練馬桜台聖書フォーラム

終末論のクライマックス レジュメ (11)2021年 6/19

2021.06.20

カテゴリー:学び, 終末論のクライマックス

終末論のクライマックス レジュメ(11)2021年6/19

 

忌むべきものabominationは偶像?
反キリストの第2の啓示
 

2015年フルクテンバウム博士セミナー『終末論のクライマックステキスト) (チャート)を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD11枚組)(DVD6枚組)(MP3版)(テキストのみ

 

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ(10

 

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下、青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。

緑色の文章はHP編者による補足説明です。
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum 『Messianic Bible Study Series』 からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

 

反キリストの興隆と滅亡

THE RISE AND FALL OF THE ANTICHRIST

  

セミナーテキストの19ページ

 

Ⅶ.荒らす憎むべきもの
(荒らす忌まわしいもの)

THE ABOMINATION OF DESOLATION 

  

 

1. 行為

The Act

 

ダニエル9:27
ダニ 9:27 彼は一週の間、多くの者と堅い契約を結び、半週の間、いけにえとささげ物をやめさせる。
忌まわしいものの翼の上に、荒らす者が現れる。
そしてついには、定められた破滅が、荒らす者の上に降りかかる。」(新改訳2017)

ダニ9:27b
荒らす忌むべき者が翼に現れる。(新改訳3)

憎むべきものの翼の上に荒廃をもたらすものが座す。(新共同訳)
また荒す者憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。(口語訳)

Dan 9:27 He will confirm a covenant with many for one ‘seven.’
In the middle of the ‘seven’ he will put an end to sacrifice and offering.
And at the temple he will set up an abomination that causes desolation, until the end that is decreed is poured out on him.” (ASV)

 

 

 

マルコ13:14
マル 13:14 『荒らす忌まわしいもの』が、立ってはならない所に立っているのを見たら──読者はよく理解せよ──ユダヤにいる人たちは山へ逃げなさい。(新改訳2017)

マル13:14一部
『荒らす憎むべきもの』
(新改訳3)

憎むべき破壊者(新共同訳)
荒らす憎むべきもの(口語訳)

Mar 13:14 “When you see ‘the abomination that causes desolation’ standing where it does not belong – let the reader understand – then let those who are in Judea flee to the mountains.(ASV)

 

 

この憎むべきものいつ現れるのか

大患難時代の中間期に反キリストが契約を破棄し
神殿でのいけにえとささげ物をやめさせる時に
偶像が据え付けられます。
一週の間マイナス半週の間つまり7年間の患難期スタートから3年半経った中間期

 

この憎むべきものとは何のことなのかは書かれていません

しかし、ヘブル語では
何か偶像的なものを指している
ということは間違いありません。

 

・・・・・

中川牧師による解説

荒らす憎むべきもの

「者」と書いたら人物です。
ところがマルコ13:14では
『荒らす憎むべきもの』(新改訳3)
『荒らす忌まわしいもの』(新改訳2017)
とひらがなになっています。

英語:abomination

偶像を礼拝する或いは偶像を据え付ける行為
或いは偶像を指しているという理解でこの学びをしてください。

反キリストが偶像を神殿に置いた時が宗教的支配のピークになります。

・・・・・

 

 

セミナーテキストの20ページ

ダニエル書12:11
ダニ 12:11 常供のささげ物が取り払われ、荒らす忌まわしいものが据えられる時から、千二百九十日がある。

ダニ12:11一部
荒らす忌むべきもの
(新改訳3)

憎むべき荒廃をもたらすもの(新共同訳)
荒す憎むべきもの(口語訳)
the abomination of desolation(NKJV)
The Awful Horror(TEV)

Dan 12:11 “From the time that the daily sacrifice is abolished and the abomination that causes desolation is set up, there will be 1,290 days.(ASV)

この荒す憎むべきもの、恐らく偶像でしょう、が千二百九十日の間そこに据えられて存在し続けます。

後半3年半は日にちに直すと1260日。
(360x3.5=1260 預言解釈において1年は360日)

ということは大患難時代が終わっても、更に30日間荒す憎むべきもの、つまり偶像が据えられ続けるということです。

 

その理由は述べられていません
何か偶像的なものが建てられる、或いは建っている状態でしょう。

 

 

 

マタイ24:15~16
マタ 24:15 それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす忌まわしいもの』が聖なる所に立っているのを見たら──読者はよく理解せよ──
マタ 24:16 ユダヤにいる人たちは山へ逃げなさい。

