終末論のクライマックス レジュメ(19)2021年11/27
世界遺産ペトラに皆と行ってみたかった
2015年フルクテンバウム博士セミナー『終末論のクライマックス』(テキスト) (チャート)を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD11枚組)(MP3版)(テキストのみ)
(DVD6枚組は販売終了)
フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum 『Messianic Bible Study Series』
004 The Campaign of Armageddon からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
ハルマゲドンの戦い
THE CAMPAIGN OF ARMAGEDDON
イントロダクションと背景情報
ヨハネの黙示録12章
サタンの6つの住まい 第1~3、4
主要な地域 バビロン イズレエルの平原 エルサレム ペトラ
8つの段階
Ⅰ 第1段階: 反キリストの同盟軍の召集
Ⅱ 第2段階: バビロンの滅亡
Ⅲ 第3段階: エルサレムの没落
Ⅳ 第4段階: ボツラでの反キリストの軍勢
Ⅴ 第5段階: イスラエルの国家的新生
Ⅵ 第6段階: メシアの再臨
Ⅶ 第7段階: ボツラからヨシャパテの谷に至る戦い
Ⅷ 第8段階: 勝利の後オリーブ山に立つ
セミナーテキストの32ページ
第4段階:ボツラでの反キリストの軍勢
Ⅳ. THE FOURTH STAGE:
THE ARMIES OF THE ANTICHRIST AT BOZRAH
まとめのつづき
患難期の中間で
ユダヤ人たちは生存の為に逃れていく
ハルマゲドンの戦いの第三段階 で エルサレム は 陥落 す る が
ユダヤ人 の 大半 は す で に エルサレム にい な い
今 存在 す る イスラエル 国家 は 患難期中間 に 崩壊 し
そ の 地 か ら もう 一 つ の 離散 が 起 こ る
生き残 る 三分 の 一 の レムナント( 残 れ る 者) は 特別 な 場所 に 道 を 定 め る
マタ 24:15~22
マタ 24:15それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす忌まわしいもの』が聖なる所に立っているのを見たら──読者はよく理解せよ──
24:16 ユダヤにいる人たちは山へ逃げなさい。
24:17 屋上にいる人は、家にある物を取り出そうとして下に降りてはいけません。
24:18 畑にいる人は上着を取りに戻ってはいけません。
24:19 それらの日、身重の女たちと乳飲み子を持つ女たちは哀れです。
24:20 あなたがたの逃げるのが冬や安息日にならないように祈りなさい。
24:21 そのときには、世の始まりから今に至るまでなかったような、また今後も決してないような、大きな苦難があるからです。
24:22 もしその日数が少なくされないなら、一人も救われないでしょう。
しかし、選ばれた者たちのために、その日数は少なくされます。
逃げるのが冬や安息日にならないように
冬は雨期、ワジ(水無し川)に水が流れて川になると渡れなくなる。
安息日は交通機関が止まるので移動手段がなくなる等の故
黙12:6~17
黙 12:6 女は荒野に逃れた。
そこには、千二百六十日の間、人々が彼女を養うようにと、神によって備えられた場所があった。
12:7 さて、天に戦いが起こって、ミカエルとその御使いたちは竜と戦った。
竜とその使いたちも戦ったが、12:8 勝つことができず、天にはもはや彼らのいる場所がなくなった。
12:9 こうして、その大きな竜、すなわち、古い蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれる者、全世界を惑わす者が地に投げ落とされた。
