八つの契約 レジュメ(23)2020年10/24
ダビデ契約についてのセミナー参加者による質問に、自分にはない視点と驚嘆の声がフォーラム参加者からあがりました
2002年フルクテンバウム博士セミナー『聖書の八つの契約』(テキスト)を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD9枚組)(MP3版)(テキストのみ)
フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下、青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を載せています)
紫色の聖句は参考聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
緑色の文章はHP編者による補足説明です。
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum『The Eight Covenants of the Bible』 からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
Ⅰ.エデン契約-条件付き契約-人類全般と
Ⅱ.アダム契約-無条件契約 -人類全般と
Ⅲ.ノア契約-無条件契約 -人類全般と
Ⅳ.アブラハム契約-無条件契約-イスラエルと
Ⅴ.モーセ契約(シナイ契約)-条件付き契約 -イスラエルと
Ⅵ.土地の契約-無条件契約-イスラエルと
Ⅶ.ダビデ契約-無条件契約 -イスラエルと
Ⅷ.新しい契約-無条件契約 -イスラエルと
Ⅶ.ダビデ契約 3/4
THE DAVIDIC COVENANT
ダビデ契約Q&A(1/2)
セミナー参加者の方々からだされた質問に中川健一牧師が答えたものです。
D-Q1:
今も世界のどこかにダビデ家の子孫が存続しているということですが、
その方たちは自分がダビデの子孫であることを知っているのでしょうか?
D-A1:
今もどこかでダビデ家の子孫がいるということはダビデ契約の条項の中にあるのです。
ところが誰がそうなのか、どこにいるのかは誰も、本人もわかりません。
わかると約束しているのではないのです。
家は絶えない、子孫が存在し続けるという約束であり、どこにいて、どの人がそうなのかというのはわかりません。
D-Q2:
そのこと(ダビデの子孫であること)に特別な祝福があるのでしょうか?
D-A2:
特別な祝福があるわけではありません。
ダビデの家系しかイスラエルの王になる権利はないのが特権と言えば特権でしょうが、だからといって霊的な祝福が何か伴っているわけではないのです。
D-Q3:
ユダヤ人たちは自分たちが何部族から出てきているかを知っていますか?
D-A3:
知りません。
もう系図がなくなっているのでわかりません。
例外)
レビの家系の人は名前でわかるようになっています。
ジーンズで有名な会社リーバイはレビ
コーヘンは祭司という意味でミスターコーヘンはレビの家系
レビーン等
レビ人を連想させる名前の人はレビの家系です。
それ以外は自分がどの家系かわかりません。
ダビデ家の子孫とはダビデからでてきた肉体的につながりのある人のことを言います。
ダビデには沢山息子がいましたから、そのどれでもいいわけです。
Ⅰ歴代 3:1 ヘブロンで生まれたダビデの子は次のとおりである。
長子はイズレエル人アヒノアムによるアムノン。次男はカルメル人アビガイルによるダニエル。3:2 三男はゲシュルの王タルマイの娘マアカの子アブサロム。四男はハギテの子アドニヤ。3:3 五男はアビタルによるシェファテヤ。六男はダビデの妻エグラによるイテレアム。3:4 六人の子がヘブロンで生まれた。ダビデはそこで七年六か月王であり、エルサレムで三十三年間王であった。3:5 エルサレムで彼に生まれた者は次のとおりである。シャムア、ショバブ、ナタン、ソロモン。この四人はアンミエルの娘バテ・シュアによる子である。3:6 またイブハル、エリシャマ、エリフェレテ、3:7 ノガハ、ネフェグ、ヤフィア、3:8 エリシャマ、エルヤダ、エリフェレテの九人。3:9 みなダビデの子であるが、ほかに側女たちの子もあり、タマルは彼らの姉妹であった。
D-Q4:
イエスの再臨の条件にイスラエルが悔い改めるとありますが、言葉どおりイスラエル人全員がイエスさまを信じることを要求しているのでしょうか?
