練馬桜台聖書フォーラム

終末論のクライマックス レジュメ (25)2022年 2/5

2022.03.02

カテゴリー:お知らせ, 学び, 終末論のクライマックス

終末論のクライマックス レジュメ(25)2022年2/19

 

いのちの書と小羊のいのちの書の違い

 

2015年フルクテンバウム博士セミナー『終末論のクライマックステキスト) (チャート)を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD11枚組)(MP3版)(テキストのみ
DVD6枚組は販売終了)

 

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ(24

 

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
黒色の文章がセミナーの説明文

緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章はDr.Arnold G. Fruchtenbaum 『Messianic Bible Study Series』
045  Ater the Kingdomからの補足説明です。

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

 

御国以降
AFTER THE KINGDOM

 

Ⅰ.サタンの解放とイスラエルへの侵攻
Ⅱ.大いなる白い御座の裁き
Ⅲ.第2の復活
Ⅳ.第二の死:火の池

 

 

 

セミナーテキストの42ページ

 

Ⅱ.大いなる白い御座の裁き
THE GREAT WHITE THRONE JUDGMENT

 

 

黙示録20章に戻る

黙示録20:11~12
黙 20:11 また私は、大きな白い御座と、そこに着いておられる方を見た。

ヨハネは大きな白い御座を見、そこに着座しておられる方を見ている

この御座に座る方が誰であるかはここでは未だ言っていない
ところがヨハネの福音書5章でイエスご自身がすべてのさばきは父からわたしに委ねられていると言われた

ヨハ 5:22 また、父はだれをもさばかず、すべてのさばきを子に委ねられました。

その言葉が白い御座に座っている方がメシアご自身であることを証明している

 

 

 

セミナーテキスト43ページ

黙 20:11b地と天はその御前から逃げ去り、跡形もなくなった。

創世記1章以来存在している天と地跡形もなくな
そのタイミングで白い御座の裁きが行われる

 

黙20:12 また私は、死んだ人々が大きい者も小さい者も御座の前に立っているのを見た。
And I saw the dead, the great and the small, standing before the throne;
数々の書物が開かれた。
and books were opened;
書物がもう一つ開かれたが、それはいのちの書であった。
and another book was opened, which is the book of life:
死んだ者たちは、これらの書物に書かれていることにしたがい、自分の行いに応じてさばかれた。
and the dead were judged out of the things which were writtenn in the books, according to their works.

不信者がさばかれる裁きの内容が啓示されている
この白い御座の裁きの目的は誰が救われているか救われていないかというさばきではない

人が死んだ時にその人が救われているかどうかは確定している

この白い御座の裁き全ての時代の不信者がさばかれる裁き

この裁きによっての罰の重さ軽さが決まる
全ての不信者は燃える火の池に投げ込まれるが全ての人が同じだけの苦しみを与えられるわけではない

 

 

 

 

1. 罰の軽重を決めるための原則

The Principle of Degrees of Punishment

 

 

罰の軽重を決めるためには二つの原則がある

① 罪の軽重

② 情報量の違い

どれだけ知っていたかにより信じなかったのかという罪の重さ

 

 

マタイの福音書11:20~24
マタ 11:20 それからイエスは、ご自分が力あるわざを数多く行った町々を責め始められた。
彼らが悔い改めなかったからである。
11:21 「ああ、コラジン
ああ、ベツサイダ
おまえたちの間で行われた力あるわざが、ツロとシドンで行われていたら、彼らはとうの昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めていたことだろう。
11:22 おまえたちに言う。
さばきの日にはツロとシドンのほうが、おまえたちよりもさばきに耐えやすいのだ。
11:23 カペナウム、おまえが天に上げられることがあるだろうか。
よみにまで落とされるのだ。
おまえのうちで行われた力あるわざソドムで行われていたら、ソドムは今日まで残っていたことだろう。
11:24 おまえたちに言う。
さばきの日にはソドムの地のほうが、おまえよりもさばきに耐えやすいのだ。」

11:24 しかし、そのソドムの地のほうが、おまえたちに言うが、さばきの日には、まだおまえよりは罰が軽いのだ。」(新改訳3)

さばきの前に立つと罪が軽い(新改訳3)人と重い人があるということ
さばきに耐えやすい(新改訳2017)

イエスさまの癒しのわざは主に次の3つの町で行われた
コラジン ベツサイダ カペナウム
彼らはイエスさまからより多くの光を頂いたのだからより多くのことが要求される
彼らは他の町々よりより多くの情報を頂いたのだから信仰によって応答する可能性が非常に高かった
ソドムはこれらの町々よりもより罪深い町だろう
しかし与えられている情報量が少なかったのでさばきの日には罰が軽い(さばきに耐えやすい(新改訳2017))と言われている
ツロとシドンも同じこと
より少ない情報量しかなかったので罰が軽いと言われている
紀元1世紀のイスラエルでコラジン ベツサイダ カペナウムという町に住んでいたユダヤ人たちの方がここに出てくるツロとシドン ソドムの住民より厳しい罰を受けるということ

 

 

 

ルカ12:47~48
ルカ 12:47 主人の思いを知りながら用意もせず、その思いどおりに働きもしなかったしもべは、むちでひどく打たれます。
12:48 しかし、主人の思いを知らずにいて、むち打たれるに値することをしたしもべは、少ししか打たれません。
多く与えられた者はみな、多くを求められ、多く任された者は、さらに多くを要求されます。

光の量が少なかった者はむち打たれる回数が少ない
光の量が多いのに応答しない者は多く打たれるとある

両方とも罰を受けているが両者の間には重い軽いの違いがある

 

 

 

