練馬桜台聖書フォーラム

サタン論 レジュメ(8)2023年 3/11

2023.03.14

カテゴリー:お知らせ, 天使論、サタン論、悪霊論, 学び

天使論、サタン論、悪霊論レジュメ(20)改め
サタン論(8)2023年3
/11

 

別のイエス 異なる霊 異なる福音 毒麦 偽りを語る者たち 偽の奇跡

 

2010年フルクテンバウム博士セミナー『天使論、サタン論、悪霊論テキスト) を学んでいます。
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レジュメもくじ

前回のレジュメ

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
(英語訳は基本ASV)
黒色の文章がセミナーの説明文

緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章Dr.Arnold G. Fruchtenbaum 『A Messianic Bible Study from Ariel Ministries』
MBS077 Satanology :  The Doctrine of Satan からの補足説明です。

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

 

 

サタン論

 

イントロダクション
Ⅰ.サタンの存在     

Ⅱ.サタンの起源     
Ⅲ.サタンの堕落     
Ⅳ.サタンの人格     
Ⅴ.サタンの呼び名    
Ⅵ.サタンの本質     
Ⅶ.サタンの6つのすみか 
Ⅷ.サタンの業      
Ⅸ.サタンの裁き     
Ⅹ.信者の責務 

 

 

紙の聖書こちらをどうぞ

 

 


Ⅶ.サタンの業

THE WORK OF SATAN

 

 

セミナーテキスト14ページ(38/75)

 

B.旧約聖書におけるサタンの業

Satan’s Work in the Old Testament

 

8つ

 

1.罪を作り出した者

Satan:  The Originator of Sin

 

エゼキエル28:15
エゼ 28:15 あなたの行いは、あなたが創造された日から、あなたに不正が見出されるまでは、完全だった。
サタンが罪を作り出した者

最初の罪人

 

 

 

 

2.人間の堕落の原因

Satan:  The Cause of the Fall of Man

 

サタンが人間の堕落の原因をつくったということも見た

 

創世記3:1~8
創 3:1 さて蛇は、神である【主】が造られた野の生き物のうちで、ほかのどれよりも賢かった。
蛇は女に言った。
「園の木のどれからも食べてはならないと、神は本当に言われたのですか。」
3:2 女は蛇に言った。
「私たちは園の木の実を食べてもよいのです。
3:3 しかし、園の中央にある木の実については、
『あなたがたは、それを食べてはならない。
それに触れてもいけない。
あなたがたが死ぬといけないからだ』
と神は仰せられました。」
3:4 すると、蛇は女に言った。
「あなたがたは決して死にません。
3:5 それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」
3:6 そこで、女が見ると、その木は食べるのに良さそうで、目に慕わしく、またその木は賢くしてくれそうで好ましかった。
それで、女はその実を取って食べ、ともにいた夫にも与えたので、夫も食べた。
3:7 こうして、ふたりの目は開かれ、自分たちが裸であることを知った。
そこで彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、自分たちのために腰の覆いを作った。
3:8 そよ風の吹くころ、彼らは、神である【主】が園を歩き回られる音を聞いた。
それで人とその妻は、神である【主】の御顔を避けて、園の木の間に身を隠した。
人を誘惑したのはサタン

 

 

ヨハネ8:44
ヨハ 8:44 あなたがたは、悪魔である父から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと思っています。
悪魔は初めから人殺しで、真理に立っていません。
彼のうちには真理がないからです。
悪魔は、偽りを言うとき、自分の本性から話します。
なぜなら彼は偽り者、また偽りの父だからです。
サタンは人殺しと呼ばれている

殺人犯
人類を誘惑した結果 死がこの世に入ってきたから

 

 

第二コリント11章
Ⅱコリ 11:3 蛇が悪巧みによってエバを欺いたように、あなたがたの思いが汚されて、キリストに対する真心と純潔から離れてしまうのではないかと、私は心配しています。

第一テモテ2章
Ⅰテモ
2:14 そして、アダムはだまされませんでしたが、女はだまされて過ちを犯したのです。

ともにサタンがエバを欺いたと教えられている

 

 

 