また、彼の使いたちも彼とともに投げ落とされた。
12:10 私は、大きな声が天でこう言うのを聞いた。
「今や、私たちの神の救いと力と王国と、
神のキリストの権威が現れた。
私たちの兄弟たちの告発者、
昼も夜も私たちの神の御前で訴える者が、
投げ落とされたからである。
12:11 兄弟たちは、子羊の血と、
自分たちの証しのことばのゆえに
竜に打ち勝った。
彼らは死に至るまでも
自分のいのちを惜しまなかった。
12:12 それゆえ、天とそこに住む者たちよ、喜べ。
しかし、地と海はわざわいだ。
悪魔が自分の時が短いことを知って激しく憤り、
おまえたちのところへ下ったからだ。」
12:13 竜は、自分が地へ投げ落とされたのを知ると、男の子を産んだ女を追いかけた。
12:14 しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた。
荒野にある自分の場所に飛んで行って、そこで一時と二時と半時の間、蛇の前から逃れて養われるためであった。
12:15 すると蛇はその口から、女のうしろへ水を川のように吐き出し、彼女を大水で押し流そうとした。
12:16 しかし、地は女を助け、その口を開けて、竜が口から吐き出した川を飲み干した。
12:17 すると竜は女に対して激しく怒り、女の子孫の残りの者、すなわち、神の戒めを守り、イエスの証しを堅く保っている者たちと戦おうとして出て行った。
少数のユダヤ人だけが
イスラエルの地とエルサレムに残されている
イスラエルの民がどこに逃げるのかは未だ確定していない
3つヒントがある
①山間の地
マタ 24:16
②荒野
③既に用意されている場所
黙 12:6
黙 12:13 ~14
イザ33:12
イザ 33:12 諸国の民は焼かれて石灰となり、
刈り取られて火をつけられる茨となる。」
33:13 「遠くの者よ、わたしのしたことを聞け。
近くの者よ、わたしの力あるわざを知れ。」
33:14 罪人たちはシオンでわななき、
神を敬わない者たちを震えがとらえる。
「私たちのうち、
だれが焼き尽くす火に耐えられるか。
私たちのうち、
だれが、とこしえに燃える炉に耐えられるか。」
33:15 義を行う者、公正を語る者、
強奪による利得を退ける者、
手を振って賄賂を受け取らない者、
耳をふさいで流血について聞かない者、
目を閉じて悪いことを見ない者。
33:16 このような人は高い所に住み、
その砦は岩場の上の要害である。
彼のパンは備えられ、彼の水は確保される。
ミカ2:12でその場所がはっきりとわかる
日本語の聖書ではそのことが明確にでていないので
通訳者がそれを補足する
ミカ 2:12 ヤコブよ。
わたしは、あなたを必ずみな集め、
イスラエルの残りの者を必ず呼び集める。
わたしは彼らを、囲いの中の羊のように、
牧場の中の群れのように、一つに集める。
こうして、人々のざわめきが起こる。
(新改訳2017)
わたしは彼らを、おりの中の羊のように、
(新改訳3)
わたしは彼らを羊のように囲いの中に
(新共同訳)
わたしはこれをおりの羊のように、
(口語訳)
I will put them together like sheep of the fold,
(NKJV)
I will put them together as the sheep of Bozrah,
(ASV)
新改訳3ではヘブル語の「ボツラ」という言葉を普通名詞に
おりと訳している
文語訳は
ボヅラの羊のごとく成らしめん
と固有名詞で訳している
私たちは文語訳の固有名詞の呼び方を採用したいと思う
逃れの場所はヘブル語でボツラ或いはボズラと呼ばれる所
ミカの預言ではイスラエルの残りの者 the remnant of Israel つまり未だ生存している3分の1の者が逃げる場所はヘブル語でボツラ、ボズラという場所だと言っている
大患難時代の後半3年半
イスラエルの残りの者が逃げて安全に隠れる場所がこのボツラ
どうしてここが選ばれているのか?