ヨハネ19:11
ヨハ 19:11 イエスは答えられた。
「上から与えられていなければ、あなたにはわたしに対して何の権威もありません。
ですから、わたしをあなた引き渡した者に、もっと大きながあるのです。」

セミナーテキスト44ページ

軽い罪とより重い

ここの文脈ではピラトが罪に定められたが ピラトの罪の方が軽い
イエスをピラトに渡した者たちの方がピラトの罪よりも重く
それゆえより大きなさばきを受けると言う

 

 

 

 

今黙示録20章の白い御座の裁きを取り上げている

罪の裁きは同じであってもさばきの軽重がある

 

 

 

 

 

 

2. 罰の軽重を決める書物

The Books Which Determine the Degrees of Punishment

 

 

黙20:12 また私は、死んだ人々が大きい者も小さい者も御座の前に立っているのを見た。
数々の書物 the books が開かれた。
書物がもう一つ another book  開かれたが、それはいのちの書 the book of life であった。
死んだ者たちは、これらの書物 the books に書かれていることにしたがい、自分の行いに応じてさばかれた。
書物がでてくる

いのちの書 これらの書物複数形 数々の書物

 

 

 

3種類の本がある

 

いのちの書 the book of life

誕生した全ての人の名が記されている

 

 

詩篇139:16
詩 139:16 あなたの目は胎児の私を見られ
あなたの書物にすべてが記されました。

私のために作られた日々が
しかもその一日もないうちに。

 

 

その人が信者になった時にはいのちの書に書かれてある前がそのまま保存される

黙示録3:5
黙 3:5 勝利を得る者は、このように白い衣を着せられる。
またわたしは、その者のいのちの書から決して消しはしない。
わたしはそのを、わたしの父の御前と御使いたちの前で言い表す。

しかし不信者のままで死ぬとその人のは消される

 

 

詩篇69:28
詩 69:28 彼らがいのちの書から消し去られますように。
正しい者と並べて
彼らが書き記されることがありませんように。

 

 

出エジプト記32:31~33
出 32:31 そこでモーセは【主】のところに戻って言った。
「ああ、この民は大きな罪を犯しました。
自分たちのために金の神を造ったのです。
32:32 今、もしあなたが彼らの罪を赦してくださるなら──。
しかし、もし、かなわないなら、どうかあなたがお書きになった書物から私のし去ってください。」
32:33 【主】はモーセに言われた。
「わたしの前に罪ある者はだれであれ、わたしの書物からし去る。

 

いのちの書からされるのはあり得るのだが
それは信じた人が救いを失うという意味ではなく
不信者のままで死ぬという意味

 

白い御座の裁きでいのちの書が開かれ
その人の名前がそこから消されていることが判明したならば
その人は白い御座の裁きに立つ資格のある人 立たなければいけない人だとわかる

 

 

 

 

 

数々の書物 the books

不信者の人たちがどのように生きたかという記録が書かれてある

 

犯した罪あるいは福音 神の啓示に対してどのような応答をしたかが記されてある
行いの書に書かれてある内容によりその人が受ける裁きの重さが決まってくる

 

 

 

 

 

ここには出てこないがそれ以前の黙示録の箇所にでてきた書がある

小羊のいのちの書 the book of life of the Lamb :

信者の名前だけが記されている

 

黙示録13:8
黙 13:8 地に住む者たちで、世界の基が据えられたときから、屠られた子羊のいのちの書 the book of life of the Lamb にその名が書き記されていない者はみな、この獣を拝むようになる。

(新改訳3が羊、新改訳2017は羊)

 

 

黙17:8b
黙 17:8 b地に住む者たちで、世界の基が据えられたときから from the foundation of the world,  いのちの書 the book of life に名が書き記されていない者たちは、その獣が昔はいたが今はおらず、やがて現れるのを見て驚くでしょう。

セミナーテキスト45ページ

小羊のいのちの書は全地の基が置かれる前からそこに記されている

信じた時にその名が記されるのではなく
信じる人が誰かということがわかっていて全地が創られる前からその名が記されている

 

 

 

 

詩篇69:28
詩 69:28 彼らがいのちの書から消し去られますように。
正しい者と並べて
彼らが書き記されることがありませんように。

Let them be blotted out
of the book of life,

And not be written with the
righteous.

 

 

 

信者に関しては
いのちの書の内容と小羊のいのちの書の内容とが合致する

 

 

いのちの書と小羊のいのちの書の違い

いのちの書:ところどころ消し去った名前があるのでブランクができている
書かれてある内容はいのちの書と小羊のいのちの書とは全く同じ名前が記される

 

小羊のいのちの書:ブランク空白はない
全地が創られる前から信者の名は記されていて
それが消されることはないから

 

 

 

  

キリストの御座のさばき
救われている人の報奨を決める
羊と山羊のさばき
大患難時代の異邦人が千年王国にはいれるか否かを決める
白い御座の裁き
最後のさばき
不信者の火の池における懲罰の度合いを決める

 

 

 

この箇所は主に
千年王国(19)Ⅵ.メシア的王国の終わり B.大きな白い御座の裁き
ヨハネの黙示録レジュメ(20) E.その語の出来事 2.大きな白い御座の裁き
死後の世界レジュメ(18)Ⅲ.死者の場所 D.将来 2.不信者たち

とかぶります。

 

 

中川健一牧師著『終末論Q&A書籍のみ)(CD12枚組書籍付き)(電子書籍)も是非どうぞ。
25 白い御座の裁きとは何か

 

 

終末論のクライマックス(262022年3/12
御国以降
Ⅲ.第2の復活
Ⅳ.第二の死: 火の池
 

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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