終末論のクライマックス レジュメ(15)2021年9/25
サタンの今の居場所
イエスの再臨を阻止したいサタンの計画はユダヤ人の抹殺
バビロン、イズレエル平原、エルサレム、ペトラ
2015年フルクテンバウム博士セミナー『終末論のクライマックス』(テキスト) (チャート)を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD11枚組)(MP3版)(テキストのみ)
(DVD6枚組は販売終了)
フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下、青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
緑色の文章はHP編者による補足説明です。
茶色の文章は2010年フルクテンバウムセミナー『天使論、サタン論、悪霊論』からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
ハルマゲドンの戦い
THE CAMPAIGN OF ARMAGEDDON
イントロダクションと背景情報
ヨハネの黙示録12章
サタンの6つの住まい 第1~3、4
主要な地域 バビロン イズレエルの平原 エルサレム ペトラ
(セミナーテキストにはありません)
イントロダクションと背景(3/3)
INTRODUCTION AND BACKGROUND INFORMATION
1.神の御座
2.宝石で覆われたエデンの園
3.第一の天
4.サタンの第4の住まい
地上
サタンは今、空中(3.第一の天)に住んでいて天にも地にも下ることができます。
これが患難期の中間に変化します。
黙示録12:7~9
黙 12:7 さて、天に戦いが起こって、ミカエルとその御使いたちは竜と戦った。
竜とその使いたちも戦ったが、12:8 勝つことができず、天にはもはや彼らのいる場所がなくなった。
12:9 こうして、その大きな竜、すなわち、古い蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれる者、全世界を惑わす者が地に投げ落とされた。
また、彼の使いたちも彼とともに投げ落とされた。
天に戦いが起こって、:患難期中間におこる天使たちの戦い
ミカエルと聖なる天使たち vs. サタンと悪霊ども
ミカエルと天使たちが勝利
その結果サタンは地に落とされ
患難期後半3年半サタンの住まいは地上に
これがサタンの第4の住まい
サタンが地上に投げ落とされた結果
ふたつのことが起こります。
①天における大きな喜び
何故喜びが起こるのか?
サタンはもはや天に近づくことができなくなったから
天ではサタンがのぼって来て、メシアを信じメシアによって罪赦された者を批判、糾弾する言葉、がもはや聞かれなくなるということです。
ですから黙12:12前半
黙 12:12 それゆえ、天とそこに住む者たちよ、喜べ。
②地上におけるわざわい
しかし、第2の結果は地上における出来事です。
黙12:12後半
しかし、地と海はわざわいだ。
悪魔が自分の時が短いことを知って激しく憤り、おまえたちのところへ下ったからだ。」
第2の結果は①の天における喜びとは反対で、呪い、わざわい
なぜわざわいか?
サタンが地上に落とされ、そこに閉じ込められた時に
自分の時がもはや短いことをサタンが感じたから
メシアの地上再臨まで3年半(患難期後半の期間)しか残されていない
自分の時が短いことを知ったので、彼は大変怒っている
通常のいかりではありません。
ですから黙12:6 女は逃げているわけです。
黙 12:6 女は荒野に逃れた。
そこには、千二百六十日の間、人々が彼女を養うようにと、神によって備えられた場所があった。
ヨハネの黙示録12章
(後述)13節~14節は
(上述)6節と12節の考え方を要約しています。
黙示録12:13~14
黙 12:13 竜は、自分が地へ投げ落とされたのを知ると、男の子を産んだ女を追いかけた。
12:14 しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた。
荒野にある自分の場所に飛んで行って、そこで一時と二時と半時の間、蛇の前から逃れて養われるためであった。
サタンは地へ投げ落とされ、自分の時が短いことを知ったので、その女を追いかけた
サタンはあのナチスドイツがしたようなユダヤ人を虐殺する為の軍勢を招集し、一人のユダヤ人も地上に残らないように次の(患難期後半)3年半の間(一時と二時と半時の間)戦う
ここで問うべきこと
サタンの頭の中にある論理的な考え方は何でしょう?
自分の時が短いと知ったことと
ユダヤ人を迫害するということの間に
どういう論理的な関係があるのでしょうか?
それは一番目の学びと関係があります。
サタンは、メシア再臨の条件がイスラエルの民の救いであることを良く知っています。
サタンは、もしユダヤ人を抹殺してユダヤ人が民族的救いを経験しないようにすればメシアの再臨はあり得ないということをよく知っているのです。
それ故、後半の3年半でユダヤ人を一人残らず抹殺するというナチスがしたような戦略をサタンは考え出してユダヤ人を迫害し始めます。
どれくらいサタンがその計画において成功するのでしょうか?
