天使論、サタン論、悪霊論
レジュメ(4)2022年6/18
タイトル ミカエル ガブリエルほか
2010年フルクテンバウム博士セミナー『天使論、サタン論、悪霊論』(テキスト) を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD8枚組)(MP3版)(テキストのみ)
(DVD8枚組は販売終了)
フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会 を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
(英語訳は基本American Standard Version ASVです。)
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum 『A Messianic Bible Study from Ariel Ministries』
MBS073 Angelology : The Doctrine of the Elect Angels からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
天 使 論
イントロダクション
Ⅰ.天使の存在
Ⅱ.天使の名前
Ⅲ.天使の創造
Ⅳ.天使の数
Ⅴ.住まい、活動範囲、現れ
Ⅵ.天使の性質
Ⅶ.天使の本質
Ⅷ.組織
Ⅸ.天使の働き
Ⅹ.天使の運命
セミナーテキストの8ページ
Ⅷ.組織
THE ORGANIZATION OF ANGELS
天使は非常に組織化されている
A.階級を示すタイトル
Titles That Show Degrees of Organization
或る階級を指すために使われるタイトルが
いくつかある
タイトルは組織の分類と階級を示し8つある
1.王座(セミナーでは新改訳3聖書を使用)
Thrones
コロサイ書1:16
コロ 1:16 万物は、天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、位も主権も、支配も権威も、みな御子にあって造られたからである。
これらいっさいのものは、御子によって造られ、御子のために造られたのである。
(このレジュメでは口語訳聖書を使用)
Col 1:16 ~ whether thrones or dominions or principalities or powers.; ~(ASV)
天使の中の或る者たちは
神の御座の近くにいて特別な権威を神から受けている事を表している
王座にいる天使たちは神の御前に座している
2.主権
Dominions
コロサイ書1:16 上述1
エペソ書
エペ 1:21 彼を、すべての支配、権威、権力、権勢の上におき、また、この世ばかりでなくきたるべき世においても唱えられる、あらゆる名の上におかれたのである。
Eph 1:21 far above all rule, and authority, and power, and dominion, and every name that is named, not only in this world, but also in that which is to come:
高位の天使が下位の天使を治める権威を持っていることを意味する
ある特定範囲を支配し
下位天使を支配する上位天使が含まれる
3.支配
Principalities
コロサイ書1:16 上述1
エペソ書
エペ 3:10 それは今、天上にあるもろもろの支配や権威が、教会をとおして、神の多種多様な知恵を知るに至るためであって、
Eph 3:10 to the intent that now unto the principalities and the powers in the heavenly places might be made known throught the church the manifold wisdom of God,
天使の中の或る者たちは諸国
一つひとつの国を治めるという言葉
或る天使は宇宙を治めるために置かれている
国々の支配者
4.権威
Authorities
エペソ書1:21 上述2
第1ペテロ
一ペテ 3:22 キリストは天に上って神の右に座し、天使たちともろもろの権威、権力を従えておられるのである。
1Pe 3:22 who is on the right hand of God, having gone into heaven; angels and authorities and powers being made subject unto him.
天使は超人的力を持ち
その主権を行使して神に仕えることを意味している
主権を行使する
5.権力
Powers
エペソ書1:21、3:10 上述2、3
コロサイ書1:16 上述1
第1ペテロ3:22 上述4
など
この言葉は人間よりも強い力を持っているという意味
セミナーテキストの9ページ
もう一つの意味は
王族としての責務を持っていることを強調した言葉
6.万軍
Hosts
旧約聖書のみにでてくる言葉
へブル語で「軍隊」
天使たちが
軍としての組織化された機能を持っていることを意味している
第1サムエル1:11
サム上 1:11 そして誓いを立てて言った、
「万軍の主よ、まことに、はしための悩みをかえりみ、わたしを覚え、はしためを忘れずに、はしために男の子を賜わりますなら、わたしはその子を一生のあいだ主にささげ、かみそりをその頭にあてません」。
第1列王記22:19
列王上 22:19 ミカヤは言った、
「それゆえ主の言葉を聞きなさい。
わたしは主がその玉座にすわり、天の万軍がそのかたわらに、右左に立っているのを見たが、
