練馬桜台聖書フォーラム

ヨハネの黙示録レジュメ(15)2016年 6/11

2016.06.12

カテゴリー:ヨハネの黙示録, 学び

ヨハネの黙示録レジュメ(15)2016年6/11

黙示録15:1〜16:16

 

大患難時代の後半に起こる出来事
黙11章の続き、
鉢の裁きが起こる前の天の礼拝に患難期の殉教者が加わる

鉢の裁き
(悪性の腫物、海と川の破滅、太陽の炎熱、4回目の暗黒、患難期の第3次世界大戦)

 

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レジュメもくじ

前回のレジュメ(14)

 

 

中川健一牧師による無料配信メッセージ
黙15:1~8 鉢の裁きへの前奏曲
黙16:1~11 鉢の裁き(1)
黙16:12~21 鉢の裁き(2)
 

 

以下、青色の聖句は順番にみている黙示録本文の聖句です。
紫色の聖句はその他の引用聖句です。
緑色の文章は補足説明なので、読み飛ばしていただいてかまいません。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
( )内も補足説明です。

 

 

 B.       大患難時代 

 

 

3. 大患難時代の後半に起こる出来事 15~16章 

 

 

セミナーテキスト7ページ

a.        天に現れるしるし 15:1~16:1

 

鉢の裁きの前にあらわれる前奏曲

 

12~14章:挿入節

11:19から15:1に飛んでつながります。

黙 11:19 そして、にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた。
また、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴と、地震とが起り、大粒の雹が降った。
「鉢の裁き」が起こる前のの神殿の姿

 

それをヨハネは引き継いでいます。
黙 15:1 またわたしは、天に大いなる驚くべきほかのしるしを見た。
七人の御使が、最後の七つの災害を携えていた。
これらの災害で神の激しい怒りがその頂点に達するのである。
15:1
七人の御使が用意をしています。

神の激しい怒りthe wrath of Godはここに窮まると解説されています。

 

11章では同じ言葉が「ラッパのさばき」に関して使われています。
つまり、第七番目の「ラッパ」が7つの「鉢の裁き」を含んでいるとわかります。

 

黙示録11章一部
・・・
11:14 第二のわざわい(第六のラッパのさばき)は、過ぎ去った。
見よ、第三のわざわい(第七のラッパのさばき)がすぐに来る。
11:15 第七の御使が、ラッパを吹き鳴らした。
すると、大きな声々が天に起って言った、
「この世の国は、われらの主とそのキリストとの国となった。
主は世々限りなく支配なさるであろう」。
11:16 そして、神のみまえで座についている二十四人の長老は、ひれ伏し、神を拝して言った、
11:17 「今いまし、昔いませる、全能者にして主なる神よ。
大いなる御力をふるって支配なさったことを、感謝します。
11:18 諸国民は怒り狂いましたが、
あなたも怒りをあらわされました。
thy wrath came,
そして、死人をさばき、あなたの僕なる
預言者、聖徒、小さき者も、大いなる者も、
すべて御名をおそれる者たちに報いを与え、また、地を滅ぼす者どもを滅ぼして下さる時がきました」。
・・・

 

 

 

15:2 またわたしは、火のまじったガラスの海のようなものを見た。
そして、このガラスの海のそばに獣とその像とその名の数字とにうち勝った人々が、神の立琴を手にして立っているのを見た。
15:3 彼らは、神の僕モーセの歌小羊の歌とを歌って言った、
「全能者にして主なる神よ。
あなたのみわざは、
大いなる、また驚くべきものであります。
万民の王よ、
あなたの道は正しく、かつ真実であります。
15:4 主よ、あなたをおそれず、
御名をほめたたえない者が、ありましょうか。
あなただけが聖なるかたであり、
あらゆる国民はきて、あなたを伏し拝むでしょう。
あなたの正しいさばきが、
あらわれるに至ったからであります」。
15:2〜4
大患難時代殉教した聖徒たちの状態

