ヨハネの黙示録レジュメ(14)2016年5/28
黙示録14:1〜14:20
中間期の7つの宣言
(千年王国における14万4千人のユダヤ人の姿、世界中が福音を聞く最後のチャンス、政治的大バビロン崩壊の宣言、獣の刻印=救いへの回帰不能点、後半を生きる殉教者への慰め、後半の救い、神の激しい怒りの結果)
中間期の復習12
(患難期の第二次世界大戦、反キリストの死、サタンが地に落とされる、サタンによる反キリストの復活、3人の王の死 7人の王の服従、宗教組織バビロンの破壊、ふたりの証人の死、7年の契約の破棄、荒らす憎むべきもの、にせ預言者、666と反キリストへの礼拝、ユダヤ人に対する迫害の開始)
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黙14:1~8 天からの7つの宣言(1)
黙14:9~20 天からの7つの宣言(2)
以下、青色の聖句は順番にみている黙示録本文の聖句です。
紫色の聖句はその他の引用聖句です。
緑色の文章は補足説明なので、読み飛ばしていただいてかまいません。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
( )内も補足説明です。
B. 大患難時代 6~18章
2. 大患難時代の中間に起こる出来事 10~14章
セミナーテキスト7ページ
i.中間期の宣言 14章
7つの宣言の目的3つ
① にせの三位一体の最終的な目的、イスラエル民族の抹殺は必ず失敗すると預言すること
② 15章と16章の「鉢の裁き」の結果を宣言
③ 患難時代の後半に生き延びる信者たちを励まし、信仰に留まるようにと力を与えるため
(1) 第一の宣言
シオンの山の上の144,000人
14:1〜5
14:1 なお、わたしが見ていると、見よ、小羊がシオンの山に立っていた。
また、十四万四千の人々が小羊と共におり、その額に小羊の名とその父の名とが書かれていた。
14:1
(大患難時代ののちにくる)千年王国で十四万四千のユダヤ人がイエス(小羊)と共にシオン(エルサレム)の山の上に立っている姿
なぜ、この短い聖句によって千年王国の姿を宣告する必要があったのでしょうか?
サタンによるユダヤ人抹殺計画は途中で失敗するという予告をするためです。
14万4千人のユダヤ人は殺されることなく、また彼らは信じたユダヤ人の全てではなく一部である事がこの後明らかにされます。
14:2 またわたしは、大水のとどろきのような、激しい雷鳴のような声が、天から出るのを聞いた。
わたしの聞いたその声は、琴をひく人が立琴をひく音のようでもあった。
14:3 彼らは、御座の前、四つの生き物と長老たちとの前で、新しい歌を歌った。
この歌は、地からあがなわれた十四万四千人のほかは、だれも学ぶことができなかった。
14:2〜3
十四万四千人のユダヤ人は歌を歌っています。
14:4 彼らは、女にふれたことのない者である。
彼らは、純潔な者である。
そして、小羊の行く所へは、どこへでもついて行く。
彼らは、神と小羊とにささげられる初穂として、人間の中からあがなわれた者である。
14:5 彼らの口には偽りがなく、彼らは傷のない者であった。
14:4〜5
彼らの5つの特徴
① 童貞(新改訳2017) : 大患難時代は結婚して子供を残すのにふさわしくない時期
② いつもイエスさまに忠実で、主とともに歩んだ人々
③ 初穂 : 続く人々がたくさんいるという時に使われる言葉
14万4千人のユダヤ人ののちに続く信仰者のユダヤ人が沢山いるということです。
14万4千のユダヤ人―患難期の一番最初に救われる
イスラエルの全民族―患難期の一番最後に救われる
他のユダヤ人たち-その中間に救われる
例)エルサレムにいたユダヤ人たち
④ 口には偽りがなく : 内面に汚れがなかった
⑤ 傷のない者である : 外側に見える汚れもなかった
つまり内も外もきよかったということです。
(2) 第二の宣言
永遠の福音
14:6〜7
14:6 わたしは、もうひとりの御使が中空を飛ぶのを見た。
彼は地に住む者、すなわち、あらゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝えるために、永遠の福音をたずさえてきて、14:7 大声で言った、
「神をおそれ、神に栄光を帰せよ。
神のさばきの時がきたからである。
天と地と海と水の源とを造られたかたを、伏し拝め」。
14:6〜7
天使御使が天中空(鳥が飛ぶ空中)を飛びながら、世界中に永遠の福音を宣言しています。
13章 : (にせ預言者、地からの獣、にせものの聖霊から)世界中の人々が反キリスト(海からの獣、にせものの御子)を礼拝するよう命令を受けた
14章 : 世界中が少なくとももう一度最後に福音を聞くチャンスが与えられる
キリストと反キリストのどちらを礼拝するのかという最後の選びのチャンスです。
(3) 第三の宣言
バビロンの崩壊
14:8
14:8 また、ほかの第二の御使が、続いてきて言った、
「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。
その不品行に対する激しい怒りのぶどう酒を、あらゆる国民に飲ませた者」。
