天使論、サタン論、悪霊論レジュメ(14)改め
サタン論(2)2022年12/10
悪魔サタンは最初の罪人(人ではありませんが)
動機は自分も神になりたいという高慢
5つの野望
2010年フルクテンバウム博士セミナー『天使論、サタン論、悪霊論』(テキスト) を学んでいます。
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フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
(英語訳は基本ASV)
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum 『A Messianic Bible Study from Ariel Ministries』
MBS077 Satanology : The Doctrine of Satan と
MBS156 The Fall of Satan According to Ezekiel27:11-19からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
サタン論
イントロダクション
Ⅰ.サタンの存在
Ⅱ.サタンの起源
Ⅲ.サタンの堕落
Ⅳ.サタンの人格
Ⅴ.サタンの呼び名
Ⅵ.サタンの本質
Ⅶ.サタンの6つのすみか
Ⅷ.サタンの業
Ⅸ.サタンの裁き
Ⅹ.信者の責務
紙の聖書はこちらをどうぞ
セミナーテキスト2ページ(26/75)
Ⅲ.サタンの堕落
THE FALL OF SATAN
サタンの堕落は聖書の4つの章句で述べられている
A.最初に罪を犯した
The First Sinner: Satan
Ⅰヨハ3:8b
悪魔は初めから罪を犯しているからです。
最初の罪を犯した者はアダムとエバではなくサタン
Ⅰヨハ 3:8 罪を犯している者は、悪魔から出た者です。
悪魔は初めから罪を犯しているからです。
その悪魔のわざを打ち破るために、神の御子が現れました。
B.最初の罪:
プライド(高慢)
The First Sin: Pride
Ⅰテモ3:6
Ⅰテモ 3:6 また、信者になったばかりの人であってはいけません。
高慢になって、悪魔と同じさばきを受けることにならないようにするためです。
最初の罪はプライド 高慢であると教えられている
エゼキエル書28章でツロの君主つまり人間の王とツロの王つまり目に見えない王とが関連性があるのは共にこの高慢の罪を犯したという点において
C.サタンの堕落:
罪の結果
The Fall of Satan:
The Consequence of Sin
エゼ28:15~19
エゼ 28:15 あなたの行いは、
あなたが創造された日から、
あなたに不正が見出されるまでは、完全だった。
You were perfect
in your ways
from the day
that you were created,
till unrighteousness
was found in you.
28:16 あなたの商いが繁盛すると、
あなたのうちに暴虐が満ち、
こうしてあなたは罪ある者となった。
そこで、わたしはあなたを汚れたものとして
神の山から追い出した。
守護者ケルビムよ。
わたしは火の石の間から
あなたを消え失せさせた。
28:17 あなたの心は自分の美しさに高ぶり、
まばゆい輝きのために自分の知恵を腐らせた。
そこで、わたしはあなたを地に放り出し、
王たちの前で見せ物とした。
28:18 あなたは不正な商いで不義を重ね、
あなたの聖所を汚した。
わたしはあなたのうちから火を出し、
あなたを焼き尽くした。
こうして、すべての者が見ている前で、
わたしはあなたを地上の灰とした。
28:19 国々の民のうちであなたを知る者はみな、
あなたのことで啞然とした。
あなたは恐怖をもたらすものとなり、
とこしえに消え失せる。」
どのような罪をサタンが犯し
なぜそれを犯したのかが書かれてある
15節
あなたに不正が見いだされる
Eze 28:15 ~ unrighteousness was found in you.