彼らは霊の戦いにうち勝った人々です。

 

 

3,4節:彼らは歌を歌っています。
第一番目:モーセの歌

 

モーセは2つの歌を書いています。

一つめは出エジプト記15:1〜8
出 15:1 そこでモーセとイスラエルの人々は、この歌を主にむかって歌った。彼らは歌って言った、
「主にむかってわたしは歌おう、
彼は輝かしくも勝ちを得られた、
彼は馬と乗り手を海に投げ込まれた。
15:2 主はわたしの力また歌、わたしの救となられた、
彼こそわたしの神、わたしは彼をたたえる、
彼はわたしの父の神、わたしは彼をあがめる。
15:3 主はいくさびと、その名は主。

15:4 彼はパロの戦車とその軍勢とを海に投げ込まれた、
そのすぐれた指揮者たちは
紅海に沈んだ。
15:5 大水は彼らをおおい、彼らは石のように淵に下った。
15:6 主よ、あなたの右の手は力をもって栄光にかがやく、
主よ、あなたの右の手は敵を打ち砕く。
15:7 あなたは大いなる威光をもって、
あなたに立ちむかう者を打ち破られた。
あなたが怒りを発せられると、
彼らは、わらのように焼きつくされた。
15:8 あなたの鼻の息によって水は積みかさなり、
流れは堤となって立ち、
大水は海のもなかに凝り固まった。
15:9 敵は言った、
『わたしは追い行き、追い着いて、
分捕物を分かち取ろう、
わたしの欲望を彼らによって満たそう、
つるぎを抜こう、わたしの手は彼らを滅ぼそう』。
15:10 あなたが息を吹かれると、海は彼らをおおい、
彼らは鉛のように、大水の中に沈んだ。

15:11 主よ、神々のうち、
だれがあなたに比べられようか、
だれがあなたのように、聖にして栄えあるもの、
ほむべくして恐るべきもの、
くすしきわざを行うものであろうか。
15:12 あなたが右の手を伸べられると、
地は彼らをのんだ。
15:13 あなたは、あがなわれた民を恵みをもって導き、
み力をもって、あなたの聖なるすまいに伴われた。
15:14 もろもろの民は聞いて震え、
ペリシテの住民は苦しみに襲われた。
15:15 エドムの族長らは、おどろき、
モアブの首長らは、わななき、
カナンの住民は、みな溶け去った。
15:16 恐れと、おののきとは彼らに臨み、
み腕の大いなるゆえに、彼らは石のように黙した、
主よ、あなたの民の通りすぎるまで、
あなたが買いとられた民の通りすぎるまで。
15:17 あなたは彼らを導いて、
あなたの嗣業の山に植えられる。
主よ、これこそあなたのすまいとして、
みずから造られた所、
主よ、み手によって建てられた聖所。
15:18 主は永遠に統べ治められる」。

 

2つ目のモーセの歌は申命記32章
申 32:1 「天よ、耳を傾けよ、わたしは語る、
地よ、わたしの口の言葉を聞け。
32:2 わたしの教は雨のように降りそそぎ、
わたしの言葉は露のようにしたたるであろう。
若草の上に降る小雨のように、
青草の上にくだる夕立のように。
32:3 わたしは主の名をのべよう、
われわれの神に栄光を帰せよ。
32:4 主は岩であって、そのみわざは全く、
その道はみな正しい。
主は真実なる神であって、偽りなく、
義であって、正である。

32:5 彼らは主にむかって悪を行い、
そのきずのゆえに、もはや主の子らではなく、
よこしまで、曲ったやからである。
32:6 愚かな知恵のない民よ、
あなたがたはこのようにして主に報いるのか。
主はあなたを生み、あなたを造り、
あなたを堅く立てられたあなたの父ではないか。
32:7 いにしえの日を覚え、
代々の年を思え。
あなたの父に問え、
彼はあなたに告げるであろう。
長老たちに問え、
彼らはあなたに語るであろう。
32:8 いと高き者は人の子らを分け、
諸国民にその嗣業を与えられたとき、
イスラエルの子らの数に照して、
もろもろの民の境を定められた。
32:9 主の分はその民であって、
ヤコブはその定められた嗣業である。

