終末論のクライマックス レジュメ(23)2022年1/22
オリーブ山に勝利の王が立たれる
2015年フルクテンバウム博士セミナー『終末論のクライマックス』(テキスト) (チャート)を学んでいます。
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(DVD6枚組は販売終了)
フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum 『Messianic Bible Study Series』
010 The Rise and Fall of the Antichrist
004 The Campaign of Armageddon からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
ハルマゲドンの戦い
THE CAMPAIGN OF ARMAGEDDON
イントロダクションと背景情報
ヨハネの黙示録12章
サタンの6つの住まい 第1~3、4
主要な地域 バビロン イズレエルの平原 エルサレム ペトラ
Ⅰ 第1段階: 反キリストの同盟軍の召集
Ⅱ 第2段階: バビロンの滅亡
Ⅲ 第3段階: エルサレムの没落
Ⅳ 第4段階: ボツラでの反キリストの軍勢
Ⅴ 第5段階: イスラエルの国家的新生
Ⅵ 第6段階: メシアの再臨
Ⅶ 第7段階: ボツラからヨシャパテの谷に至る戦い
Ⅷ 第8段階: 勝利の後オリーブ山に立つ
セミナーテキストの38ページ
第8段階:勝利の後オリーブ山に立つ
Ⅷ. THE EIGHTH STAGE:
THE VICTORY ASCENT UP THE MOUNT OF OLIVES
第8段階で大患難時代とハルマゲドンの戦いが終わる
ゼカリヤ書14:4
ゼカ 14:4 その日、主の足はエルサレムの東に面するオリーブ山の上に立つ。
オリーブ山はその真ん中で二つに裂け、東西に延びる非常に大きな谷ができる。
山の半分は北へ、残りの半分は南へ移る。
メシアがオリーブ山に立つと大変な地殻変動が起こる
その地殻変動は黙示録16:17~21で預言されている
同じ内容
黙 16:17 第七の御使いが鉢の中身を空中に注いだ。
すると大きな声が神殿の中から、御座から出て、「事は成就した」と言った。
大きな声が叫ぶ。「事は成就した」
なぜならば第七の鉢が患難をはっきりと終わらせるからである。
16:18 そして稲妻がひらめき、雷鳴がとどろき、大きな地震が起こった。
これは人間が地上に現れて以来、いまだかつてなかったほどの、大きな強い地震であった。
この宣言に続いて自然界の激変が起こる。それには地球の歴史上なかったほどの最大級の地震が含まれる。
16:19 あの大きな都は三つの部分に裂かれ、諸国の民の町々は倒れた。
神は大バビロンを忘れず、ご自分の激しい憤りのぶどう酒の杯を与えられた。
これによりエルサレムの町は3つの部分に割かれる。
一方バビロンの町は神の最大の怒りを受ける。
16:20 島はすべて逃げ去り、山々は見えなくなった。
多くの地形上の変動が起き
16:21 また、一タラントほどの大きな雹が、天から人々の上に降った。
この雹の災害のために、人々は神を冒瀆した。
その災害が非常に激しかったからである。
120 ポンド(約54.4㎏)の雹が降る。
この地殻変動の結果世界中で地形が変わる
エルサレムの周辺も大いに変化する
この地殻変動によってメシア的王国に入る前に必要とされる地形の変化が用意される
多くの人がメシアの再臨はオリーブ山の上だと思い込んでいる理由は
ゼカリヤ書14:4を読んで根拠にしているから
しかし時間の順をここでもう一度思い起こす必要がある
ゼカ 14:1 見よ、【主】の日が来る。
あなたから奪われた戦利品が、
あなたのただ中で分配される。
14:2 「わたしはすべての国々を集めて、
エルサレムを攻めさせる。
都は取られ、家々は略奪され、
女たちは犯される。
都の半分は捕囚となって出て行く。
しかし、残りの民は都から絶ち滅ぼされない。」
世界中の民がイスラエルを攻撃するために集まってくる
ゼカ 14:3 【主】が出て行かれる。
決戦の日に戦うように、
それらの国々と戦われる。
主がそれらの国々と戦われる。
14:4 その日、主の足はエルサレムの東に面するオリーブ山の上に立つ。
諸国との戦いがあり それが終わって初めてメシアはオリーブ山に立つ
エルサレムを揺るがすこの地震は、さらにゼカリヤ 14:4b-5 で描かれる。
ゼカ 14:4b オリーブ山はその真ん中で二つに裂け、東西に延びる非常に大きな谷ができる。
山の半分は北へ、残りの半分は南へ移る。
14:5 「山々の谷がアツァルにまで達するので、あなたがたはわたしの山々の谷に逃げる。
ユダの王ウジヤの時に地震を避けて逃げたように、あなたがたは逃げる。」
私の神、【主】が来られる。
すべての聖なる者たちも、主とともに来る。
