があるが
黙示録のゴグとマゴグは全世界に影響を与えている
エゼキエル38、39のゴグとマゴグの侵攻以降は
この名前がイスラエルに攻め上ってくる者たちを表す象徴的な名前になった
黙示録の20章ではそのような象徴的な意味でゴグ、マゴグという言葉が使われている
黙20:9 彼らは地の広いところに上って行き、聖徒たちの陣営と、愛された都を包囲した。
すると天から火が下って来て、彼らを焼き尽くした。
その諸国の軍勢がエルサレムを包囲した時に天からの火が下って来て、彼らが焼き尽くされる
この世界大の反抗が突然しかも完璧に終わりを迎える
20:10 彼らを惑わした悪魔は火と硫黄の池に投げ込まれた。
そこには獣も偽預言者もいる。
彼らは昼も夜も、世々限りなく苦しみを受ける。
サタンが火の池に投げ込まれるとある
これがサタンの第6番目の住まいで最後の住まい
既にそこにいた偽の三位一体の二者(一千年前から投げ込まれていた反キリスト(獣)と偽預言者)と同じ場所に入れられる
この出来事が起こった時に大きな権威の移行がある
1コリント15:24~28
セミナーテキストの42ページ
Ⅰコリ 15:24 それから終わりが来ます。
そのとき、キリストはあらゆる支配と、あらゆる権威、権力を滅ぼし、王国を父である神に渡されます。
究極的には御国の権威と権力は父なる神に引き渡されなければならない。
しかしこれは人類の全ての敵が撲滅され、神の支配、権威そして権力に対する挑戦が皆無となった時に初めて起こる。
15:25 すべての敵をその足の下に置くまで、キリストは王として治めることになっているからです。
まさにこの理由(24節)によりメシアは人類の唯一の敵が支配下に置かれるまで統治しなければならない。
15:26 最後の敵として滅ぼされるのは、死です。
15:27 「神は万物をその方の足の下に従わせた」のです。
しかし、万物が従わせられたと言うとき、そこには万物をキリストに従わせた方が含まれていないことは明らかです。
15:28 そして、万物が御子に従うとき、御子自身も、万物をご自分に従わせてくださった方に従われます。
これは、神が、すべてにおいてすべてとなられるためです。
これにより千年王国は終焉を迎える。
万物はメシアに全て従属するが、この全体的従属はこんどは父なる神への従属となる。
これは神がすべてのすべてとなるためである。
最後の敵はサタンではない
最後の敵は人類の祖先が罪を犯したためにこの世界に入ってきた死
その人類の堕落の故に死が人間生活の現実的な一部になってしまった
歴史的に人類の中で死の運命を逃れた人は二人しかいない
エノクとエリヤだけ
携挙が起こらない限り私たちも全員或る時に死を迎える
サタンが火の池に閉じ込められた時に信者も不信者もともに死から解放される
しかしその結末は大いに異なる
信者は「第一の復活」に与り「栄光あるからだ」によみがえる
復活する目的はあとで学ぶ新しいエルサレムで私たちが永遠に住むようになるため
不信者は「第二の復活」に与る
燃える火の池で永遠に苦しむため
永遠の死: 燃える火の池で永遠に苦しむこと
聖書によれば
最終的な行き着く地はこの二つしかない
煉獄のような中間形態の地はないということ
パウロは私たちがどちらに行くのかを教えている
第一コリント15章
Ⅰコリ 15:1 兄弟たち。
私があなたがたに宣べ伝えた福音を、改めて知らせます。
あなたがたはその福音を受け入れ、その福音によって立っているのです。
福音とは何かをパウロは言っている
15:2 私がどのようなことばで福音を伝えたか、あなたがたがしっかり覚えているなら、この福音によって救われます。
そうでなければ、あなたがたが信じたことは無駄になってしまいます。
その福音を信じて救われると言っている
15:3 私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。
キリストは、聖書に書いてあるとおりに、
私たちの罪のために死なれたこと、
15:4 また、葬られたこと、
また、聖書に書いてあるとおりに、
三日目によみがえられたこと、
救われるために信じる福音には3つの要素があると教えている
① メシアは私たちの罪のために死なれたこと
② また、葬られたこと
肉体的に完全に死んだことを示している
③ また、三日目によみがえられたこと
この3つの要素が福音を形成している
これ以外に福音はない
これを信仰により信頼して受け取ったならば私たちは永遠の救いを得ている
信仰により受け取ることが「新しいエルサレム」における私たちの地位を確保する
もし信じなかったらどうなるのか
第二の復活に与る
それは大変恐ろしい結末を迎えるため と次の黙示録の学びで出てくる
この箇所は主に
千年王国レジュメ(18)Ⅴ.千年王国における異邦人 D.千年王国における2つの荒廃した地
同(19)Ⅵ.メシア的王国の終わり A.サタンの解放と最後のイスラエルへの侵略
とかぶります。
以下の箇所等のリンクを貼っています。
死後の世界レジュメ(11)Ⅲ.死者の場所 A.見えない場所 5.アビス
同(13)9.火の池
患難期前の出来事レジュメ(4)患難期の前に起こる一連の出来事 Ⅰ順に起こる出来事
D.北の諸国連合の侵攻 つづく
中川健一牧師著『終末論Q&A』(書籍のみ)(CD12枚組書籍付き)(電子書籍)も是非どうぞ。
34 千年王国とは、どのようなものか
36 千年王国の終わりに、なぜサタンは解放されるのか
終末論のクライマックス(25)2022年2/19へ
御国以降
Ⅱ.大いなる白い御座の裁き