練馬桜台聖書フォーラム

千年王国レジュメ(19)2018年 6/23

2018.06.23

カテゴリー:千年王国, 学び

千年王国レジュメ(19)2018年6/23

 

御国の最後に人類最大の敵である死がなくなり、父なる神がすべてのすべてとなられる

数々の書物  大きな白い御座の裁き

不信者も肉体の復活があるがその後永遠の火の池に

 

 

2013年フルクテンバウム博士セミナー『聖書は千年王国について何を教えているか』テキスト) を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD8枚組)(DVD8枚組)(MP3版)(テキストのみ

 

 

レジュメもくじ
前回のレジュメ(18)

 

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下、青色の聖句はテキストでみていく聖句です。
(但し、ここでは口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会 を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。

緑色の聖句や文章は補足説明で
茶色の文章はフルクテンバウム博士著『The Footsteps of The Messiah』第21章 御国以降 からの補足説明です。

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

 

セミナーテキスト57ページ

 

Ⅵ.メシア的王国の
終わり

The Aftermath

 

メシア的王国は一千年間続きます。
しかし、終わりがきます。

 

 

A.サタンの解放と最後のイスラエルへの侵略

The Loosing of Satan and the Final Invasion of Israel

 

サタンの束縛は期限付きで、
最終的には解放されます。

黙示録20:7〜10

黙 20:7 千年の期間が終ると、サタンはその獄から解放される。

サタンが牢(獄 サタンの5番目のすみか アビスから解き放たれます。

 

 

20:8 そして、出て行き、地の四方にいる諸国民、すなわちゴグ、マゴグを惑わし、彼らを戦いのために召集する。
その数は、海の砂のように多い。

サタンはこれまでもしてきたように(異邦人諸国を)惑わす働きをします。

この時点、つまり千年王国の最後の世紀は、
生まれた者に未信者が多く存在しています。
その未信者たちをサタンが集めて、
神に敵対する最後の戦いを繰り広げます。
これはいわば若者たち、全員が100歳以下ですから、の運動です。

ゴグとマゴグ Gog and Magog という表現は、エゼキエル38:1〜39:16に描かれる患難期に先立って起こるイスラエルへの侵攻、との類似性をほのめかします。

エゼキエルの預言以降イスラエルに攻めてくる侵略者をゴグ、マゴグ、という表現で呼ぶようになりました。
「ルビコン川を越えた」「ワーテルローの戦い」のように、象徴的な意味を帯びるようになったということです。)

 


20:9 彼らは地上の広い所に上ってきて、聖徒たちの陣営と愛されていた都とを包囲した。
すると、天から火が下ってきて、彼らを焼き尽した。

サタンの欺きの結果、世界大の反乱がおこり始めます。
しかし、異邦人の軍勢が千年王国のエルサレムを包囲した時に天からの火がくだり、彼らは瞬時に焼き尽くされます。

 

 

セミナーテキスト58ページ

20:10 そして、彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄との池に投げ込まれた。
そこには、獣もにせ預言者もいて、彼らは世々限りなく日夜、苦しめられるのである。

サタン the devil は火と硫黄との池 the lake of fire and brimstone  に投げ込まれます。

そこには既に先(千年前)にそこに着いているものがいます。
反キリスト the beast とにせ預言者 the false prophet です。
ここがサタンの永遠の住まいとなり、
サタンの活動はここに終わります
その時にようやく死というものが最終的に敗北をします。

 

 

 

セミナーテキスト58ページ

死の敗北


権威の移譲
第一コリント15:24〜28
一コリ 15:24 それから終末となって、その時に、キリストはすべての君たち、すべての権威と権力とを打ち滅ぼして、国を父なる神に渡されるのである。
(それから終末となって、
新改訳2017:それから終わりが来ます。)

人類の全ての敵が撲滅され、神の支配、権威、権力に対する挑戦が皆無となった時にはじめて、王国の権力と権威は父なる神に引き渡されます。

 

 