エルサレムが三つの部分に割れるだけでなく、オリーブ山も二つの部分に割れ、東西に延びる谷ができる。
この新たな谷はエルサレムのユダヤ人居住者に、街を破壊する地震からの避難の道を提供する。
このようにエルサレムの居住者は、ボツラにいる他のユダヤ人の救出に続き救われるのである。
セミナーテキスト39ページ
この時に起こるその他のすさまじい出来事は世界大の暗黒であり
マタイ 24:29 で描かれている。
マタ 24:29 そうした苦難の日々の後、ただちに太陽は暗くなり、月は光を放たなくなり、星は天から落ち、天のもろもろの力は揺り動かされます。
この時の地震と暗黒はヨエル 3:14-17 にも描かれる。
ヨエ 3:14 判決の谷には、群衆また群衆。
【主】の日が判決の谷に近づくからだ。
ヨシャファテの谷での【主】の終わりの日に打ち負かされた群衆に
3:15 太陽も月も暗くなり、星もその輝きを失う。
暗黒が襲い
3:16 【主】はシオンからほえ、
エルサレムから声をあげられる。
天も地も震える。
大地震も起こる。
【主】はその民の避け所、
イスラエルの人々の砦である。
3:17 「あなたがたは知るようになる。
あなたがたの神、【主】であるこのわたしが、
わが聖なる山、シオンに住むことを。
エルサレムは聖なる所となり、
他国人が再びそこを通ることはない。
ユダヤ人にはこれらの大惨事からの避け所が用意される。
それはゼカリヤが語るように、オリーブ山を切り開いた谷によってである。
大患難時代そしてハルマゲドンの戦いは、このような大惨事ととともに終焉を迎える。
ゼカリヤ書12:7
ゼカ 12:7 【主】は最初にユダの天幕を救う。
ダビデの家の栄えと、エルサレムの住民の栄えが、ユダ以上に大きくならないようにするためである。
ここでは主がエルサレムの住民を救う前にまずユダの天幕を救うとなっている
ユダがここでは家々に住んでいるのではなく天幕に住んでいる
仮住まいをしているということ
メシアはまずボズラに来てそこに仮住まいをしている人々を救い
それからのちエルサレムの住民を救うという時間の順
メシアがオリーブ山の上に立つとは
再臨の初めに起こることではなく
再臨の結論として起こること
これがハルマゲドンの戦いの終わりであり
メシアの勝利を示す出来事になる
写真
オリーブ山
3つの部分に分けることができる
中央が一番高い所
いろいろな教会が建っている
イエスさまが実際に何をされたかは
のちの時代に教会を建てここで○○が起こったと言うが必ずしも正確とは言えない
あとの時代なのでイエスさまはそれに対して何も手出しをすることはできない(苦笑)
ロシア正教会のマグダラのマリア教会 Church of Mary Magdalene
イエスさまがゲッセマネの園で弟子たちを残して祈られたという場所を記念して建っている
この場所はイエスさまが祈られた場所 エルサレムを見て涙を流された場所だと言われている
私はこれをタマネギ頭の教会と呼ぶことにする
昇天教会 Chapel of the Ascension
オリーブ山の一番高いところに建っているロシア正教の教会
中に入ると岩の上に教会が建っているのがわかる
その岩には足跡が二つ刻まれている
イエスがここから天に上がった時に足跡をこの岩の上に残したという
カトリック教会が変貌の山を間違えたという話をした
80km的を外したと言った
この場合は間違いは3kmか4kmで済んでいる
聖書によればイエスは山頂から天に帰ったのではなく
オリーブ山の東側のスロープを下ったベタ二ヤ付近から天に戻っている
鶏鳴教会 St.Peter in Gallicantu Church
ペテロが3度イエスさまを知らないと言った場所に建っている
ペテロのガリカントゥ教会
私はコケコッコー教会と呼んでいる
私はガリラヤに聖地旅行のグループを案内した時に一つの事実の故に神さまに感謝をささげる
ガリラヤ湖は大き過ぎてその上に教会が建てられないサイズであることを私は感謝している
もし物理的に可能であれば やってたと思う(苦笑)
8つの段階全ての復習
Ⅰ 反キリストの軍勢がメギドの平野に集結
Ⅱ 反反キリスト軍によるバビロンの崩壊
Ⅲ 反キリスト軍がエルサレムを攻撃しエルサレムが崩壊する
Ⅳ 反キリストの軍勢がペトラにいるユダヤ人を攻撃に来る
Ⅴ ペトラにいるユダヤ人たちの国家的救い
Ⅵ メシアの地上再臨
Ⅶ ヨシャパテの谷に至るメシア対反キリスト軍の戦い
Ⅷ オリーブ山に勝利の王が立たれる
これでハルマゲドンの戦いが全部終わった
次にこれに続いて「千年王国」
御国は神の計画の最後ではない
そのあとで「永遠の秩序」というのがくる
千年王国は2年前に取り上げたのでここではやらないが
その内容を学ぶと流れがすごくフィットしてくる
中川健一牧師著『終末論Q&A』(書籍のみ)(CD12枚組書籍付き)(電子書籍)も是非どうぞ。
31ハルマゲドンの戦いの諸段階とは
終末論のクライマックス(24)2022年2/5へ
御国以降
Ⅰ サタンの解放とイスラエルへの侵攻