イスラエル学
レジュメ(2)2026年3/14
アブラハム契約前半
2006年フルクテンバウム博士セミナー
講師:Dr. Arnold Fruchtenbaum
通訳:中川健一牧師
『イスラエル学』
THE MISSING LINK IN SYSTEMATIC THEOLOGY
(テキスト)
ご購入はこちらから(CD)(テキスト)
フルクテンバウム博士のメッセージを
中川健一牧師がわかり易く通訳してくださった
セミナーの内容を基に作成しています。
以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句箇所です
(セミナーでは新改訳3を使用しているので説明文では新改訳3)
(このHPでの引用聖句は原則 口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会)
「新改訳3」とは聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会
「新共同訳」とは聖書 新共同訳©共同訳聖書実行委員会j
「新改訳2017」とは聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 からの引用です
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
紫色の聖句は引用聖句や参考聖句
(英語訳は基本American Standard Version ASV)
茶色の文章はアーノルド・フルクテンバウム博士著 中川健一監訳 佐野剛史訳
『イスラエル学-組織神学の失われた環-THE MISSING LINK IN SYSTEMATIC THEOLOGY』
(書籍)(電子書籍) 7~14頁からの補足説明です
興味のある箇所はリンク先もご覧になってみてください。
紙の聖書「新改訳2017」はこちらをどうぞ
イスラエル学
Ⅰ.過去のイスラエル
A.イスラエルの選び
B.無条件契約
1.アブラハム契約
(a) 聖書箇所
(b) 契約の条項
(c) 契約の三つの側面
(d) 契約の再確認
セミナーテキスト2ページ(3/22)
Ⅰ.過去のイスラエル
Israel Past
B.無条件契約
The Unconditional Covenants
聖書に出てくる契約は2つに分かれる
無条件契約
条件付き契約
無条件契約とは何なのか
定義
法律的に言うと片務(へんむ)契約
片一方だけが責任をとる契約
聖書の中では「わたしは何々する」“I will”という文章が出てくると片務契約
例)祝福の約束
ある物事がこうなるという約束が与えられると
近い将来に実現する場合と
預言的将来つまりずっと先に行ってから実現する場合と2つある
その契約の約束を受けた相手が何回失敗しても契約で約束された内容は必ず実現する
無条件契約というと誤解する人がいる
何の条件もないと誤解するが
各個人に対しては条件がついている
無条件とは
神さまの視点から見て人間の失敗に関係なしに必ず約束が成就するという意味
契約に含まれている条件は契約が成就する条件ではない。
こう説明すると分かっていただけると思う
私が皆さんのところに来て
契約しましょう
私はこういうことを約束します
これが近い将来起こりますよと言う
この約束に感謝するならば私はあなたがこういうことを感謝の表れとしてするようお願いしたい
でもあなたが失敗したとしても私の約束を取り消すことはしないよと言う
つまり神さまは
イスラエルが失敗したり或いはどのように応答したりするかに関わらず
約束したことを必ず成就されるということ
これが無条件契約の意味
無条件契約には今から申し上げる5つの要素が含まれているということを理解してほしい
①この無条件契約の内容は
字義通り文字通りに解釈すべき
②さっき言ったように
イスラエルの不従順や失敗によって取り消されるものではない
③
これは永遠の契約だから時間の制限を受けているわけではないということ
人類の歴史の終わるまで有効に生き続ける契約
④
そして無条件契約というのは誰とでも結ばれたのではなく
地上の民族の中で唯一イスラエルと結ばれた契約
神は契約の民であるイスラエルとのみこの契約を結ばれた
ローマ人への手紙9:4
ロマ 9:4 彼らはイスラエル人であって、子たる身分を授けられることも、栄光も、もろもろの契約も、律法を授けられることも、礼拝も、数々の約束も彼らのもの、