15:25 なぜなら、キリストはあらゆる敵をその足もとに置く時までは、支配を続けることになっているからである。

この理由により、メシアは敵が支配下に置かれるまで統治しなければなりません。

 

 

15:26 最後の敵として滅ぼされるのが、死である。

人類の最後の敵はサタンではなくて死そのものです。

最初の両親を誘惑して人類に死をもたらしたのはサタンです。
死の創始者が最後のすみかに永遠に閉じ込められてはじめて、死は廃棄され得ます。

 


15:27 「神は万物を彼の足もとに従わせた」からである。
ところが、万物を従わせたと言われる時、万物を従わせたかたがそれに含まれていないことは、明らかである。
15:28 そして、万物が神に従う時には、御子自身もまた、万物を従わせたそのかたに従うであろう。
それは、神がすべての者にあって、すべてとなられるためである。

全てのものはメシアに従属し、こんどは父なる神への従属となります。
それは神が全てのすべてとなられるためです。
God may be all in all

 

 

信者: 既に第一の復活において死は取り去られています。

不信者:未だ死ぬ状態にあったわけで、
第二の死を経験し、
死という現象そのものがこれ以降存在しなくなります

 

 

 

 

 

B. 大きな白い御座の裁き

The Great White Throne Judgment

 

 

黙示録20:11〜12
黙 20:11a また見ていると、大きな白い御座があり、そこにいますかたがあった

この預言は御座着座している方の幻を見たところから始まっています。
その方が誰であるか名前を挙げていません。

 

 

セミナーテキスト59ページ

ヨハネ5:22
ヨハ 5:22 父はだれをもさばかない。
さばきのことはすべて、子にゆだねられたからである。

すべてのさばきがわたしに与えられているとイエスさまは言われましたから、この方とはメシアであるイエスであるとわかります。

 

 

20:11b 天も地も御顔の前から逃げ去って、あとかたもなくなった。

創世記1章以降存在していた天と地が逃げ去り、あとかたもなくなると記されてあります。
千年王国のために修復されたのにもかかわらず、人類の反乱により再び汚染してしまったので永遠に葬り去られます

 

 

20:12 また、死んでいた者が、大いなる者も小さき者も共に、御座の前に立っているのが見えた。
かずかずの書物が開かれたが、もう一つの書物が開かれた。
これはいのちの書であった。
死人はそのしわざに応じ、この書物に書かれていることにしたがって、さばかれた。

さばきそのものが表現されています。
このさばきは救われている人とそうでない人を区別するさばきではありません。

救われているかどうかはその人が肉体の死を通過した瞬間に決まります。

このさばきとはさばきの程度を決める為のさばきです。
全ての時代の不信者は全員燃える火の池に投げ込まれますが、全員が同じ程度のさばきを経験するわけではありません。

 

 

 

1.    裁きの程度を決するための原則

 

マタイ11:20〜24
マタ 11:20 それからイエスは、数々の力あるわざがなされたのに、悔い改めることをしなかった町々を、責めはじめられた。
11:21 「わざわいだ、コラジンよ。
わざわいだ、ベツサイダよ。
おまえたちのうちでなされた力あるわざが、もしツロとシドンでなされたなら、彼らはとうの昔に、荒布をまとい灰をかぶって、悔い改めたであろう。
11:22 しかし、おまえたちに言っておく。
さばきの日には、ツロとシドンの方がおまえたちよりも、耐えやすいであろう。
11:23 ああ、カペナウムよ、おまえは天にまで上げられようとでもいうのか。
黄泉にまで落されるであろう。
おまえの中でなされた力あるわざが、もしソドムでなされたなら、その町は今日までも残っていたであろう。
11:24 しかし、あなたがたに言う。
さばきの日には、ソドムの地の方がおまえよりは耐えやすいであろう」。
(耐えやすいであろう。 新改訳2017:罪が軽いのだ。)

耐え難いさばき、それよりも柔らかなさばきというのがあります。

 

 