聖書が罪の起源について最も深く論じているのがこの聖句エゼキエル書28:15
罪の源が何かということは突如ここででてくる
サタンのうちに不正が見いだされた
ここでのこの不正とは内側の罪
人格に悪影響が及んだという内容の罪
そして内なる不義 内なる罪が行為としての罪につながっていく それが
16節
エゼ 28:16a あなたの商いが繁盛すると、
あなたのうちに暴虐が満ち、
あなたは罪を犯した。(新改訳3)
こうしてあなたは罪ある者となった。(新改訳2017)
“By the abundance of your traffic they filled the midst of you with violence, and you have sinned;
罪を犯した方法 あなたの商いが繁盛すると、
エゼ 28:16a お前の取り引きが盛んになると(新共同訳)
ツロの君主の時にはこれは船が港から港へ行き来している様子を描いた動詞
しかしここではサタンについての言葉なので意味していることが少し変わってくる
これは船が港から港に行っているのではなくて
天においてサタンが天使から天使へ場所から場所へと動きまわり神に対する反逆をそそのかしている様子
このへブル語の表現:「人から人へ場所から場所へ行き巡る」ことを意味する
不正がサタンに見いだされた時、彼は神を誹謗しながら自分への忠誠を確保しようと天使から天使へと行き巡った。
無数の天使たちの3分の1がサタンに説得され彼に加わったが、3分の2はそうしなかった。(黙12:4)
ここでの特定の罪は天使から天使へと神を誹謗した行為だった。
高慢の罪からでてきた
神を誹謗中傷する罪は暴虐を導いた。
サタンが反乱を起こすことで暴虐を導いた。
神に対する反逆を天で起こしたのがサタン
行動の結果として彼は崇高な召しの的を外してしまった。
サタンは天使の世界で最初の罪ある者となった。
エバは人間界の最初の罪人だったが
サタンの罪はイブの罪に先行していた。
神は二つの面での裁きを申し渡す。
サタンは初めの2つの住みかから投げ落とされた。
エゼ 28:16b そこで、わたしはあなたを汚れたものとして
神の山から追い出した。
守護者ケルビムよ。
わたしは火の石の間から
あなたを消え失せさせた。
therefore have I cast you as profane out of the mountain of God; and I have destroyed you, O covering cherub, from the midst of the stones of fire.
第1の面
神がサタンを神の山から追い出した。
第一の住みか「神の山」の崇高な地位を失い、神の御座の守護者ではなくなった。
第2の面
神は火の石(宝石で囲まれた原初の地球)の間からあなたを消え失せさせた。
第二の住まい 宝石で覆われた園(エゼ28:13)から落ちてしまう
サタンは地球における全ての権威を失った。
destroyedという語は、彼が存在において消え失せたのではなく、エデン、神の園 Eden, the garden of God での地位から消え失せたことを意味している。
人間の堕落を通してサタンは地球に対する人間の権威を奪うことができ、この世の君 the prince of this world、 この世の神 the god of this world に居続ける。
しかしサタンが「火の石の間から」消え失せた時から、その正当な権威は終わった。
・・・・・
ヨハ 12:31 今、この世に対するさばきが行われ、今、この世を支配する者 the prince of this world が追い出されます。
Ⅱコリ 4:4 彼らの場合は、この世の神 the god of this world が、信じない者たちの思いを暗くし、神のかたちであるキリストの栄光に関わる福音の光を、輝かせないようにしているのです。
・・・・・
「守護者ケルビムよ。」とは彼の地位と祭司としての礼拝の役割の喪失を示している。
サタンは2つの仕方で罪を犯したので初めの2つの住みかから投げ落とされた。
1)サタンはもはや神の御座の守護者ではなくなり、礼拝を導く天での大祭司でもなくなった。
2)サタンはもはや最初につくられた宝石に囲まれた原初の地上(創1:1)を支配できなくなった。
セミナーテキスト3ページ
17節
罪の原因が高慢であると言われるようになる
28:17 あなたの心は自分の美しさに高ぶり、
まばゆい輝きのために自分の知恵を腐らせた。
そこで、わたしはあなたを地に放り出し
王たちの前で見せ物とした。
Your heart was lifted up because of your beauty; you have corrupted your wisdom by reason of your brightness: I have cast you to the ground; I have laid you before kings, that they may behold you.
最初の罪人はサタンであり
最初の罪の内容 原因は高慢
完全で聖い本質が腐った。
今も彼は全ての被造物で最も賢いがその知恵は腐った。
サタンの預言と将来について多くの人がこう質問する。
「もしサタンが聖書を知っていて何が起ころうとしているかを知っているなら、なぜ彼は今だにすべてにあらがおうとしているのだろうか?」と。
答えはここにある。
彼の知恵がいかに偉大であったにもかかわらず、罪によってそれは腐り、或る程度まで彼は勝てるのだと感じていたのである。
わたしはあなたを地に放り出し
預言的完了形:未来のことが過去時制で語られる
第三の住みかから第四のすみかへのサタンの堕落
王たちの前で見せ物とした。
預言的完了形
第五のすみか:千年王国におけるアビス the Abyss (黙20:1~3)
第六のすみか:永遠の火の池 the Lake of Fire (黙20:7~10)
18節19節
将来ふりかかるさばきについての預言が語られる
28:18 あなたは不正な商いで不義を重ね、
あなたの聖所を汚した。
わたしはあなたのうちから火を出し、
あなたを焼き尽くした。
こうして、すべての者が見ている前で、
わたしはあなたを地上の灰とした。
28:19 国々の民のうちであなたを知る者はみな、
あなたのことで啞然とした。
あなたは恐怖をもたらすものとなり、
とこしえに消え失せる。」
By the multitude of thine iniquities, in the unrighteousness of your traffic, you have profaned your sanctuaries; therefore have I brought forth a fire from the midst of you; it has devoured you, and I have turned you to ashes upon the earth in the sight of all them that behold you. All they that know you among the peoples shall be astonished at you: you are become a terror, and you shall nevermore have any being.