D-A4:
そうです。全員です。
イスラエルが国家的に悔い改めてイエス・キリストが地上に再臨され「メシア的王国」が誕生します。
「メシア的王国」とは旧約聖書的概念
英語でメシアニックキングダムThe Messianic Kingdom
異邦人である私たちは「千年王国」という名前で呼びます。
千年王国という概念は黙示録で初めてでてきます。
メシア的王国が誕生した時にそれ以降生きるユダヤ人たち、ユダヤ人の子どもたちは全員信者です。
D-Q5:
イスラエルの建国1948年、はパレスチナ契約の成就、その一部としてみることはできるでしょうか?
建国を預言の成就としてみる先生が多いので質問しています。
D-A5:
建国は預言の成就です。
しかし、パレスチナ契約の成就ではありません。
パレスチナ契約は信仰のイスラエルがあの土地を回復するという契約です。
今、メシアを信じた結果帰還しているのではありませんね。
メシアニックジュー(イエスを信じるユダヤ人)が帰還することはありますが、大半が未だイエスをメシアと信じていないユダヤ人たちが帰還しています。
ですからパレスチナ契約の成就ではありません。
但し、イスラエル(ユダヤ人)は終わりの日に約束の地に帰って来ます。
①不信仰で帰ってきたイスラエルの物理的回復
②霊的回復、最終的には民族的救い、
この2種類の回復があるのです。
預言の成就とみていいという意味は①物理的・肉体的回復が今起こっている時代です。
これは預言者たちが預言してきた内容です。
黙示録によると
①肉体的回復はイスラエルが患難時代に入るための準備、通過するための回復。
②患難時代を通過して生き延びたイスラエル人たちが国家的祝福を体験します。
D-Q6:
イスラエルに与えられた約束が完全に成就するのは聖書預言の中でいつですか?
D-A6:
メシア的王国つまり千年王国が成就した時です。
D-Q7:
父と母を敬えという命令、それに伴う長寿の約束はディスペンセーションという考え方からするともう無効なのですか?
D-A7:
出 20:12 あなたの父と母を敬え。
あなたの神、【主】が与えようとしているその土地で、あなたの日々が長く続くようにするためである。
父と母を敬え、に伴う約束は長寿の約束ではありません。
約束の地でイスラエルが長く住むことができるという約束です。
これはイスラエルに与えられた「律法の時代」というディスペンセーションの約束です。
そのディスペンセーションは終わりました。
もともとこの約束は私たちのものではありません。
安息日に礼拝することを聖書は要求していない、休む日である、しかし祭司は集会するように命じられた、と聞いた方からの質問ですね。
D-Q8:
安息日について
新約時代は万人祭司の時代ではないのですか?
私たちは祭司です。つまりレビ人なのですから、安息日に集会をもち礼拝するのは逆に肯定すべきではないですかという反論をセブンスデーアドベンティストの方から受ける可能性はありませんか?
Ⅰペテ 2:9 しかし、あなたがたは選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民です。それは、あなたがたを闇の中から、ご自分の驚くべき光の中に召してくださった方の栄誉を、あなたがたが告げ知らせるためです。
D-A8:
これは「新しい契約」の中でも触れていきましょう。
旧約時代の祭司制度:
アロンを大祭司としたレビによる祭司制度
新約時代の祭司制度:
メルキゼデクの祭司制度
旧約と新約は祭司制度のシステムが違うとわかってくると、これに対してお答えすることができますから、「新しい契約」を学んでから再度考えてください。
ヘブル 7:12 祭司職が変われば、必ず律法も変わらなければなりません。
D-Q9:
帰還してくるユダヤ人がユダヤ人であるとイスラエルは何によって知るのでしょうか?
例えば身分証明書等で確認しているのでしょうか?
D-A9:
ユダヤ人は自分がユダヤ人であるとわかります。
代々ユダヤ性が引き継がれていますから、どこに住んでいてもユダヤ人の共同体でユダヤ人として生きてきたとわかります。
論争になるのはほとんど例外的なケースです。
今のイスラエルの帰還法では雑婚の場合母がユダヤ人であればユダヤ人と認めましょうとなっています。
実際の現実的な運用面では、私たちが考えているほど難しくはありません。
もちろん、難しく言い出せばきりがないでしょうが。
D-Q10:
ダビデ家の確認はどうなっていますか?
