練馬桜台聖書フォーラム

終末論のクライマックス レジュメ (17)2021年 10/23

2021.10.24

カテゴリー:学び, 終末論のクライマックス

終末論のクライマックス レジュメ(17)2021年10/23

 

ハルマゲドン第2段階
大患難時代バビロンは異邦人信者により突然滅亡する
その時反キリストは軍勢とともにイズレエル平原にいる

補足:
バビロンにいるユダヤ人には逃げるようにと神からの警告が与えられる

 

 

2015年フルクテンバウム博士セミナー『終末論のクライマックステキスト) (チャート)を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD11枚組)(MP3版)(テキストのみ
DVD6枚組は販売終了)

 

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ(16

 

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
黒色の文章がセミナーの説明文

緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum 『Messianic Bible Study Series』
004 The Campaign of Armageddon からの補足説明です。

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

 

ハルマゲドンの戦い
THE CAMPAIGN OF ARMAGEDDON

イントロダクションと背景情報
ヨハネの黙示録12章
サタンの6つの住まい 第1~3
主要な地域 バビロン イズレエルの平原 エルサレム ペトラ  

8つの段階
Ⅰ     第1段階: 反キリストの同盟軍の召集
Ⅱ    第2段階: バビロンの滅亡
Ⅲ   第3段階: エルサレムの没落
Ⅳ   第4段階: ボツラでの反キリストの軍勢
Ⅴ    第5段階: イスラエルの国家的新生
Ⅵ   第6段階: メシアの再臨
Ⅶ  第7段階: ボツラからヨシャパテの谷に至る戦い
Ⅷ 第8段階: 勝利の後オリーブ山に立つ

 

 

セミナーテキストの30ページ

第2段階:バビロンの滅亡
Ⅱ. THE SECOND STAGE:  THE DESTRUCTION OF BABYLON

 

聖書 が 政治的 バビロン に つい て 語 る 時 そ れ は 字義通 り 受け取る べ き であ り
ローマ 帝国 や ローマ ・ カトリック教会 の 象徴 を 表 す も の と し て と る も ので は な い こ と を 覚 え てお か な け れ ば な ら ない 

バビロン の 都 がい つ か 再建 さ れ
反キリスト の 世界首都 と な り
ハルマゲドンの戦い の 第二段階 で 破壊 さ れ る 


聖書の 五 つ の 章 が ハルマゲドン の 第二段階 の 詳細 な 記述 に 割 か れ てい る

聖書箇所が3つ
長い描写がある

イザヤ書13章14章
エレミヤ書50章51章
黙示録18章

 

時間の関係で今回取り上げるのはイザヤ書とエレミヤ書の関連した箇所だけ

 

イザヤ書13:1~5
イザ 13:1 バビロンについての宣告。これはアモツの子イザヤが見たものである。
13:2 「はげ山の上に旗を掲げ、
彼らに向かって声をあげ、

手を振って、彼らを貴族の門に入らせよ。
13:3 わたしは、わたしに聖別された者たちに命じ、
I have commanded my consecrated ones,
また、わが怒りを晴らす勇士たち、
yea, I have called my mighty men for mine anger,
わが威光に歓喜する者たちを呼び集めた。」
even my proudly exulting ones.
バビロンを破壊するのは聖別された者たち
つまりその軍勢は異邦人の信者たち

13:4 おびただしい民にも似た、山々のとどろく音、
集まって来る国々、王国のどよめく音がする。
万軍の【主】が軍隊を召集しておられるのだ。
13:5 彼らは遠い地から、天の果てからやって来る。
全世界を滅ぼすための、【主】とその憤りの器だ。
even Jehovah, and the weapons of his indignation, to destroy the whole land.
イザヤが見た幻の内容

ここでは多くの軍勢が召集されている

第1段階で集まってきたのはバビロンに加担している軍勢
親バビロン
親「反キリスト」の軍勢

ところが第2段階に入ると集まってくるのは
反バビロン
反「反キリスト」の軍勢
この軍勢はバビロンを滅亡させるために集まってくる軍勢

 

 

 

バビロン滅亡の手段と方法が啓示されている
イザヤ書13:6~14:23
イザ 13:6 泣き叫べ。【主】の日は近い。
それは全能者からの破壊としてやって来る。
【主】の日大患難時代を指す最も普通の言葉

13:7 それゆえ、すべての者は気力を失い、
すべての人の心は萎える。
13:8 彼らはおじ惑い、
子を産む女が身もだえするように、
苦しみと激しい痛みが彼らを襲う。
彼らは炎のような顔で互いに驚く。