彼は天に堕落を持ち込んだ。
これが天の聖所自体がメシアの血によってきよめられることを必要とした。
ヘブル 9:23 ですから、天にあるものの写しは、これらのものによってきよめられる必要がありますが、天上にある本体そのものは、それ以上にすぐれたいけにえによって、きよめられる必要があります。
9:24 キリストは、本物の模型にすぎない、人の手で造られた聖所に入られたのではなく、天そのものに入られたのです。
そして今、私たちのために神の御前に現れてくださいます。
9:25 それも、年ごとに自分の血でない血を携えて聖所に入る大祭司とは違い、キリストはご自分を何度も献げるようなことはなさいません。
9:26 もし同じだとしたら、世界の基が据えられたときから、何度も苦難を受けなければならなかったでしょう。
しかし今、キリストはただ一度だけ、世々の終わりに、ご自分をいけにえとして罪を取り除くために現れてくださいました。
メシアが復活後に天にその血を持ち来なければならなかった理由。
これがマグダラのマリアが彼に触れなかった理由。
ヨハ 20:17 イエスは彼女に言われた。
「わたしにすがりついていてはいけません。
わたしはまだ父のもとに上っていないのです。
わたしの兄弟たちのところに行って、『わたしは、わたしの父であり、あなたがたの父である方、わたしの神であり、あなたがたの神である方のもとに上る』と伝えなさい。」
彼が天の幕屋をきよめたのち初めて、彼に触れることができた。
19節
とこしえに消え失せる。
へブル語を字義どおりに読むと「あなたは長い間あるいは永遠に何もない。」
サタンは永遠の存在なので常に存在するが、もはや地上に存在しないし、活動できない。
彼は永遠に火の中にいる。
その意味でサタンはもはや存在しない。
エゼキエルはサタンの将来の最後のさばきをもって論を終わる。
サタンのごとく偉大で強く賢くても、信者は霊の戦いにおいて彼に打ち勝つことができる。
なぜなら信者は自身に内在される聖霊をもち、メシアの心を持っているから。
Ⅰヨハ 4:4 子どもたち。
あなたがたは神から出た者であり、彼らに勝ちました。
あなたがたのうちにおられる方は、この世にいる者よりも偉大だからです。
D.サタンの最後の裁き
The Final Judgment of Satan
サタンの堕落を取り上げる第4の章句はイザヤ書14:12~14
最初の罪は高慢の罪であるとわかったが
サタンはどういう文脈で高慢の罪を犯すようになったのか
イザ14:12~14
イザ 14:12 明けの明星、暁の子よ。
どうしておまえは天から落ちたのか。
国々を打ち破った者よ。
どうしておまえは地に切り倒されたのか。
14:13 おまえは心の中で言った。
『私は天に上ろう。
神の星々のはるか上に私の王座を上げ、
北の果てにある会合の山で座に着こう。
14:14 密雲の頂に上り、
いと高き方のようになろう。』
12節
イザ 14:12 明けの明星、暁の子よ。
どうしておまえは天から落ちたのか。
How art thou fallen from heaven, O day-star, son of the morning!