D-A10:
これはわかりません。
さっき言ったように。(D-A1)
D-Q11:
イスラエル人がパレスチナの土地を買い帰還しようとしていた時、一部の正統派の人々が反対したと聞いたことがあります。
お金を払って合法的に平和的にその地を手に入れること以外に神のみこころと思われる方法があるのでしょうか?
何故反対したのでしょうか?
D-Q12:
お金を払って合法的に土地を手に入れることに反対したのではないのです。
正統派の人たちも土地を買っています。
反対したのはシオニズム運動という民族運動に対してです。
超正統派の人たちの理解:
イスラエルの国の回復はメシアが来てから回復される
ですからメシアが来る前に国を建てることに反対しているのです。
今でも超正統派の人たちは現在あるイスラエル国を国と認めていません。
その国があるから安全に住めているのに、その国を認めないのです。
旧約聖書を学んでいるわけですから当然ですが、一面しか見ていないわけです。
メシアが来て国が回復されるのは、千年王国におけるイスラエルの回復のことです。
メシアが来る前に、ユダヤ人はイエスを受け入れなければならないことはわかっていないわけですね。
D-Q12:
千年王国でダビデがキリストとともに治めるというのは何故ですか?
D-A12:
神さまがダビデを選んでダビデ王国をお建てになりました。
これは神の選び、神がダビデを選ばれたとしか言いようがありません。
D-Q13
民数記13:33でカナンの地にネフィリムがいたと書かれてあります。
ネフィリムは洪水で滅んだはずではないですか?
民 13:33 私たちは、そこでネフィリムを、ネフィリムの末裔アナク人を見た。
私たちの目には自分たちがバッタのように見えたし、彼らの目にもそう見えただろう。」
D-A13:
民数記13章、カナンの地にネフィリムがいたというのは誰が見たのですか?
送り出されたスパイが見て来たのでしょう。
それで帰って来て、あそこで本当の報告をしていますか?
あの地がいかに悪い、怖い地かと報告する為の嘘の報告です。
民13:30 そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。
「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。必ず打ち勝つことができます。」
13:31 しかし、彼と一緒に上って行った者たちは言った。
「あの民のところには攻め上れない。あの民は私たちより強い。」
13:32 彼らは偵察して来た地について、イスラエルの子らに悪く言いふらして言った。
「私たちが行き巡って偵察した地は、そこに住む者を食い尽くす地で、そこで見た民はみな、背の高い者たちだ。
ネフィリムは洪水で絶えたというのが正解です。
聖書って難しいですね。
嘘はウソとして読まなければいけない。
サタンの言ったことは信じてはいけない。
本当に正しい意味で文字通り読まなければいけない。
(ノア契約Q&A N-Q5)
D-Q14
個人のディボーションで、アブラハムへの祝福がみことばとして自分自身に与えられるという経験は、それがイスラエル民族のみに与えられているみことばの場合、どうとらえるべきでしょうか?
適用の仕方、確認の仕方など。
D-A14
アブラハムへの祝福とはどの部分のことを言いますか?
信仰によって義とされるという部分は共通です。
「新しい契約」ででてきます。
それ以外にアブラハムの祝福
例)
土地が与えられるという約束
「あぁ、私はこれによって祝福された、土地が与えられる。」というのは適用が間違っていますね。
カナンの地がアブラハムの子孫に与えられるということですから。
主観的で思い込みだけの場合は、時間が経つと「あぁ、思い込みだった。」とわかりますから、軌道修正されてくると思います。
いい質問ですね。
D-Q15
アダムはつくられた時何歳でしたか?
D-A15
質問は何歳のように見えたでしょうか?
何歳のように見えたかはわかりませんが大人、子どもを生むことができるような状態です。
何歳かというと(誕生日から)「1日」ですね(苦笑)
D-Q16
ダビデに永遠の王朝が約束されました。
その後ユダ王国が続きましたが、のちにユダ王国もなくなりました。
新約時代イエスさまが来られるまでの長い期間どのように信仰を継承していったのでしょうか?