マタ24:15一部
『荒らす憎むべき者』(新改訳3)
憎むべき破壊者(新共同訳)
荒らす憎むべき者(口語訳)
the ‘abomination of desolation,’ (NKJV)
“The Awful Horror’(TEV)

Mat 24:15 “So when you see standing in the holy place ‘the abomination that causes desolation,’  spoken of through the prophet Daniel – let the reader understand – then let those who are in Judea flee to the mountains.(ASV)

イエスは弟子たちに教えていますが、それは預言者ダニエルが既に教えていた内容だというわけです。

 

荒らす憎むべきもの(口語訳)がユダヤの神殿の中に据え付けられたら
ユダヤ人にとってはその地を逃れるしるしとなるのです。
第2の反キリストの啓示はイスラエルに対するものだという話をしましたが、まさにこれがそうです。

患難期の中間に荒らす憎むべきものが据えられ
ユダヤ人たちはそれが反キリストの啓示であると理解し
イスラエルの地を逃れていくのです。

これは特にユダヤ人に対する啓示で
彼らが山に逃げるしるしとなります

 

 

 

 

黙示録11:1~2
黙 11:1 それから、私に杖のような測りざおが与えられた。
すると、こう言う者があった。
「立って、神の聖所と祭壇と、また、そこで礼拝している人を測れ。
11:2 神殿の外の庭はそのままにしておきなさい。
それを測ってはいけない。
それは異邦人に与えられているからだ。
彼らは聖なる都を四十二か月の間、踏みにじることになる。
患難期の中間にエルサレムの旧市街及び神殿域が別の者に支配されるという内容です。

荒らす憎むべきものがそこに据えられるのと同じタイミング
3年半、都と神殿域は異邦人により乗っ取られるので神殿の正常な機能は止まる

 

 

ここまでで荒らす憎むべきものについて学んできたのですが
内容は未だ具体的にはわかりません

 

 

 

 

 

B. 2つの段階

The Two Stages

 

1.第1段階:2テサ2:3~4 
The First Stage: 
Thessalonians 2:3~4

 

第2テサロニケ2:3~4
Ⅱテサ 2:3 どんな手段によっても、だれにもだまされてはいけません。
まず背教が起こり、不法の者、すなわち滅びの子が現れなければ、主の日は来ないのです。
2:4 不法の者は、すべて神と呼ばれるもの、礼拝されるものに対抗して自分を高く上げ、ついには自分こそ神であると宣言して、神の宮に座ることになります。

 

第一段階の内容:
反キリストが神殿を支配し
王座を設けて自分がまことの神だと宣言する

 

彼はエルサレムに留まるわけではないのです。
彼はバビロンに都市を再建し
そこに政治的、経済的首都を設立します。
しかし、エルサレムは宗教的な首都として保持しなければなりません。
それが、荒らす憎むべきものの第2段階に突入するきっかけになります。

患難期の第二の宗教的システム:
反キリストへの礼拝を立ち上げる

 

 

 

第2テサロニケ2:5
Ⅱテサ 2:5 私がまだあなたがたのところにいたとき、これらのことをよく話していたのを覚えていませんか。
パウロは、これらは既に彼らと一緒にいた時に教えたと、それを思い出させています。

教えたことを覚えているなら、にせの教えでそんなに動揺することはないはずだとパウロは言うのです。

こんにちの私たちにも同じことが言えます。
私たちもまた
啓示された神のことばを学ぶことにより
新しい教えの波にもてあそばれることがなくなる
のです。

 

 

 

第2テサロニケ2:6~7
Ⅱテサ 2:6 不法の者がその定められた時に現れるようにと、今はその者を引き止めているものがあることを、あなたがたは知っています。
2:7 不法の秘密はすでに働いています。
ただし、秘密であるのは、今引き止めている者が取り除かれる時までのことです。
今、そのことが起こらない、つまり反キリストがあらわれないのは引き止めているものがあるからです。

 

引き止めているもの
聖霊のことだと解釈する人が沢山いる
しかし、パウロはこの文脈で聖霊の役割について論じているわけではない
引き止めているものの内容:不法

 

引き止めているもの:常に人間の政府

 

創世記9章ノア契約、死刑の条項)やロマ書13章:
神によってたてられた地上の権威が不法をとどめていると教えている

引き止めているものの存在とは人間の政府だと理解するのが良いと考えられます。

ロマ 13:1 人はみな、上に立つ権威に従うべきです。
神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられているからです。

現在地上に存在する人間の政府が今、不法を引き止める役割をしています。

 

しかし、将来不法の人があらわれるようになります。
では将来不法の人のあらわれを引き止めるものとは何なのか。
ダニエル書で見ましたが、反キリストが10人の王の中の3人を殺します。
反キリストが世界を征服する前に殺さなくてはいけないのは、3人のうちの最後の王です。