これらの無条件契約はイスラエルに属しているのであって異邦人のものではない
エペソ人への手紙2:11~12
エペ 2:11 だから、記憶しておきなさい。
あなたがたは以前には、肉によれば異邦人であって、手で行った肉の割礼ある者と称せられる人々からは、無割礼の者と呼ばれており、2:12 またその当時は、キリストを知らず、イスラエルの国籍がなく、約束されたいろいろの契約に縁がなく、この世の中で希望もなく神もない者であった。
1.異邦人はまず契約に関しては他国人(新改訳3)
2.この契約の祝福を受け取る者としてはあまりにも遠くに離れ過ぎているのでそれを受けることができない
他国人であり遠く離れている
これが異邦人である私たちが無条件契約と持っている関係
はっきり言うと無関係ということ
⑤
これをよく理解してほしい
この無条件契約は歴史的な或る時間に結ばれるが
結ばれた途端に成就するわけではない
2つあるいは3つのことが起こる
1.ある約束は即成就する
2.近い将来に起こる
近い将来といった場合に25年後(イサクの誕生)とか或いは400年後(出エジプト)の場合もある
[聖書で言う「近い」とはそういう意味]
3.遠い将来つまり預言的未来に成就する
今でもまだ成就していない約束が無条件契約の中にはたくさんある
もう少ししてから すぐに 近い将来 預言的未来とはどういうものなのかをより詳しく説明したいと思う
1.アブラハム契約
the Abrahamic Covenant
無条件契約は4つある
その1番目アブラハム契約
(a)聖書箇所
Scripture
6箇所
これ非常に大事
創世記12:1~3
創 12:1 時に主はアブラムに言われた、
「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。
12:2 わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。
あなたは祝福の基となるであろう。
12:3 あなたを祝福する者をわたしは祝福し、
あなたをのろう者をわたしはのろう。
地のすべてのやからは、
あなたによって祝福される」。
創世記12:7
創 12:7 時に主はアブラムに現れて言われた、
「わたしはあなたの子孫にこの地を与えます」。
アブラムは彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。
創13:14~17
創 13:14 ロトがアブラムに別れた後に、主はアブラムに言われた、
「目をあげてあなたのいる所から北、南、東、西を見わたしなさい。
13:15 すべてあなたが見わたす地は、永久にあなたとあなたの子孫に与えます。
13:16 わたしはあなたの子孫を地のちりのように多くします。
もし人が地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えられることができましょう。
13:17 あなたは立って、その地をたてよこに行き巡りなさい。
わたしはそれをあなたに与えます」。
創15:1~21
創 15:1 これらの事の後、主の言葉が幻のうちにアブラムに臨んだ、
「アブラムよ恐れてはならない、
わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは、
はなはだ大きいであろう」。
15:2 アブラムは言った、
「主なる神よ、わたしには子がなく、わたしの家を継ぐ者はダマスコのエリエゼルであるのに、あなたはわたしに何をくださろうとするのですか」。
15:3 アブラムはまた言った、
「あなたはわたしに子を賜わらないので、わたしの家に生れたしもべが、あとつぎとなるでしょう」。
15:4 この時、主の言葉が彼に臨んだ、
「この者はあなたのあとつぎとなるべきではありません。
あなたの身から出る者があとつぎとなるべきです」。
15:5 そして主は彼を外に連れ出して言われた、
「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみなさい」。
また彼に言われた、
「あなたの子孫はあのようになるでしょう」。
15:6 アブラムは主を信じた。
主はこれを彼の義と認められた。
15:7 また主は彼に言われた、
「わたしはこの地をあなたに与えて、これを継がせようと、あなたをカルデヤのウルから導き出した主です」。
15:8 彼は言った、