D-A16
各々の契約にある規定は契約が有効になってすぐに成就するわけではないと話しました。
成就していない期間も聖書の約束を信じた人々は、それがいつか必ず成就すると信じて生活していました。
その真実な信仰者の系譜を「イスラエルの残れる者」英語で「レムナント」remnantと言います。
いつの時代もイスラエルには信じない人たちが沢山いました。
いつの時代にも信じる信仰者が一回も途絶えることなく継承してきました。
現在のイスラエルの「イスラエルの残れる者」:
メシアニックジュー(イエスを信じるユダヤ人)
神さまがイスラエルを滅ぼさない理由はメシアニックジューの人々の故です。
絶えず神さまは、真実な信仰者を用意していました。
エリヤの時代:
バアル(偶像)にひざをかがめない7千人を残してあると。
その人々がみことばの約束を信じ、いつか必ず成就すると信仰を継承し続けたわけです。
Ⅰ列王 19:18 しかし、わたしはイスラエルの中に七千人を残している。
これらの者はみな、バアルに膝をかがめず、バアルに口づけしなかった者たちである。」
D-Q17
今も世界のどこかにダビデ家の子孫が存在していると言いましたが、これは現実にはイエス・キリストの子孫が今も生きているということなのですか?
D-A17
イエス・キリストが子どもを残すことはありません。
ダビデ家の子孫というのはダビデからくる人々です。
(D-A3)
D-Q18
イエス・キリストは我らの長子と言われますから、これ(ダビデ家の子孫)は私たちクリスチャンのことでしょうか?
ロマ 8:29 神は、あらかじめ知っている人たちを、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたのです。それは、多くの兄弟たちの中で御子が長子となるためです。
D-A18
ダビデ契約は神さまがダビデの家と結んだ契約です。
ですからこれ(ダビデ家の子孫)はクリスチャンのことではありません。
ダビデの肉体的子孫です。(D-A3)
D-Q19
パレスチナ契約(土地の契約)と今のパレスチナ問題の関わりはどう考えたらいいのでしょうか?
互いに平行線で歩み寄れない、神とサタンの戦いだと思うのですが。
(土地の契約 Q&A)
D-A19
これはそのとおりで、イスラエルをめぐる戦いというのは背後に必ず神とサタンの戦いという要因があります。
パレスチナ契約であのカナンの地の所有権は誰にあるのですか?
神のことばを信じるならば、所有権はイスラエルにあるので、そのことを祝福していく時に、自分たちにも土地が与えられています。
パレスチナ人の国は歴史的には既にヨルダンに出来上がっていると思った方がいいです。
例)
アラブ人たちに与えられている土地の広さ
イスラエルの何十倍?
与えられている石油という資源の豊かさ
アラブ人にも神さまは或る意味イスラエル以上に祝福を与えていらっしゃいます。
・・・
アラブ人の祖先はイシュマエルです。
創 16:15 (サラの女奴隷、エジプト人)ハガルはアブラムに男の子を産んだ。アブラムは、ハガルが産んだその男の子をイシュマエルと名づけた。
創 17:20 イシュマエルについては、あなた(アブラハム)の言うことを聞き入れた。必ず、わたし(主)は彼を祝福し、子孫に富ませ、大いに増やす。彼は十二人の族長たちを生む。わたしは彼を大いなる国民とする。
創 25:18 イシュマエルの子孫は、ハビラからシュルまでの地域に住んだ。シュルはエジプトに接し、アッシュルへの道にあった。彼らは、すべての兄弟たちに敵対していた。
D-Q20
ダビデ契約について
ダビデの家系から悪玉が出てきても、滅びませんでした。
それはダビデ契約が無条件契約のゆえに守られたのですか?
D-A20
そのとおりです。
D-Q21
ダビデの家系はイエス・キリストがそこから生まれるという約束の故に何をしてもよかったのですか?
