患難期前の出来事レジュメ(6)2017年4/8
象徴的な意味を帯びるゴグとマゴグ
安心して住む、とは?
終末時代の今、いつ起こってもおかしくない出来事は、イスラエルに対する北からの侵攻か教会の携挙、どちらが先かはわからない
2014年フルクテンバウム博士セミナー『携挙・大患難時代・そしてユダヤ人の運命』(テキスト)の一部を学んでいます。
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フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下、青色の聖句はテキストでみていく聖句です。
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句です。
緑色の文章は補足説明です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
患難期の前に起こる一連の出来事
THE SEQUENCE OF PRETRIBULATIONAL EVENTS
Ⅰ.順に起こる出来事
1. 第一次、第二次世界大戦(1914、1939)
2. イスラエル国家の再建(1948)
3. ユダヤ人の支配下に置かれたエルサレム(1967)
//////////// 2017年現在はここ //////////////
(以下は将来順に起こること、いつかは不明)
4. 北の諸国連合の侵攻
5. 世界統一政府
6. 10の王国
7. 反キリストの出現
8. 平和と偽の安全の時期
9. 7年の契約
Ⅱ.時間順ではない出来事
3つもしくは4つ
1回目の暗黒
エリヤの帰還
第3神殿
教会の携挙
Ⅰ.順に起こる出来事
SEQUENTIAL EVENTS
D.北の諸国連合の侵攻
The invasion by the Northern Alliance : Ezekiel 38:1~39:16
2. 侵攻の時期
The Timing of the invasion
前回のつづき
セミナーテキストの14ページ
正しくないと思われる説②
c. 患難期後/ハルマゲドン説
The Postribulation/Armageddon View
北からの侵攻=ハルマゲドンという前提にたつと、北からの侵攻は患難期の終わりに起こる、という結論になります。
患難期後/ハルマゲドン説への反論
しかし、エゼキエル書38章39章の「北からの侵攻」と「ハルマゲドンの戦い」とは異なります。
北からの侵攻とハルマゲドンの戦いの違い
①イスラエルを攻めてくる国々
北からの侵攻:連合軍の数は限定的です。
ハルマゲドン:世界中全ての国がユダヤ人を抹殺する為に攻めてきます。
北からの侵攻とハルマゲドンの戦いの違い
②敵はどこから
北からの侵攻:北からだけです。
ハルマゲドン:あらゆる方向から敵が攻めて来ます。
北からの侵攻とハルマゲドンの戦いの違い
③敵の目的
北からの侵攻:略奪が目的です。
ハルマゲドン:ユダヤ人の滅亡が目的です。
北からの侵攻とハルマゲドンの戦いの違い
④侵攻に反対する国
北からの侵攻:侵攻に反対する国々があります。
ハルマゲドン:戦いに反対する国はありません。
北からの侵攻とハルマゲドンの戦いの違い
⑤戦いの最後
北からの侵攻:天変地異により敵が滅ぼされます。
ハルマゲドン:メシアの再臨により敵が滅びます。
北からの侵攻とハルマゲドンの戦いの違い
⑥その場所
北からの侵攻:イスラエルの山々で敵が滅びます。
ハルマゲドン:ペトラとエルサレムの間で敵が滅びます。
北からの侵攻とハルマゲドンの戦いの違い
⑦被侵攻時のイスラエルの状況
北からの侵攻:イスラエルは安心して生活しています。
ハルマゲドン:イスラエルは逃亡しています。
患難期後/ハルマゲドン説では7年と7ヶ月の問題がやはり解決できません。
聖書がメシア的王国、千年王国に関して預言している内容と、千年王国になっても7ヶ月間死者を葬り、7年間武器を燃やすという記述とは全く矛盾した内容です。
正しくないと思われる説③
d. 移行期の出来事説
The Interlude View
