八つの契約 レジュメ(2)2019年9/28
八つの契約の中で最初のエデン契約は聖句が一番短く、今は破棄されていますが、その内容はとても濃いです
2002年フルクテンバウム博士セミナー『聖書の八つの契約』(テキスト)を学んでいます。
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フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下、青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を載せています)
紫色の聖句は2回目にでてきた聖句または参考聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
緑色の聖句や文章はHP編者による補足説明です。
茶色の文章はフルクテンバウム博士著『The Eight Covenants of the Bible』 からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
Ⅰ.エデン契約-条件付き契約-人類全般と
Ⅱ.アダム契約-無条件契約 -人類全般と
Ⅲ.ノア契約 -無条件契約 -人類全般と
Ⅳ.アブラハム契約-無条件契約-イスラエルと
Ⅴ.モーセ契約-条件付き契約 -イスラエルと
Ⅵ.パレスチナ契約-無条件契約-イスラエルと
Ⅶ.ダビデ契約-無条件契約 -イスラエルと
Ⅷ.新しい契約-無条件契約 -イスラエルと
セミナーテキスト3ページ
Ⅰ.エデン契約
THE EDENIC COVENANT
聖書に最初にでてくる契約とは
神さまが人類一般と結ばれた契約です。
神さまがアダムをエデンの園に置いた後につくられた契約です。
Scripture
エデン契約は聖書の3箇所にでてきます。
創世記1:28~30
創 1:28 神は彼らを祝福された。
神は彼らに仰せられた。
「生めよ。
増えよ。
地に満ちよ。
地を従えよ。
海の魚、空の鳥、地の上を這うすべての生き物を支配せよ。」
1:29 神は仰せられた。
「見よ。
わたしは、地の全面にある、種のできるすべての草と、種の入った実のあるすべての木を、今あなたがたに与える。あなたがたにとってそれは食物となる。
1:30 また、生きるいのちのある、地のすべての獣、空のすべての鳥、地の上を這うすべてのもののために、すべての緑の草を食物として与える。」
すると、そのようになった。
創世記2:15~17
創 2:15 神である【主】は人を連れて来て、エデンの園に置き、そこを耕させ、また守らせた。
2:16 神である【主】は人に命じられた。
「あなたは園のどの木からでも思いのまま食べてよい。
2:17 しかし、善悪の知識の木からは、食べてはならない。
その木から食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」
ホセア書6:7
ホセ 6:7 ところが、彼らはアダムのように契約を破り、
そこでわたしを裏切った。
ホセアはイスラエルをアダムにたとえています。
アダムが契約を破ったように、イスラエルも契約を破ったと説明します。
アダムと神さまの関係は契約関係で結ばれていたとホセアは語っています。
A.エデン契約に与る者
The Participants in the Covenant
エデン契約は、
神さまがアダムと結ばれた契約です。
アダムは人類全般を代表しています。
ですからアダムに適用される内容は
人類一般全てに適用される内容です。
(しかしエデン契約はのちに無効になったため、今、この条項は適用されません。その過程は以下に)
B.エデン契約の条項
The Provisions of the Covenant
① 第一の条項
創1:28a
「生めよ。
増えよ。
地に満ちよ。
地上には人類が増え広がるようにというのが神さまのご計画でした。
神さまが直接おつくりになったのがアダムとエバ最初の二人だけで、それ以降は自然の増殖をとおして人類が増え広がっていくように神さまは導かれました。
② 第二の条項
創1:28b
地を従えよ。
人間が物質の世界を管理するということ。
エゼキエル書28:11~19