13:9 「見よ、【主】の日が来る。
憤りと燃える怒りの、残酷な日が。
地は荒廃に帰し、
主は罪人どもをそこから根絶やしにする。
聖書では【主】の日と言うと大患難時代のこと

13:10 天の星、天のオリオン座は
その光を放たず、
太陽は日の出から暗く、
月もその光を放たない。
13:11 わたしは、世界をその悪のゆえに罰し、
悪しき者をその咎のゆえに罰する。
不遜な者の誇りをくじき、
横暴な者の高ぶりを低くする。
13:12 わたしは人を純金よりも、
人間をオフィルの金よりも尊くする。

13:13 それゆえ、わたしは天を震わせる。
大地はその基から揺れ動く。
万軍の【主】の憤りによって、
その燃える怒りの日に。
13:14 追い立てられた、かもしかのように、
集める者のいない羊の群れのようになって、
彼らはそれぞれ自分の民の方に向かい、
それぞれ自分の地へ逃げ去る。
13:15 見つけられた者は、みな刺し殺され、
連れて行かれた者は、みな剣に倒れる。
13:16 彼らの幼子たちは目の前で八つ裂きにされ、
家は略奪され、妻は犯される。

13:17 見よ、わたしは彼らに対して
メディア人を奮い立たせる。
彼らは銀をものともせず、金さえ喜ばず、
13:18 その弓は若者たちを撃ち倒す。
彼らは胎の実さえあわれまず、
子どもたちにさえあわれみをかけない。
13:19 こうして、諸王国の誉れ、
カルデア人の輝かしい誇りであるバビロンは、
神がソドム、ゴモラを滅ぼしたときのようになる。

13:20 そこには永久に住む者もなく、
代々にわたり、住みつく者もない。
アラビア人もそこには天幕を張らず、
牧者たちもそこに群れを伏させない。
13:21 そこには荒野の獣が伏し、
彼らの家々には、みみずくがあふれる。
そこには、だちょうも住み、
雄やぎ wild goats がそこで飛び跳ねる。
13:22 山犬はその砦で、
ジャッカルは豪華な宮殿でほえ交わす。
その時が来るのは近く、
その日はもう延ばされることはない。」

14:1 まことに、【主】はヤコブをあわれみ、再びスラエルを選んで、彼らを自分たちの土地に憩わせる。
寄留者も彼らに連なり、ヤコブの家に加わる。

14:2 諸国の民は彼らを迎え、彼らのところに導き入れる。
イスラエルの家は【主】の土地で、その寄留者を男奴隷、女奴隷として所有し、自分たちを捕らえた者を捕らわれ人にし、自分たちを追い立てた者を支配するようになる。
1~2節ではイスラエルの最終的な回復に関連してこの幻が語られる

このことは古代の歴史の中では一度も起こったことのないこと
バビロンの崩壊はそれ故大患難時代の間に起こることだとわかる

14:3 【主】が、あなたの痛み、あなたへの激しい怒りを除き、あなたに負わせた過酷な労役を解いて、あなたを憩わせる日に、14:4 あなたはバビロンの王について、このような嘲りの歌を歌って言う。
「虐げる者はどのようにして果てたのか。

横暴はどのようにして終わったのか。
14:5 【主】が悪しき者の杖を、
支配者の笏を折られたのだ。

14:6 彼は激怒して諸国の民を討ち、
絶え間なく彼らを討ち、
怒って国々を容赦なく
虐げて支配したものだったが。

14:7 全地は安らかに憩い、
喜びの歌声をあげる。
14:8 もみの木もレバノンの杉も、
おまえのことを喜ぶ。
『おまえが倒れ伏したときから、
もう私たちを切り倒す者は上って来ない。』

14:9 よみ Sheol は、下界で
おまえが来るのを迎えようとざわめき、
死者の霊たち the dead 、地のすべての指導者たちを揺り起こし、
国々のすべての王をl
その王座から立ち上がらせる。
14:10 彼らはみな、おまえに告げる。
『おまえもまた、私たちのように弱くされ、
私たちに似た者になった。』
14:11 おまえの誇り、
おまえの琴の音はよみに落とされ、
おまえの下には、うじ虫が敷かれ、
虫けらがおまえの覆いとなる。

14:12 明けの明星、暁の子よ。
どうしておまえは天から落ちたのか。
国々を打ち破った者よ。
どうしておまえは地に切り倒されたのか。
14:13 おまえは心の中で言った。
『私は天に上ろう。
神の星々のはるか上に私の王座を上げ、
北の果てにある会合の山で座に着こう。
14:14 密雲の頂に上り、
いと高き方のようになろう。』
14:15 だが、おまえはよみに落とされ、
穴の底に落とされる。