ゼカリヤ13:8~9
ゼカ 13:8 全地はこうなる──【主】のことば──。
その三分の二は断たれ、死に絶え、三分の一がそこに残る。
13:9 わたしはその三分の一を火の中に入れ、銀を錬るように彼らを錬り、金を試すように彼らを試す。
彼らはわたしの名を呼び、わたしは彼らに答える。
わたしは『これはわたしの民』と言い、彼らは『【主】は私の神』と言う。」
ゼカリヤの預言によれば、大患難時代が始まった時に住んでいたユダヤ人人口の三分の二は大患難時代の間に殺される
その多くが、あの「荒らす忌むべきもの」があらわれた段階(患難期中間)から
ハルマゲドンの戦いが終わるまで(患難期最後)の間に死に絶える
ハルマゲドンの戦いの間に
サタンはその生きている三分の一を抹殺しようとするわけです。
サタンの6つのすみか
5 アブソス the Abyss(底知れぬ所)
6 火の池 the Lake of Fire
2つの主要な地域があります。
中東地区
イスラエルの国
ハルマゲドンの戦いは
中東地区から始まり
イスラエルの国に向かっていきます。
バビロン
再建されたバビロン: この戦いでとても重要な役割を果たす
現在、バビロンはイラク南部に位置している
反キリストがここを支配し
世界の政治的、経済的中心地になる
サダム・フセインが地位を追われ暗殺される前にバビロンの再建を企てていた
日本の建築会社に発注していた
彼は自分を「第2のネブカデネザル(ネブカドネツァル)」と位置づけていたから
ネブカデネザルは歴史上イスラエルを攻撃して破壊した(バビロニアの)王
サダム・フセインは自分が第2のイスラエルを破壊する王になろうとしていた
その計画が成就する前にアメリカのブッシュ大統領に彼はやられてしまった He was bushed back.・・・
イズレエルの平原
もう一つ大事なのがイスラエル北部にある平原
谷という言葉でもあるが、私たちが考えるような谷ではなく平野
ここをクリスチャンたちはよく
「メギドの谷」或いは
「ハルマゲドンの平野」という言い方をする
こんにちのイスラエルで最も農業生産が豊かな谷
しかし聖書ではこの谷をハルマゲドンと一度も呼んでいません。
ハルマゲドンという言葉
ヘブル語で二つの言葉からなる合成語
「ハル」と「メギド」
「ハル」と「マゲドン」
「メギドの丘」という意味
この平野の西側の端にある小高い丘の上にかつて「メギド」という城塞の町が建っていた
聖書では、この谷を
「イズレエルの谷」
エズレルの谷
イズレエル(の)平野
イズレエルの平原
と呼ぶ
聖書を読んでいて
「イズレエルの谷」 the valley of Jezreel
という言葉がでてきたらそれはこんにち私たちが
「ハルマゲドンの谷
VALLEY OF ARMAGEDDON」
或いは「メギドの谷 VALLEY OF MEGIDOO」
と呼ぶものと同じだとご理解ください。
ハルマゲドンの戦いでこの谷が重要な役割を演じますが、それは通常クリスチャンが考えているような役割ではないのです。
エルサレム
もう一つ重要な場所がイスラエルの首都エルサレム JERUSALEM
具体的にはエルサレムの旧市街
城壁に囲まれている部分
右側、東側にオリーブ山系
オリーブ山と旧市街の間に
「ヨシャパテの谷
THE VALLEY OF JEHOSHAPHAT」がある
ペトラ
しかし、このハルマゲドンの戦いの中で最も重要なのが現在のヨルダン南部にある町(死海のほぼ南)
この町には二つの名前がついている
ヘブル語:「ボズラ」
或いは「ボツラ 」
どちらでもいい
今日はギリシャ語:「ペトラ」
と言った方が良く知られている
「ボズラ」も「ペトラ」世界遺産も同じ場所
ヘブル語とギリシャ語の違いだけ
先にいってから、何故二つの名前があり、その違いがどこにあるのかを説明したいと思います。
ハルマゲドンの戦いの中で最も重要な場所が
この「ボツラ BOZRAH」
或いは「ペトラ PETRA」です。
中川健一牧師著『終末論Q&A』(書籍のみ)(CD12枚組書籍付き)(電子書籍)も是非どうぞ。
30ハルマゲドンの戦いとは
終末論のクライマックス(16)2021年10/9へ
ハルマゲドンの戦い
Ⅰ第1段階:反キリストの同盟軍の召集