「万軍」は軍事組織全体を強調
7.レギオン
Legions
マタイ26:53
マタ 26:53 それとも、わたしが父に願って、天の使たちを十二軍団以上も、今つかわしていただくことができないと、あなたは思うのか。
これもまた軍隊用語
「軍団(レギオン)」は万軍のうちの
1区分で3千から6千の天使から構成される
8.天使長
第一の君
大いなる君
Chief Prince
great prince
これは旧約聖書のみ
ダニエル書10章及び12章
ダニ 10:13 ペルシャの国の君 the prince of the kingdom of Persia が、二十一日の間わたしの前に立ちふさがったが、天使の長のひとりである one of the chief princes ミカエルがきて、わたしを助けたので、わたしは、彼をペルシャの国の君 the kings of Persia と共に、そこに残しておき、
ダニ 12:1 その時あなたの民を守っている大いなる君 the great prince ミカエルが立ちあがります。
また国が始まってから、その時にいたるまで、かつてなかったほどの悩みの時があるでしょう。
しかし、その時あなたの民は救われます。
すなわちあの書に名をしるされた者は皆救われます。
或る国を治める天使が任命されているという意味で使われている
国を支配する天使
・・・・・
chief prince チーフプリンス(ダニ10:13)の日本語訳は
口語訳: 天使の長
新共同訳:大天使長
新改訳3: 第一の君
新改訳2017:最高位の君
中川健一牧師によると
テキストの訳を用意していく時にどの日本語を採用するかは非常に難しい。
言語とそれを置き換えていく言葉の難しさがあり、
聖書翻訳者たちは本当に苦しんで悩んで訳している箇所だと思う。
私たちは英語の言葉も参考にしながら天使たちの階級を示唆している様々な一つひとつのタイトルがどういう意味を持ってるかを考えていく操作が必要になっていく。
特に8番目は難しい。
「天使の長」或いは新改訳3で言う「第一の君」と訳されているのは
それぞれの国を治めるために天使が任命されているという意味で使われている。
a.ミカエル ②のこと
・・・・・
8つの様々な階級を示すタイトルから
天使には軍隊用語で言う組織化に近いものがあり
非常にうまく配置されているとわかる
B. 天的存在
The Order of Celestial Beings
ではどのよう組織になっているのか?
どういう階級があるのか?
天的存在には3つの階級があると聖書は教えている
天使 セラフィム ケルビム
3つの階級は
翼の状態を見ると判断できる
一番下位からとりあげて最高位にのぼっていきたい
1.天使
Angels
一番下の階級が天使と呼ばれる一般の天使
この階級は翼があるとは一度も言われていない
既に論じてきたことの多くがこの特別な階級に限定される
この階級に属する天使は無数にあるが
聖書に名前がでてくるのは二人だけ
a. ミカエル
Michael
ヘブル語の意味:だれが神のようであろうか
Who is like God
ミカエルには二つのタイトルがある
①
ギリシア語のタイトル
archangel
天使長
すべての(下位)天使の一番上にたつ
一番下位の階級の天使たちの長は
一人だけ
ギリシア語:アークエンゲロス
英語:アーキエンジェル
ミカエルが他の天使たちを率いている意味で天使長
ミカエルは天使長なので
一般の天使は全て彼の権威のもとで動いている
将来
黙示録12:7
黙 12:7 さて、天では戦いが起った。
ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。
龍もその使たちも応戦したが、
善天使の責任はミカエルの権威に従うこと
②
へブル語のタイトル
great prince
chief prince
大いなる君或いは第一の君
と言われるタイトル
・・・・・
日本語訳が混乱している
(これらは全て同じ意味)
great prince
口語訳: 大いなる君
新共同訳:大天使長
新改訳3: 大いなる君
新改訳2017:大いなる君
chief prince
口語訳: 天使の長
新共同訳:大天使長
新改訳3: 第一の君
新改訳2017:最高位の君
great prince と chief prince は基本的に同じことを意味している
・・・・・
大いなる君
一つの国の上に置かれ
その国を導く或いは支配する
天使のタイトル
①天使長 archangel 御使いのかしらは一人だが
②「大いなる君」として国の上に置かれているリーダーあるいは管理者としての天使は一人ではなくいくつかある
「大いなる君」としての役割は
ミカエルはイスラエルの上に権威を持っている
②
ダニエル書10:13~21
ダニ 10:13 ペルシャの国の君が、二十一日の間わたしの前に立ちふさがったが、天使の長のひとりであるミカエルがきて、わたしを助けたので、わたしは、彼をペルシャの国の君と共に、そこに残しておき、 10:14 末の日に、あなたの民に臨まんとする事を、あなたに悟らせるためにきたのです。
この幻は、なおきたるべき日にかかわるものです」。
10:15 彼がこれらの言葉を、わたしに述べていたとき、わたしは、地にひれ伏して黙っていたが、10:16 見よ、人の子のような者が、わたしのくちびるにさわったので、わたしは口を開き、わが前に立っている者に語って言った、
「わが主よ、この幻によって、苦しみがわたしに臨み、全く力を失いました。
10:17 わが主のしもべは、どうしてわが主と語ることができましょう。
わたしは全く力を失い、息も止まるばかりです」。
10:18 人の形をした者は、再びわたしにさわり、わたしを力づけて、10:19 言った、
