練馬桜台聖書フォーラム

悪霊論 レジュメ(3)2023年 6/10

2023.06.10

カテゴリー:お知らせ, 天使論、サタン論、悪霊論, 学び

天使論、サタン論、悪霊論レジュメ(26)改め
悪霊論(3)2023年6
/10

 

悪霊はサタンのいわば子分

 

2010年フルクテンバウム博士セミナー『天使論、サタン論、悪霊論テキスト) を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD8枚組)(MP3版)(テキストのみ
DVD8枚組は販売終了)

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会 を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句
(英語訳は基本American Standard Version  ASVです。)
黒色の文章がセミナーの説明文

緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章Dr.Arnold G. Fruchtenbaum 『A Messianic Bible Study from Ariel Ministries』
MBS082 Demonology :  The Doctrine of Demons からの補足説明です。

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

 

 

悪霊論

 

イントロダクション
Ⅰ.悪霊の存在     

Ⅱ.悪霊の呼び名     
Ⅲ.悪霊の人格     
Ⅳ.悪霊の起源     
Ⅴ.悪霊の数    
Ⅵ.悪霊の組織     
Ⅶ.悪霊の特徴 
Ⅷ.悪霊の活動      
Ⅸ.悪霊の支配     
Ⅹ.悪霊と信者
Ⅺ.悪霊の将来の活動
Ⅻ.悪霊の運命

 

 

紙の聖書こちらをどうぞ

 

 

セミナーテキスト4ページ(54/75)

 

 

Ⅲ.悪霊の人格

THE  PERSONALITY OF DEMONS

 

悪霊の人格についてみてみよう
人格がもっている特性とは知情意 知性 感情 意志
聖なる天使サタンも 人格がもつ3つの特徴を持っていることを確認した
ここでは悪霊も同じ特徴を持っていることを証明したいと思う

 

 

A. 知性

Intellect

 

 

①イエスが誰であるかを知っている。

 

マルコ1:24
マル 1:24 「ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの係わりがあるのです。
わたしたちを滅ぼしにこられたのですか。
あなたがどなたであるか、わかっています。
神の聖者です」。

悪霊どもはイエスが誰であるかを知っていた

 

 

 

②将来の自らの運命を知っている。

 

マタイ8:28~29
マタ 8:28 それから、向こう岸、ガダラ人の地に着かれると、悪霊につかれたふたりの者が、墓場から出てきてイエスに出会った。
彼らは手に負えない乱暴者で、だれもその辺の道を通ることができないほどであった。
8:29 すると突然、彼らは叫んで言った、
「神の子よ、あなたはわたしどもとなんの係わりがあるのです。
まだその時ではないのに、ここにきて、わたしどもを苦しめるのですか」。

彼らは自分たちが将来どうなるかその運命を知っていた

 

 

 

③イエスとパウロを知っている。

 

使徒行伝の箇所2箇所

 

使 16:16 ある時、わたしたちが、祈り場に行く途中、占いの霊につかれた女奴隷に出会った。
彼女は占いをして、その主人たちに多くの利益を得させていた者である。
16:17 この女が、パウロやわたしたちのあとを追ってきては、
「この人たちは、いと高き神の僕たちで、あなたがたに救の道を伝えるかただ」
と、叫び出すのであった。

 

使 19:15 すると悪霊がこれに対して言った
イエスなら自分は知っている。
パウロもわかっている。
だが、おまえたちは、いったい何者だ」。

悪霊どもはイエスのこともパウロのことも知っていた

 

 

 

④神は唯一であることを知っている。

 

ヤコブ2:19
ヤコブ 2:19 あなたは、神はただひとりであると信じているのか。
それは結構である。
悪霊どもでさえ、信じておののいている。

彼らは神は唯一であることを知っている

 

 

 

⑤にせの教理を作り出す。

 