「主なる神よ、わたしがこれを継ぐのをどうして知ることができますか」。
15:9 主は彼に言われた、
「三歳の雌牛と、三歳の雌やぎと、三歳の雄羊と、山ばとと、家ばとのひなとをわたしの所に連れてきなさい」。
15:10 彼はこれらをみな連れてきて、二つに裂き、裂いたものを互に向かい合わせて置いた。
ただし、鳥は裂かなかった。
15:11 荒い鳥が死体の上に降りるとき、アブラムはこれを追い払った。
15:12 日の入るころ、アブラムが深い眠りにおそわれた時、大きな恐ろしい暗やみが彼に臨んだ。
15:13 時に主はアブラムに言われた、
「あなたはよく心にとめておきなさい。
あなたの子孫は他の国に旅びととなって、その人々に仕え、その人々は彼らを四百年の間、悩ますでしょう。
15:14 しかし、わたしは彼らが仕えたその国民をさばきます。
その後かれらは多くの財産を携えて出て来るでしょう。
15:15 あなたは安らかに先祖のもとに行きます。
そして高齢に達して葬られるでしょう。
15:16 四代目になって彼らはここに帰って来るでしょう。
アモリびとの悪がまだ満ちないからです」。
15:17 やがて日は入り、暗やみになった時、煙の立つかまど、炎の出るたいまつが、裂いたものの間を通り過ぎた。
15:18 その日、主はアブラムと契約を結んで言われた、
「わたしはこの地をあなたの子孫に与える。
エジプトの川から、かの大川ユフラテまで。
15:19 すなわちケニびと、ケニジびと、カドモニびと、 15:20 ヘテびと、ペリジびと、レパイムびと、15:21 アモリびと、カナンびと、ギルガシびと、エブスびとの地を与える」。
創17:1~21
創 17:1 アブラムの九十九歳の時、主はアブラムに現れて言われた、
「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。
17:2 わたしはあなたと契約を結び、
大いにあなたの子孫を増すであろう」。
17:3 アブラムは、ひれ伏した。
神はまた彼に言われた、
17:4 「わたしはあなたと契約を結ぶ。
あなたは多くの国民の父となるであろう。
17:5 あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、
あなたの名はアブラハムと呼ばれるであろう。
わたしはあなたを多くの国民の
父とするからである。
17:6 わたしはあなたに多くの子孫を得させ、国々の民をあなたから起そう。
また、王たちもあなたから出るであろう。
17:7 わたしはあなた及び後の代々の子孫と契約を立てて、永遠の契約とし、あなたと後の子孫との神となるであろう。
17:8 わたしはあなたと後の子孫とにあなたの宿っているこの地、すなわちカナンの全地を永久の所有として与える。
そしてわたしは彼らの神となるであろう」。
17:9 神はまたアブラハムに言われた、
「あなたと後の子孫とは共に代々わたしの契約を守らなければならない。
あなたがたのうち17:10 男子はみな割礼をうけなければならない。
これはわたしとあなたがた及び後の子孫との間のわたしの契約であって、あなたがたの守るべきものである。
17:11 あなたがたは前の皮に割礼を受けなければならない。
それがわたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなるであろう。
17:12 あなたがたのうちの男子はみな代々、家に生れた者も、また異邦人から銀で買い取った、あなたの子孫でない者も、生れて八日目に割礼を受けなければならない。
17:13 あなたの家に生れた者も、あなたが銀で買い取った者も必ず割礼を受けなければならない。
こうしてわたしの契約はあなたがたの身にあって永遠の契約となるであろう。
17:14 割礼を受けない男子、すなわち前の皮を切らない者はわたしの契約を破るゆえ、その人は民のうちから断たれるであろう」。
17:15 神はまたアブラハムに言われた、
「あなたの妻サライは、もはや名をサライといわず、名をサラと言いなさい。
17:16 わたしは彼女を祝福し、また彼女によって、あなたにひとりの男の子を授けよう。
わたしは彼女を祝福し、彼女を国々の民の母としよう。
彼女から、もろもろの民の王たちが出るであろう」。
17:17 アブラハムはひれ伏して笑い、心の中で言った、
「百歳の者にどうして子が生れよう。サラはまた九十歳にもなって、どうして産むことができようか」。