14:8
政治的な大バビロンの崩壊です。
のちほど黙18章で学びます。
(4) 第四の宣言
14:9〜12
14:9 ほかの第三の御使が彼らに続いてきて、大声で言った、
「おおよそ、獣とその像とを拝み、額や手に刻印を受ける者は、 14:10 神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲み、聖なる御使たちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。
14:11 その苦しみの煙は世々限りなく立ちのぼり、そして、獣とその像とを拝む者、また、だれでもその名の刻印を受けている者は、昼も夜も休みが得られない。
14:12 ここに、神の戒めを守り、イエスを信じる信仰を持ちつづける聖徒の忍耐がある」。
14:9〜12
獣の刻印を受ける者に対する警告の言葉
獣の刻印 : 反キリストを永遠に神として受け入れたというしるし
携挙以降、救われる人はいないと教える学者がいますが、黙示録を読むと携挙ののちの大患難時代に入っても救われる人がいることがわかります。
しかし、獣の刻印を受け入れると回帰不能となります。
第2テサロニケ2:8〜11
二テサ 2:8 その時になると、不法の者が現れる。
この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぼすであろう。
2:9 不法の者が来るのは、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力と、しるしと、不思議と、 2:10 また、あらゆる不義の惑わしとを、滅ぶべき者どもに対して行うためである。
彼らが滅びるのは、自分らの救となるべき真理に対する愛を受けいれなかった報いである。
2:11 そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす力を送り、 2:12 こうして、真理を信じないで不義を喜んでいたすべての人を、さばくのである。
獣の刻印を額に受けたならばもはや救われることはありません。
獣の刻印を受けた人々の二つの運命
① 「鉢の裁き」を受ける
② 燃える火の池で永遠に苦しむ
獣の刻印を無知であるが故に受ける人は一人もいません。
知っていて受けるのです。
獣を礼拝するかどうかという最後の選びをする段階になると、
少なくとも地上の全ての人が2回は福音を聞いています。
最初:
14万4千人の(世界に離散した、ディアスポラの)ユダヤ人による世界宣教によって
2回目:
黙14:6~7(第二の宣言)で天使によって
福音を聞かされています。
獣の刻印を受けることを選んだ人;
それまでに2回も聞かされていた福音を拒否した人々
(5)第五の宣言
殉教者たち
14:13
14:13 またわたしは、天からの声がこう言うのを聞いた、
「書きしるせ、『今から後、主にあって死ぬ死人はさいわいである』」。
御霊も言う、
「しかり、彼らはその労苦を解かれて休み、そのわざは彼らについていく」。
14:13
大患難期の後半を生きる聖徒たちへの特別な祝福の宣言です。
(6)第六の宣言
刈り取り
14:14〜16
14:14 また見ていると、見よ、白い雲があって、その雲の上に人の子のような者が座しており、頭には金の冠をいただき、手には鋭いかまを持っていた。
14:15 すると、もうひとりの御使が聖所から出てきて、雲の上に座している者にむかって大声で叫んだ、
「かまを入れて刈り取りなさい。
地の穀物は全く実り、刈り取るべき時がきた」。
14:16 雲の上に座している者は、そのかまを地に投げ入れた。
すると、地のものが刈り取られた。
14:14〜16
刈り取り : 救いをあらわす通常使われる象徴的な言葉
患難期の後半になっても多くの人が霊的救いを経験するということです。
(7)第七の宣言
踏まれる酒ぶね
14:17〜20
14:17 また、もうひとりの御使が、天の聖所から出てきたが、彼もまた鋭いかまを持っていた。
14:18 さらに、もうひとりの御使で、火を支配する権威を持っている者が、祭壇から出てきて、鋭いかまを持つ御使にむかい、大声で言った、
「その鋭いかまを地に入れて、地のぶどうのふさを刈り集めなさい。
ぶどうの実がすでに熟しているから」。
14:19 そこで、御使はそのかまを地に投げ入れて、地のぶどうを刈り集め、神の激しい怒りの大きな酒ぶねに投げ込んだ。
14:20 そして、その酒ぶねが都の外で踏まれた。
すると、血が酒ぶねから流れ出て、馬のくつわにとどくほどになり、一千六百丁にわたってひろがった。
14:17〜20
酒ぶねを踏む : ぶどうを踏むことですが、神の裁きを表現する象徴的な言葉
ぶどうが酒ぶねに投げ入れられ、神の激しい怒りがそこに下るということです。
その神の怒りの内容が次の7つの鉢の裁きとなります。
20節 : ハルマゲドンの戦いの結果
都の外 : エルサレムの外
オリーブ山と城壁の間にある谷「ヨシャパテの谷」、新約聖書でケデロンと呼んでいるところで神の裁きが行われます。
その血の流れ出る量は馬のくつわにとどくほどになり、流れ出て行く長さは300kmにも及ぶと書かれてあります。