第一テモテ4:1~3
一テモ 4:1 しかし、御霊は明らかに告げて言う。
後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去るであろう。
4:2 それは、良心に焼き印をおされている偽り者の偽善のしわざである。
4:3 これらの偽り者どもは、結婚を禁じたり、食物を断つことを命じたりする。
しかし食物は、信仰があり真理を認める者が、感謝して受けるようにと、神の造られたものである。

悪霊どもは偽の教理を作り出す つまり知的に優れているということ

 

 

 

⑥言葉で意思疎通をする。

 

ルカの4章及び8章では悪霊どもは言葉を使って意志疎通をしている

 

ルカ 4:34 「ああ、ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの係わりがあるのです。
わたしたちを滅ぼしにこられたのですか。
あなたがどなたであるか、わかっています。
神の聖者です」。
4:35 イエスはこれをしかって、
「黙れ、この人から出て行け」
と言われた。
すると悪霊は彼を人なかに投げ倒し、傷は負わせずに、その人から出て行った。

 

ルカ 4:41 悪霊も
「あなたこそ神の子です」
と叫びながら多くの人々から出ていった。
しかし、イエスは彼らを戒めて、物を言うことをお許しにならなかった。
彼らがイエスはキリストだと知っていたからである。

 

ルカ 8:28 この人がイエスを見て叫び出し、みまえにひれ伏して大声で言った、
「いと高き神の子イエスよ、あなたはわたしとなんの係わりがあるのです。
お願いです、わたしを苦しめないでください」。
8:29 それは、イエスが汚れた霊に、その人から出て行け、とお命じになったからである。
というのは、悪霊が何度も彼をひき捕えたので、彼は鎖と足かせとでつながれて看視されていたが、それを断ち切っては悪霊によって荒野へ追いやられていたのである。
8:30 イエスは彼に
「なんという名前か」
とお尋ねになると、
「レギオンと言います」
と答えた。
彼の中にたくさんの悪霊がはいり込んでいたからである。
8:31 悪霊どもは、底知れぬ所に落ちて行くことを自分たちにお命じにならぬようにと、イエスに願いつづけた。

 

言葉で意思疎通ができるとは知性を表していること

 

 

 

 

 

セミナーテキスト5ページ

 

B. 感情

Emotions

 

第二の特徴である感情についてはどうか

 

 

①激しい怒りの感情

 

マタイ8:28
マタ 8:28 それから、向こう岸、ガダラ人の地に着かれると、悪霊につかれたふたりの者が、墓場から出てきてイエスに出会った。
彼らは手に負えない乱暴者で、だれもその辺の道を通ることができないほどであった。

彼らは激しい怒りの感情を表現している

 

 

 

②恐れの感情

 

マタイ8:29
マタ 8:29 すると突然、彼らは叫んで言った、
「神の子よ、あなたはわたしどもとなんの係わりがあるのです
まだその時ではないのに、ここにきて、わたしどもを苦しめるのですか」。

恐れの感情をもっている

 

 

ヤコブ2:19 前述A④

 

 

 

 

 

C. 意志

Will

3番目最後の特徴 意志についてはどうか

 

 

①願いをする。

 

 ルカ8:32
ルカ 8:32 ところが、そこの山ベにおびただしい豚の群れが飼ってあったので、その豚の中へはいることを許していただきたいと、悪霊どもが願い出た
イエスはそれをお許しになった。

彼らは或る願いをしている

 

願うというのは意志の力

 

マタ8:31 前述A⑥

 

 

 

②命令に従う。

 

マルコ1:27
マル 1:27 人々はみな驚きのあまり、互に論じて言った、
「これは、いったい何事か。
権威ある新しい教だ。
けがれた霊にさえ命じられると、彼らは従うのだ」。

彼らは命令に従っている

従うとは意志があるということ

 

