練馬桜台聖書フォーラム

ヨハネの黙示録レジュメ(8)2016年 2/27

2016.08.29

カテゴリー:ヨハネの黙示録, 学び

ヨハネの黙示録レジュメ(8)2016年2/27

黙示録10:1〜11:2

 

中間に起こる出来事

預言の学び
契約の破棄

 

2003年フルクテンバウムセミナー『ヨハネの黙示録』テキスト (チャート) を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD6枚組)(MP3版)(テキストのみ

 

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ(7)

 

 

中川健一牧師による無料配信メッセージ
黙10:1~11 小さな巻物
黙11:1~6 ふたりの証人の活動

 


以下、
青色の聖句は順番にみている黙示録本文の聖句です。
紫色の聖句はその他の引用聖句です。
緑色の文章は補足説明なので、読み飛ばしていただいてかまいません。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
( )内も補足説明です。

 

 

 

B.        大患難時代 6~18章

 


2.   大患難時代の中間に起こる出来事 10~14章

 

 

大患難時代の中間に起こる出来事が10章から14章です。

 

セミナーテキストの5ページ

a.     小さな巻物  10:1〜11

10:1 わたしは、もうひとりの強い御使が、雲に包まれて、天から降りて来るのを見た。
その頭に、にじをいただき、その顔は太陽のようで、その足は火の柱のようであった。
10:2 彼は、開かれた小さな巻物を手に持っていた。
そして、右足を海の上に、左足を地の上に踏みおろして、
10:1〜2

一人の御使いが小さな巻物を運んでいます。

その巻物は黙5章.6章にでてきた7つの封印のある巻き物とは別のものです。
小さな巻物内容は10章の終わりにでてきます。

 

 


10:3 ししがほえるように大声で叫んだ。
彼が叫ぶと、七つの雷がおのおのその声を発した。
10:4 七つの雷が声を発した時、わたしはそれを書きとめようとした。
すると、天から声があって、「七つの雷語ったことを封印せよ。それを書きとめるな」と言うのを聞いた。
10:3〜4
七つの雷語った内容をヨハネは理解しましたが、書き記すなと言われます。

ヨハネだけが知ればよいことで他の人に伝えるべきではないからです。
その内容をヨハネは書いていません。

 

 

 

10:5 それから、海と地の上に立っているのをわたしが見たあの御使は、天にむけて右手を上げ、10:6 天とその中にあるもの、地とその中にあるもの、海とその中にあるものを造り、世々限りなく生きておられるかたをさして誓った、
「もう時がない。
10:7 第七の御使が吹き鳴らすラッパの音がする時には、神がその僕、預言者たちにお告げになったとおり、神の奥義は成就される」。
10:5〜7
第七のラッパが吹かれる時に、何が起こるかが預言されています。

ヨハネが教えられたこと:
第七のラッパの裁きは最後のもので
これが吹かれた時に神の裁きは全て完了する

 

第七のラッパが吹かれると、7つの鉢の裁きがでてきます

第六の封印まで:それぞれ1回ずつの裁きでした
第七の封印の裁き:次の連続した7つのラッパの裁きを含むものでした

それと同様に
第六のラッパまで:それぞれ一回きりの裁きでした
最後の第七のラッパの裁き:次に連続して起こる7つの鉢の裁きが含まれています。
それが第三のわざわいのさばきとも呼ばれる、最も厳しい裁きとなります。

 

小さな巻き物に書かれているのはそのようなことで、患難期の中間時代に与えられ、これからどういう恐ろしいことが起こるかをまとめて伝えています。

 

 

 

10:8 すると、前に天から聞えてきた声が、またわたしに語って言った、
「さあ行って、海と地との上に立っている御使の手に開かれている巻物を、受け取りなさい」。
10:9 そこで、わたしはその御使のもとに行って、
「その小さな巻物を下さい」
と言った。
すると、彼は言った、
「取って、それを食べてしまいなさい。
あなたの腹には苦いが、口には蜜のように甘い」。
10:10 わたしは御使の手からその小さな巻物を受け取って食べてしまった。
すると、わたしの口には蜜のようにかったが、それを食べたら、腹がくなった。
10:8〜10
ヨハネが食べるよう命令された小さな巻物は、口にはく、腹にはいものでした。