その結果反キリストが
とどめる(王の)人間政府を排除するので
3年半の間世界を統治する存在になります。

 

反キリストはメシアが地上に再臨した時に最初に殺される人物になります。
ハルマゲドンの戦いで取り上げます。

 

 

 

 

セミナーテキストの21ページ

2.第2段階:黙13:11~15 

The Second Stage:  Revelation 13:11~15

 

黙示録13:11~15
黙 13:11 また私は、別の獣が地から上って来るのを見た。
それは、子羊の角に似た二本の角を持ち、竜が語るように語っていた。
13:12 この獣は、最初の獣が持っていたすべての権威を、その獣の前で働かせた。
また、地と地に住む者たちに、致命的な傷が治った最初の獣を拝ませた。
13:13 また、大きなしるしを行い、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。
13:14 また、この獣は、あの獣の前で行うことが許されたしるしによって、地に住む者たちを惑わし、剣の傷を受けながらも生き返ったあの獣の像を造るように、地に住む者たちに命じた。
13:15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、獣の像がものを言うことさえできるようにし、また、その像を拝まない者たちをみな殺すようにした。

 

 

黙 13:11a また私は、別の獣が地から上って来るのを見た。

もう一匹の獣(新改訳3)が上って来ます。
別のところでこれはにせ預言者です。
これがにせの聖霊です。


にせの聖霊の役割を演じるにせ預言者の興隆により、邪悪な三位一体が完成する

 

 

黙 13:11bそれは、子羊の角に似た二本の角を持ち、竜が語るように語っていた

小羊のような二本の角(新改訳3)を持っている:
宗教的な性格が与えられているということ

黙示録12章でとはサタンのことでした。
黙 12:3 また、別のしるしが天に現れた。
見よ、炎のように赤い大きな
それは、七つの頭と十本の角を持ち、その頭に七つの王冠をかぶっていた。

竜のようにものを言う:
サタンによって力を受けているということ

 

 

13:12a この獣は、最初の獣(海から上って来た、反キリスト)が持っていたすべての権威を、その獣の前で働かせた。

まことの御子
父なる神と同じ権威を持っている

にせ預言者
反キリストと同じ権威を行使する

 

 

13:12b また、地と地に住む者たちに、致命的な傷が治った最初の獣を拝ませた。

まことのみたまの働き:
御子の栄光をあらわし、人々を父なる神のもとに連れてくる
人々にメシアを礼拝するように促す

にせ預言者
反キリストを礼拝するよう人々に呼びかけている

 

 

13:13 また、大きなしるしを行い、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。

まことの聖霊がくだった時:
奇跡やしるしが伴った

にせの預言者が来た時:
そのような奇跡が伴う

11章で二人の証人が行ったことをにせ預言者が行うことができるようになる
天から火を呼びおろすことができる

黙11:5a もしだれかが彼ら(二人の証人)に害を加えようとするなら、彼らの口から火が出て、敵を焼き尽くす。

 

 

ここで大変ユニークなことを行っています。

それはにせの御子の像を造るということです。

 

13:14 また、この獣は、あの獣の前で行うことが許されたしるしによって、地に住む者たちを惑わし、剣の傷を受けながらも生き返ったあの獣の像を造るように、地に住む者たちに命じた。
13:15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、獣の像がものを言うことさえできるようにし、また、その像を拝まない者たちみな殺すようにした。

この像に息を吹き込んでこの像がものを言ったり、像を拝まない者を殺したりする力を与えているのです。
この獣の像が神殿に置かれて千二百九十日の間活動することが許されます。
そこが反キリストを礼拝する中心地になります。

 

人々はこの反キリストの像を礼拝することにより
反キリスト自身を礼拝しているのです。

欺かれる者たちは、144000人のユダヤ人宣教師による患難期前半の世界中への福音伝道に応答することを拒否した者たち

 

 

 

まことの聖霊は私たちがメシアを信じた時に証印を押してくださいます。
その証印が最後の日まで続きます。

次回、実はこの獣もにせの証印を押すことができます。

 

 

 

 

中川健一牧師著『終末論Q&A書籍のみ)(CD12枚組書籍付き)(電子書籍)も是非どうぞ。
12 7年の契約が、なぜそんなに重要なのか
23 患難期におけるユダヤ人の状態
28 患難期の後半に入ったことを、どのようにして知るのか

 

 

 

終末論のクライマックス(122021年7/3
反キリストの興隆と滅亡
.獣の刻印

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代表 :南 知之

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