「大いに愛せられる人よ、恐れるには及ばない。
安心しなさい。
心を強くし、勇気を出しなさい」。
彼がこう言ったとき、わたしは力づいて言った、
「わが主よ、語ってください。
あなたは、わたしに力をつけてくださったから」。
10:20 そこで彼は言った、
「あなたは、わたしがなんのためにきたかを知っていますか。
わたしは、今帰っていって、ペルシャの君と戦おうとしているのです。
彼との戦いがすむと、ギリシヤの君があらわれるでしょう。
10:21 しかしわたしは、まず真理の書にしるされている事を、あなたに告げよう。
わたしを助けて、彼らと戦う者は、あなたがたの君ミカエルのほかにはありません。
ペルシアの国の君 the prince of the kingdom of Persia
ギリシャの君 the prince of Greece
天使の長のひとりであるミカエル
Michael, one of the chief princes
あなたがたの君ミカエル Michael your prince
ダニエルが神からのイスラエルの将来に関しての啓示を正しく受け取れるかどうか彼(ミカエル)は見張っている
②
ダニエル書12:1 前述8 など
大患難時代にイスラエルを守る役割を果たしている
①
ユダの手紙9節
ユダ 1:9 御使のかしらミカエルは、モーセの死体について悪魔と論じ争った時、相手をののしりさばくことはあえてせず、ただ、
「主がおまえを戒めて下さるように」
と言っただけであった。
Jud 1:9 “But Michael the archangel, ~
ミカエルはモーセのからだに関してサタンと論争している
からだを守った
将来
①
第一テサロニケ4:16
一テサ 4:16 すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。
その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、
1Th 4:16 ~ with the voice of the archangel, ~
携挙が来ることをミカエルが宣言している
①
黙示録12:7~12
黙 12:7 さて、天では戦いが起った。
ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。
龍もその使たちも応戦したが、 12:8 勝てなかった。
そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。
12:9 この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。
12:10 その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、
「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。
われらの兄弟らを訴える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。
12:11 兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。
12:12 それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。
しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。
悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」。
サタンが第3の住処(the atmospheric heavens 大気)から第4のすみか(the earth 地上)に落とされている
イスラエルが大患難時代を生き残れるようになるのは、ミカエルの働きのおかげ
b. ガブリエル
Gabriel
ヘブル語の意味:神からでた力ある者
the mighty one of God
ガブリエルの役割は
神からの啓示を人間に伝えるということ
啓示の伝達者
ダニエル書8:15~27
ダニ 8:15 われダニエルはこの幻を見て、その意味を知ろうと求めていた時、見よ、人のように見える者が、わたしの前に立った。
8:16 わたしはウライ川の両岸の間から人の声が出て、呼ばわるのを聞いた、
「ガブリエルよ、この幻をその人に悟らせよ」。
8:17 すると彼はわたしの立っている所にきた。
彼がきたとき、わたしは恐れて、ひれ伏した。
しかし、彼はわたしに言った、
「人の子よ、悟りなさい。
この幻は終りの時にかかわるものです」。
8:18 彼がわたしに語っていた時、わたしは地にひれ伏して、深い眠りに陥ったが、彼はわたしに手を触れ、わたしを立たせて、8:19 言った、
「見よ、わたしは憤りの終りの時に起るべきことを、あなたに知らせよう。
それは定められた終りの時にかかわるものであるから。
8:20 あなたが見た、あの二つの角のある雄羊は、メデアとペルシャの王です。
8:21 また、かの雄やぎはギリシヤの王です、
その目の間の大きな角は、その第一の王です。
8:22 またその角が折れて、その代りに四つの角が生じたのは、その民から四つの国が起るのです。
しかし、第一の王のような勢力はない。
8:23 彼らの国の終りの時になり、罪びとの罪が満ちるに及んで、ひとりの王が起るでしょう。
その顔は猛悪で、彼はなぞを解き、8:24 その勢力は盛んであって、恐ろしい破壊をなし、そのなすところ成功して、有力な人々と、聖徒である民を滅ぼすでしょう。
8:25 彼は悪知恵をもって、偽りをその手におこない遂げ、みずから心に高ぶり、不意に多くの人を打ち滅ぼし、また君の君たる者に敵するでしょう。