D-A21
ダビデ契約の中にソロモンに対する戒めとして、罪を犯したら神さまが懲らしめると書いてあります。
Ⅱサム 7:14b彼が不義を行ったときは、わたしは人の杖、人の子のむちをもって彼を懲らしめる。
罪を犯した時には神さまからの罰がくだるのです。
Ⅱサム 7:15 しかしわたしの恵みは、わたしが、あなたの前から取り除いたサウルからそれを取り去ったように、彼から取り去られることはない。
しかし、ダビデ契約は無条件契約ですから、それが反故になることはないという意味です。
何をしてもよかったということではありません。
クリスチャンは恵みによって救われているから何をしても良いのですか?
そんなことはありません。
それと同じです。
D-Q23
旧新約聖書あわせて66のみことばを信じているのですから、
出 20:5 それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。
あなたの神、【主】であるわたしは、ねたむ神、わたしを憎む者には、父の咎を子に報い、三代、四代にまで及ぼし、
のみことばにより、呪いの断ち切りを強調している教会、牧師がいらっしゃいますが、これについて教えてください。
D-A23
これはモーセの律法ですから、「律法の時代」にイスラエルに対して与えられた契約の規定です。
律法の時代は終わりました。
私たち信者は今「恵みの時代」に入っているのです。
①ディスペンセーションが違います。
②もともとイスラエルに与えられた「モーセ契約」の中の条項です。
私たちはイエス・キリストの十字架を信じたことにより「新しい契約」の中に今あります。
全てこの古い条項からは解放されています。
イエス・キリストにより断ち切れなかった呪いというのはないはずなのです。
こういう事を教える方は必ず新約聖書からではなく旧約聖書から教えます。
「これと同じことを新約聖書のどこで教えていますか?一か所でいいですから見せてください。」と言ったら見せることができません。
今、非常に混乱した時代になりつつあるなと思うのです。
新しい教えが毎月毎月でてきているような感じがします。
何が中心的メッセージで、何を伝えたらいいのかが極めてわかりにくい時代になってきていると思います。(2002年。その後約20年経ってNARの問題ははっきりしてきました。)
ですからこういう学びをとおして聖書を読む基礎、原則をしっかり身に着けていると、新しいものが来た時にそれに照らして判断できる能力が身についてくるわけです。
呪いの断ち切りの祈りをこうやらなければいけないというのは、イエス・キリストの十字架の力を引き下げています。
イエス・キリストの十字架の血潮の力がどれほどのものであるか確認していく時に、正されてくると思います。
「新しい契約」を学ぶ中で、今、私たちに与えられている契約がどれほど素晴らしいかということを確認させて頂きたいと思います。
D-Q24
偶像を嫌われる神、という点で話されたと思うのですが、カトリック教会をどうとらえていらっしゃいますか?
D-A24
カトリック教会、つまりカトリックと言われる信者に、私たちと同じように霊的に新生して救われている人がいることは疑いようがありません。
ですから、あの人はカトリックだから救われていないと言ってはいけません。
カトリックでもイエスさまの十字架によって救われている人は沢山います。
カトリックの教理の中には神さまがお喜びにならないものがあることも事実です。
D-Q25
離散の地で悔い改めてから帰還すると言われましたが、
悔い改めない人の多くが帰還しています。
D-A25
これは肉体的な回復ですね、物理的な回復。
患難時代に向けての回復です。
(前述D-Q5 参照)
D-Q26
パレスチナ国家建設は聖書的ではありません。
建設を目指すような動きは正しいのでしょうか?
私たちはどうあるべきでしょうか?
D-A26
フルクテンバウム先生の意見
パレスチナ国家の建設は積極的に進めようとは思わないが、同時に反対もしない。
何故かと言うとパレスチナ契約の条項によれば、あの土地の約束というのは信仰に立ち返ったイスラエルに与えられるものです。
しかし、その時代その時代で領土が広くなったり、狭くなったりというのは、その時のイスラエルの霊的状態、信仰の状態によって変わるわけです。
そういう意味から言うとパレスチナ契約であの約束の地が全部イスラエルのものだからとはいえ今すぐそうならなければいけないという必然性はないわけです。
ですから微妙な言い方になるわけです。
積極的に支持はしないけれども、反対もしない、という言い方になりますね。
中川健一先生の考え方
私は、もしパレスチナ国家を建設することで今の殺しあう状況がストップするならば積極的に国をつくることを考えた方がいいと思います。
何故かと言うと、命ほど大事なものはないからです。
神さまにとって、私たちにとって。
ですから土地の譲歩が命を救うのであればこれはやるべきだと私は思います。
イスラエル側:
もうとっくの昔にパレスチナ国家の建設OKの方向で動いている
パレスチナ側:
OKになって平和状態がくると困ると考える人がいるところが問題
D-Q27
今帰還しているユダヤ人がもう一度離散するのですか?