3.ヨブを非難する者
Satan:  The Accuser of Job

 

旧約聖書でサタンはヨブを非難している

 

ヨブ記1章2章
ヨブ 1:6 ある日、神の子らがやって来て、【主】の前に立った。
サタンもやって来て、彼らの中にいた。
1:7 【主】はサタンに言われた。
「おまえはどこから来たのか。」
サタンは【主】に答えた。
「地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。」
1:8 【主】はサタンに言われた。
「おまえは、わたしのしもべヨブに心を留めたか。
彼のように、誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者は、地上には一人もいない。」
1:9 サタンは【主】に答えた。
「ヨブは理由もなく神を恐れているのでしょうか。
1:10 あなたが、彼の周り、彼の家の周り、そしてすべての財産の周りに、垣を巡らされたのではありませんか。
あなたが彼の手のわざを祝福されたので、彼の家畜は地に増え広がっているのです。
1:11 しかし、手を伸ばして、彼のすべての財産を打ってみてください。
彼はきっと、面と向かってあなたを呪うに違いありません。
1:12 【主】はサタンに言われた。
「では、彼の財産をすべておまえの手に任せる。
ただし、彼自身には手を伸ばしてはならない。」
そこで、サタンは【主】の前から出て行った。

 

ヨブ 2:1 ある日、神の子らがやって来て、【主】の前に立った。
サタンも彼らの中にやって来て、【主】の前に立った。
2:2 【主】はサタンに言われた。
「おまえはどこから来たのか。」
サタンは【主】に答えた。
「地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。」
2:3 【主】はサタンに言われた。
「おまえはわたしのしもべヨブに心を留めたか。
彼のように、誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者は、地上には一人もいない。
彼はなお、自分の誠実さを堅く保っている。
おまえは、わたしをそそのかして彼に敵対させ、理由もなく彼を吞み尽くそうとしたが。」
2:4 サタンは【主】に答えた。
「皮の代わりは、皮をもってします。
自分のいのちの代わりには、人は財産すべてを与えるものです。
2:5 しかし、手を伸ばして、彼の骨と肉を打ってみてください。
彼はきっと、面と向かってあなたを呪うに違いありません。
2:6 【主】はサタンに言われた。
「では、彼をおまえの手に任せる。
ただ、彼のいのちには触れるな。」

サタンはヨブを神への愛において誤った動機をもつ者だと非難した。

 

 

 

 

4.ヨブを苦しめる者
Satan:  The Afflicter of Job

 

ヨブを非難するだけでなく苦しめている

 

それが同じくヨブ記1章2章
ヨブ 1:13 ある日、彼の息子、娘たちが、一番上の兄の家で食べたりぶどう酒を飲んだりしていたとき、1:14 一人の使者がヨブのところにやって来て言った。
が耕し、そのそばでろばが草を食べていると、1:15 シェバ人が襲いかかってこれを奪い取り、い者たちを剣の刃で打ち殺しました。
私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
1:16 この者がまだ話している間に、もう一人が来て言った。
「神の火が天から下って、羊と若い者たちを焼き滅ぼしました。
私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
1:17 この者がまだ話している間に、もう一人が来て言った。
「カルデア人が三組になって、らくだを襲い、これを奪い取り、若い者たちを剣の刃で打ち殺しました。
私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
1:18 この者がまだ話している間に、もう一人が来て言った。
「あなたのご子息やお嬢さんたちは、一番上のお兄さんの家で食べたりぶどう酒を飲んだりしておられました。
1:19 そこへ荒野の方から大風が吹いて来て、家の四隅を打ち、それがお若い方々の上に倒れたので、皆様亡くなられました。
私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」

サタンはヨブの所有物と家族を苦しめ

 

ヨブ 2:7 サタンは【主】の前から出て行き、ヨブを足の裏から頭の頂まで、悪性の腫物で打った。
2:8 ヨブは土器のかけらを取り、それでからだを引っかいた。
彼は灰の中に座っていた。

ヨブの肉体も苦しめた。

 

 

 

 

セミナーテキスト15ページ

5.論争する者

Satan:  The Disputer

 