しかし、ついに彼は人手によらずに滅ぼされるでしょう。
8:26 先に示された朝夕の幻は真実です。
しかし、あなたはその幻を秘密にしておかなければならない。
これは多くの日の後にかかわる事だから」。
8:27 われダニエルは疲れはてて、数日の間病みわずらったが、後起きて、王の事務を執った。
しかし、わたしはこの幻の事を思って驚いた。
またこれを悟ることができなかった。
イスラエルの終末における啓示をガブリエルが伝えている
ダニエル書9:20~27
ダニ 9:20 わたしがこう言って祈り、かつわが罪とわが民イスラエルの罪をざんげし、わが神の聖なる山のために、わが神、主の前に願いをしていたとき、 9:21 すなわちわたしが祈の言葉を述べていたとき、わたしが初めに幻のうちに見た、かの人ガブリエルは、すみやかに飛んできて、夕の供え物をささげるころ、わたしに近づき、9:22 わたしに告げて言った、
「ダニエルよ、わたしは今あなたに、知恵と悟りを与えるためにきました。
9:23 あなたが祈を始めたとき、み言葉が出たので、それをあなたに告げるためにきたのです。
あなたは大いに愛せられている者です。
ゆえに、このみ言葉を考えて、この幻を悟りなさい。
9:24 あなたの民と、あなたの聖なる町については、七十週が定められています。
これはとがを終らせ、罪に終りを告げ、不義をあがない、永遠の義をもたらし、幻と預言者を封じ、いと聖なる者に油を注ぐためです。
9:25 それゆえ、エルサレムを建て直せという命令が出てから、メシヤなるひとりの君が来るまで、七週と六十二週あることを知り、かつ悟りなさい。
その間に、しかも不安な時代に、エルサレムは広場と街路とをもって、建て直されるでしょう。
9:26 その六十二週の後にメシヤは断たれるでしょう。
ただし自分のためにではありません。
またきたるべき君の民は、町と聖所とを滅ぼすでしょう。
その終りは洪水のように臨むでしょう。
そしてその終りまで戦争が続き、荒廃は定められています。
9:27 彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。
そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。
また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。
こうしてついにその定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです」。
いわゆる七十週の預言と言われるものをダニエルに伝えている
メシアの再臨の時期を啓示する
ルカ1:11~20
ルカ 1:11 すると主の御使が現れて、香壇の右に立った。
1:12 ザカリヤはこれを見て、おじ惑い、恐怖の念に襲われた。
1:13 そこで御使が彼に言った、
「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。
あなたの妻エリサベツは男の子を産むであろう。
その子をヨハネと名づけなさい。
1:14 彼はあなたに喜びと楽しみとをもたらし、多くの人々もその誕生を喜ぶであろう。
1:15 彼は主のみまえに大いなる者となり、ぶどう酒や強い酒をいっさい飲まず、母の胎内にいる時からすでに聖霊に満たされており、1:16 そして、イスラエルの多くの子らを、主なる彼らの神に立ち帰らせるであろう。
1:17 彼はエリヤの霊と力とをもって、みまえに先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に義人の思いを持たせて、整えられた民を主に備えるであろう」。
1:18 するとザカリヤは御使に言った、
「どうしてそんな事が、わたしにわかるでしょうか。
わたしは老人ですし、妻も年をとっています」。
1:19 御使が答えて言った、
「わたしは神のみまえに立つガブリエルであって、この喜ばしい知らせをあなたに語り伝えるために、つかわされたものである。
1:20 時が来れば成就するわたしの言葉を信じなかったから、あなたは口がきけなくなり、この事の起る日まで、ものが言えなくなる」。
ゼカリヤにバプテスマのヨハネが生まれると宣言している
ルカの福音書1:26~38
ルカ 1:26 六か月目に、御使ガブリエルが、神からつかわされて、ナザレというガリラヤの町の一処女のもとにきた。
1:27 この処女はダビデ家の出であるヨセフという人のいいなづけになっていて、名をマリヤといった。
1:28 御使がマリヤのところにきて言った、
「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。
1:29 この言葉にマリヤはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思いめぐらしていた。
1:30 すると御使が言った、
「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。
1:31 見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。
その子をイエスと名づけなさい。
1:32 彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。
そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、1:33 彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」。
1:34 そこでマリヤは御使に言った、
「どうして、そんな事があり得ましょうか。
わたしにはまだ夫がありませんのに」。