移行期に北からの侵攻が起こると考える説です。
移行期:患難時代が終わってから千年王国までの期間
移行期の出来事説への反論
移行期はありますが、エゼキエル38章の出来事、7年間、7ヶ月をそこに盛り込む為には時間が足りません。
移行期の出来事説への反論①
ダニエル書12章によれば、その移行期は75日です。
(7年ではありません。)
ダニエル12:7
すると私は、川の水の上にいる、あの亜麻布の衣を着た人が語るのを聞いた。
彼は、その右手と左手を天に向けて上げ、永遠に生きる方をさして誓って言った。
「それは、ひと時とふた時と半時である。
聖なる民の勢力を打ち砕くことが終わったとき、これらすべてのことが成就する。」
患難期の後半は「ひと時とふた時と半時」、3年半、42か月、1260日です。
ダニエル12:11
常供のささげ物が取り除かれ、荒らす忌むべきものが据えられる時から千二百九十日がある。
神殿から荒らす忌むべきものが取り除かれるまでに1290日あります。
1290-1260=30
患難期の後半が終わってもさらに30日間その(神殿が汚される)状態が続くということです。
ダニエル12:12
幸いなことよ。
忍んで待ち、千三百三十五日に達する者は。
その間忍耐する者は祝福されます。
千年王国の成就まで1335日かかります。
1335(患難期中間、神殿が汚された時点から千年王国までの期間)-1290(神殿が汚されている期間)=45
つまり患難期後半が終わっても30日神殿が汚され(上記)、千年王国の成就まではさらに45日かかります。
30+45=75
患難期が終わってから千年王国が登場するまで75日の移行期があることがわかります。
祝福された者と言われている人たち、患難期を生き延びた人たちは75日の間を生き延びて千年王国に入っていきます。
しかし、その75日の間に山羊と羊のさばきと言われる異邦人のさばきが行われ、まことの救いを得ていない者たちは千年王国から除外されます。
移行期の出来事説への反論②
7か月間埋葬するとしたら210日、移行期が75日。
210-75=135
千年王国の最初の135日は埋葬が続いていることになります。
武器を燃やすことも千年王国最初の7年間マイナス75日行うことになり、計算上も不可能です。
正しくないと思われる説④
e. 千年王国後説
The Postmillennium View
北からの侵攻は千年王国後に来るという考え方です。
黙示録20:7〜9
しかし千年の終わりに、サタンはその牢から解き放され、地の四方にある諸国の民、すなわち、ゴグとマゴグを惑わすために出て行き、戦いのために彼らを召集する。
彼らの数は海べの砂のようである。
彼らは、地上の広い平地に上って来て、聖徒たちの陣営と愛された都とを取り囲んだ。
すると、天から火が降って来て、彼らを焼き尽くした。
マゴグ、ゴグという同じ言葉がでてくるので、エゼキエルが預言している北からの侵攻はこの黙示録20章の戦いと同じだと位置づけるわけです。
千年王国後説への反論
千年王国後説への反論①
エゼキエル38、39章の侵攻は北からやってきて、一部の国だけがこれに参加します。
しかし、黙示録20章の侵攻は世界中からやってきます。
同じゴグ、マゴグという名前が使われている理由:
エゼキエル38、39章の北からの侵攻の首謀者がマゴグの地のゴグであった以降、イスラエルに攻めてくる敵の軍勢の名前がゴグ、マゴグとなるのです。
それは象徴的な意味を帯びるということで、両者が同じだということではありません。
西洋の歴史における例)
* ジュリアス・シーザー、ユリウス・カエサル(聖書ではカイザル)
当時ルビコン川を武装した軍隊が超えるということはもうもとには戻れない一線を越える行為で、後はローマで皇帝の地位に就く戦いに勝つか負けるかしかありませんでした。
彼がルビコン川を超えて、カイザル(皇帝)というタイトルを得た故事に基づき、それ以降、取り返すことのできない決断を下すことを「彼はルビコン川を越えた。」と言います。
* ナポレオンのワーテルローの戦い
ナポレオンは皇帝になろうと戦いましたが、ワーテルローで負け流刑の身に処せられます。