ユダの手紙9節でサタンはモーセの死体に関してミカエルと論争している

ユダ 1:9 御使いのかしらミカエルは、モーセのからだについて悪魔と論じて言い争ったとき、ののしってさばきを宣言することはあえてせず、むしろ「主がおまえをとがめてくださるように」と言いました。
サタンの論理は
モーセはエジプト人を殺した 彼は殺人犯だ だから私はモーセの死体に対する権利があるとサタンは言った

 

 

 

 

6.動機づけをする者
Satan:  The Motivator

 

第一歴代誌21章
Ⅰ歴代 21:1 さて、サタンがイスラエルに向かって立ち上がり、イスラエルの人口を数えるように、ダビデをそそのかした
サタンはダビデを誘惑してイスラエルの人口調査をさせた

これが動機づけ
同意したのはもちろんダビデ

これは神の律法に反していて、結果として国にさばきがおろされた。

 

 

 

 

7.イスラエルを非難する者

Satan: The Accuser of Israel

 

ゼカ3:1~2
ゼカ 3:1 主は、【主】の使いの前に立っている大祭司ヨシュアを私にお見せになった。
サタンが彼を訴えようとしてその右手に立っていた。
3:2 【主】はサタンに言われた。
「サタンよ、【主】がおまえをとがめる。
エルサレムを選んだ【主】が、おまえをとがめる。
この者は、火から取り出した燃えさしではないか。」

今日もサタンが聖徒を非難しているように、彼は旧約聖書においてイスラエルを非難した。

 

 

 

 

8.未信者の裁きの時にそこにいる。

Satan’s Presence at the Judgment of an Unbeliever

 

詩篇109:6
詩 109:6 どうか 彼に対して悪しき者を遣わし
告発する者が 彼の右に立つようにしてください。
109:7 彼がさばかれるとき 有罪が宣告され
彼の祈りが罪と見なされますように。

未信者の裁きの時にサタンがそこにいるということ

 

 

 

 

 

 

C.神との関係におけるサタンの業

Satan’s Work in Relationship to God

 

2通りある

 

サターンという言葉は対抗する 抵抗する 戦いを挑むという言葉
神に対抗している

 

1.神の性質に対抗する。

Opposition to God’s Person

例)
創世記3章
3:1 さて蛇は、神である【主】が造られた野の生き物のうちで、ほかのどれよりも賢かった。
蛇は女に言った。
「園の木のどれからも食べてはならないと、神は本当に言われたのですか。」
3:2 女は蛇に言った。
「私たちは園の木の実を食べてもよいのです。
3:3 しかし、園の中央にある木の実については、
『あなたがたは、それを食べてはならない。
それに触れてもいけない。
あなたがたが死ぬといけないからだ』
と神は仰せられました。」
3:4 すると、蛇は女に言った。
「あなたがたは決して死にません。
3:5 それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」
神の信頼性 神が真実であるかどうかということに彼はチャレンジしている

サタンはエバへの神の真実さと動機づけを攻撃した。

 

 

第一ヨハネ3章
Ⅰヨハ 3:10 このことによって、神の子どもと悪魔の子どもの区別がはっきりします。
義を行わない者はだれであれ、神から出た者ではありません。
兄弟を愛さない者もそうです。
3:11 互いに愛し合うべきであること、それが、あなたがたが初めから聞いている使信です。
3:12 カインのようになってはいけません。
彼は悪い者から出た者で、自分の兄弟を殺しました。
なぜ殺したのでしょうか。
自分の行いが悪く、兄弟の行いが正しかったからです。
神の義を疑っている

サタンは神の義に対抗する。

 

 

 

 

2.神の計画に対抗する。

Opposition to God’s Program

 

サタンはにせものをつくることによって神の計画に対抗している

5つの面がある。

 

a.偽の宗教をサタンはつくりだす

A Counterfeit Religion


偽の宗教のところで偽の教師を作り出す

 