ルカ12:47〜48
ルカ 12:47 主人のこころを知っていながら、それに従って用意もせず勤めもしなかった僕は、多くむち打たれるであろう。
12:48 しかし、知らずに打たれるようなことをした者は、打たれ方が少ないだろう。
多く与えられた者からは多く求められ、多く任せられた者からは更に多く要求されるのである。

むち打たれる程度が大きい人と少ない人があると書かれています。

 

 

セミナーテキスト60ページ

ヨハネ19:11
ヨハ 19:11 イエスは答えられた、
「あなたは、上から賜わるのでなければ、わたしに対してなんの権威もない。
だから、わたしをあなたに引き渡した者の罪は、もっと大きい」。
罪には軽重があることが記されています。

 

 

 

さばきの軽重を決定する二つの原則があります。


彼らにはどの程度の啓示が与えられていて、それを拒否したのか


罪の深刻さがどの程度であったか。

 

 

 

 

2.    裁きの程度を決するための書物

 

そしてさばきを決定するためのの書物が開かれます。
この書物3種類の区別をしっかりと認識しておく必要があります。

 

 

a.  いのちの書
the book of life

 

詩篇139:16
詩 139:16 あなたの目は、
まだできあがらないわたしのからだを見られた。
わたしのためにつくられたわがよわいの日の
まだ一日もなかったとき、
その日はことごとくあなたの書にしるされた。

これは生まれた人の名が全て記されている書です。

 

 

黙示録3:5
黙 3:5 勝利を得る者は、このように白い衣を着せられるのである。
わたしは、その名をいのちの書から消すようなことを、決してしない。
また、わたしの父と御使たちの前で、その名を言いあらわそう。

その人が信じたならばいのちの書から名が消されることはなくなります。

しかし救われず死んだ者はいのちの書からは名が取り消されます

 

 

詩篇69:28
詩 69:28 彼らをいのちの書から消し去って、
義人のうちに記録されることのないようにしてください。

 

 

出エジプト記32:31〜33
出 32:31 モーセは主のもとに帰って、そして言った、
「ああ、この民は大いなる罪を犯し、自分のために金の神を造りました。
32:32 今もしあなたが、彼らの罪をゆるされますならば――。
しかし、もしかなわなければ、どうぞあなたが書きしるされたふみから、わたしの名を消し去ってください」。
32:33 主はモーセに言われた、
「すべてわたしに罪を犯した者は、これをわたしのふみから消し去るであろう。
(わたしのふみ 新改訳2017:わたしの書物)

 

 

 

 

b.   小羊のいのちの書
the book of life of the Lamb

 

新生した者の名前だけが書かれています。
天地創造の前から書かれていた名前です。

 

黙示録13:8
黙 13:8 地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。

 

 

黙示録17:8
黙 17:8b 地に住む者のうち、世の初めからいのちの書に名をしるされていない者たちは、この獣が、昔はいたが今はおらず、やがて来るのを見て、驚きあやしむであろう。

 

 

詩篇69:28
詩 69:28 彼らをいのちの書から消し去って、義人のうちに記録されることのないようにしてください。

義人の書としても知られます。

救いは永遠なので、この特別な書から名が消し去られることはありません。

 

 

 

 

c.   その他の書

 

いわば自叙伝のようなもので、その人が行った行為が記されてあります。

 

 

 

 

白い御座のさばきの段階で
「小羊のいのちの書」に書かれている名前と「いのちの書」に書かれている名前とは全く同じです。
しかし、微妙な違いは
いのちの書:途中で消される人の名前があるので、ところどころ空白があいています。
小羊のいのちの書:空白はありません。

人々がこの白い御座のさばきの前に立った時に「いのちの書」が開かれます。
もし、そこに名前がない、消されているとするならばその人たちはさばきを受ける人たちです。

燃える火の池でどの程度のさばきにあうのかは、その他の書が開かれて決まります。

 

 

 

 

第二の復活
The Second Resurrection

 

黙示録20:13
黙 20:13 海はその中にいる死人を出し、死も黄泉もその中にいる死人を出し、そして、おのおのそのしわざに応じて、さばきを受けた。

 