堕落前のサタンの名前がでてきている
「暁の子」或いは「明けの明星」と呼ばれている
ラテン語で暁の子はルシファー
よくサタンのことをルシファーと言うが
イザヤはラテン語を知らないので
ルシファーとは聖書の名称ではない
国々を打ち破った者よ。
どうしておまえは地に切り倒されたのか。
12節はサタンが堕落した 天から落ちたこと
サタンの堕落を要約する。
13~14節
何故堕落したのかという理由が5つ挙げられている
14:13 おまえは心の中で言った。
『私は天に上ろう。
神の星々のはるか上に私の王座を上げ、
北の果てにある会合の山で座に着こう。
14:14 密雲の頂に上り、
いと高き方のようになろう。』
傲慢になった結果サタンは英語で I will 何々してやろうと言った
その5つ一つひとつがサタンの罪の原因になってくる
それぞれのI will は特定の意味を持っている。
①
『私は天に上ろう。 と彼サタンは心の中で言った
Isa 14:13 And you said in your heart, I will ascend into heaven,
神さまがすでにくださった最も高い地位では満足できなかった
神の前に近づく者たちの上に立つ権威と
原初の創造における地上の所有者としての地位には
彼は神の御座を覆う天蓋のような働きをしていたがそれでは満足できず
自分が王座に座りたかった
エペソ書1:20~21その御座に座るのはメシアにのみ与えられている特権
エペ 1:20 この大能の力を神はキリストのうちに働かせて、キリストを死者の中からよみがえらせ、天上でご自分の右の座に着かせて、1:21 すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、今の世だけでなく、次に来る世においても、となえられるすべての名の上に置かれました。
再度
神の王座を覆う天蓋の役割を捨て
王座に座ることを彼サタンは望んだ
②
神の星々のはるか上に私の王座を上げ、 ようと彼サタンは心の中で言った
I will exalt my throne above the stars of God;
・・・・・
星という言葉が象徴的に用いられるとそれは堕落していようがいまいが常に天使のこと
ヨブ38:7
ヨブ 38:7 明けの星々がともに喜び歌い、神の子たちがみな喜び叫んだときに。
ユダ13節
ユダ 1:13 自分の恥を泡立たせる海の荒波、真っ暗な闇が永遠に用意されている、さまよえる星です。
黙示録の聖句
黙 1:20 あなたがわたしの右手に見た七つの星と、七つの金の燭台の、秘められた意味について。
七つの星は七つの教会の御使いたち、七つの燭台は七つの教会である。
黙 9:1 第五の御使いがラッパを吹いた。
すると私は、一つの星が天から地に落ちるのを見た。
その星には、底知れぬ所に通じる穴の鍵が与えられた。
黙 12:4 その尾は天の星の三分の一を引き寄せて、それらを地に投げ落とした。
また竜は、子を産もうとしている女の前に立ち、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた。
・・・・・
つまりここでサタンが言っているのは
ミカエルを天使長の座から追い出し
自分自身が
全ての天使の上に立とうとした
これがこの罪の内容
③
北の果てにある会合の山にすわろう。 とサタンは心の中で言う
I will sit upon the mount of the congregation, in the uttermost parts of the north;
・・・・・
これらの用語は他の聖書箇所を見ると千年王国でこのメシアがおつきになる地位 状態を表している聖句
詩 48:2 高嶺の麗しさは全地の喜び。
北の端なるシオンの山は大王の都。
イザ 2:2 終わりの日に、
【主】の家の山は山々の頂に堅く立ち、
もろもろの丘より高くそびえ立つ。
そこにすべての国々が流れて来る。
イザ 4:5 【主】は、シオンの山のすべての場所とその会合のl上に、昼には雲を、夜には煙と燃え立つ火の輝きを創造される。
それはすべての栄光の上に覆いとなり、4:6 その仮庵は昼に暑さを避ける陰となり、嵐と雨から逃れる避け所、また隠れ家となる。
・・・・・
サタンは神さまの計画のことをよく知っていて
いつか神の子がメシアとしてイスラエルを統治する 千年王国で王座につくと知っていて
自分がその王座につきたいと願った
サタンは自分自身がイスラエルのメシア的支配者になる欲望を表現した。
セミナーテキスト4ページ
④
14:14 密雲の頂に上り、
Isa 14:14 I will ascend above the heights of the clouds;
・・・・・
雲という言葉が象徴的に用いられた場合は常にシャカイナグローリーを指す
私たちがシャカイナグローリーと呼ぶところの非常にユニークな神の栄光の現れ
シャカイナグローリーは神のみに属することだがサタンは今それを自らのものにしたいと思った
出 16:10 アロンがイスラエルの全会衆に告げたとき、彼らが荒野の方を振り向くと、見よ、【主】の栄光が雲の中に現れた。
出 40:34 そのとき、雲が会見の天幕をおおい、【主】の栄光が幕屋に満ちた。
40:35 モーセは会見の天幕に入ることができなかった。
雲がその上にとどまり、【主】の栄光が幕屋に満ちていたからである。
40:36 イスラエルの子らは、旅路にある間、いつも雲が幕屋から上ったときに旅立った。
40:37 雲が上らないと、上る日まで旅立たなかった。
40:38 旅路にある間、イスラエルの全家の前には、昼は【主】の雲が幕屋の上に、夜は雲の中に火があった。
Ⅰ列王 8:10 祭司たちが聖所から出て来たとき、雲が【主】の宮に満ちた。
8:11 祭司たちは、その雲のために、立って仕えることができなかった。
【主】の栄光が【主】の宮に満ちたからである。
マタ 26:64 イエスは彼に言われた。
「あなたが言ったとおりです。
しかし、わたしはあなたがたに言います。
あなたがたは今から後に、人の子が力ある方の右の座に着き、そして天の雲とともに来るのを見ることになります。」
・・・・・
神にのみ属する栄光を
サタンは自身のために望んだ。
⑤
いと高き方のようになろう。 とサタンは心の中で言う
I will make myself like the Most High.