Ⅱコリ 11:13 ういう者たちは偽使徒 false apostles 、人を欺く働き人 deceitful workers であり、キリストの使徒に変装している fashioning themselves into apostles of Christ のです。
11:14 しかし、驚くには及びません。
サタンでさえ光の御使いに変装します。
11:15 ですから、サタンのしもべどもが義のしもべに変装した fashion themselves as ministers of righteousness  としても、大したことではありません。
彼らの最後は、その行いにふさわしいものとなるでしょう。

 

2:9 わたしは、あなたの苦難と貧しさを知っている。
だが、あなたは富んでいるのだ。
ユダヤ人だと自称しているが実はそうでない者たち、サタンの会衆である者たち a synagogue of Satan から、ののしられていることも、わたしは知っている。

2:13 わたしは、あなたが住んでいるところを知っている。
そこにはサタンの王座がある。
しかしあなたは、わたしの名を堅く保って、わたしの確かな証人アンティパスが、サタンが住むあなたがたのところで殺されたときでさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。

このにせの宗教は必ずしも明らかな偽の宗教ではないが、新約聖書の信仰に非常によく似たものであることが多い。

 

 

 

b.偽のメシア

The Counterfeit Messiahs

2通りの方法で作り出す。

 

にせのイエスをつくる

another Jesus

ポイント
偽のイエスはもともとのイエスさまととても似ているが一部違う
だから本物のイエスではない
そういったものをつくるということ

同種の別のイエス

Ⅱコリ 11:4 実際、だれかが来て、私たちが宣べ伝えなかった別のイエス another Jesus を宣べ伝えたり、あるいは、あなたがたが受けたことのない異なる霊 a different spirit や、受け入れたことのない異なる福音 a different gospel を受けたりしても、あなたがたはよく我慢しています。

 

 

反キリスト

the antichrist


Ⅰヨハ 2:18 幼子たち、今は終わりの時です。
反キリストが来るとあなたがたが聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。

 

Ⅰヨハ 2:22 偽り者とは、イエスがキリストであることを否定する者でなくてだれでしょう。
御父と御子を否定する者、それが反キリストです。

 

Ⅰヨハ 4:3 イエスを告白しない霊はみな、神からのものではありません。
それは反キリストの霊です。
あなたがたはそれが来ることを聞いていましたが、今すでに世に来ているのです。

 

 

 

c.偽の弟子をつくる

The Counterfeit Followers

 

これがマタイの福音書13章にある内容
マタ 13:38 畑は世界で、良い種は御国の子ら、毒麦は悪い者の子らです。the tares are the sons of the evil one;
13:39 毒麦を蒔いた敵は悪魔であり、収穫は世の終わり、刈る者は御使いたちです。
この人たちは礼拝者である信者に見せかけて実はそうではない

見分けるのは難しい。

偽の弟子たちは明らかなサタンの礼拝者ではなく、多少の否定はあるがメシアへの信仰を実際に人前で肯定する人々。

 

 

 

d.偽の神学

The Counterfeit Theology

 

偽の教理をサタンはつくるということ
偽の神学とは例えばキリストにある信者の自由を疑うような神学

 

Ⅰテモ 4:1 しかし、御霊が明らかに言われるように、後の時代になると、ある人たちは惑わす霊と悪霊の教えとに心を奪われ、信仰から離れるようになります。
4:2 それは、良心が麻痺した、偽りを語る者たちの偽善によるものです。
4:3 彼らは結婚することを禁じたり、食物を断つことを命じたりします。
しかし食物は、信仰があり、真理を知っている人々が感謝して受けるように、神が造られたものです。

 

2:24 しかし、ティアティラにいる残りの者たち、この教えを受け入れず、いわゆる「サタンの深み」を知らないあなたがたに言う。
わたしはあなたがたに、ほかの重荷を負わせない。

 

 

 

セミナーテキスト16ページ

 e偽の奇跡を作り出す

The Counterfeit Miracles

 

マタイ7では3つの分野の偽の奇跡が行われている
マタ 7:22 その日には多くの者がわたしに言うでしょう。
『主よ、主よ。
私たちはあなたの名によって預言し prophesy 、あなたの名によって悪霊を追い出し cast out demoons 、あなたの名によって多くの奇跡を行った do many mighty works ではありませんか。』
7:23 しかし、わたしはそのとき、彼らにはっきりと言います。
『わたしはおまえたちを全く知らない。
不法を行う者たち、わたしから離れて行け。』
イエスの名によって預言を語りそれが成就する
イエスの名によって悪霊を追い出す
偽の方法で悪霊を追い出している
イエスの名によって大いなる業つまり奇跡を行う
というような偽の奇跡