その故事に基づき、権力の頂点にのぼりつめようとして突如敗北しその地位から落ちていくことを「彼はワーテルローの戦いに遭遇したね。」と言います。
ゴグ、マゴグという言葉が黙示録にでてくるのもそういう意味で、エゼキエルの預言後イスラエルに攻めてくる侵略軍をゴグ、マゴグ、という表現で呼ぶようになりました。
千年王国後説への反論②
千年王国後説の最大の問題は7年と7ヶ月の問題がやはり解決できないことです。
黙示録20章の侵攻が起きた後神さまは不信者を全て復活させます。
死者を探し出して7ヶ月かけて埋葬したのを直ちに復活させる・・・。
また、神さまはこの世界を破壊して永遠の秩序を構築されます。
古い時代の死者が永遠の秩序の時代に持ち込まれ、最初の7ヶ月間埋葬が行われる・・・。
全ての不信者は復活して燃える火の池に投げ込まれるので、永遠の秩序に入ることはありません。
武器も問題です。
全ての武器が永遠の世界の最初の7年間に燃やさる・・・。
7年と7ヶ月の問題を永遠の秩序の中にはめ込むことは不可能です。
最も正しいと思われる説
f. 患難期前説
The Pretribulation View
北からの侵攻は患難期前に起こるというのが最も正しい解釈です。
7年間武器を燃やすことを考えると、北からの侵攻が起こる時期の最終リミットは患難期が始まる最低3年半前です。
そう考えると7ヶ月の埋葬と7年の武器の焼却は説明できます。
遅くとも患難期の前半3年半で焼却が終わるので問題ありません。
タイミングの整理
① イスラエルが建国され安心して住んでいる状態が条件ですが、今その状態です。
セミナーテキストの15ページ
② ロシアを中心とした連合軍が患難期前のイスラエルが安全な時代に攻めてきます。
③ そして連合軍は、患難期の前にイスラエルの地で滅ぼされます。
患難期前説の
(1) 支持理由 Support
患難期前説を支持する3つの基本的な論理
患難期前説を支持する理由①
エゼキエル38:8〜12
多くの日が過ぎて、あなたは命令を受け、終わりの年に、一つの国に侵入する。
その国は剣の災害から立ち直り、その民は多くの国々の民の中から集められ、久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる。
その民は国々の民の中から連れ出され、彼らはみな安心して住んでいる。
あなたは、あらしのように攻め上り、あなたと、あなたの全部隊、それに、あなたにつく多くの国々の民は、地をおおう雲のようになる。
神である主はこう仰せられる。
その日には、あなたの心にさまざまな思いが浮かぶ。
あなたは悪巧みを設け、こう言おう。
『私は城壁のない町々の国に攻め上り、安心して住んでいる平和な国に侵入しよう。
彼らはみな、城壁もかんぬきも門もない所に住んでいる。』
あなたは物を分捕り、獲物をかすめ奪い、今は人の住むようになった廃墟や、国々から集められ、その国の中心に住み、家畜と財産を持っている民に向かって、あなたの腕力をふるおうとする。
この描写は現在のイスラエルととてもマッチしています。
例えば、イスラエルが新しい村や町を建設している、廃墟であった山々に住んでいる、安心して住んでいる、これらは過去60年間のイスラエルで起こっている現象であり、預言と現在の状況とが調和しています。
患難期前説を支持する理由②
ロシアは共産主義である必要はありませんが強国である必要があります。
現在もロシアは力強い国であり自我を通すような政治を行うようになっています。
患難期前説を支持する理由③
患難期前説だけが7年と7ヶ月の問題を調和して説明できる唯一の立場です。
(2) 反対理由 Objetions
と反対意見への答え
(私たちの支持する)患難期前説に対して反論を掲げる人がいますので、それに答えたいと思います。
患難期前説に対する反対意見①
エゼキエル38章と39章はイスラエルの帰還或いはイスラエルの回復を論じている箇所だという人がいます。
患難期前説に対する反対意見①への答え
そのとおりです。
しかしエゼキエルは2種類の帰還を預言していますので、不信仰の状態なのか信仰の状態なのかを問わなければいけません。