エゼ 28:11 次のような【主】のことばが私にあった。
28:12 「人の子よ。
ツロの王について哀歌を唱えて、彼に言え。
1~10節の「ツロの君主」とは地中海貿易を支配しソロモンですら彼の許可が必要だった権力者で、自分こそ神というプライドを持っていました。それがサタンの罪の背景にあります。
「ツロの王」とはサタン
【神】である主はこう言われる。
あなたは全きものの典型であった。
知恵に満ち、美の極みであった。
神の青写真通りに完璧に
知恵と美においてNo.1
28:13 あなたは神の園、エデンにいて、
あらゆる宝石に取り囲まれていた。
赤めのう、トパーズ、ダイヤモンド、
緑柱石、縞めのう、碧玉、
サファイア、トルコ石、エメラルド。
あなたのタンバリンと笛は金で作られ、
これらはあなたが創造された日に整えられた。
神の園、エデン:創世記の植物のエデンの園とは別物
最初に創られた地球は10種の宝石で覆われ光輝いていました。
礼拝を導く役割が与えられていたサタンは被造物です。
28:14 わたしは、油注がれた守護者ケルビムとして
あなたを任命した。
あなたは神の聖なる山にいて、
火の石の間を歩いていた。
油注がれ:特別に選ばれケルビムの長、力と権威においてもNo.1
守護者:御座を覆うケルブでした
わたしはお前を/翼を広げて覆うケルブとして造った。(新共同訳)
ケルビム:最高位の階級の天使たち、単数形がケルブ
神の聖なる山:サタンの最初の住みかは神の御座でした
28:15 あなたの行いは、
あなたが創造された日から、
あなたに不正が見出されるまでは、完全だった。
不正が見出される: 罪の源に最も近づいた表現
28:16 あなたの商いが繁盛すると、
あなたのうちに暴虐が満ち、
こうしてあなたは罪ある者となった。
あなたの商いが繁盛すると、お前の取り引きが盛んになると(新共同訳):ヘブル語で「人から人へ、場所から場所へ動き回る」の意味で、サタンは天使から天使へ行き巡り、天使の3分の1(黙12:3~4)はサタンに説得され、堕落し悪霊となりました
暴虐:高慢の罪→神を中傷する罪→その結果が暴虐
あなたは罪ある者となった。あなたは罪を犯した。(新改訳3):内なる罪が行為につながりました
そこで、わたしはあなたを汚れたものとして
神の山から追い出した。
サタンは神の御座の守護者でも天の大祭司でもなくなりました。
守護者ケルビムよ。
わたしは火の石の間から
あなたを消え失せさせた。
創造直後の美しい石で覆われていた地は破壊され、サタンは地の統治権も失いました。
28:17 あなたの心は自分の美しさに高ぶり、
まばゆい輝きのために自分の知恵を腐らせた。
そこで、わたしはあなたを地に放り出し、
王たちの前で見せ物とした。
現在、鳥が飛ぶ空間がサタンの住まいであり、天と地を自由に移動しています。
地の支配権を奪い取り、この世(体制、時代、世界、コスモス)の君、この世の支配者、ほえたける獅子であり、光の御使いにも変装します。
大患難時代中間に地上に投げ落とされると天では喜びが起こり、地上は呪いとなります。
28:18 あなたは不正な商いで不義を重ね、
あなたの聖所を汚した。
わたしはあなたのうちから火を出し、
あなたを焼き尽くした。
こうして、すべての者が見ている前で、
わたしはあなたを地上の灰とした。
28:19 国々の民のうちであなたを知る者はみな、
あなたのことで啞然とした。
あなたは恐怖をもたらすものとなり、
とこしえに消え失せる。」
サタンはシオール(ハデス)の中にあるアブソス(底知れぬ所)に1000年間閉じ込められ、千年王国後解き放たれた時に全世界の軍勢を集めて神に対して最後の戦いをしかけますが、天からの火により滅ぼされ、白い御座で裁かれ、最後は火の池に投げ込まれます。
天使の救済計画を神さまは用意していません。
人類に与えられた物質世界を管理する権威とはもともとはサタンに与えられていたと記されています。
しかしサタンは堕落し、神から与えられていたその権利を失いました。
そこで神さまは今度はその権利をアダムと人類全般に与えられました。
創世記1:2
創 1:2 地は茫漠として何もなく、闇が大水の面の上にあり、神の霊がその水の面を動いていた。
地は混沌とし、人の住めない状態にあったことを表現しています。