17:18 そしてアブラハムは神に言った、
「どうかイシマエルがあなたの前に生きながらえますように」。
17:19 神は言われた、
「いや、あなたの妻サラはあなたに男の子を産むでしょう。
名をイサクと名づけなさい。
わたしは彼と契約を立てて、後の子孫のために永遠の契約としよう。
17:20 またイシマエルについてはあなたの願いを聞いた。
わたしは彼を祝福して多くの子孫を得させ、大いにそれを増すであろう。
彼は十二人の君たちを生むであろう。
わたしは彼を大いなる国民としよう。
17:21 しかしわたしは来年の今ごろサラがあなたに産むイサクと、わたしの契約を立てるであろう」。
創22:15~18
創 22:15 主の使は再び天からアブラハムを呼んで、 22:16 言った、
「主は言われた、
『わたしは自分をさして誓う。あなたがこの事をし、あなたの子、あなたのひとり子をも惜しまなかったので、22:17 わたしは大いにあなたを祝福し、大いにあなたの子孫をふやして、天の星のように、浜べの砂のようにする。
あなたの子孫は敵の門を打ち取り、22:18 また地のもろもろの国民はあなたの子孫によって祝福を得るであろう。
あなたがわたしの言葉に従ったからである』」。
この聖句の4番目
創世記15:1~21特に注目したい
ここで契約が結ばれ具体的に締結されている
古代は様々な種類の契約があった
例)
手の契約a hand covenant
靴の契約a shoe covenant
塩の契約a salt covenant
しかし最も厳粛な契約は血の契約 a blood covenant
血の契約を結ぶ時にはこういうことが起こる
二人の人が契約の条項に同意すると動物を殺して血を流す
2つに切り裂いて動物が両側に並べられる
そして二人の人がその間を通ることによりこの契約は条件付きの契約になる
[日本語でも指切りげんまんがある 嘘ついたら針千本飲ます あれと同じ]
破ったらこの動物のように私の血が流されてもいいと両方言っているのだから条件付き契約
もし片一方がその契約に約束したことをしなかった場合にもう片一方も責務から解放される
今言った血の契約の習慣とアブラハムがここでしていることとかなり似ている
アブラハムは動物を殺して2つに割って両側に並べるように命じられている
けれどもここでは神さまとアブラハムが同時にその動物の間を歩いていない
神さまだけが目に見える現れを持ってその間を歩まれた
アブラハムは歩いていないということはこの契約は無条件契約になったということ
もしアブラハムの側に失敗があっても彼は当事者ではない
[そこを歩んでないわけだから]
神はこの契約を取り消さないということ
今のが創世記15章だが次の16章に行くとアブラハムはもうすぐに失敗している
またアブラハムの子孫がどれほど失敗してもこの契約は無効にはならない
もちろん不従順な生活を送った時には神からの訓練を受けることになるが
だからといって契約そのものが無効になるのではない
今アブラハムの話をしたがアブラハムというのはユダヤ民族の代表としてここに登場している
アブラハムが出る前の時代神さまはアダムと契約を結びノアとも契約を結んでいる
アダムとノアは全人類の代表 the heads of the whole human race として契約を結んでいる
しかしアブラハムの場合は全人類ではなくてイスラエルの民の代表 only of the Jewish people として契約を結んでいる
(そのことはのちにわかる)
(b)契約の条項
The Provisions of the Covenant
契約の中にどういう約束が含まれているかということ
今言った創世記の6カ所を読み比べてみるとこういう条項があるということに気が付く
①
神さまはアブラハムを新しく一つの民 a brand new nation として作り上げるということ
ノアの(3人の)息子から70の民族が出ると創世記10章にある
だからイスラエルは71番目
②
土地の約束
当時はカナンの地 the Land of Canaan と言われた土地がイスラエルの民に約束された
国境の南限はエジプトの川、北限はユーフラテス川
③
アブラハムは祝福を受けるという約束
この契約は無条件契約だからアブラハムが失敗した時でもアブラハムは祝福を受けている
アブラハムはエジプトに行った時に自分の奥さんについて嘘を言った
[これは私の妹と半分嘘をついた 半分本当 アブラハムは罪を犯した]