チャート(2枚のうちの上1枚、複雑なほう CHART#3)を見ながらの患難期の中間の復習
(患難期の真ん中からおりてくる縦の太線下半分の右側にある1~12)
1. World War Ⅱof the Tribulation
患難期の第二次世界大戦
患難期の第二次世界大戦で患難期の後半に入ります。
反キリストが10人の王と戦います。
ダニエル書11:40〜45
ダニ 11:40 終りの時になって、南の王は彼と戦います。
北の王は、戦車と騎兵と、多くの船をもって、つむじ風のように彼を攻め、国々にはいっていって、みなぎりあふれ、通り過ぎるでしょう。
11:41 彼はまた麗しい国にはいります。
また彼によって、多くの者が滅ぼされます。
しかし、エドム、モアブ、アンモンびとらのうちのおもな者は、彼の手から救われましょう。
11:42 彼は国々にその手を伸ばし、エジプトの地も免れません。
11:43 彼は金銀の財宝と、エジプトのすべての宝物を支配し、リビヤびと、エチオピヤびとは、彼のあとに従います。
11:44 しかし東と北からの知らせが彼を驚かし、彼は多くの人を滅ぼし絶やそうと、大いなる怒りをもって出て行きます。
11:45 彼は海と麗しい聖山との間に、天幕の宮殿を設けるでしょう。
しかし、彼はついにその終りにいたり、彼を助ける者はないでしょう。
2. Antichrist Killed
反キリストの死
その戦争で反キリストは殺されます。
3. Satan Cast Down to the Earth
サタンが地に落とされる
サタンが地に落とされます。
4. Antichrist Raised by Satan
サタンによる反キリストの復活
反キリストはサタンの力により復活します。
5. Three Kings Killed, Seven Kings Submit
3人の王の死、7人の王の服従
大患難期の間、継続している第二次世界大戦で3人の王が死にます。
その次に7人の王がサタンに服従します。
ダニ 7:22 ついに日の老いたる者がきて、いと高き者の聖徒のために審判をおこなった。
そしてその時がきて、この聖徒たちは国を受けた。
7:23 彼はこう言った、
『第四の獣は地上の第四の国である。
これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く。
7:24 十の角はこの国から起る十人の王である。
その後にまたひとりの王が起る。
彼は先の者と異なり、かつ、その三人の王を倒す。
患難期前半:
世界の政治的な支配形態は十人の王による10の王国
後半:
反キリストが政治的な主権者
残っている7人の王は反キリストに従属する傀儡政権のようなものとなります。
6. Ecclesiastical Babylon Destroyed
宗教組織バビロンの破壊
黙示録17章で詳しく説明します。
(統一された教会としてのバビロン)
7. The Two Witnesses Killed
ふたりの証人の死
8. The Seven Year Covenant Broken
7年の契約の破棄
反キリストがイスラエルとの7年の契約を破ります。
ダニ 9:27 彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。
そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。
また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。
こうしてついにその定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです」。
9. The Abomination of Desolation
荒らす憎むべきもの
神殿に建てられる反キリストの像のことです。
10. The False Prophet
偽預言者
にせ預言者の登場です。
(にせの聖霊、地からの獣)
11. 666 and Worship of the Antichrist
666と反キリストへの礼拝
反キリスト(海からの獣)の登場です。
獣の刻印と反キリストへの礼拝。
12. Persecution of the Jews Begins
ユダヤ人に対する迫害の開始
にせの三位一体がユダヤ人を抹殺しようと迫害を開始します。
以上12の出来事は
患難期中間に入った時に起こりますが、その多くが患難期の後半を通しても継続していく出来事です。
患難期後半の3年半に、
一番厳しい裁きである鉢の裁きが展開されていきます。
ヨハネの黙示録レジュメ(15)2016年6月11日
黙15:1~16:16 大患難時代の後半に起こる出来事:天に現れるしるし(モーセの歌)、鉢の裁き・第一(悪性のはれもの)・第二(海の破壊)・第三(川の破壊)・第四(太陽の炎熱)・第五(4回目の暗黒、エドム、モアブ、アモン)・第六(神の大いなる日の戦い・大患難時代の第3次世界大戦、日の出るほう、ハルマゲドン) へ
引用聖句は日本聖書協会『旧約聖書 1955年改訳、新約聖書 1954年改訳』(口語訳)を使用しています。