1:35 御使が答えて言った、
「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。
それゆえに、生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。
1:36 あなたの親族エリサベツも老年ながら子を宿しています。
不妊の女といわれていたのに、はや六か月になっています。
1:37 神には、なんでもできないことはありません」。
1:38 そこでマリヤが言った、
「わたしは主のはしためです。
お言葉どおりこの身に成りますように」。
そして御使は彼女から離れて行った。
マリアに対して彼女がメシアの母となると告知をしている
ルカ1:19 前述
ガブリエルが神の前に立つ天使の一人であることを述べている
黙示録8:2
黙 8:2 それからわたしは、神のみまえに立っている七人の御使を見た。
そして、七つのラッパが彼らに与えられた。
将来来る「ラッパのさばき」をもたらす7人の天使の一人がこのガブリエルであると言われている
ここまでで一般の天使で名前を持っている二人の天使についてみてきた
c. それ以外の
無名の天使たち
Other Angels
名前はないが
働きに関していろいろなことが描写されている
黙示録8:2 前述
神の前に立つ7人の天使がでてくる
黙示録15章~16章
黙 15:1 またわたしは、天に大いなる驚くべきほかのしるしを見た。
七人の御使が、最後の七つの災害を携えていた。
これらの災害で神の激しい怒りがその頂点に達するのである。
15:5 その後、わたしが見ていると、天にある、あかしの幕屋の聖所が開かれ、15:6 その聖所から、七つの災害を携えている七人の御使が、汚れのない、光り輝く亜麻布を身にまとい、金の帯を胸にしめて、出てきた。
15:7 そして、四つの生き物の一つが、世々限りなく生きておられる神の激しい怒りの満ちた七つの金の鉢を、七人の御使に渡した。
15:8 すると、聖所は神の栄光とその力とから立ちのぼる煙で満たされ、七人の御使の七つの災害が終ってしまうまでは、だれも聖所にはいることができなかった。
16:1 それから、大きな声が聖所から出て、七人の御使にむかい、
「さあ行って、神の激しい怒りの七つの鉢を、地に傾けよ」
と言うのを聞いた。
16:2 そして、第一の者が出て行って、その鉢を地に傾けた。
すると、獣の刻印を持つ人々と、その像を拝む人々とのからだに、ひどい悪性のでき物ができた。
16:3 第二の者が、その鉢を海に傾けた。
すると、海は死人の血のようになって、その中の生き物がみな死んでしまった。
16:4 第三の者がその鉢を川と水の源とに傾けた。
すると、みな血になった。
16:5 それから、水をつかさどる御使がこう言うのを、聞いた、
「今いまし、昔いませる聖なる者よ。
このようにお定めになったあなたは、正しいかたであります。
16:8 第四の者が、その鉢を太陽に傾けた。
すると、太陽は火で人々を焼くことを許された。
16:9 人々は、激しい炎熱で焼かれたが、これらの災害を支配する神の御名を汚し、悔い改めて神に栄光を帰することをしなかった。
16:10 第五の者が、その鉢を獣の座に傾けた。
すると、獣の国は暗くなり、人々は苦痛のあまり舌をかみ、16:11 その苦痛とでき物とのゆえに、天の神をのろった。
そして、自分の行いを悔い改めなかった。
16:12 第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。
すると、その水は、日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまった。
16:17 第七の者が、その鉢を空中に傾けた。
すると、大きな声が聖所の中から、御座から出て、「事はすでに成った」と言った。
「鉢のさばき」をもたらす7人の天使
黙示録7:1~4
黙 7:1 この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。
彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。
7:2 また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。
彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫んで言った、
7:3 「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない」。
7:4 わたしは印をおされた者の数を聞いたが、イスラエルの子らのすべての部族のうち、印をおされた者は十四万四千人であった。
四方から風をもたらす4人の天使が登場
黙示録14:18
黙 14:18 さらに、もうひとりの御使で、火を支配する権威を持っている者が、祭壇から出てきて、鋭いかまを持つ御使にむかい、大声で言った、
「その鋭いかまを地に入れて、地のぶどうのふさを刈り集めなさい。
ぶどうの実がすでに熟しているから」。
火をつかさどる天使
黙示録16:5 上述
水をつかさどる天使の話
聖書ではミカエルという名前の天使だけが天使長としてでてくる
しかしアポクリファ という聖書ではない外典には7人の天使長の名前がでてくる
1ミカエル 聖書と同じで聖書的に正しい
2ガブリエル
ガブリエルは聖書では一般の天使の一人(B.1.b.上述)
以下5人は聖書にはでてこない
3ラファエル
4レミエル
5ウリエル
6ザリエル
7ジェレミエル
聖書では天使長は何人?
名前は?
天使論、サタン論、悪霊論(5)2022年7/2へ
Ⅷ.組織
B. 天的存在の3つの階級 (つづき)
2.セラフィム