ルカ 4:35 イエスはこれをしかって、
「黙れ、この人から出て行け」
と言われた。

すると悪霊は彼を人なかに投げ倒し、傷は負わせずに、その人から出て行った。
4:36 みんなの者は驚いて、互に語り合って言った、
「これは、いったい、なんという言葉だろう。
権威と力とをもって汚れた霊に命じられると、彼らは出て行くのだ」。

 

 

 

③人を出て他の場所を探す。

 

マタイ12:43~45
マタ 12:43 汚れた霊が人から出ると、休み場を求めて水の無い所を歩きまわるが、見つからない。
12:44 そこで、出てきた元の家に帰ろうと言って帰って見ると、その家はあいていて、そうじがしてある上、飾りつけがしてあった。
12:45 そこでまた出て行って、自分以上に悪い他の七つの霊を一緒に引き連れてきて中にはいり、そこに住み込む。
そうすると、その人ののちの状態は初めよりももっと悪くなるのである。
よこしまな今の時代も、このようになるであろう」。

悪霊が人から出て他の場所を探すが見つからないのでもといた人のところに帰ってくる

 

これらは全部意志の現れ

 

 

 

悪霊どもは人格が持っている特徴3つ備えているので物や影響力ではなくて人格

 

 

 

 

 

D. 代名詞の使用法

Personal Pronouns

 

ギリシャ語は人称代名詞に中性形というのがある
物の場合はそれを使うが
悪霊の場合は男性形の人称代名詞が使われている

人称代名詞:私たち あなたがた 彼ら 彼女たち

男性形を悪霊に適用している
つまり物ではなくて人格ということ

 

悪霊が人格をもっているとわかる

 

 

マル 5:6 ところが、この人がイエスを遠くから見て、走り寄って拝し、5:7 大声で叫んで言った、
「いと高き神の子イエスよ、あなたはわたしとなんの係わりがあるのです。
神に誓ってお願いします。
どうぞ、わたしを苦しめないでください」。
5:8 それは、イエスが、
「けがれた霊よ、この人から出て行け」
と言われたからである。
5:9 また彼に、
「なんという名前か」
と尋ねられると、
「レギオンと言います。
大ぜいなのですから」
と答えた。
5:10 そして、自分たちをこの土地から追い出さないようにと、しきりに願いつづけた。
5:11 さて、そこの山の中腹に、豚の大群が飼ってあった。
5:12 霊はイエスに願って言った、
「わたしどもを、豚にはいらせてください。
その中へ送ってください」。
5:13 イエスがお許しになったので、けがれた霊どもは出て行って、豚の中へはいり込んだ。
すると、その群れは二千匹ばかりであったが、がけから海へなだれを打って駆け下り、海の中でおぼれ死んでしまった。

 

 

ルカ 8:28 この人がイエスを見て叫び出し、みまえにひれ伏して大声で言った、
「いと高き神の子イエスよ、あなたはわたしとなんの係わりがあるのです。
お願いです、わたしを苦しめないでください」。
8:29 それは、イエスが汚れた霊に、その人から出て行け、とお命じになったからである。
というのは、悪霊が何度も彼をひき捕えたので、彼は鎖と足かせとでつながれて看視されていたが、それを断ち切っては悪霊によって荒野へ追いやられていたのである。
8:30 イエスは彼に
「なんという名前か」
とお尋ねになると、
「レギオンと言います」
と答えた。
彼の中にたくさんの悪霊がはいり込んでいたからである。

 

 

3分でわかる聖書

Q.112 クリスチャンにも悪霊は憑くことがありますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

Ⅳ.悪霊の起源

THE ORIGIN OF DEMONS

 

 

全ての悪霊の起源:サタンが堕落した時に天使たちがそれについて堕落した

 

そして時間とともに或る悪霊は自由に動き回り
或る悪霊は閉じ込められる悪霊になった

閉じ込められている悪霊の中にも
一時的でやがて解放される悪霊と
ずっと閉じ込められている悪霊といる
(.閉じ込められた悪霊については次回)