32:10 主はこれを荒野の地で見いだし、
獣のほえる荒れ地で会い、
これを巡り囲んでいたわり、
目のひとみのように守られた。
32:11 わしがその巣のひなを呼び起し、
その子の上に舞いかけり、
その羽をひろげて彼らをのせ、
そのつばさの上にこれを負うように、
32:12 主はただひとりで彼を導かれて、
ほかの神々はあずからなかった。
32:13 主は彼に地の高き所を乗り通らせ、
田畑の産物を食わせ、
岩の中から蜜を吸わせ、
堅い岩から油を吸わせ、
32:14 牛の凝乳、羊の乳、
小羊と雄羊の脂肪、
バシャンの牛と雄やぎ、
小麦の良い物を食わせられた。
またあなたはぶどうのしるのあわ立つ酒を飲んだ。

32:15 しかるにエシュルンは肥え太って、足でけった。
あなたは肥え太って、つややかになり、
自分を造った神を捨て、
救の岩を侮った。
32:16 彼らはほかの神々に仕えて、主のねたみを起し、
憎むべきおこないをもって主の怒りをひき起した。
32:17 彼らは神でもない悪霊に犠牲をささげた。
それは彼らがかつて知らなかった神々、
近ごろ出た新しい神々、
先祖たちの恐れることもしなかった者である。
32:18 あなたは自分を生んだ岩を軽んじ、
自分を造った神を忘れた。

32:19 主はこれを見、
そのむすこ、娘を怒ってそれを捨てられた。
32:20 そして言われた、
『わたしはわたしの顔を彼らに隠そう。
わたしは彼らの終りがどうなるかを見よう。
彼らはそむき、もとるやから、
真実のない子らである。
32:21 彼らは神でもない者をもって、
わたしにねたみを起させ、
偶像をもって、わたしを怒らせた。
それゆえ、わたしは民ともいえない者をもって、
彼らにねたみを起させ、
愚かな民をもって、
彼らを怒らせるであろう。
32:22 わたしの怒りによって、火は燃えいで、
陰府の深みにまで燃え行き、
地とその産物とを焼きつくし、
山々の基を燃やすであろう。

32:23 わたしは彼らの上に災を積みかさね、
わたしの矢を彼らにむかって射つくすであろう。
32:24 彼らは飢えて、やせ衰え、
熱病と悪い疫病によって滅びるであろう。
わたしは彼らを獣の歯にかからせ、
地に這うものの毒にあたらせるであろう。
32:25 外にはつるぎ、内には恐れがあって、
若き男も若き女も、
乳のみ子も、しらがの人も滅びるであろう。

32:26 わたしはまさに言おうとした、
「彼らを遠く散らし、
彼らの事を人々が記憶しないようにしよう」。
32:27 しかし、わたしは敵が誇るのを恐れる。
あだびとはまちがえて言うであろう、
「われわれの手が勝ちをえたのだ。
これはみな主がされたことではない」』。
32:28 彼らは思慮の欠けた民、
そのうちには知識がない。
32:29 もし、彼らに知恵があれば、これをさとり、
その身の終りをわきまえたであろうに。
32:30 彼らの岩が彼らを売らず、
主が彼らをわたされなかったならば、
どうして、ひとりで千人を追い、
ふたりで万人を敗ることができたであろう。
32:31 彼らの岩はわれらの岩に及ばない。
われらの敵もこれを認めている。
32:32 彼らのぶどうの木は、
ソドムのぶどうの木から出たもの、
またゴモラの野から出たもの、
そのぶどうは毒ぶどう、
そのふさは苦い。
32:33 そのぶどう酒はへびの毒のよう、
まむしの恐ろしい毒のようである。
32:34 これはわたしのもとにたくわえられ、
わたしの倉に封じ込められているではないか。
32:35 彼らの足がすべるとき、
わたしはあだを返し、報いをするであろう。
彼らの災の日は近く、
彼らの破滅は、すみやかに来るであろう。