 

 

 

第一の復活(信者のみ、肉体をとっての復活 黙20:5〜6):5段階

①   初穂としてのイエス
②   教会聖徒―大患難時代の前、携挙時
③   ふたりの証人―大患難時代中間期
④   旧約聖徒―イエスの再臨後、千年王国前、75日のインターバルで
⑤   患難期聖徒―同上、イエスの再臨後

 

 

 

第二の復活(不信者のみ、肉体をとっての復活):2段階

①  千年王国が起こる前に反キリストとにせ預言者の復活があり(燃える池に投げ込まれてい)ます。
②  千年王国の最後に他の全ての不信者たちが復活します。
そして(大きな白い御座のさばきにおいて裁かれ、みな)燃える火の池に投げ込まれます。

 

 

 

 

第二の死:火の池
The Second Death: The Lake of Fire

 

大きな白い御座のさばきの宣告に続いて、その執行がなされます。

黙示録20:14〜15
黙 20:14 それから、死も黄泉も火の池に投げ込まれた。
この火の池が第二の死である。
20:15 このいのちの書に名がしるされていない者はみな、火の池に投げ込まれた。

これが永遠の死です。

第二の復活はすぐに火の池での第二の死にとってかわられます。

 

 

私たちは伝道する時に、未信者の人に地獄で永遠を過ごさないで天国で永遠を過ごすように良い選びをしなさいと信仰の決心を促します。
しかし、専門的に言うと、「地獄」という言葉と「天国」という言葉とを厳密に私たちは使っていないことになります。

 

地獄(ヘブル語にもギリシャ語にも実はこの言葉はありません。)
地獄で永遠を過ごす人はいません。
不信者が永遠の時を過ごすのは燃える火の池で、これは地獄とは別です。
地獄という言葉が表している状態より、燃える火の池の方が厳しいさばきがまっています。

地獄:魂だけの苦しみ
火の池:復活した状態で行くので、
魂と肉体の両方が苦しむ状態、より深刻

 

 

天国(この言葉も厳密には聖書にはでてきません。)
また天国において永遠を過ごす人も誰もいません。
私たちが永遠を過ごすのは新しい地の上にくだってくる天のエルサレム新しいエルサレムです。
そこで永遠を過ごします。

 

では私たちが過ごす永遠の世界というのはどうなっているのでしょうか。
それが次回の「永遠の秩序」です。

 

 

今回の学びは以上です。
以下は未だイエスさまを信じていない方へのお願いです。

私たちは知っています。
不信者は火の池で永遠の苦しみを受けることを。

どんなに私が愛する人でも、いい人でも、素晴らしい人でも。
ですから何度でも言います。
イエスさまを信じてください。
考え方を改めることを悔い改めると言います。
聖霊なる神さまの助けにより、今まで持っていた神観が変えられますように。

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コリント人への第一の手紙 15:3b〜4

すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、
わたしたちの罪のために死んだこと、
15:4 そして葬られたこと、
聖書に書いてあるとおり、
三日目によみがえったこと、

キリストの十字架以降、全ての人が信ずべき福音の内容とはこの3つのことです。

① キリストは私たちの罪のために死なれたこと
② 墓に葬られたこと
③   三日目に復活されたこと
この特別に啓示された福音の内容を理解し、同意し、イエス・キリストこそ自分を救ってくださる唯一のお方であるとイエスさまを信頼してください。

 

イエス・キリストの十字架についての無料メッセージを紹介します。

中川健一師によるメッセージ「メシアの生涯(197)十字架上での最初の3時間(1)
アプリ

無料メッセージはほかにもたくさんありますのでどうぞお聴きください。

 

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今回の内容はヨハネの黙示録レジュメ(20)E.その後の出来事 黙20:7〜15とかぶります。

 

千年王国レジュメ(20)2018年7/14
Ⅶ.永遠の秩序 A.過ぎ去る古い秩序と永遠の秩序の創造 B.永遠の新しエルサレム へ

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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