D-A27
今の回復は肉体的な回復です。
(前述D-Q5、25 参照)
患難時代に入るとイスラエルはまた逃げていきます。
世界中に散らばるような離散ではなく、その近辺の国々に、約束の地の外に、周辺に逃げて行くことは起こるでしょう。
彼らが悔い改めてメシアが帰って来た時、最終的に約束の地に帰還します。
そして千年王国ができるのが黙示録のプログラムです。
エゼキエル20:33~38
エゼ 20:33 わたしは生きている──【神】である主のことば──。
わたしは必ず、力強い手と伸ばした腕、ほとばしる憤りをもって、あなたがたを治める。
20:34 わたしは、力強い手と伸ばした腕、ほとばしる憤りをもって、あなたがたを諸国の民の中から導き出し、その散らされている国々からあなたがたを集める。
20:35 わたしはあなたがたを国々の民の荒野に連れて行き、そこで顔と顔を合わせて、あなたがたをさばく。
20:36 わたしは、あなたがたの先祖をエジプトの地の荒野でさばいたように、あなたがたをさばく──【神】である主のことば──。
20:37 わたしはまた、あなたがたにむちの下を通らせ、あなたがたを契約のくびきの下に連れて行き、20:38 あなたがたの中から、わたしに背く反逆者をより分ける。
わたしは彼らをその寄留している地から導き出すが、彼らはイスラエルの地に入ることはできない。
そのときあなたがたは、わたしが【主】であることを知る。
1回目の帰還、不信仰の状態
マタイ24:15~20
マタ 24:15 それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす忌まわしいもの』が聖なる所に立っているのを見たら──読者はよく理解せよ──
24:16 ユダヤにいる人たちは山へ逃げなさい。
24:17 屋上にいる人は、家にある物を取り出そうとして下に降りてはいけません。
24:18 畑にいる人は上着を取りに戻ってはいけません。
24:19 それらの日、身重の女たちと乳飲み子を持つ女たちは哀れです。
24:20 あなたがたの逃げるのが冬や安息日にならないように祈りなさい。
黙示録12:6
黙 12:6 女は荒野に逃れた。
そこには、千二百六十日の間、人々が彼女を養うようにと、神によって備えられた場所があった。
黙示録12:13~17
黙 12:13 竜は、自分が地へ投げ落とされたのを知ると、男の子を産んだ女を追いかけた。
12:14 しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた。
荒野にある自分の場所に飛んで行って、そこで一時と二時と半時の間、蛇の前から逃れて養われるためであった。
12:15 すると蛇はその口から、女のうしろへ水を川のように吐き出し、彼女を大水で押し流そうとした。
12:16 しかし、地は女を助け、その口を開けて、竜が口から吐き出した川を飲み干した。
12:17 すると竜は女に対して激しく怒り、女の子孫の残りの者、すなわち、神の戒めを守り、イエスの証しを堅く保っている者たちと戦おうとして出て行った。
(詳しくは中川健一著『ディスペンセーショナリズムQ&A』(書籍のみ1528円)(CD5枚組書籍付き3000円) 23 ダビデ契約とはどのようなものか をどうぞ。)
八つの契約(24) 2020年11/14へ
Ⅶ.ダビデ契約(4/4) ダビデ契約Q&A (2/2)
28.天地が過ぎゆくとも我がことば過ぎることなしとあるが律法は終わるの?
29.存続し続けるダビデの子孫とはクリスチャンのこと?
31.教会は霊のイスラエルではないの?