預言とはそのような性格をもつものだと理解する必要があります。
預言の言葉は学ぶ者にとって、
知識である限りはいものですが、
同時にいという体験をさせるものでなければなりません。

預言を学び味を感じた人は、救われていない人に福音を伝えたいというより大きな情熱を抱かねばなりません。
大患難を学ぶとこれはひどいと思いますが、逃れる方法はたった一つ、大患難が起こる前に天にあげられること携挙だけです。
携挙を受けるためには信じていなければなりません

 

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これはセミナーの内容ではありませんが、再度のせます。

福音

コリント人への第一の手紙 15:3〜4
一コリ 15:3 わたし(使徒パウロ)最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。
すなわちキリストが
聖書に書いてあるとおり、
わたしたちの罪のために死んだこと
15:4 そして葬られたこと
聖書に書いてあるとおり、
三日目によみがえったこと

 

キリストの十字架以降、今そして将来にわたって全ての人ユダヤ人も異邦人も)信じるべき福音の内容とは次の3つのことです。

福音の三要素

① キリストは私たちの罪のために死なれたこと
② 墓に葬られたこと
③   三日目に復活されたこと


この特別啓示された福音の内容を理解し、同意し、イエス・キリストだけが自分を救ってくださる唯一のお方であると信じ信頼するなら、あなたは神さまの恵みと、信仰により救われます

上の3つのこと以外に下記のようなほかのことを「救いの条件」として付け加えてはいけません。
公の場での告白:「告白」と「信じること」は同時におこります
罪の告白:1ヨハ1:9は信者の罪の処理に関する教えです
洗礼罪が赦されたのだからバプテスマを受けなさいという命令、順番です
悔い改め:信じる行為の中に含まれます
メシアの主権に従う:救われた者に対する弟子となる条件です

信じた瞬間に新生し、聖霊の内住が与えられ、聖霊のバプテスマによりキリストと一体化させられます。
その救いは取り去られることがありません。

クリスチャンライフ、この麗しきもの(1)
(詳しくはこの中川健一牧師の無料音声メッセージにて)

 

最初から聖書を100%信じているわけではなくても大丈夫です。
聖書を学べば学ぶほど聖書への、神さまへの信頼度は増していきます。

イエスさまの十字架の血潮により罪赦され、神の怒りから救われ、神の子とされ、祝福された永遠のいのちをいただきましょう。

 

ロマ 3:25 神はこのキリストを立てて、その血による、信仰をもって受くべきあがないの供え物とされた。
それは神の義を示すためであった。
すなわち、今までに犯された罪を、神は忍耐をもって見のがしておられたが、3:26 それは、今の時に、神の義を示すためであった。
こうして、神みずからが義となり、さらに、イエスを信じる者を義とされるのである。


中川健一牧師によるイエス・キリストの十字架についての無料メッセージ  公式アプリダウンロー

「3分でわかる聖書」(動画) 

 

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この学びが終わり、より深い知識をもった人の心には、家族、友人に神の愛を伝えたいというより大きな願いがうまれていなければおかしいのです。
預言を学んで知識が増えても、滅びゆく人々への重荷が増し加わっていないならば、正しい学び方をしたとは言えないのです。

友人である伝道者ティム・ラヘイ(故人)が『レフト・ビハインド』(全16巻)という小説を書いている理由は人を救いたいからです。
彼の心に伝道の情熱を与えたのは預言に関する知識でした。
彼は預言のさとさをともに経験したことのある人物、良い例です。

 

 

 

10:11 その時、
「あなたは、もう一度、多くの民族、民、国語、王たちについて、預言せねばならない」
と言う声がした。
 10:11
ヨハネはさらに多くの国の人々にこれを伝えるよう命令を受けます。

小さな巻き物を取って食べたとは、そのような文脈の中で行われたことでした。

 

 

 

 

 

 

b.     大患難時代の神殿
11:1〜2

 

11:1 それから、わたしはつえのような測りざおを与えられて、こう命じられた、
「さあ立って、神の聖所と祭壇と、そこで礼拝している人々とを、測りなさい。
11:2 聖所の外の庭はそのままにしておきなさい。
それを測ってはならない。
そこは異邦人に与えられた所だから。
彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。
11:1〜2
大患難時代、エルサレムに神殿(聖所)が建っていることを教えています。

ヨハネは読者が旧約聖書を知っているという前提で書いています。

 

