天使論、サタン論、悪霊論レジュメ
(37)改め
悪霊論(14)2023年12/9
今回の内容は短いが理解するには 黙示録 千年王国 死後の世界 と終末論の知識が必要
2010年フルクテンバウム博士セミナー『天使論、サタン論、悪霊論』(テキスト) を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD8枚組)(MP3版)(テキストのみ)
フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会 を使用しています)
「新改訳3」とは聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会
「新改訳2017」とは聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 からの引用です。
紫色の聖句はセミナーでは言及されなかったがテキストにある参考聖句
(英語訳は基本American Standard Version ASVです。)
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum 『A Messianic Bible Study from Ariel Ministries』
MBS082 Demonology : The Doctrine of Demons からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
紙の聖書「新改訳2017」はこちらをどうぞ
悪霊論
イントロダクション
Ⅰ.悪霊の存在
Ⅱ.悪霊の呼び名
Ⅲ.悪霊の人格
Ⅳ.悪霊の起源
Ⅴ.悪霊の数
Ⅵ.悪霊の組織
Ⅶ.悪霊の特徴
Ⅷ.悪霊の活動
Ⅸ.悪霊の支配
Ⅹ.悪霊と信者
Ⅺ.悪霊の将来の活動
Ⅻ.悪霊の運命
セミナーテキスト22ページ(72/75)
Ⅺ.悪霊の将来の活動
THE FUTURE ACTIVITIES OF DEMONS
2つの分野
A.教会
The Church
悪霊は将来教会の中に誤った教理を広げる
これはすでに今世紀に成就されており、今日の目に見える教会の多くが背教的となった。
第一テモテ4:1~3
一テモ 4:1 しかし、御霊は明らかに告げて言う。
後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去るであろう。
4:2 それは、良心に焼き印をおされている偽り者の偽善のしわざである。
4:3 これらの偽り者どもは、結婚を禁じたり、食物を断つことを命じたりする。
しかし食物は、信仰があり真理を認める者が、感謝して受けるようにと、神の造られたものである。
B.大患難時代
The Great Tribulation
かつて福音書時代にあったように悪霊の活動が著しく増える。
大患難時代には悪霊によって行われる少なくとも4つの特定の活動がある。
1.悪霊による侵略
Demonic Invasions
2度の悪霊の侵攻がある。
患難期前半
悪霊による第1の侵略がそこで起こる
五ヶ月間人々を苦しめるが死ぬ人はこの間は出てこない
第五のラッパの裁き=第一のわざわいの裁き
黙 9:1 第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。
するとわたしは、一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。
この星に、底知れぬ所の穴を開くかぎが与えられた。
9:2 そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。
すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ちのぼり、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった。
9:3 その煙の中から、いなごが地上に出てきたが、地のさそりが持っているような力が、彼らに与えられた。
9:4 彼らは、地の草やすべての青草、またすべての木をそこなってはならないが、額に神の印がない人たちには害を加えてもよいと、言い渡された。
9:5 彼らは、人間を殺すことはしないで、五か月のあいだ苦しめることだけが許された。
彼らの与える苦痛は、人がさそりにさされる時のような苦痛であった。
9:6 その時には、人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行くのである。
9:7 これらのいなごは、出陣の用意のととのえられた馬によく似ており、その頭には金の冠のようなものをつけ、その顔は人間の顔のようであり、9:8 また、そのかみの毛は女のかみのようであり、その歯はししの歯のようであった。
9:9 また、鉄の胸当のような胸当をつけており、その羽の音は、馬に引かれて戦場に急ぐ多くの戦車の響きのようであった。
9:10 その上、さそりのような尾と針とを持っている。
その尾には、五か月のあいだ人間をそこなう力がある。
9:11 彼らは、底知れぬ所の使を王にいただいており、その名をヘブル語でアバドンと言い、ギリシヤ語ではアポルオンと言う。
②黙示録9:13~15
これはテキストにない
第2の悪霊の侵略
ユーフラテス川のほとりにつながれていた4人の天使が解き放たれて裁きを宣告し始める
第六のラッパの裁き=第二のわざわいの裁き
黙 9:13 第六の御使が、ラッパを吹き鳴らした。