これは不信仰の状態での帰還だと学びました。
エゼキエル38章と39章は不信仰の帰還で、イスラエルが帰還したのちどのようにして信仰を持ち始めるか、ということを預言しています。
患難期前説に対する反対意見②
「安心して住む」とは、反キリストとの契約を結んだ後の状態だという主張する人がいます。
また、千年王国の状態を描写する表現だと言います。
患難期前説に対する反対意見②への答え
エゼキエル書では40章から48章が千年王国の描写です。
エゼキエル38章から39章は千年王国の描写ではありません。
イスラエルはこの北からの侵攻を経験したのちに信仰を持ち始めます。
二つめは「安心して住む」という言葉の意味です。
或る人たちはこれを千年王国の描写であると言います。
へブル語のバター:平和な状態を指す言葉でもありますが、ほとんどの使用例では、戦争という文脈の中で語られます。
平和という文脈ではありません。
レビ記25:18〜19
あなたがたは、わたしのおきてを行い、わたしの定めを守らなければならない。
それを行いなさい。
安らかにその地に住みなさい。
その地が実を結ぶなら、あなたがたは満ち足りるまで食べ、安らかにそこに住むことができる。
申命記12:10
あなたがたは、ヨルダンを渡り、あなたがたの神、【主】があなたがたに受け継がせようとしておられる地に住み、主があなたがたの回りの敵をことごとく取り除いてあなたがたを休ませ、あなたがたが安らかに住むようになるなら、
Ⅰサム12:11
【主】はエルバアルとベダンとエフタとサムエルを遣わし、あなたがたを周囲の敵の手から救い出してくださった。
それであなたがたは安らかに暮らしてきた。
Ⅰ列王4:25
ユダとイスラエルは、ソロモンの治世中、ダンからベエル・シェバまで、みな、おのおの自分のぶどうの木の下や、いちじくの木の下で安心して住むことができた。
詩篇4:8
平安のうちに私は身を横たえ、
すぐ、眠りにつきます。
【主】よ。あなただけが、
私を安らかに住まわせてくださいます。
詩篇16:9
それゆえ、私の心は喜び、
私のたましいは楽しんでいる。
私の身もまた安らかに住まおう。
箴言1:33
しかし、わたしに聞き従う者は、安全に住まい、
わざわいを恐れることもなく、安らかである。」
箴言3:23
こうして、あなたは安らかに自分の道を歩み、
あなたの足はつまずかない。
箴言3:29
あなたの隣人が、あなたのそばで
安心して住んでいるとき、
その人に、悪をたくらんではならない。
イザヤ47:8
だから今、これを聞け。
楽しみにふけり、安心して住んでいる女。
心の中で、『私だけは特別だ。
私はやもめにはならないし、
子を失うことも知らなくて済もう』と言う者よ。
エレミヤ49:31
さあ、安心して住んでいるのんきな国に攻め上れ。
──【主】の御告げ──
そこにはとびらもなく、かんぬきもなく、
その民は孤立して住んでいる。
ゼパニヤ2:15
これが、安らかに過ごし、
心の中で、「私だけは特別だ」と言った
あのおごった町なのか。
ああ、その町は荒れ果てて、
獣の伏す所となる。
そこを通り過ぎる者はみな、
あざけって、手を振ろう。
「安心して住んでいる」とは、戦争という文脈の中で自分を防御することができるので安心して住んでいるということであり、必ずしも千年王国のことをさしているわけではありません。
患難期前説に対する反対意見③
携挙の緊急性の教理を破壊すると言う人がいます。
英語でイミネントimminent、イミネンシーimminencyは緊急性を指す言葉で、いつでも起こり得るということです。
携挙のいつでも起こり得るという教理を破壊するのではないかという人がいます。
患難期前説に対する反対意見③への答え
この考え方の間違いは、患難期の始まりに携挙があると言うことです。
携挙が患難期の始まりになるという前提にたつと、北からの侵攻があれば「ああもう携挙は近い」最短3年半後だという計算が可能になります。
ですから患難期前説は、携挙のいつでも起こり得るという教理を否定していると言う人がいますが、答えは、携挙と患難期の始まりとはイコールではないということです。