一つはダニエル書11章に預言されている内容がある
その文脈の中でこれは大患難時代の2番目に起こる戦争で
この戦争の結果
反キリストが世界を支配する者となると確認した
ダニエル11:41
ダニ 11:41 彼は麗しい国に攻め入り、多くの国々が倒れる。
しかし、エドムとモアブ、またアモン人のおもだった人々は、彼の手から逃げる。
注目
反キリストが世界を征服するがその支配を免れる国が3つでてくる
古代の地名でエドム、モアブ、アモンの地
これは全てこんにちのヨルダンに含まれる地方
エドムはヨルダンの南部で
ペトラ(ボツラ)というのはそこにある
ユダヤ人の歴史を振り返ると常に繰り返される一つの原則がある
或る国、ある地域がユダヤ人を追い出すと神さまは別の場所を用意してユダヤ人がそこに逃れることができるようにされる
1492年:ユダヤ人の歴史の中で極めて重要な年の一つ
この年ユダヤ人はスペインから追放され
それに倣う国々が次々とでてきた
その同じ年
コロンブスがアメリカ大陸を発見している
これは偶然とは言えない
新大陸が短時間のうちにユダヤ人の新しい逃れの地としての働きを果たすようになるから
大患難時代の後半には全世界がユダヤ人に敵対するようになるが
神さまはユダヤ人が逃れることができるように或る場所を用意される
それがこんにちのヨルダン
ユダヤ人たちは荒らす憎むべき者が神殿に置かれた時にエルサレムを逃れ
南東に向かいヨルダンの南部に入り
そしてボツラで定着する
大患難時代の後半の逃れの町がボツラ
写真
②荒野でなければならない
町の外 荒野の地形
①山地でなければならない
聖書でセイル山(ざん)と呼んでいる山地
その真ん中にボツラの町ペトラの町が位置している
③ここは既に存在している場所でなければならない
狭い通路を約2キロ歩いてようやく町の門にたどりつく
中に入って行くに従い崖が高くなり道幅が狭くなっていく
古代
2つの民族がこの町に住んだ
最初に住んだのがナボテア人(ナバテア人)という人たち
次にローマ人
二つの民族が共に遺跡を残している
すぐに見分けがつく
ローマ人の建設方法:誰でもやる方法
石の上に石を積み上げて建造物や建物を建てるという考え方
ナボテア人:その方法は好まず
絶壁を前にしてここにノミを入れ岩の中に建物を彫り込んだ
巨大な建物全部がもともとは一つの断崖絶壁だった
後から持ってきた柱ではなくもともとあった岩を彫り出した柱
ギリシャ語で
ここをペトラと言う
ペトラ:岩という意味
岩からできている町がペトラ
この町そのものが絶壁に建物を彫り込んだ形で出来上がっている
中に行ってもそう
入り口を通過して奥に向かうと開けた地域がでてくる
ヘブル語で
ここはボツラ或いはボズラと言う
羊の囲い場という意味
古代の羊の囲い場:入り口が非常に狭く1頭1頭通らなければならない
羊飼いが頭数を勘定し易かった
しかし中に入ると広場になっていて羊が自由に動き回れるようになっている
中には水が豊富にあり
また耕作をする地もあった
こんにちここは廃墟になっていて誰も住んでいない
ユダヤ人が住む地区にやがてなるのを待っている
ここでさりげなくマンションジョーク
砂岩の層の色がそのまま建物の色
この町全体が絶壁で囲まれているので
中に入るには狭い通路を通過しなければいけない
ローマ人が建設した時代の大通り、門
道はローマ人が作ったものだが
行き当たるとナボテア人の時代の断崖絶壁に
ローマが建てた円形劇場 3千人を優に収容できるサイズ
ローマ時代の行政区の中心の建物は神殿でもあった
セミナーテキストの33ページ
エレミヤ書49:13~14
エレ 49:13 まことに、わたしは自分にかけて誓う──【主】のことば──。
必ずボツラは恐怖のもと、そしりの的、廃墟、そしてののしりの的となる。
そのすべての町は、永遠の廃墟となる。」
49:14 私は【主】から知らせを聞いた。
「使者が国々に送られた。
『集まって、エドムに攻め入れ。
戦いに向けて立ち上がれ。』
反キリストの軍勢はボツラに隠れているユダヤ人の残りの者たちを攻撃する
ハルマゲドンの戦いの目的は 第三段階 で の エルサレム陥落 後 も ま だ 生 き てい る ユ ダヤ人の全滅 であ る か ら
世界の軍勢 が エルサレムからボツラへと南の方向へ移動する
これが第4段階
これが起こると次の段階に進む準備ができた
第5段階イスラエルの国家的新生
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31ハルマゲドンの戦いの諸段階とは
終末論のクライマックス(20)2021年12/11へ
ハルマゲドンの戦い
Ⅴ 第5段階: イスラエルの国家的新生