すると、一つの声が、神のみまえにある金の祭壇の四つの角から出て、9:14 ラッパを持っている第六の御使にこう呼びかけるのを、わたしは聞いた。
「大ユウフラテ川のほとりにつながれている四人の御使を、解いてやれ」。
9:15 すると、その時、その日、その月、その年に備えておかれた四人の御使が、人間の三分の一を殺すために、解き放たれた。
黙示録9:16~19
3分の1の人が殺される
黙 9:16 騎兵隊の数は二億であった。
わたしはその数を聞いた。
9:17 そして、まぼろしの中で、それらの馬とそれに乗っている者たちとを見ると、乗っている者たちは、火の色と青玉色と硫黄の色の胸当をつけていた。
そして、それらの馬の頭はししの頭のようであって、その口から火と煙と硫黄とが、出ていた。
9:18 この三つの災害、すなわち、彼らの口から出て来る火と煙と硫黄とによって、人間の三分の一は殺されてしまった。
9:19 馬の力はその口と尾とにある。
その尾はへびに似ていて、それに頭があり、その頭で人に害を加えるのである。
2.悪霊礼拝
Demon Worship
大患難時代の悪霊礼拝
第2の特定の活動は人々が大規模に悪霊を礼拝し始めることで、人類史上かつて見たことのない大規模であること。
黙示録9:20~21
黙 9:20 これらの災害で殺されずに残った人々は、自分の手で造ったものについて、悔い改めようとせず、また悪霊のたぐいや、金・銀・銅・石・木で造られ、見ることも聞くことも歩くこともできない偶像を礼拝して、やめようともしなかった。
9:21 また、彼らは、その犯した殺人や、まじないや、不品行や、盗みを悔い改めようとしなかった。
患難期中間
3.地に落とされる
Demonic confinement
サタンが地に落とされるのと同様に
悪霊も地に落とされて大患難時代の後半は地上での活動しかできなくなる
第3の悪霊の特定の活動はサタンとともに現在の住みかである第一の天(鳥が飛ぶ空間)から地上に投げ落とされること。
これが大患難時代の後半、悪霊の活動が非常に活発に増える理由を説明している。
黙示録12:7~12
黙 12:7 さて、天では戦いが起った。
ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。
龍もその使たちも応戦したが、12:8 勝てなかった。
そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。
12:9 この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。
12:10 その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、
「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。
われらの兄弟らを訴える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。
12:11 兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。
12:12 それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。
しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。
悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」。
患難期後半
4.ハルマゲドンの戦い
The Campaign of Armageddon
諸国の軍隊を召集してイスラエルを滅ぼす戦い ハルマゲドンの戦いを展開する
第4の特定の活動は、悪霊が最終戦争であるハルマゲドンの戦いのために諸国を集める手助けをすること。
第六の鉢のさばき
黙示録16:13~14
黙 16:13 また見ると、龍の口から、獣の口から、にせ預言者の口から、かえるのような三つの汚れた霊が出てきた。
16:14 これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった。
セミナーテキスト23ページ
Ⅻ.悪霊の運命
THE DOOM OF DEMONS
二つの順番を追って悪霊の運命が定まる
A.千年王国
The Millennium
一番目が千年王国の間
イザヤ書24:21~22
イザ 24:21 その日、主は天において、天の軍勢を罰し、
地の上で、地のもろもろの王を罰せられる。
24:22 彼らは囚人が土ろうの中に
集められるように集められて、
獄屋の中に閉ざされ、
多くの日を経て後、罰せられる。
21~22節で悪霊どもが閉じ込められる
その悪霊が閉じ込められる場所は(この聖句箇所には)書いてないのでわからない
全ての悪霊は千年王国のあいだ中閉じ込められるので、その間千年王国では悪霊の活動はない。
サタンはアビスに閉じ込められるが、悪霊は2つのグループに分けられ2つの場所に閉じ込められる。
ここ(上の聖句箇所)以外で地上の二カ所に閉じ込められると書かれてある
この二カ所だけは千年王国の間硫黄の火が燃えて煙があがっている場所として描かれている
千年王国のあいだ地球は理想的な環境に変えられるが
たった二箇所だけその硫黄の煙を吹いている荒廃した場所が残る
①最初のグループはエドムの地に
Edom: Southern Jordan
エドムの地
今のヨルダン王国南部
イザヤ書34:13~15