ヘブル語は、常に神さまの裁きがくだった時に起こる状態を表す言葉が使われています。
神の裁きとは常に罪の結果として与えられます。
しかし創世記1:2で人類は未だ罪を犯していません。
アダムが罪を犯す前に行われた罪とは天使たちが犯した罪です。
聖書の中にある原則:
神さまが或る人物・存在を裁く時、その人物・存在の権威のもとにあった被造物世界そのものも裁かれます。
神が、エゼキエル書28章にあったようにサタンを裁かれたとするならば、同時にサタンが支配していた地も裁かれたわけです。
その結果、創世記1:2の神の裁きを表す言葉がでてきているのです。
地が水によっておおわれ、闇が大水の面にあると描写した理由です。
創1:3
創 1:3 神は仰せられた。
「光、あれ。」
すると光があった。
3節から、神さまは人類が住めるような形にこの地を創り変え始め、人類を創ります。
その人類に対して地を治めるようにという条項をお与えになりました。
地を汚すことを許したわけではありませんでした。
このあと地を治める状況は、ディスペンセーションによって変わっていきます。
③ 第三の条項
創世記1:28c
海の魚、空の鳥、地の上を這うすべての生き物を支配せよ。」
人にはあらゆる生き物を支配する権威が与えられます。
動物世界は人間に益をもたらすために創られました。
人間はその動物世界を支配するような権威を神から委ねられています。
支配権は地上の生きていないものから生きる全てのものにまで拡張されました。
もう一つ、聖書の中で適用されるべき原則:
命名に関する聖書の教え
自分以外の対象に名前をつけるということは、その人が名前をつけられるものに対して権威を有しているということです。
例)
聖書では神さまは動物に名前をつけていません。
動物に名前をつけたのはアダムです。
アダムが動物世界に権威を持っていることの証明です。
創 2:19 神である【主】は、その土地の土で、あらゆる野の獣とあらゆる空の鳥を形造って、人のところに連れて来られた。
人がそれを何と呼ぶかをご覧になるためであった。
人がそれを呼ぶと、何であれ、それがその生き物の名となった。
2:20a 人はすべての家畜、空の鳥、すべての野の獣に名をつけた。
セミナーテキスト4ページ
④ 第四の条項
創世記1:29、30
神は仰せられた。
「見よ。
わたしは、地の全面にある、種のできるすべての草と、種の入った実のあるすべての木を、今あなたがたに与える。
あなたがたにとってそれは食物となる。
また、生きるいのちのある、地のすべての獣、空のすべての鳥、地の上を這うすべてのもののために、すべての緑の草を食物として与える。」
すると、そのようになった。
神は人の食生活、また動物たちが何を食べるかについて指示をだしています。
人類も動物世界も全て肉食ではなく100%菜食主義者、ベジタリアンだった時代です。
肉を食べるとはその動物の命を殺すことです。
アダムが罪を犯して堕落するまで死ぬことは不可能だったのです。
動物世界の支配権を行使したにもかかわらず、食することは許されず、血が注がれることはありませんでした。
創世記2:16
神である【主】は人に命じられた。
「あなたは園のどの木からでも思いのまま食べてよい。
⑤ 第五の条項
創世記2:15
神である【主】は人を連れて来て、エデンの園に置き、そこを耕させ、また守らせた。
人間の労働に関する条項
人類はエデンの園を守り整えるようにと命令を受けました。
ですから働くことは人間が最初に創造された中にあった創造の秩序の一部です。
当時の土地は働けば容易に豊かな収穫を生みだす状態でした。
労働とは決して重労働でも、苦痛に満ちたものでもこの時代はなかったのです。
労働は堕落以前もすべきものでしたが、苦しいものではありませんでした。
⑥ 第六の条項
創世記2:17a
しかし、善悪の知識の木からは、食べてはならない。
一つだけ禁止事項が加わりました。
人は善悪の知識の木から食べることを禁じられました。
人が神のみこころにどのように応答するかという条項でした。
人間は物質世界、動物世界に対する権威を神から与えられました。
この命令の質問:
人類はサタンと同じように神から独立した存在であるかのようにふるまい罪を犯すのか?
神に忠実に歩むのか?