携挙はいつでも起こり得ます。
教会の携挙は患難期の前に起こります。
しかし携挙が患難期の始まりではないのです。
患難期の始まりはイスラエルと反キリストの7年の契約です。
ですから北からの侵攻が患難期の前に起こるといっても携挙の時が定められたという事ではないのです。
もう一つの例)
・患難期が起こる前に、イスラエルは国として存在していなければなりません。
1948年以前、イスラエルの建国と教会の携挙のどちらが先に来るかわかりませんでした。
しかしイスラエルの建国の方が携挙よりも先ということは明らかになりました。
・また1967年以前には、イスラエルがエルサレムを所有するのと携挙のどちらが先に来るかわかりませんでしたが、今はわかりました。
イスラエルがエルサレムを所有する方が(携挙よりも)先にきました。
・そして今、携挙と北からの侵攻とどちらが先に来るかはわかりません。
起こるまではわかりません。
ですから、北からの侵攻が患難期の前におこるという立場が、携挙のいつでも起こり得るという緊急性の教理を破壊している、ということにはならないのです。
患難期前説に対する反対意見④
信仰を持ち始めたイスラエルが、なぜ急に神さまから離れてさばきに会うのかという人がいます。
患難期とはイスラエルの不信仰に対するさばきです。
北からの侵攻によってイスラエルが信仰を回復したとするならば、すぐに患難期がくるのはおかしいではないかということです。
患難期前説に対する反対意見④への答え
旧約聖書にその答えがでています。
北からのイスラエルへの侵攻時期と、イスラエルが反キリストと7年の契約を結ぶ、つまり患難期の開始時期との間がどれくらいなのか今はわかりません。
一世代になる可能性もあります。
しかし、イスラエルの霊的な状態が短時間のうちに変わっていく事を何故そんなに驚くのでしょう。
聖書にはリバイバル(信仰復興)を経験したイスラエルがすぐにまた不信仰に陥っていく例が随所にあります。
出エジプト:イスラエルの民はエジプトの地に十の災害が下ることを、紅海が割れるのを、エジプトの軍勢が水におぼれて破壊されるのを見、出エジプト記15章で神さまがなさったみわざの故に主の御名を称えていますが、シナイ山に着き、出エジプトからたった3か月後で、にせの神、金の子牛を礼拝しています。
士師記:士師たちが亡くなるとイスラエルはまた元のサイクルに戻り不信仰に…。
イスラエルの過去の歴史を見ると短時間のうちに背教するというのは驚くべきことではなく、将来もっと短い時間のうちに背教する可能性さえあります。
患難期前説に対する反対意見⑤
北からの侵攻は終わりの時代に起こると言う人がいます。
患難期前説に対する反対意見⑤への答え
「終わりの時代」というのは患難時代だけを指しているのではありません。
これは陣痛の最初の波が来て終末時代に入ったということを指している一般的な用語で、患難期よりもさらに広い概念です。
セミナーテキスト16ページ
教会時代の終盤もこの中に含まれます。
患難期前説に対する反対意見⑥
反キリストとの7年間の契約まではイスラエルは土地に対する権利がないので北から攻めて来るのはあり得ないという人がいます。
患難期前説に対する反対意見⑥への答え
反キリストとの契約の結果イスラエルが土地の権利を持つのではありません。
イスラエルに土地の権利を与えたのは人間ではありません。
アブラハム契約によってイスラエルはその権利を得ました。
イスラエルが神の命令に従っている時も従っていない時もその国にいる時もいない時も、常にその土地はイスラエルに所有権のある土地です。
神さまの視点:アブラハム契約によって
人間的な視点:1948年、国連がイスラエル建国を承認、イスラエルの所有権を認定しました
陣痛の波という視点から見ると次に起こることは北からの侵攻ですが、北からの侵攻と携挙のどちらが先かはわかりません。
携挙は時間的位置づけができず、いつでもくる可能性があります。
患難期前の出来事レジュメ(7)2017年4/29
E.世界統一政府 F.10の王国 G.反キリストの出現 H.平和とにせの安全の時期 I.7年の契約 まとめ へ