イザ 34:13 そのとりでの上には、いばらが生え、
その城には、いらくさと、あざみとが生え、
山犬のすみか、だちょうのおる所となる。
34:14 野の獣はハイエナと出会い、
鬼神はその友を呼び、
夜の魔女もそこに降りてきて、休み所を得る。
34:15 ふくろうはそこに巣をつくって卵を産み、
それをかえして、そのひなを翼の陰に集める。
とびもまた、おのおのその連れ合いと共に、
そこに集まる。
もっと広い文脈で言うと8~15節
イザ 34:8 主はあだをかえす日をもち、
シオンの訴えのために報いられる年を
もたれるからである。
34:9 エドムのもろもろの川は変って樹脂となり、
その土は変って硫黄となり、
その地は変って燃える樹脂となって、
34:10 夜も昼も消えず、
その煙は、とこしえに立ちのぼる。
これは世々荒れすたれて、
とこしえまでもそこを通る者はない。
34:11 たかと、やまあらしとがそこをすみかとし、
ふくろうと、からすがそこに住む。
主はその上に荒廃をきたらせる測りなわを張り、
尊い人々の上に混乱を起す下げ振りをさげられる。
34:12 人々はこれを名づけて「国なき所」といい、
その君たちは皆うせてなくなる。
(~ 同上)
ここで言及される文字通りの動物は、燃える「ピッチ(新改訳2017)」(タール)と燃える硫黄の地には住めないことを私たちは知っている。
だからこの動物のような特徴を持つ特別な存在は悪霊である。
(千年王国(18)D)
(悪霊論(2)④⑤)
②次のグループは、バビロンに
Babylon: Southern Iraq
第2の場所はバビロン 今のイラク南部
イザヤ書13:21~22
イザ 13:21 ただ、野の獣がそこに伏し、
ほえる獣がその家に満ち、
だちょうがそこに住み、
鬼神がそこに踊る。
13:22 ハイエナはその城の中で鳴き、
山犬は楽しい宮殿でほえる。
その時の来るのは近い、
その日は延びることがない。
黙示録18:2
黙 18:2 彼は力強い声で叫んで言った、
「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。
そして、それは悪魔の住む所、あらゆる汚れた霊の巣くつ、また、あらゆる汚れた憎むべき鳥の巣くつとなった。
黙 18:2 彼は力強い声で叫んだ。「倒れた。大バビロンは倒れた。それは、悪霊の住みか、あらゆる汚れた霊の巣窟、あらゆる汚れた鳥の巣窟、あらゆる汚れた憎むべき獣の巣窟となった。(新改訳2017)
Rev 18:2 And he cried with a mighty voice, saying, Fallen, fallen is Babylon the great, and is become a habitation of demons, and a hold of every unclean spirit, and a hold of every unclean and hateful bird.
サタンはアブソスに千年間閉じ込められると悪魔論のところで学んだ
しかし(千年王国で)悪霊が閉じ込められる場所はアブソスではない
地上のこの2箇所に閉じ込められる
(悪霊が一時的に閉じ込められる場所はアブソスであったが)
イザヤ書24:21~22で閉じ込められるとは言っているがどこであるかは書いてない
それがどこであるかがこの二カ所(エドムとバビロン)だというのは別の箇所で預言されている
千年王国をとおしてあらゆる種類の悪霊の活動、悩み、影響、支配はない。
王国で見つかるどんな罪も悪霊の活動というより人の罪の性質の結果である。
B.永遠の秩序
The Eternal Order
第2のステップは永遠の秩序
2つの段階でくる。
①すべての悪霊は、
白い御座の裁きで、
信者によって裁かれる。
人間の罪人と同じように
悪霊たちも白い御座の裁きで裁かれる
第一コリント6:3
一コリ 6:3 あなたがたは知らないのか、わたしたちは御使をさえさばく者である。
ましてこの世の事件などは、いうまでもないではないか。
1Co 6:3 Know ye not that we shall judge angels? ~
悪霊は信者によって裁かれる
パウロは信者はいつか天使を裁くと述べた。
彼は善天使を意味してはいなかった。
なぜなら善天使は決して罪を犯さず自分の任務に失敗しないので、彼らはさばきを受ける必要がないのである。
裁かれるべき天使は堕天使あるいは悪霊である。
白い御座の裁きにおいてすべての悪霊が裁かれそれぞれ罰の程度を決められる。
悪霊の間でも邪悪さの程度に違いがあるからである。
②火の池に投げ込まれる。
白い御座の裁きの後 悪霊どもが投げ込まれる場所が火の池
そこで永遠を過ごす。
これが悪霊たちの最終の運命となる。
マタイ8:29
マタ 8:29 すると突然、彼らは叫んで言った、
「神の子よ、あなたはわたしどもとなんの係わりがあるのです。
まだその時ではないのに、ここにきて、わたしどもを苦しめるのですか」。
マタイ25:41
マタ 25:41 それから、左にいる人々にも言うであろう、
『のろわれた者どもよ、わたしを離れて、悪魔とその使たちとのために用意されている永遠の火にはいってしまえ。
マタイ25:46
マタ 25:46 そして彼らは永遠の刑罰を受け、正しい者は永遠の生命に入るであろう」。
私たちの永遠の住まいは新しい地にある新しいエルサレム
シィーラ 終わり
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悪霊論
Q&A 1/2