人は完璧につくられましたが、正しくない選びをする可能性もあるという完璧さでした。
もしアダムが、この神から与えられたテストをクリアしたならば、アダムとエバが産む子供たちは全て聖なる子供たちでした。
エデン契約の唯一の否定命令は、人が神の意思を認識しそれに従うかのテストでした。
人は神の統治権を拒否し、神から独立していると宣言するのかということでした。
⑦ 第七の条項
創世記2:17b
その木から食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」
不従順な行動を犯すなら必ず罰が下り、その罰は死。
霊的な死が不従順に対する罰となりました。
この死が霊的な死である理由:
アダムがそれを食べた時に彼は死んでいません。
その死は肉体的な死ではなく、神から切り離されるという死でした。
霊的な死:神から切り離された状態のこと
C.エデン契約のディスペンセーション
The Status of the Covenant
契約によってそのディスペンセーションがでてきますが、最初のディスペンセーションを専門用語で
「無垢の時代」
the Dispensation of Innocenceと言います。
無垢とは罪がないという意味です。
無垢の時代の土台:エデン契約
ところが創世記3:1~8で
エデン契約が破られたと記されています。
創世記3:1~5
創 3:1 さて蛇は、神である【主】が造られた野の生き物のうちで、ほかのどれよりも賢かった。
蛇は女に言った。
「園の木のどれからも食べてはならないと、神は本当に言われたのですか。」
3:2 女は蛇に言った。
「私たちは園の木の実を食べてもよいのです。
3:3 しかし、園の中央にある木の実については、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ』と神は仰せられました。」
3:4 すると、蛇は女に言った。
「あなたがたは決して死にません。
3:5 それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」
サタンが神さまの言葉を疑うような質問を投げかけます。
サタンの誘惑の要約:
神はあなたがたに神のようになって欲しくない、自分と同じような者がでてくることを喜ばないよ。
(嘘です。クリスチャンは神の子どもであり、のちにはキリストに似た者になるのですから。)
だから食べるなと言っているんだ。
(違います。これは神への従順のテストです。)
でも、もし食べたならばあなたがたは神のようになれるよ。
(嘘でしたね。むしろ罪が入り、死がきました。
「神のようになれる」という言葉は人間にとって最大の誘惑です。)
サタンは、自分が神のようになりたいと願い、最も高きところに自分の座を設けようと豪語した時、堕落が始まりました。
ですから同じ動機付けをエバに与えて、あなたの目が開かれて神のようになるよとエバをそそのかしたのです。
サタンはエデンの園に堕落した被造物として現れました。
人は完璧な世界に創られたのではありませんでした。
罪が既に存在していたからです。
罪は人の中には存在していませんでしたが、サタンの中にはすでに存在していたのです。
創世記3:6
創 3:6 そこで、女が見ると、その木は食べるのに良さそうで、目に慕わしく、またその木は賢くしてくれそうで好ましかった。
それで、女はその実を取って食べ、ともにいた夫にも与えたので、夫も食べた。
実際にどのような行動が行われ、堕落が起こったのか記されています。
ヨハネ第一の手紙2:16と創世記3:6の対比
1ヨハ2:16
Ⅰヨハ 2:16 すべて世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢は、御父から出るものではなく、世から出るものだからです。
人間が受ける誘惑は3つの分野で起こると教えています。
サタンはエバを誘惑する時に、この3つの分野で誘惑を仕掛けています。
(1)肉の欲
創 3:6 そこで、女が見ると、その木は食べるのに良さそうで、
(2)目の欲
目に慕わしく、
(3)暮らし向きの自慢
その木は賢くしてくれそうで好ましかった。
それで、女はその実を取って食べ、ともにいた夫にも与えたので、夫も食べた。
エバはその実を取って食べますが、それが人類に霊的な死をもたらしました。
彼女はそれを夫アダムに与え、彼もそれを食べた時に彼もまた霊的な死を経験しました。
創3:7、8
創 3:7 こうして、ふたりの目は開かれ、自分たちが裸であることを知った。
そこで彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、自分たちのために腰の覆いを作った。
3:8 そよ風の吹くころ、彼らは、神である【主】が園を歩き回られる音を聞いた。
それで人とその妻は、神である【主】の御顔を避けて、園の木の間に身を隠した。