旧約聖書の預言は、ユダヤ人たちが神殿を再建し、モーセの時代のようにモーセが命じた犠牲の動物を捧げる儀式を再開するといっています。

イザヤ書66:1〜6
イザ 66:1 主はこう言われる、
「天はわが位、地はわが足台である。
あなたがたはわたしのためにどんな家を
建てようとするのか。
またどんな所がわが休み所となるのか」。
66:2 主は言われる、
「わが手はすべてこれらの物を造った。
これらの物はことごとくわたしのものである。
しかし、わたしが顧みる人はこれである。
すなわち、へりくだって心悔い、
わが言葉に恐れおののく者である。
66:3 牛をほふる者は、また人を殺す者、
小羊を犠牲とする者は、また犬をくびり殺す者、
供え物をささげる者は、また豚の血をささげる者、
乳香を記念としてささげる者は、また偶像をほめる者である。
これはおのが道を選び、
その心は憎むべきものを楽しむ。
66:4 わたしもまた彼らのために悩みを選び、
彼らの恐れるところのものを彼らに臨ませる。
これは、わたしが呼んだときに答える者なく、
わたしが語ったときに聞くことをせず、
わたしの目に悪い事を行い、
わたしの好まなかった事を選んだからである」。

66:5 あなたがた、主の言葉に恐れおののく者よ、
主の言葉を聞け、
「あなたがたの兄弟たちはあなたがたを憎み、
あなたがたをわが名のために追い出して言った、
『願わくは主がその栄光をあらわして
われわれにあなたがたの喜びを見させよ』と。
しかし彼らは恥を受ける。

66:6 聞けよ、町から起る騒ぎを。
から聞える声を。
主がその敵に報復される声を。
患難期の中間には神殿が再建され、ユダヤ人たちが犠牲の動物を捧げています。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

患難期前か前半に建てられるこの第3神殿を神は認定しません。
(ユダヤ人たちは)メシアのいけにえ(イエスの十字架での贖いの死)を受け入れず、モーセのいけにえのシステムに帰ろうとしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

大患難時代の始まり
7年間の契約でした。

 

3年半後:
反キリストがユダヤ人の神殿を征服し、聖なるところにけがれた像を建てることにより、
イスラエルとの契約を破棄します。

 

荒らす憎むべき者」:
人間のことではなく
、捧げるけがれたものAbomination of Desolation のこと

ダニエル書9:27
ダニ 9:27 彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。
そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。
また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。荒らす忌むべき者が翼に現れる。新改訳)
こうしてついにその定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです」。

 

 

ダニエル書12:11
ダニ 12:11 常供の燔祭が取り除かれ、荒す憎むべきものが立てられる時から、千二百九十日が定められている。

患難期の後半3年半は異邦人がエルサレムを征服、神殿を支配し、荒らす憎むべきものを設置します。

 

 

マタイ24:15
マタ 24:15 預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば(読者よ、悟れ)、
人が立つような訳(やく)がなされていますが、反キリストがそれを建てたならば、ということです。

それがユダヤ人にとっては大患難時代後半が始まったというしるしで、イエスさまから指示を受けていた山に逃げなさいということです。

 

 

 

荒らす憎むべきものの2段階

 

第二テサロニケ2:3〜4
二テサ 2:3 だれがどんな事をしても、それにだまされてはならない。
まず背教のことが起り、不法の者、すなわち滅びの子が現れるにちがいない。
2:4 彼は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して立ち上がり、自ら神の宮に座して分はだと宣言する
反キリストが神殿を征服します。

それが7年間の契約が破棄された瞬間で、ユダヤ人は山(東)の方に逃げて行きます。

 

第一段階 
パウロによれば、まず不法の者が神殿に座してらをとして、私を礼拝せよと迫ってきます。

<反キリストによる神性宣言>

 

第二段階 
黙13章でとりあげます。

<像の設置>

 

 

 

ラビ(ユダヤ教の教師)ジョーク  ラビの入れ歯 ここでは割愛させて頂きます。

 

ヨハネの黙示録レジュメ(9)2016年3/12
黙11:3〜19  ハデス・タータラス・アビスについての復習、ふたりの証人、第二の「わざわい」、第七のラッパ 

 

 

引用聖句は日本聖書協会『旧約聖書 1955年改訳、新約聖書 1954年改訳』(口語訳)を使用しています。

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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