しかしエジプトから出てくる時はエジプトに入った時よりも金持ちになって出てきている
[これ不思議でしょ これは無条件契約だから]
④
アブラハムの名は大いなる名となる
[確かに今それが実現している]
アブラハムは世界の三大宗教 ユダヤ教 キリスト教 イスラム教の中で信仰の父としてあがめられている
[これほど大いなる名はないでしょう]
⑤
アブラハムは他の人にとって祝福となる
だからアブラハムに好意を示した人
例)メルキゼデク
アブラハムに好意を示した人アブラハムを祝福した人は祝福を受けている
⑥
イスラエルを アブラハムを 或いはその子孫を祝福する者は祝福されるという
異邦人に対する約束が含まれている
⑦
アブラハムとその子孫を呪う者は呪われるという約束がある
ユダヤ人の歴史を見ると確かにイスラエルを祝福した国は祝福を受けてイスラエルを呪った国は呪いを受けているということが起こっている
⑧
アブラハムによってすべての人が祝福を受けるようになる
あるいはアブラハムを通してすべての民族が祝福を受けるようになる。
このユダヤ人の無条件契約というのは霊的祝福と肉体的祝福の両方を含んでいる概念
物理的肉体的祝福はユダヤ人にのみ限定されているが
霊的祝福はユダヤ人だけではなくて異邦人にも与えられているもの
その霊的祝福というのは実は後で言う新しい契約 the New Covenant に入った時にはっきりしてくる
⑨
アブラハムはサラという妻を通して一人の息子を得るようになる
⑩
エジプトでその子孫は奴隷となる
[この奴隷となるというのもアブラハム契約の条項の中に含まれている]
つまりアブラハムに土地が約束されたがその約束はすぐに実現してアブラハムのものになったのではないということ
イスラエルの民がその地の征服を始める前に
まず彼らはそこにおいて他国人であり次はエジプトでの奴隷の生活を経て
ようやくその地を征服するようになる
⑪
アブラハムからイスラエル以外のほかの民族も出てくるようになるという約束
これが今私たちがアラブ人 the Arab tribes と言っている或いはアラブ国家 Arab nationsと言っている人たち
⑫
名前のチェンジがある
アブラムという名前からアブラハムという名前にチェンジする
アブラム Abram という元の名前は「高く上げられた父」“exalted father” という意味
アブラハム契約を受けた後はアブラハム Abraham 「諸国民の父」“the father of a multitude” という名前に変わる
⑬
奥さんもサライ Sarai という名前からサラ Sarah という名前に変わる
サライというのは「マイ・プリンセス」“my princess” 私の王女
ところがサラになると「私の」が抜けて「王女さま」“the princess” という
より強い意味になる
⑭
この契約のしるし肉体の割礼
全部の契約にしるしというのが付けられるわけではない
例)
最初の契約であったエデン契約とか次のアダム契約 The Edenic and Adamic covenants にはしるしというのはない
ところがノア契約 the Noaic covenant になるとしるしがつく 虹
アブラハム契約のしるしが肉体の割礼
アブラハムが割礼の習慣を始めたのではなくて
他の民族も当時は割礼の習慣を持っていた人たちがいる
ユダヤ人の割礼のユニークさというのは何かと言うと
誕生して八日目というこの日にちがユニーク
他の民族の人たちは誕生した直後かあるいは成人式を迎えたしるしに割礼を受ける人が多い
この条項をちょっとよく見てみると
アブラハムに直接関係しているものと
アブラハムの子孫たちに関係しているものと
異邦人に関係しているものとに分けられてくる
古代ヘブル語では「シード」という言葉
種という意味だが子孫或いは裔と訳す
これは実は複数形はなく単数形でしか出てこない
そういう単数形の使い方というのは二つの意味がある
①一つという意味の単数形と
②沢山あるものをひとくくりにしてグループとして一つという場合とがある
だからその種という言葉 子孫という言葉が集合的に使われたらそれはアブラハム・イサク・ヤコブの子孫であるイスラエル民族を指す
ところがその子孫という言葉が単数形で一人として理解すべき場合がある
その場合はメシアを指している
今条項を14リストアップした
全部が即実現したわけではない
ここで3つのことが起こっている