霊的な死が書かれています
それまで彼らは神さまと日々の交わりを喜んでいたのですが、罪を犯して以降は神から身を避けるようになりました。
霊的に死に、違反前に神と体験した同じ交わりはもはや持つことができなくなりました。
エバの罪とアダムの罪
聖書はエバの罪とアダムの罪とを区別しています。
エバは欺かれた、だまされたと教えます。
第二コリント11:3
Ⅱコリ 11:3 蛇が悪巧みによってエバを欺いたように、あなたがたの思いが汚されて、キリストに対する真心と純潔から離れてしまうのではないかと、私は心配しています。
蛇はその狡猾さを用いてエバを欺きました。
第一テモテ2:14
Ⅰテモ 2:14 そして、アダムはだまされませんでしたが、女はだまされて過ちを犯したのです。
女はだまされました。
しかし同じ聖句で、アダムは十分な知識を持っていて罪を犯し、アダムは欺かれたのではないと教えています。
人類を代表しているのはエバではなくてアダムです。
人類が罪を犯した責任はエバの上にはなくて、アダムの上に置かれている、というのが聖書の論理です。
ローマ人への手紙5:12~21
ロマ 5:12 こういうわけで、ちょうど一人の人によって罪が世界に入り、罪によって死が入り、こうして、すべての人が罪を犯したので、死がすべての人に広がったのと同様に──
5:13 実に、律法が与えられる以前にも、罪は世にあったのですが、律法がなければ罪は罪として認められないのです。
5:14 けれども死は、アダムからモーセまでの間も、アダムの違反と同じようには罪を犯さなかった人々さえも、支配しました。
アダムは来たるべき方のひな型です。
5:15 しかし、恵みの賜物は違反の場合と違います。
もし一人の違反によって多くの人が死んだのなら、神の恵みと、一人の人イエス・キリストの恵みによる賜物は、なおいっそう、多くの人に満ちあふれるのです。
5:16 また賜物は、一人の人が罪を犯した結果とは違います。
さばきの場合は、一つの違反から不義に定められましたが、恵みの場合は、多くの違反が義と認められるからです。
5:17 もし一人の違反により、一人によって死が支配するようになったのなら、なおさらのこと、恵みと義の賜物をあふれるばかり受けている人たちは、一人の人イエス・キリストにより、いのちにあって支配するようになるのです。
5:18 こういうわけで、ちょうど一人の違反によってすべての人が不義に定められたのと同様に、一人の義の行為によってすべての人が義と認められ、いのちを与えられます。
5:19 すなわち、ちょうど一人の人の不従順によって多くの人が罪人とされたのと同様に、一人の従順によって多くの人が義人とされるのです。
5:20 律法が入って来たのは、違反が増し加わるためでした。
しかし、罪の増し加わるところに、恵みも満ちあふれました。
5:21 それは、罪が死によって支配したように、恵みもまた義によって支配して、私たちの主イエス・キリストにより永遠のいのちに導くためなのです。
アダムの責任ということを解説している箇所です。
第一コリント15:20~23
Ⅰコリ 15:20 しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。
15:21 死が一人の人を通して来たのですから、死者の復活も一人の人を通して来るのです。
15:22 アダムにあってすべての人が死んでいるように、キリストにあってすべての人が生かされるのです。
15:23 しかし、それぞれに順序があります。
まず初穂であるキリスト、次にその来臨のときにキリストに属している人たちです。
ホセア書6:7
ホセ 6:7 ところが、彼らはアダムのように契約を破り、
そこでわたしを裏切った。
エデン契約は前回学んだように条件付き契約です。
片一方がその条件を破れば、そこで終わってしまう契約です。
エデン契約は終わりを迎えました。
(エデン契約のすべての条項はこの時無効になったということですが、アダムの行為の結果は今も残るわけですね。)
(詳しくは中川健一著『ディスペンセーショナリズムQ&A』(書籍のみ1528円)(CD5枚組書籍付き3000円) 09「無垢の時代」とは、どのようなものか 17エデン契約とはどのようなものか をどうぞ。)
八つの契約(3) 2019年10/12→26へ
Ⅰ.エデン契約のQ&A
Q1 神学的に違う他の考え方は?
Q2 サタンの堕落や創1:1と1:2の問題はメシアニックジューの理解?
Q3 サタンの堕落前、天使たちが支配していた地の状態は?
Q4 地を支配する権威は再びサタンにうつったの?
Q5 人が創られた時、罪を犯す可能性も含んだ完璧性だった事にユダヤ的視点からのコメントは?
Q6 なぜ善悪の知識の木というの?
Q7 Ⅰテモ2:14の文脈について
Q8 終わったはずのエデン契約の条項が今も続いているように思えるのがあるのは?