 

 

 

A. 自由な悪霊の起源

The Origin of Free Demons

 

 

1,悪霊と堕天使とは同じである
Demons and Fallen Angels are the Same

 

スタートポイント
悪霊と堕天使とは同じであることを確認しよう

 

例)明けの明星 Day-star と言われたサタンは堕落したのちサタンになった

天使たちも堕落した時にその段階で悪霊になった

 

a. サタンと同じ関係にある。

 

①天使であるサタンは、
「悪霊どものかしら」と呼ばれている。

 

マタイ12:24
マタ 12:24 しかし、パリサイ人たちは、これを聞いて言った、
「この人が悪霊を追い出しているのは、まったく悪霊のかしらベルゼブルによるのだ」。

天使であるサタンのことを「悪霊どものかしら」 the prince of the demons と呼んでいる

 

サタンは天使だから悪霊どもも天使であるということになる

 

 

 

②サタンは組織化された天使たちを支配している。

 

エペソ書6:11~12
エペ 6:11 悪魔の策略に対抗して立ちうるために、神の武具で身を固めなさい。
6:12 わたしたちの戦いは、血肉に対するものではなく、もろもろの支配と、権威と、やみの世の主権者、また天上にいる悪の霊に対する戦いである。

これが組織化された悪霊どもの世界

 

 

 

③悪霊は、「悪魔とその使いたち」と言われている。

 

マタイ25:41
マタ 25:41 それから、左にいる人々にも言うであろう、
『のろわれた者どもよ、わたしを離れて、悪魔とその使たちとのために用意されている永遠の火にはいってしまえ。

悪霊は「悪魔とその使いたち」 the devil and his angels と言われている

「その使いたち」とは天使のことだが悪霊どもを指している

 

 

 

④悪魔の使いたち(竜とその使いたち)と言われている。

 

黙示録12:7~9
黙 12:7 さて、天では戦いが起った。
ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。
龍もその使たちも応戦したが、12:8 勝てなかった。
そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。
12:9 この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。

12:7c and the dragon warred and his angels;

12:9 And the great dragon was cast down, the old serpent, he that is called the Devil and Satan, the deceiver of the whole world; he was cast down to the earth and his angels were cast down with him.  (ASV)

「悪魔の使いたち」或いは「竜とその使いたち」(新共同訳、新改訳3、新改訳2017)と言われている

その使いたちとは悪霊どものこと

 

 

これら4つの聖句は堕天使と悪霊がサタンと同じ関係を持っていることを示し、彼らが同一であることを示唆している。

 

 

 

 

セミナーテキスト6ページ

 

b. サタンも悪霊も、霊的存在である。
The Same Essence of Being

 

 

 

 

c. 同じ行動
The Same Activities

 

両方とも人間の内側に入ろうとする
同じような行動パターンを持っているということ

 

黙示録9章にあるように人間と神に対して戦いを挑む

 

堕天使

9:1 第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。
するとわたしは、一つのが天から地に落ちて来るのを見た。
このに、底知れぬ所の穴を開くかぎが与えられた。
9:2 そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。
すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ちのぼり、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった。
(この星についてフルクテンバウム博士はサタンであるとは言及していないと思うが、サタン??)

 

9:11 彼らは、底知れぬ所の使を王にいただいており、その名をヘブル語でアバドンと言い、ギリシヤ語ではアポルオンと言う。
(底知れぬ所の使とはサタンである可能性と悪霊の長である可能性とがあり、どちらか断定はできない。)

 

 

9:13 第六の御使が、ラッパを吹き鳴らした。
すると、一つの声が、神のみまえにある金の祭壇の四つの角から出て、9:14 ラッパを持っている第六の御使にこう呼びかけるのを、わたしは聞いた。
「大ユウフラテ川のほとりにつながれている四人の御使を、解いてやれ」。
9:15 すると、その時、その日、その月、その年に備えておかれた四人の御使が、人間の三分の一を殺すために、解き放たれた。

