練馬桜台聖書フォーラム

終末論のクライマックス レジュメ (18)2021年 11/13

2021.11.14

カテゴリー:学び, 終末論のクライマックス

終末論のクライマックス レジュメ(18)2021年11/13

 

反キリストの世界首都バビロンが滅亡しても反キリスト軍はバビロンにではなくエルサレムに向かう

 

2015年フルクテンバウム博士セミナー『終末論のクライマックステキスト) (チャート)を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD11枚組)(MP3版)(テキストのみ
DVD6枚組は販売終了)

 

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ(17

 

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
黒色の文章がセミナーの説明文

緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum 『Messianic Bible Study Series』
004 The Campaign of Armageddon からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

 

ハルマゲドンの戦い
THE CAMPAIGN OF ARMAGEDDON

イントロダクションと背景情報
ヨハネの黙示録12章
サタンの6つの住まい 第1~3
主要な地域 バビロン イズレエルの平原 エルサレム ペトラ

8つの段階
Ⅰ     第1段階: 反キリストの同盟軍の召集
Ⅱ    第2段階: バビロンの滅亡
Ⅲ   第3段階: エルサレムの没落
Ⅳ   第4段階: ボツラでの反キリストの軍勢
Ⅴ    第5段階: イスラエルの国家的新生
Ⅵ   第6段階: メシアの再臨
Ⅶ  第7段階: ボツラからヨシャパテの谷に至る戦い
Ⅷ 第8段階: 勝利の後オリーブ山に立つ

 

セミナーテキストの31ページ

 

第3段階:エルサレムの陥落
Ⅲ. THE THIRD STAGE:
THE FALL OF JERUSALEM

  

 

ゼカリヤは ハルマゲドン の 戦い の 第三段階 を 二 箇所 で 描写 す る 

ゼカリヤ書12:2~3
ゼカ 12:2 「見よ。わたしはエルサレムを、その周りのあらゆる民をよろめかせる杯とする。
エルサレムが包囲されるとき、ユダについてもそうなる。
12:3 その日、わたしはエルサレムを、どの民にとっても重い石とする。
すべてそれを担ぐ者は、身にひどい傷を受ける。
地のすべての国々は、それに向かって集まって来る。
反キリストは(反キリストの世界首都)バビロンが滅びたというニュースを聞く

自然な思いとしては東に進みバビロンの町を奪回しようとするはず
しかし サタンの目的は反キリストを救うことではなく自分自身の命を救うこと
自分を救うためにユダヤ人を抹殺する必要がある

 

 

ゼカリヤ書14:1~2
ゼカ 14:1 見よ、【主】の日が来る。
あなたから奪われた戦利品が、
あなたのただ中で分配される。
14:2 「わたしはすべての国々を集めて、
エルサレムを攻めさせる。
都は取られ、家々は略奪され、
女たちは犯される。
都の半分は捕囚となって出て行く。

しかし、残りの民は都から絶ち滅ぼされない。」
反キリストは東の方に移動しバビロン奪回戦争を繰り広げるのではなく
サタンの意向に沿って南下しエルサレムに向かう

 

 

セミナーテキスト32ページ

この戦いの内容が2か所にでてくる

ここでは激しい戦いが展開される
神さまはユダヤ人をお助けになる

 

ゼカリヤ書12:4~9
ゼカ 12:4 その日──【主】のことば──わたしはすべての馬を打って驚かし、その乗り手を狂わせる。
しかし、わたしはユダの家の上に目を見開き、もろもろの民のすべての馬を打ってその目を見えなくする。
12:5 ユダの首長たちは心の中で言う。
『エルサレムの住民は、彼らの神、万軍の【主】によって私の力となる。』
12:6 その日、わたしはユダの首長たちを、薪の中にある火鉢のようにし、麦束の中にある燃えるたいまつのようにする。
彼らは右も左も、周りにいるどの民も焼き尽くす。
しかしエルサレムはなお、元の場所エルサレムに残る。

12:7 【主】は最初にユダの天幕を救う。
ダビデの家の栄えと、エルサレムの住民の栄えが、ユダ以上に大きくならないようにするためである。

12:8 その日、【主】はエルサレムの住民をかくまう。
その日、彼らの中のよろめき倒れる者もダビデのようになり、ダビデの家は神のようになって、彼らの先頭に立つ【主】の使いのようになる。

12:9 その日、わたしはエルサレムに攻めて来るすべての国々を根絶やしにしよう。

 

 

ミカ4:9~5:1
ミカ 4:9 今、なぜあなたは大声で叫ぶのか。
あなたのうちに王がいないのか。
あなたの助言者は滅び失せたのか。
それで、子を産む女のような激しい痛みが
あなたをとらえたのか。
4:10 娘シオンよ。子を産む女のように、
身もだえして、もがき回れ。
今、あなたは町を出て野に宿り、
バビロンまで行く。
そこで、あなたは助け出される。
そこで、【主】があなたを敵の手から贖い出される。
4:11 今、多くの国々があなたに敵対して集まり、
そして言う。
「シオンは汚されるがよい。
われわれはこの目でじっとそれを見ていよう」と。
4:12 しかし彼らは【主】の御思いを知らず、
その御計らいに気づかない。
主は、打ち場の麦束のように
彼らを集められたのだ。
4:13 「娘シオンよ、さあ、脱穀せよ。
わたしが、あなたの角を鉄とし、
あなたのひづめを青銅とする。
あなたは多くの国民を粉々に砕き、
彼らの不正な利得を【主】のために、
彼らの財宝を全地の主のために聖絶する。」
5:1 今、軍勢をなす娘よ、勢ぞろいせよ。
包囲網が私たちに対して設けられた。
彼らは、イスラエルをさばく者 the judge of Israel 頬を
杖で打
つ。

