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練馬桜台聖書フォーラム

千年王国レジュメ(1)2017年 9/9

2017.09.10

カテゴリー:千年王国, 学び

千年王国レジュメ(1)2017年9/9

 

オリゲネス、アウグスティヌスの聖書解釈法
千年王国を信じる根拠2つ
未だ成就していない契約、預言がある


2013年フルクテンバウム博士セミナー『聖書は千年王国について何を教えているか』テキスト) を学んでいます。

 

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下、青色の聖句はテキストでみていく聖句です。
紫色の聖句の聖句は参考聖句です。
緑色の文章は補足説明です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

千年王国に関する3つの説とその歴史的変遷、聖書的吟味については、中川健一牧師によるCDテキスト付 『1日でわかる「千年王国論」』2500円 他ハーベスト・タイム・ミニストリーズ を是非お買い求めください。

 

 

文脈により「千年王国The Millenniumと「メシア的王国The Messianic Kingdom」という言葉がでてきますが、両者の意味は全く同じです。

 

Ⅰ.千年王国を信じる根拠

教会史の文書を調査すると、最初の三百年間、紀元3世紀の終わりくらいまでは全て千年期前再臨説(Premillennialism)、メシア(イエスさま)が再臨されたあと、地上に一千年間王国ができるという立場でした。

千年王国の文字通りの成就を初代の信者は信じていたわけです。
しかし現在ほとんどの地域教会はその立場をとりません。
何故でしょうか?

 

教会史上非常に有名な2人、オリゲネスとアウグスティヌス

オリゲネス(185~253年)
ユダヤ的背景ではなく、非常に強いギリシャ的背景の中から登場した人物で、聖書を解釈する際に比喩的解釈の方法を確立しました。
オリゲネスにとっては聖書が伝えている明白な字義通りの意味を発見するよりは、隠されている意味を探るということが関心事でした。
オリゲネスは聖書全体、つまり詩的な部分だけではなく歴史的な叙述に関してもその比喩的解釈を適用しました。
(中川健一著『1日でわかる「千年王国論」』34ページ~ 参照)

 

アウグスティヌス(354~430年)
オリゲネスの解釈法を預言解釈に適用しました。
字義通り文字通りの千年王国は無いという無千年王国説(Amillennialism)を確立しました。
メシアの再臨は世の終わりの時であり、彼らが信じる千年王国とは霊的な意味での千年王国です(比喩的千年王国説)。一千年という年数はメシアの初臨と再臨の間の象徴的な年数を表している数字であり、今私たちが生きているこの教会時代こそ千年王国だと考えます。
(中川健一著『1日でわかる「千年王国論」』37ページ~ 参照)

しかし千年王国について描写している聖書の言葉と今の現実とはあまりにもかけ離れています。

 

 

無千年王国説の千年期前再臨説に対する批判
黙示録20章という非常に象徴的な書の1章だけで千年王国説を論じ、論理が貧弱であり愚かである。

 

批判に対する千年期前再臨説の反論
しかし、私たち千年期前再臨説が千年王国を信じる理由は黙示録20章だけではありません。
例えばユダヤ教は常にメシア的王国に対する信仰がありましたが、ユダヤ教、つまりユダヤ人たちの聖書、旧約聖書に黙示録は含まれていません。
ユダヤ人はメシア的王国の根拠を黙示録20章に置いているのではなく、旧約聖書に置いているはずです。

 

また、黙示録は非常に象徴的な書ですが、黙示録にでてくる象徴的な言葉は黙示録自身の中で解説されているか聖書の別の箇所で解説されているので、その象徴的な言葉の意味を私たちが予測する必要はありません。
黙示録のyears「年」という言葉の意味を黙示録は解き明かそうとしていませんし、象徴的にも用いられていません。
つまり「年」という言葉は常に文字通り字義通りの年数であり、霊的象徴的に解釈する必要もないのです。
(ヨハネの黙示録レジュメ(1)5.象徴的な言葉 参照)

黙示録20章に「千年」という言葉は6回でてきます。
6回もでてくるということには意味があるわけです。

黙 20:2 彼は、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕らえ、これを千年の間縛って、

黙 20:3 底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。
サタンは、そのあとでしばらくの間、解き放されなければならない。

黙 20:4 また私は、多くの座を見た。
彼らはその上にすわった。
そしてさばきを行う権威が彼らに与えられた。
また私は、イエスのあかしと神のことばとのゆえに首をはねられた人たちのたましいと、獣やその像を拝まず、その額や手に獣の刻印を押されなかった人たちを見た。
彼らは生き返って、キリストとともに、千年の間王となった。

黙 20:5 そのほかの死者は、千年の終わるまでは、生き返らなかった。
これが第一の復活である。

黙 20:6 この第一の復活にあずかる者は幸いな者、聖なる者である。
この人々に対しては、第二の死は、なんの力も持っていない。
彼らは神とキリストとの祭司となり、キリストとともに、千年の間王となる。

黙 20:7 しかし千年の終わりに、サタンはその牢から解き放され、

ヨハネの黙示録レジュメ(18) (19) (20)参照)

 

 

黙示録20章だけが千年王国を信じる根拠ではない理由

千年王国を信じる根拠は2つあります。

 