しかしイエスさまは最後の裁きの火にそのように奇跡を行った人々に対して
わたしはあなたがたを知らないとおっしゃった
なぜイエスさまが知らないと言われたかというと
イエスの御名を使っているが本物のイエスではない
だから知らないと言われた

Ⅱテサ 2:8 その時になると、不法の者が現れますが、主イエスは彼を御口の息をもって殺し、来臨の輝きをもって滅ぼされます。
2:9 不法の者は、サタンの働きによって到来し、あらゆる力、偽りのしるしと不思議、2:10 また、あらゆる悪の欺きをもって with all power and signs and lying wonders, and with all deceit of unrighteousness  、滅びる者たちに臨みます。
彼らが滅びるのは、自分を救う真理を愛をもって受け入れなかったからです。
2:11 それで神は、惑わす力を送られ、彼らは偽りを信じるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

D.メシアの生涯におけるサタンの業

Satan’s Work in the Life of the Messiah

 

 6つの事柄

主なゴールはイエスを十字架から遠ざけるということ

メシアの死が贖いをもたらすという単純なものではない
メシアの死は過越しの祭りというタイミングで
しかも十字架で死ぬという方法で起こらなければ贖いの力がない

サタンの策略はイエスが過越しの祭りの前か或いはあとかに死ぬということ
死ぬ場合も十字架ではなくて石打ちの刑のような死刑で死ぬということ
これがサタンのゴールだった

 

 

 

1.争いの預言

The Conflict Prophesied

 

サタンとメシアの争いが初めて預言されたのが創世記3:15

創 3:15 わたしは敵意を、おまえと女の間に、おまえの子孫と女の子孫の間に置く。
彼はおまえの頭を打ち、おまえは彼のかかとを打つ。」
サタンの末がメシアのかかとにかみつくが女の末はサタンの頭を踏み砕くという預言

 

 

 

 

2.サタンの試み

Satan’s Attempts of the Life of the Messiah

 

イエスが生まれると争いが本格的に始まる。


マタイ2章
マタ 2:1 イエスがヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東の方から博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。
2:2 「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。
私たちはその方の星が昇るのを見たので、礼拝するために来ました。」
2:3 これを聞いてヘロデ王は動揺した。
エルサレム中の人々もと同じであった。
2:4 は民の祭司長たち、律法学者たちをみな集め、キリストはどこで生まれるのかと問いただした。
2:5 彼らはに言った。
「ユダヤのベツレヘムです。
預言者によってこう書かれています。
2:6 『ユダの地、ベツレヘムよ、
あなたはユダを治める者たちの中で
決して一番小さくはない。
あなたから治める者が出て、
わたしの民イスラエルを牧するからである。』」
2:7 そこでヘロデは博士たちをひそかに呼んで、彼らから、星が現れた時期について詳しく聞いた。
2:8 そして、
「行って幼子について詳しく調べ、見つけたら知らせてもらいたい。
私も行って拝むから」
と言って、彼らをベツレヘムに送り出した。
2:9 博士たちは、の言ったことを聞いて出て行った。
すると見よ。
かつて昇るのを見たあの星が、彼らの先に立って進み、ついに幼子のいるところまで来て、その上にとどまった。
2:10 その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。
2:11 それから家に入り、母マリアとともにいる幼子を見、ひれ伏して礼拝した。
そして宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。
2:12 彼らは夢で、ヘロデのところへ戻らないようにと警告されたので、別の道から自分の国に帰って行った。