ユダヤ人の弱い者たちはダビデのように戦う
ダビデのような戦士は主の天使のように戦う
反キリストの軍勢がこの戦いにより相当な被害を受ける

しかし 反キリストの軍勢が数で勝っているのでユダヤ人は敗北し
イスラエルの君主たちはその頬を杖で打たれるようになる
・・・

中川健一牧師 『クレイ』より
イスラエルのさばきつかさの頬を杖で打つ。(新改訳3)
とは古代中近東の習慣で
戦いに勝利したことを象徴的に表す行為です。

・・・

再びエルサレムは異邦人の軍勢により足の下に踏みつけられる

 

 

 

北のイズレエルの野からエルサレムに向かう道は二つルートがある

1 距離が長いが道が平たん 海岸沿いの道
2 距離が短いが険しい 山地の道

聖書は反キリストの軍勢がエルサレムにのぼるのに
どのルートをとるかは明示していない

どちらかを選ぶのかもしれないが
イザヤ書10章でアッシリヤのセンナケリブは二つの道を通っている
イズレエルの野にアッシリヤの軍勢が集まり
セナケリブは半分は海岸沿い
半分は山地を通らせている
反キリストの軍勢もそのコースをとるかもしれない

しかし最終的にはエルサレムで激しい戦いが起こり
エルサレムが崩壊する

 

 

 

スライドでエルサレム紹介

 

旧市街

1967年以降ここがエルサレムの一部になった
旧市街の北にあるスコーポス山(さん)から
オリーブ山(やま)から

オリーブ山を下りきったゲッセマネの園から

 

神殿域

将来ここに神殿が建つようになる

 

神殿域の南東の角 城壁
上から谷の底まで一番長かった場所
イエスが神殿の頂から飛び降りろと誘惑を受けた場所

今、私たちが見ているこの城壁は聖書時代のものではない
1520年以降オスマントルコがここを支配するのでそれ以降に建設された城壁がほとんど
スレイマン大帝 大いなる王という意味 が建設した

 

現在イスラエルでは最も聖なる場所と言われているところ
ユダヤ人たちはこれを「西壁」と呼び
異邦人の多くの人たちはこれを「嘆きの壁」と呼ぶ
普通は神殿が最も聖なる場所だが
神殿が今は建っていないのでここが聖なる場と言われる
これは神殿の壁の一部ではなく町を囲っている西側の壁
大きな石が何段かあるがその下に更に20数段もぐっている
そこまで掘り進むと紀元1世紀のエルサレムの西壁の地面に到達する
神殿が再建されたならここはユダヤ教の最も聖なる地としての地位を失う

 

神殿域

岩のドームと言われる建物
モリヤの山の一番高い所に建っている
多くの考古学者や歴史家はこの岩のドームの場所にかつて神殿が建っていたと言う
しかし少数派の意見では小さなドームが 神殿が建っていた場所だという考えもある
正確にはこの下を掘り下の構造がどうなっているかを確かめなければいけないが
イスラム当局がここを管理しているので掘ることはできない
よってどこに神殿が建っていたかという論争に決着をつけるのは難しい

 

新市街

1948年以降イスラエルの一部となった
新しい建物の間に古い建物が建っている地域

紀元6世紀に建った十字架の修道院
どうして十字架の修道院と言うのか
イエス・キリストを十字架につけた木が生えていた場所に
約600年後にそこを見つけて建物を建てた

非常によく計画された麗しい近代都市

最近建った高層マンション 約200万ドル 2億5千万円位

イスラエルのラビ長二人が執務してるビル
いわばユダヤ人のバチカンのようなもの

エルサレムの中心的なシナゴーグ大シナゴーグ

イスラムの国会クネセット
議員たちがここで議会を開催し議論をし法律をつくっていく

 

 

この街がこの戦いで陥落する

 

 

 

まとめ

ここまでで最初の3つの段階をみてきた

第1段階 反キリストの同盟軍の召集
第2段階 バビロンの滅亡
第3段階 エルサレムの陥落

第3段階になる前に既に多くのユダヤ人が逃げているので
エルサレムにもイスラエルの地にも少数のユダヤ人しか残っていない

神さまがあらかじめ用意していた場所に彼らは避難している
ここまでの学びでは未だその場所が何かをピンポイントで押さえてはいない

 

 

中川健一牧師著『終末論Q&A書籍のみ)(CD12枚組書籍付き)(電子書籍)も是非どうぞ。
31ハルマゲドンの戦いの諸段階とは

 

 

終末論のクライマックス(192021年11/27
ハルマゲドンの戦い
Ⅳ 第4段階: ボツラでの反キリストの軍勢

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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