・・・・・
創世記14:18~19などを見ていると神をいと高き方と呼んだ場合は
天と地の所有者としての神という意味がある
創 14:18 また、サレムの王メルキゼデクは、パンとぶどう酒を持って来た。
彼はいと高き神の祭司であった。
14:19 彼はアブラムを祝福して言った。
「アブラムに祝福あれ。
いと高き神、天と地を造られた方より。
・・・・・
神が天と地の所有者であるとするならば自分もそうなりたい
創世記1:1で神が創造した全てのものを欲しいという意味
創 1:1 はじめに神が天と地を創造された。
サタンは神が創1:1で創造したすべての唯一の所有者になる欲望を表現し、権威、力、支配において神のようになりたかった。
以上の5つの動機をもってサタンは神に対する反逆を企て
その結果天においては3分の1の天使たちがそれに従った
そのようにして堕落がやってきた
堕落の結果:
明けの明星 day-star と呼ばれた人物は
サタン Satan となり
3分の1の天使たちは悪霊となった
最後のいと高き方のようになろう。という言葉
これはサタンの動機の要約にもなっている
神のようになろうとしたというところに最大の問題がある
そして神のようになろうとしたことが人類の堕落の原因でもある
エゼキエル書28章ではツロの君主が私は神だ 神のようになろうと言ったところに堕落の原因があった(前回)
サタンがエバを誘惑した時に この木から取って食べればあなたの目が開かれ、あなたは?
神のようになると言った
それがエバの罪の根本
創 3:5 それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」
この時彼女は神のようになろうという欲望を持っており、サタンの心を反映した。
歴史を振り返るとそれぞれの時代に
サタンから神のようになれという誘惑を受けて立ち上がった大悪人たちがでてきている
サタンのそういう神になってやろうという動機が最も醜く表れるのはまだ先のこと
反キリストという人物が登場した時にサタンが受肉化したような人物が目の前に現れたことになる
サタンが神殿の中に座を設け自分こそ神であると宣言するようになる
第2テサロニケ2:4
Ⅱテサ 2:4 不法の者は、すべて神と呼ばれるもの、礼拝されるものに対抗して自分を高く上げ、ついには自分こそ神であると宣言して、神の宮に座ることになります。
サタンの動機:
他の人たちを支配するために
自ら神のようになりたい
神のようになろうというあらゆる欲望はサタンの心を反映するもの
しかしメシアの心はそれとは正反対
ピリピ書2:5~11を見るとメシアであるお方は神としてすでに存在していた
ピリ 2:5 キリスト・イエスのうちにあるこの思いを、あなたがたの間でも抱きなさい。
2:6 キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、2:7 ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。
人としての姿をもって現れ、2:8 自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。
2:9 それゆえ神は、この方を高く上げて、すべての名にまさる名を与えられました。
2:10 それは、イエスの名によって、天にあるもの、地にあるもの、地の下にあるもののすべてが膝をかがめ、2:11 すべての舌が「イエス・キリストは主です」と告白して、父なる神に栄光を帰するためです。
その方は神であることに固執せずにあらゆる犠牲を払ってしもべとなられた
この方は人々に仕えるためのしもべとなるように
神としての特権を捨てて地上に来られた
メシアの心はしもべのようになること。
私たちは人や物を支配したいと願う動機で動いているなら
それはサタンの思いを出していることであり
人々に仕えたいという動機で奉仕をしているならば
メシアの心を反映させているということ
しもべのようになりしもべの役割を担おうという信者はメシアの心を反映している。
天使論、サタン論、悪霊論(14)改めサタン論(3)2022年12/24へ
サタン論
Ⅳ.サタンの人格
A人格を持っていることを証明する特質
B代名詞の使用法
C行動による証明
D道徳的責任がある者として描かれている。