2:13 彼らが帰って行くと、見よ、主の使いが夢でヨセフに現れて言った。
「立って幼子とその母を連れてエジプトへ逃げなさい。
そして、私が知らせるまで、そこにいなさい。
ヘロデがこの幼子を捜し出して殺そうとしています。
2:14 そこでヨセフは立って、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトに逃れ、2:15 ヘロデが死ぬまでそこにいた。
これは、主が預言者を通して、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と語られたことが成就するためであった。
2:16 ヘロデは、博士たちに欺かれたことが分かると激しく怒った。
そして人を遣わし、博士たちから詳しく聞いていた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯の二歳以下の男の子をみな殺させた。
2:17 そのとき、預言者エレミヤを通して語られたことが成就した。
2:18 「ラマで声が聞こえる。
むせび泣きと嘆きが。
ラケルが泣いている。その子らのゆえに。
慰めを拒んでいる。
子らがもういないからだ。」
ベツレヘムで2歳以下の男の子たちが殺されている

サタンのイエスを殺そうとする試み

  

12:4 その尾は天の星の三分の一を引き寄せて、それらを地に投げ落とした。
また竜は、子を産もうとしている女の前に立ち、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた。

ヘロデはサタンに霊感を受けた

 

 

 

 

3.誘惑

Satan’s Temptation of the Messiah

 

イエスがメシアとしての働きをする資格を失うように誘惑をしかけてきた

マタ 4:1 それからイエスは、悪魔の試みを受けるために、御霊に導かれて荒野に上って行かれた。
4:2 そして四十日四十夜、断食をし、その後で空腹を覚えられた。
4:3 すると、試みる者が近づいて来て言った。
「あなたが神の子なら、これらの石がパンになるように命じなさい。」
4:4 イエスは答えられた。
「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる』
と書いてある。」
4:5 すると悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、4:6 こう言った。
「あなたが神の子なら、下に身を投げなさい。
『神はあなたのために御使いたちに命じられる。
彼らはその両手にあなたをのせ、
あなたの足が石に打ち当たらないようにする』
と書いてあるから。」
4:7 イエスは言われた。
「『あなたの神である主を試みてはならない』
とも書いてある。」
4:8 悪魔はまた、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての王国とその栄華を見せて、
4:9 こう言った。
「もしひれ伏して私を拝むなら、これをすべてあなたにあげよう。」
4:10 そこでイエスは言われた。
「下がれ、サタン
『あなたの神である主を礼拝しなさい。
主にのみ仕えなさい』
と書いてある。」
4:11 すると悪魔はイエスを離れた。
そして、見よ、御使いたちが近づいて来てイエスに仕えた。

 

マル 1:12 それからすぐに、御霊はイエスを荒野に追いやられた。

 

ルカ 4:1 さて、イエスは聖霊に満ちてヨルダンから帰られた。
そして御霊によって荒野に導かれ4:2 四十日間、悪魔の試みを受けられた。
その間イエスは何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。
4:3 そこで、悪魔はイエスに言った。
「あなたが神の子なら、この石に、パンになるように命じなさい。」
4:4 イエスは悪魔に答えられた。
「『人はパンだけで生きるのではない』
と書いてある。」
4:5 すると悪魔はイエスを高いところに連れて行き、一瞬のうちに世界のすべての国々を見せて、4:6 こう言った。
「このような、国々の権力と栄光をすべてあなたにあげよう。
それは私に任されていて、だれでも私が望む人にあげるのだから。
4:7 だから、もしあなたが私の前にひれ伏すなら、すべてがあなたのものとなる。」
4:8 イエスは悪魔に答えられた。
「『あなたの神である主を礼拝しなさい。
主にのみ仕えなさい』
と書いてある。」
4:9 また、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、こう言った。
「あなたが神の子なら、ここから下に身を投げなさい。
4:10 『神は、あなたのために御使いたちに命じて、
あなたを守られる。
4:11 彼らは、その両手にあなたをのせ、
あなたの足が石に打ち当たらないようにする』
と書いてあるから。」
4:12 するとイエスは答えられた。
「『あなたの神である主を試みてはならない』
と言われている。」

 

 

 

 

4.人間を利用する

Satan’s Use of People Against the Work of the Messiah

 

人間を利用してイエスの初臨の目的を妨害しようとしたのもサタンの業

 