A. ユダヤ的契約の中には、成就していない約束がある。

神さまはイスラエルと4つの無条件契約を結ばれました。(契約は全部で8つ、2つの条件付契約と6つの無条件契約)
この4つの無条件契約の中の約束の多くは成就していますが、未だ成就していない約束が沢山残されています。
それがいつ成就するのか、それは千年王国が文字通りに登場するということを前提にしなければ、その成就を考えることはできません。

 

(何回か後に、契約の約束についてさらに詳しくみていきますが)
4つの無条件契約とは何か?
その内容は?
それが成就するためには千年王国が必要であるということを以下説明します。

 

1.アブラハム契約
創世記に繰り返しでてくる契約です。

アブラハム契約は永遠の子孫の登場を約束しています。
そこからでてくる一つの国が約束の土地を所有するようになるという契約ですが、アブラハム契約で約束されている土地の全てをイスラエル人が所有したことは、ユダヤ人の歴史上未だ一度もありません。

創世記13:15b
創 13:15b 永久にあなたとあなたの子孫とに与えよう。
アブラハム、イサク、ヤコブの子孫に対してだけでなく、一人ひとりの「個人」に対しても土地が約束されました。

しかしアブラハム、イサク、ヤコブが死んだ時に所有していた土地はどれほどでしょうか?
アブラハムが(妻サラのために)高い値段で買ったマクペラの墓地(アブラハムと妻サラ、イサクと妻リベカ、ヤコブと妻レアが葬られた)とやはり高い値段で買ったシェケムのわずかばかりの土地、幾つかの井戸だけです。

契約に基づいてアブラハム、イサク、ヤコブに約束された土地が彼らにそのとおりに与えられるためには、将来千年王国が登場しなければなりません。

 

、土地の契約

申命記29章30章の約束

申命記29章:ユダヤ人が不信仰のゆえに世界に離散するという預言です。
ユダヤ人の世界離散は文字通り成就しました。

申命記30章:将来の或る地点で起こるユダヤ人の帰還、ユダヤ人の救いとまた約束の地への帰還を預言しています。
未だ成就していません。

申命記29章は文字通りに解釈をして30章は比喩的な解釈をするならば、解釈上の一貫性がない矛盾した解釈学の適用となります。

約束の最終的な成就は千年王国で起こるということです。

 

 

セミナーテキストの2ページ

3.ダビデ契約

ダビデ契約で神さまはダビデに4つのことを約束されました。
① 永遠の王朝、或いは永遠の家(an eternal house or dynasty)
② 永遠の王座(an eternal throne)
③ 永遠の王国(an eternal kingdom)
④ 永遠の王、或いは永遠の子孫(one eternal descendant)

最初の3つの永遠性は4番目の人物によって保証されるのです。
ダビデの子孫として来られる方が最終的に永遠のダビデ的王として君臨されます。
ダビデの子孫であり、神であり人である王がエルサレムから全世界、救われたイスラエル、及び救われた異邦人たちを統治することになります。
このメシアであるお方、神であり人であるお方(Messianic God Man)は既に到来されました。
ですからダビデ契約のその部分は成就しているのですが、未だ成就していない部分があります。
今イエスさまは天の御座にあって世界を統治しているのですが、ダビデ契約の成就には至っていません。

イエスさまがエルサレムからダビデの王座について全世界を統治するためには、将来千年王国が必要となってきます。

 

 

4.新しい契約

新しい契約ではイスラエルの民族的救いが約束されています。
将来の或る時点でその時に生きているユダヤ人全員が救われているという状況です。

そのこともまた将来の千年王国の到来を前提とした約束です。
千年王国を信じる最初の理由は、未だ成就していない4つの無条件契約にあります。

 

 

 

B.    預言者が語った預言の中には、成就していない約束がある。

2つ目の土台
預言者が語った預言の中には成就していない預言があるということです。

預言者たちは4つの契約の内容に関して非常に詳細に多くの預言を語り、残してきました。
その預言の多くは未だ成就されないまま残されています。
そのこともまた将来の千年王国の成就を前提としているということです。

 

これが将来の千年王国の到来を信じる根拠です。

 

しかし旧約聖書をいくら調べても答えのない二つの疑問に答えているのが黙示録20章です。

 

Q1.そのメシア的王国はどれくらいの期間続くのでしょうか?

もし黙示録の20章がないとするならば、私たちの結論はユダヤ人のラビと同じ、メシア的王国が設立されたならばそれは永遠に続くはずだ、となると思います。
旧約聖書の預言のピークは、メシア的王国です。
旧約の預言者の中でメシア的王国の先に来る永遠の秩序を預言した人は一人もいません。
(Q1.の答えは千年です。)

 

Q2.では千年王国はどのようにして終わるのでしょうか?

この答も旧約聖書にはなく、黙示録にあります。
千年王国の最後にサタンが解き放され、もう一度神に対する反乱がおきます。
これが千年王国の終了の出来事であり、それが終わってのち初めて永遠の秩序が到来します。
新約聖書の預言のピークは永遠の秩序です。

 

 

C.   まとめ

千年王国を信じる根拠は黙示録20章以外にもある、ということを確認してきました。

二つの根拠
1 ユダヤ的契約の中には成就していない約束がある
2 旧約の預言者が語った預言には成就していない預言がある

次回より内容を詳細にみていきます。

 

 

参考資料: Dr.Fruchtenbaum著『The Footsteps of the Messiah』翻訳メモ 第16章 メシア的王国を信じる根拠

 

千年王国レジュメ(2)2017年9/23
千年王国の一般的な特徴 へ

 

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代表 :南 知之

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