例)
割礼 名前が変わる
これは約束が与えられてすぐに実現している
或るものは近い将来に実現している
イサクは25年後に生まれている
あるいは出エジプトをして土地を征服し始めるのに400年かかっている
これは全部近い将来
ところが例えば約束された土地をユダヤ人が全部所有するということは今日でもまだ実現してない
ということは預言的未来に実現するということ
そしてこれらの約束はアブラハムだけではなくアブラハム イサク ヤコブという3人の族長たちおよびその子孫たちに約束されている
(c)契約の三つの側面
The Three Aspects of the Covenant
[アブラハム契約の条項を今14記した]
特にその中からこんどは3つの側面を見てみよう
1.土地 the land
2.子孫 the seed
3.祝福 the spiritual blessings
[この3つがキーワード]
これからあと残り3つの無条件契約が出てくるがこの3つの無条件契約は全部
今言った土地子孫祝福をさらに深く解説したものになってくる
土地の部分:土地の契約 the Land Covenant で詳細に語られるようになる
子孫の約束:ダビデ契約 the Davidic Covenan というもので詳細に説明される
祝福の部分:新しい契約 the New Covenant で解説されるようになる
(d)契約の再確認
The Reconfirmations of the Covenant
アブラハムは3人の婦人を通して8人の息子を手に入れるが
この8人にアブラハム契約が与えられたのではない
創世記26:3~5および24節
創 26:3 あなた(イサク)がこの地にとどまるなら、わたしはあなたと共にいて、あなたを祝福し、これらの国をことごとくあなたと、あなたの子孫とに与え、わたしがあなたの父アブラハムに誓った誓いを果そう。
26:4 またわたしはあなたの子孫を増して天の星のようにし、あなたの子孫にこれらの地をみな与えよう。
そして地のすべての国民はあなたの子孫によって祝福をえるであろう。
26:5 アブラハムがわたしの言葉にしたがってわたしのさとしと、いましめと、さだめと、おきてとを守ったからである」。
創 26:24 その夜、主は彼(イサク)に現れて言われた、
「わたしはあなたの父アブラハムの神である。
あなたは恐れてはならない。
わたしはあなたと共におって、あなたを祝福し、わたしのしもべアブラハムのゆえにあなたの子孫を増すであろう」。
そこを見るとこのアブラハムに与えられた契約はたった一人の息子イサクを通してのみ引き継がれていくことが明らかになる
創世記28:13~15
創 28:13 そして主は彼(ヤコブ)のそばに立って言われた、
「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。
あなたが伏している地を、あなたと子孫とに与えよう。
28:14 あなたの子孫は地のちりのように多くなって、西、東、北、南にひろがり、地の諸族はあなたと子孫とによって祝福をうけるであろう。
28:15 わたしはあなたと共にいて、あなたがどこへ行くにもあなたを守り、あなたをこの地に連れ帰るであろう。
わたしは決してあなたを捨てず、あなたに語った事を行うであろう」。
アブラハムの子供イサクに双子の息子[エサウとヤコブ]が生まれた
ヤコブが継承者になる
創世記49章
創 49:1 ヤコブはその子らを呼んで言った、
「集まりなさい。
後の日に、あなたがたの上に起ることを、告げましょう、49:2 ヤコブの子らよ、集まって聞け。
父イスラエルのことばを聞け。~以下割愛
ヤコブには息子が12人
創世記49章はアブラハム契約が12人全部に引き継がれたということを書いている
そのためにヤコブの12人の息子はイスラエル12部族の一番のかしらとなった
今回の内容は八つの契約レジュメ(1)、(8)~(9)とかぶります。
イスラエル学(3)2026年3/28へ
B.無条件契約 1.アブラハム契約
(c)契約の継続性 (d)契約のしるし
このセミナーの内容はこの本の一部とかぶります。
ゼヒお読みください。
アーノルド・フルクテンバウム博士著
中川健一監訳/佐野剛史訳
『イスラエル学-組織神学の失われた環-THE MISSING LINK IN SYSTEMATIC THEOLOGY』
(書籍)(電子書籍)
ハーベスト・タイム・ミニストリーズ出版部