32:36 主はついにその民をさばき
そのしもべらにあわれみを加えられるであろう。
これは彼らの力がうせ去り、
つながれた者もつながれない者も、
もはやいなくなったのを、主が見られるからである。
32:37 そのとき主は言われるであろう、
『彼らの神々はどこにいるか、
彼らの頼みとした岩はどこにあるか。
32:38 彼らの犠牲のあぶらを食い、
灌祭の酒を飲んだ者はどこにいるか。
立ちあがってあなたがたを助けさせよ、
あなたがたを守らせよ。

32:39 今見よ、わたしこそは彼である。
わたしのほかに神はない。
わたしは殺し、また生かし、
傷つけ、またいやす。
わたしの手から救い出しうるものはない。
32:40 わたしは天にむかい手をあげて誓う、
「わたしは永遠に生きる。
32:41 わたしがきらめくつるぎをとぎ、
手にさばきを握るとき、
わたしは敵にあだを返し、
わたしを憎む者に報復するであろう。
32:42 わたしの矢を血に酔わせ、
わたしのつるぎに肉を食わせるであろう。
殺された者と捕えられた者の血を飲ませ、
敵の長髪の頭の肉を食わせるであろう」』。

32:43 国々の民よ、主の民のために喜び歌え。
主はそのしもべの血のために報復し、
その敵にあだを返し、
その民の地の汚れを清められるからである」。

32:44 モーセとヌンの子ヨシュアは共に行って、この歌の言葉を、ことごとく民に読み聞かせた。

 

 

どちらの歌を歌っているのかははっきりわかりませんが、両方とも勝利の歌です。

 

第二の歌は小羊の歌です。

 

 


15:5 その後、わたしが見ていると、天にある、あかしの幕屋の聖所が開かれ、
15:6 その聖所から、七つの災害を携えている七人の御使が、汚れのない、光り輝く亜麻布を身にまとい、金の帯を胸にしめて、出てきた。
15:7 そして、四つの生き物の一つが、世々限りなく生きておられる神の激しい怒りの満ちた七つの金のseven golden bowls full of the wrath of Godを、七人の御使に渡した。
15:8 すると、聖所は神の栄光とその力とから立ちのぼる煙で満たされ、七人の御使の七つの災害が終ってしまうまでは、だれも聖所にはいることができなかった。
15:5〜8
七つの鉢のさばきの準備として、神の栄光、シャカイナグローリーが天の神殿に満ち満ちます。

 

 

 

16:1 それから、大きな声が聖所から出て、七人の御使にむかい、
「さあ行って、神の激しい怒りの七つの鉢を、地に傾けよ」
と言うのを聞いた。
16:1
天使(御使)たちに、その神の激しい怒りの七つの鉢を、地に向けてぶちまけるようにという命令が与えられます。

 

 

 

 

 

b.        鉢の裁き 16:2~16:21

 


(第一〜第七)
今回は第六16:16まで)

 

(1)第一の鉢

16:2 そして、第一の者が出て行って、そのを地に傾けた。
すると、獣の刻印を持つ人々と、その像を拝む人々とのからだに、ひどい悪性のでき物ができた。
16:2

Sores
第一の鉢の裁き
* 悪性の腫れ物

第一の鉢は獣の刻印を受けた人の皮膚を打ちます。

 

 

 

 

(2)第二の鉢

16:3 第二の者が、そのを海に傾けた。
すると、は死人の血のようになって、その中の生き物がみな死んでしまった。
16:3

Salt Water Destroyed
第二の鉢の裁き
* 海の破滅

第二の鉢はを破壊します。

第二のラッパのさばきでは1/3の海が破壊されましたが、ここではその残り全てが破壊されています。

 

 

 

 