 

 

悪霊

9:3 その煙の中から、いなごが地上に出てきたが、地のさそりが持っているような力が、彼らに与えられた。
9:4 彼らは、地の草やすべての青草、またすべての木をそこなってはならないが、額に神の印がない人たちには害を加えてもよいと、言い渡された。
9:5 彼らは、人間を殺すことはしないで、五か月のあいだ苦しめることだけが許された。
彼らの与える苦痛は、人がさそりにさされる時のような苦痛であった。
9:6 その時には、人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行くのである。
9:7 これらのいなごは、出陣の用意のととのえられた馬によく似ており、その頭には金の冠のようなものをつけ、その顔は人間の顔のようであり、 9:8 また、そのかみの毛は女のかみのようであり、その歯はししの歯のようであった。
9:9 また、鉄の胸当のような胸当をつけており、その羽の音は、馬に引かれて戦場に急ぐ多くの戦車の響きのようであった。
9:10 その上、さそりのような尾と針とを持っている。
その尾には、五か月のあいだ人間をそこなう力がある。

 

 

9:16 騎兵隊の数は二億であった。
わたしはその数を聞いた。
9:17 そして、まぼろしの中で、それらの馬とそれに乗っている者たちとを見ると、乗っている者たちは、火の色と青玉色と硫黄の色の胸当をつけていた。
そして、それらの馬の頭はししの頭のようであって、その口から火と煙と硫黄とが、出ていた。
9:18 この三つの災害、すなわち、彼らの口から出て来る火と煙と硫黄とによって、人間の三分の一は殺されてしまった。
9:19 馬の力はその口と尾とにある。
その尾はへびに似ていて、それに頭があり、その頭で人に害を加えるのである。
9:20 これらの災害で殺されずに残った人々は、自分の手で造ったものについて、悔い改めようとせず、また悪霊のたぐいや、金・銀・銅・石・木で造られ、見ることも聞くことも歩くこともできない偶像を礼拝して、やめようともしなかった。
9:21 また、彼らは、その犯した殺人や、まじないや、不品行や、盗みを悔い改めようとしなかった。

 

 

堕天使と悪霊が同じであることを示している。

 

 

 

 

d. 同じ住みか

The Same Abode

 

同じ住みかを共有している
空中

 

セミナーテキスト悪霊論6ページ訂正
誤:(宇宙空間)
正:鳥が飛ぶ空間 第一の天

 

エペ 2:2 かつてはそれらの中で、この世のならわしに従い、空中の権をもつ君、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って、歩いていたのである。

 

エペ 6:12 わたしたちの戦いは、血肉に対するものではなく、もろもろの支配と、権威と、やみの世の主権者、また天上にいる悪の霊に対する戦いである。

 

12:7 さて、では戦いが起った。
ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。

龍もその使たちも応戦したが、12:8 勝てなかった。
そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。
12:9 この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、の使たちも、もろともに投げ落された。
12:10 その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、
「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。
われらの兄弟らを訴える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。
12:11 兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。
12:12 それゆえに、とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。
しかし、と海よ、おまえたちはわざわいである。
悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」

 

 

 

 

e. 聖書の文脈

The Same in the Biblical Text

 

悪霊という言葉と堕天使という言葉が同時に登場することはない
どちらかの言葉がでてくる

それは悪霊と堕天使とは同じということを意味している

言葉が変わっても同じ存在なのでどちらか一方しかでてこないということ

 

 

 

 

 

2.サタンの堕落が天使にもたらした影響

The Results of the Fall of Satan on Angels

 

 

サタンが堕落した時に天使たちも同時に堕落している

 