14:16 おまえを見る者は、おまえを見つめ、
おまえ(反キリスト)について思いを巡らす。
『この者が、地を震えさせ、王国を震え上がらせ、
14:17 世界を荒野のようにし、町々を壊し、
捕虜たちを家に帰さなかった者なのか。』
14:18 諸国のすべての王たちはみな、
それぞれ自分の墓で、尊ばれて眠っている。
14:19 しかしおまえは、忌み嫌われる枝のように、
墓の外に投げ捨てられる。
剣で刺し殺された者たちで、おまえはおおわれ、
屍のように、墓穴に下る者たちに踏みつけられる。
14:20 おまえは墓の中で彼らとともになることはない。
自分の地を滅ぼし、自分の民を虐殺したからだ。
悪を行う者どもの子孫は
永久に、その名を呼ばれることはない。
14:21 彼の子らのために屠り場を備えよ。
先祖の咎のためだ。
彼らが立って地を占領し、
世界の面を町々で満たさないように。」

14:22 「わたしは彼らに向かって立ち上がる。
──万軍の【主】のことば──
わたしはバビロンから、その名も、
残った者も、子孫も末裔も絶ち滅ぼす。
──【主】のことば──
14:23 わたしはこれを針ねずみの領地、
水のある沢とし、滅びのほうきで一掃する。
──万軍の【主】のことば。」
預言的にこの崩壊がどういうタイミングで起こるかも書いている
13:6~9 : 【主】の日=大患難時代
14:1~2 : 一度も起こったことがない=大患難時代

13:3 : 神さまはそのバビロンを崩壊させるために
この時代に生きている異邦人信者たちをお用いになる

もし反キリストが全世界を統治しているとするなら
この異邦人の信者たちというのはどこに住んでいて
どこから来たのか?

歴史的な例)
ナチスはフランス オランダ ポーランドと周辺諸国を征服していった

征服された政府はナチス・ドイツの政策を採用するようになる
しかしフランスの地下運動 オランダの ポーランドの と地下政府が広がり
その人たちは政府の政策に反対運動を展開した

 

つまりこの大患難時代の後半の異邦人の信者たち
自分たちが住んでいる国の政府の方針を支援しないということ
そして彼らは組織化した軍勢となりバビロンを崩壊する為に集まってくる

 

 

 

エレミヤ書50:9~10
エレ 50:9 見よ。わたしは、大国の集団 a company of great nations を奮い立たせ、
北の地からバビロンに攻め上らせる。
彼らはこれに向かって陣備えをし、
バビロンはそこから攻め取られる。
彼らの矢は熟練した勇士の矢のようで、
空しくは帰らない。
50:10 カルデアは略奪され、
これを略奪する者はみな、満ち足りる。
──【主】のことば。

 

エレミヤ50:41~42
エレ 50:41 見よ、一つの民 a people が北から来る。
大きな国と多くの王が、
a great nation and many kings (?)
地の果てという果てから奮い立つ。
50:42 彼らは弓と投げ槍を固く握り、
残忍で、あわれむことがない。
その声は海のようにとどろく。
バビロンよ。彼らは馬に乗り、
一つとなって戦列を整え、
おまえを攻める

セミナーテキストの31ページ

エレミヤがここで見ている幻はイザヤが100年以上前に見たものと同じ
この時代の首都であるバビロンを攻めるために軍勢がのぼってくる

 

 

 

黙示録18章を読むと
バビロンは突然短時間に完全に滅びると預言されている

何が起こっているのか人々が認識した時には
既にバビロンは火の中で燃えている

黙 18:8 これらのことのため、一日のうちに、様々な災害、死病と悲しみと飢えがを襲います。
そして、は火で焼き尽くされます。
をさばく神である主は、力ある方なのです。」

黙 17:18 あなたが見たあのは、地の王たちを支配する大きな都のことです。」

黙 18:2 (もう一人の御使い)は力強い声で叫んだ。
「倒れた。大バビロンは倒れた。
それは、悪霊の住みか、あらゆる汚れた霊の巣窟、あらゆる汚れた鳥の巣窟、あらゆる汚れた憎むべき獣の巣窟となった。

 

 

 

エレミヤ書の預言がとても大事なのは
これが起こった時にバビロンの王つまり反キリストはそこにはいないと預言していること

エレミヤ50:43
エレ 50:43 バビロンの王は、彼らのうわさを聞いて
気力を失い、
苦しみが彼をとらえる。
産婦のような激痛が。

 