セミナーテキスト8ページ

(3)第三の鉢

16:4 第三の者がそのを川との源とに傾けた。
すると、みな血になった。
16:5 それから、水をつかさどる御使がこう言うのを、聞いた、
「今いまし、昔いませる聖なる者よ。
このようにお定めになったあなたは、正しいかたであります。
16:6 聖徒と預言者との血を流した者たちに、血をお飲ませになりましたが、それは当然のことであります」。
16:7 わたしはまた祭壇がこう言うのを聞いた、
「全能者にして主なるよ。
しかり、あなたのさばきは真実で、かつ正しいさばきであります」。
16:4〜7

Fresh Water Destroyed
第三の鉢の裁き
* 川の破滅

第三のラッパは1/3の真水を破壊しましした。

第三の鉢は、泉や水ためまで含めてそれ以上の破壊を真にもたらします。

水を守っている御使が、さばきは正しいと宣言しています。

 

 

 

 

(4)第四の鉢

16:8 第四の者が、そのを太陽に傾けた。
すると、太陽は火で人々くことを許された。
16:9 人々は、激しい炎熱で焼かれたが、これらの災害を支配する神の御名を汚し、悔い改めて神に栄光を帰することをしなかった。
16:8〜9

Heat of Sun Increased
第四の鉢の裁き
* 太陽の炎熱

第四のラッパのさばきでは、太陽あるいは月の光が1/3なくなっていました。

第四の鉢では太陽の光が熱くなり、そのために人々き殺されています。

 

 

 

 

(5)第五の鉢

16:10 第五の者が、そのを獣の座に傾けた。
すると、獣の国はくなり、人々は苦痛のあまり舌をかみ、
16:11 その苦痛とでき物とのゆえに、天の神をのろった。
そして、自分の行いを悔い改めなかった。
16:10〜11

Blackout Ⅳ
第五の鉢の裁き
* 暗黒Ⅳ

これは4回目暗黒です。

 

エジプトに十の災害(のうちの9番目)がおこった時と同じような黒が襲っています。
出エジプト記10:21〜23
出 10:21 主はまたモーセに言われた、
「天にむかってあなたの手をさし伸べ、エジプトの国に、くらやみをこさせなさい。
そのくらやみは、さわれるほどである」。
10:22 モーセが天にむかって手をさし伸べたので、濃いくらやみは、エジプト全国に臨み三日に及んだ。
10:23 三日の間、人々は互に見ることもできず、まただれもその所から立つ者もなかった。
しかし、イスラエルの人々には、みな、その住む所に光があった。

その暗黒は肌で感じるようなものでしたが、第五の鉢でも同じような事が起こっています。

エジプトの地を襲った暗黒は、イスラエル人の住むゴシェンの地以外を襲いました。

 

黙示録の暗黒も獣が支配している全世界を襲いますが、暗黒に襲われなかった狭い地区が一か所ありました。
ダニエル書11:41
ダニ 11:41 彼はまた麗しい国にはいります。
また彼によって、多くの者が滅ぼされます。
しかし、エドム、モアブ、アンモンびとらのうちのおもな者は、彼の手から救われましょう。

反キリストが全世界を支配しますが、3箇所だけそれを免れる場所があります。

エドムモアブ(死海の東側)
アモン(今のアンマン)
(すべて今のヨルダン

 

実は、ユダヤ人たちが逃れていく場所がこの暗黒が襲わない場所です。
つまり出エジプトの時と同じように、ユダヤ人のいるところには光があったという事です。

 

 

未信者たちはそれでも行いを悔い改めないで神を汚し続けると書かれています。

 

 

 

 

いよいよ2つの鉢が残されました。
第六と第七の鉢がハルマゲドンの戦いを預言している箇所です。

ハルマゲドンの戦いは分割すると8つの段階に分かれます。
第六の鉢:ハルマゲドンの戦いの8つの段階の最初
第七の鉢:8つの段階の一番最後を預言

黙示録の第六の鉢、第七の鉢で、ハルマゲドンの戦いの全ての段階を説明します。

 