エゼキエル書28章を開いてサタンの堕落について相当時間をかけて説明した

エゼ 28:11 また主の言葉がわたしに臨んだ、
28:12 「人の子よ、ツロの王のために悲しみの歌をのべて、これに言え。
主なる神はこう言われる、
あなたは知恵に満ち、
美のきわみである完全な印である。
28:13 あなたは神の園エデンにあって、
もろもろの宝石が、あなたをおおっていた。
すなわち赤めのう、黄玉、青玉、貴かんらん石、
緑柱石、縞めのう、
サファイヤ、ざくろ石、エメラルド。
そしてあなたの象眼も彫刻も金でなされた。
これらはあなたの造られた日に、
あなたのために備えられた。
28:14 わたしはあなたを油そそがれた
守護のケルブと一緒に置いた。
あなたは神の聖なる山にいて、
火の石の間を歩いた。
28:15 あなたは造られた日から、
あなたの中に悪が見いだされた日までは
そのおこないが完全であった。
28:16 あなたの商売が盛んになると、
あなたの中に暴虐が満ちて、あなたは罪を犯した。
それゆえ、わたしはあなたを神の山から
汚れたものとして投げ出し、
守護のケルブはあなたを
火の石の間から追い出した。
28:17 あなたは自分の美しさのために心高ぶり、
その輝きのために自分の知恵を汚したゆえに、
わたしはあなたを地に投げうち、
王たちの前に置いて見せ物とした。
28:18 あなたは不正な交易をして犯した多くの罪によって
あなたの聖所を汚したゆえ、
わたしはあなたの中から火を出して
あなたを焼き、
あなたを見るすべての者の前で
あなたを地の上の灰とした。
28:19 もろもろの民のうちであなたを知る者は皆
あなたについて驚く。
あなたは恐るべき終りを遂げ、
永遠にうせはてる」。

(わたしはあなたを油そそがれた守護のケルブ一緒に置いた。
Thou wast the anointed cherub that covereth:  and I set thee,
エゼ 28:14 a わたしは、油注がれた守護者ケルビムとしてあなたを任命した。
聖書 新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会)

(守護のケルブあなたを火の石の間から追い出した。
and I have destroyed thee, O covering cherub, from the midst of the stones of fire.
エゼ28:16 c~ 守護者ケルビム。わたしは火の石の間からあなたを消え失せさせた。
聖書 新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会)

 

16節
「あなたの商いが繁盛すると」 By the abundance of his traffic という言葉を取り上げて説明した

 

これはサタンが天使の間を行きめぐり自分に対する忠誠を誓わせたという言葉

へブル語の術語は、サタンが自分への忠誠を獲得するために神を誹謗しながら天使の間を次々と行き巡ったことを伝えている。

 

 

そしてイザヤ書14章:12~14にあるように
イザ 14:12 黎明の子、明けの明星よ、
あなたは天から落ちてしまった。
もろもろの国を倒した者よ、
あなたは切られて地に倒れてしまった。
14:13 あなたはさきに心のうちに言った、
『わたしは天にのぼり、
わたしの王座を高く神の星の上におき、
北の果なる集会の山に座し、
14:14 雲のいただきにのぼり、
いと高き者のようになろう』。

多くの天使がサタンの嘘に騙されて彼に従っていった

 

これらの天使のある部分は、サタンが神のようになりたいを含む5つのI will「~してやろう」を成し遂げるとのサタンの嘘に欺かれた。

 

サタンに従った天使がサタンとともに堕落して悪霊になり
今サタンの支配下に置かれて命令を実行するようになっている

 

 

天使が堕落して悪霊になった結果2つある

①堕天使は最初の聖さを失った
②性質もその行動も堕落したものになった

 

 

 

サタンに従って堕落した天使の多くは自由に動き回る天使だが
中には次の閉じ込められた悪霊というのがでてくる

 

 

 

 

 

天使論、サタン論、悪霊論(27)改め悪霊論(4)2023年6/24へ
悪霊論
Ⅳ.悪霊の起源 つづき
B.閉じ込められた悪霊

 

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

バックナンバー