エレミヤ51:31~32
エレ 51:31 飛脚はほかの飛脚に走り次ぎ、
使者もほかの使者に取り次いで、
バビロンの王に告げて言う。
「都は、くまなく攻め取られ

51:32 渡し場も取られ、湿地も火で焼かれ
戦士たちはおじ惑っています」と。
飛脚使者取り次バビロンの町が崩壊したと王に伝える
それは王がバビロンにいないから

 

では反キリストバビロンの王はどこにいたのか

第1段階と第2段階の関連聖句を統合して判断すると
この段階で反キリストは自分の軍勢を率いてイズレエルの野に移動している

それ故聖徒たちがバビロンを容易に破壊することができるようになっていた

飛脚使者取り次ぎ、走り次ぎ、バビロンの王がいる場所まで到達して
町が取られ火で焼かれていることを告げ

 

 

 

地図

西の方:反キリストの軍勢イズレエルの谷に集結
東の方:バビロンに向かって聖徒たちの軍勢が攻め上り
バビロンを滅亡させた

これが第2段階

 

 

中川健一牧師著『終末論Q&A書籍のみ)(CD12枚組書籍付き)(電子書籍)も是非どうぞ。
31ハルマゲドンの戦いの諸段階とは

 

 

終末論のクライマックス(182021年11/13
ハルマゲドンの戦い
Ⅲ第3段階: エルサレムの陥落

 

 

・・・・・・・

以下補足
ヨハネの黙示録レジュメ(16)解説版より

 

①第一の警告
バビロンにいるユダヤ人に脱出せよとの警告が与えられる
エレ 50:8 バビロンの中から逃げ、
カルデア人の地から出て行け。

群れの先頭に立つやぎのようになれ。

②第二の警告
バビロンからエルサレムに逃れた者はユダヤ人にバビロンの崩壊を告げる
エレ 50:28 バビロンの地から逃れて来た者の声がする。
シオンで、私たちの神、【主】の復讐のこと、
その神殿の復讐のことを告げ知らせている。

③第三の警告
バビロンに対する神の復讐の犠牲にならないようにユダヤ人は逃げるよう促される
エレ 51:6 バビロンの中から逃げ、
それぞれ自分自身を救え。
バビロンの咎のために絶ち滅ぼされるな。
これは、【主】の復讐の時、
主がこれに報いをなさるからだ。

④第四の警告
エレ 51:45 わたしの民よ、その中から出よ。
【主】の燃える怒りから逃れ、
それぞれ自分自身を救え。
51:46 そうでないと、あなたがたの心は弱まり、この地に聞こえるうわさを恐れることになる。
今年、うわさが立ち、その後、次の年にも、うわさは立つ。
この地には暴虐があり、支配者はほかの支配者に立ち向かう。

⑤第五の警告
破壊の前にバビロンを逃げ出せとの最後の警告
エルサレムに行けとも示される
エレ 51:50 剣を逃れた者よ、行け。立ち止まるな。
遠くから【主】を思い出せ。
エルサレムを心に思い浮かべよ。

 

 

51:51 『私たちは、そしりを聞いて、恥を見た。
恥辱が私たちの顔をおおった。
他国人が【主】の宮の聖所に入ったからだ。』

51:52 それゆえ、見よ、その時代が来る。
──【主】のことば──
そのとき、わたしはその彫像を罰する。
刺された者がその全土でうめく。

51:53 たとえバビロンが天に上っても、
たとえ、砦を高くして近寄りがたくしても、
わたしのもとから荒らす者たちがそこへ行く。
──【主】のことば。」

51:54 バビロンから、叫ぶ声がする。
カルデア人の地から、大いなる破滅の音が。

51:55 【主】がバビロンを荒らして、
そこから大いなる声を絶やされるからだ。
その波は大水のように鳴りとどろき、
その声は鳴りどよめく。

51:56 まことに、荒らす者がバビロンを攻めに来て、
for the destroyer is come upon her, even upon Babylon,

その勇士たちは捕らえられ、
and her mighty men are taken,
その弓も折られる。
【主】は報復の神であり、必ず報復されるからだ。

51:57 「わたしは、その首長たちや知恵のある者、総督や長官、勇士たちを酔わせる。
彼らは永遠の眠りについて、目覚めることはない──その名を万軍の【主】という王のことば。」
 51:58 万軍の【主】はこう言われる。
「バビロンの厚い城壁は完全にくつがえされ、
その高い門にも火が放たれる。
国々の民は無駄に労し、
諸国の民は、ただ火に焼かれて、力尽きる。」

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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