 

 

 

(6)第六の鉢

16:12〜16
War of the Great Day of God the Almighty : WW Ⅲ of Tribulation
第六の鉢の裁き
* 神の大いなる日の戦い
* 大患難時代の第3次世界大戦

 

16:12 第六の者が、そのを大ユウフラテ川に傾けた。
すると、その水は、日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまった。
16:12

第六の鉢がばらまかれるとユーフラテス川が干上がります。

反キリストの国の首都であるバビロン
ユーフラテス川のほとりにある町

反キリストの軍隊がこちらに非常に侵入し易くなる状況が訪れるということです。

 

日の出る方から来るcome from the sunrising:この東を中国と理解するのは間違い
聖書が東という時はメソポタミアを指しているのであり、極東の東ではありません。

 

そこにユーフラテス川があります。
これがバビロン、メソポタミアです。

 

 

 

16:13 また見ると、龍の口から、獣の口から、にせ預言者の口から、かえるのような三つの汚れた霊が出てきた。
16:14 これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった。
16:13〜14

7人の王たち、その軍勢たちがイスラエルのどこかの地に結集するようにという命令が発せられます。

これはにせの三位一体のしわざであることは明らかです。
この命令が確実に実行されるように汚れた霊ども、つまり悪霊どもが3匹出ていきます。

 

この軍隊が結集する理由:
大患難時代に未だ生きているユダヤ人人口の3分の1を殺す為

これを多くの人はハルマゲドンの戦いと言いますが、聖書はそのような名前を使っていません。

14節神の大いなる日戦い:これが聖書的な名前
the war of the great day of God
この戦いの結果サタンの反キリストの軍勢が敗北し、キリストの再臨がいよいよ訪れるからです。

 

 


16:15 (見よ、わたしは盗人のように来る。
裸のままで歩かないように、また、裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、さいわいである。)
16:15
その当時生きている信者の人々を励ます為の挿入句

サタンの軍勢が結集するのを見たならばキリストの再臨が近いという警告です。
患難時代に生きている聖徒たちにとっては大いなる慰めになる言葉です。

 

 

 

16:16 三つの霊は、ヘブル語ハルマゲドンという所に、王たちを召集した。
16:16
その反キリストの軍勢がどこに結集するかが明らかにされます。
その場所のことをハルマゲドンと言うのです。

 

二つのへブル語に分解されます。
ハルマゲドンメギドの山(メギドのハル(丘))

イズレエル平原(野、谷、平野)の一番西の端にたっている山のことです。

 

イズレエル平原イスラエルで一番面積のある谷
北部、ガリラヤ近辺に位置する平野です。

 

 

そのメギドの平野で戦争が行われると誤解している人がいますが、戦争そのものは別のところで行われます。

 

 

反キリストが
世界中から出てきた7人の傀儡政権の王たちの軍勢と

結集する場所

メギドの山の下だということです。

 

 

その軍隊はイズレエルの平原いっぱいに広がる
これが聖書預言です。

 

 

 

 

ヨハネの黙示録レジュメ(16)2016年6月25日  シンプル版、 解説版
黙16:17~16:21   大患難時代の後半に起こる出来事:ハルマゲドンの戦いの展開、第一段階(第六の鉢の裁き、反キリストの同盟軍の招集)・第二段階(バビロンの滅亡)・第三段階(エルサレムの陥落)・第四段階(ボツラでの反キリストの軍勢)・第五段階(イスラエルの国家的新生、キリストの再臨の条件2つ、イスラエルの国家的違反とは、反ユダヤ主義)・第六段階(メシアの再臨)・第七段階(ボツラからヨシャパテの谷に至る戦い)・第八段階(勝利の後オリーブ山に立つ、第七の鉢の裁き) へ

 

 

引用聖句は日本聖書協会『旧約聖書 1955年改訳、新約聖書 1954年改訳』(口語訳)を使用しています。

 

 

 

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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