マタイ2:16
マタ 2:16 ヘロデは、博士たちに欺かれたことが分かると激しく怒った。
そして人を遣わし、博士たちから詳しく聞いていた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯の二歳以下の男の子をみな殺させた。
ヘロデ大王を用いて赤子イエスを殺そうとした

 

 

マタイ16:23
マタ 16:23 しかし、イエスは振り向いてペテロに言われた。
「下がれ、サタン。
あなたは、わたしをつまずかせるものだ。
あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」
イエスさまは初めて十字架の死と復活のプログラムを弟子たちに教えたが
その時にペテロが「主よ、そんなことがあなたに起こるはずがありません。」
と言って主をたしなめた
その時にイエスさまは「下がれ、サタン。」とおっしゃった

ここでイエスさまはペテロの名前を忘れたわけではない

なぜ「サタン。」と言ったかというとサタンはそこでイエスを十字架から遠ざけようとするサタンの業を行っていた

 

 

ヨハネ8章
ヨハ 8:44 あなたがたは、悪魔である父から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと思っています。
悪魔は初めから人殺しで、真理に立っていません。
彼のうちには真理がないからです。
悪魔は、偽りを言うとき、自分の本性から話します。
なぜなら彼は偽り者、また偽りの父だからです。

 

ヨハ 8:59 すると彼らは、イエスに投げつけようと石を取った。
しかし、イエスは身を隠して、宮から出て行かれた。
サタンは民衆を使ってイエスを十字架から遠ざけようとしている

 

 

 

 

5.ペテロにメシアを拒否させた。

Satan’s Motivation of Peter’s Denial

 

ルカ22章
ルカ 22:31 シモン、シモン。
見なさい。
サタンがあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って、聞き届けられました。
サタンはペテロに働きかけてイエスがメシアであることを3回拒否させている

 

 

 

 

6.ユダの裏切りの原因を作った。

Satan’s Responsibility in Judas’ Betrayal

 

ユダを利用している

 

ヨハ 13:1 さて、過越の祭りの前のこと、イエスは、この世を去って父のみもとに行く、ご自分の時が来たことを知っておられた。
そして、世にいるご自分の者たちを愛してきたイエスは、彼らを最後まで愛された。

ヨハネ13:2
ヨハ 13:2 夕食の間のこと、悪魔はすでにシモンの子イスカリオテのユダの心に、イエスを裏切ろうという思いを入れていた。
サタンはユダを誘惑してイエスを裏切るように導いている

ヨハ 13:3 イエスは、父が万物をご自分の手に委ねてくださったこと、またご自分が神から出て、神に帰ろうとしていることを知っておられた。

 

ヨハネ13:27
ヨハ 13:27 ユダがパン切れを受け取ると、そのとき、サタンが彼に入った
すると、イエスは彼に言われた。
「あなたがしようとしていることを、すぐしなさい。」
サタンがユダの中に入った

 

ヨハ 17:12 彼らとともにいたとき、わたしはあなたが下さったあなたの御名によって、彼らを守りました。
わたしが彼らを保ったので、彼らのうちだれも滅びた者はなく、ただ滅びの子が滅びました。
それは、聖書が成就するためでした。

 

 

 

その中で陰謀が語られる
それは過越しの祭りが終わるまではイエスを殺すことはやめておこうという内容の陰謀だった

つまりイエスが決められた時間に決められた方法で死ぬことがないように妨害をしたということ

マタ 26:1 イエスはこれらのことばをすべて語り終えると、弟子たちに言われた。
26:2 「あなたがたも知っているとおり、二日たつと過越の祭り the passover になります。
そして、人の子は十字架につけられるために to be crucified 引き渡されます。」
26:3 そのころ、祭司長たちや民の長老たちはカヤパという大祭司の邸宅に集まり、26:4 イエスをだまして捕らえ、殺そうと相談した。
26:5 彼らは、
「祭りの間はやめておこう。
民の間に騒ぎが起こるといけない」
と話していた。

 

 

 

 

 

 

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サタン論
Ⅷ.サタンの業

E諸国民の間におけるサタンの業
Fイスラエルに関するサタンの業
G未信者に関するサタンの業
H信者に関するサタンの業
I将来におけるサタンの業

 

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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