練馬桜台聖書フォーラム

八つの契約 レジュメ(8)2020年 1/25

2020.01.28

カテゴリー:八つの契約, 学び

八つの契約 レジュメ(8)2020年1/25

 

アブラハム契約の聖句6箇所、しるし

 

 2002年フルクテンバウム博士セミナー聖書の八つの契約テキスト)を学んでいます。
ご購入はこちらから(CD9枚組)(MP3版)(テキストのみ

 

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ(7)

 

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下、青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは新改訳2017を載せています)
紫色の聖句は参考聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。

緑色の聖句や文章はHP編者による補足説明です。
茶色の文章Dr. Arnold G. Fruchtenbaum『The Footsteps of the Messiah』第19章メシア的王国におけるイスラエル からの補足説明です。
ロイヤルブルー色の文章はフルクテンバウム博士著『イスラエル学-組織神学の失われた環-』中川健一監訳/佐野剛史訳(書籍) (電子書籍)からの補足説明です。

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

Ⅰ.エデン契約条件付き契約人類全般
Ⅱ.アダム契約-無条件契約 
人類全般
Ⅲ.ノア契約 -無条件契約   
人類全般
Ⅳ.アブラハム契約
-無条件契約イスラエル
Ⅴ.モーセ契約
条件付き契約 イスラエル
Ⅵ.パレスチナ契約-無条件契約
イスラエル
Ⅶ.ダビデ契約
無条件契約  イスラエル
Ⅷ.新しい契約
無条件契約  イスラエル

 

 

Ⅳ.アブラハム契約 1/4
THE ABRAHAMIC COVENANT

 

ユダヤ人に対して与えられた5つの契約
最初がこのアブラハム契約です。

アブラハム契約の特徴
内容の豊富な契約で、創世記の一か所ではなく、繰り返しいろいろな箇所に出てきます。

 

セミナーテキスト9ページ

Scripture

6箇所
(セミナーテキストは新改訳3より前の訳、ここでは新改訳2017)

 


(1)創世記12:1~3
最初の約束:アブラム75歳

 

創 12:1 【主】はアブラムに言われた。
あなたは、あなたの土地、
あなたの親族、あなたの父の家を離れて、
わたしが示す地へ行きなさい。
神さまはアブラハムに、わたしが示す地へ行きなさいと命じました。

 

12:2 そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民 a great nation とし、
あなたを祝福し、
あなたの名を大いなるものとする。
あなたは祝福となりなさい。
アブラハムは大いなる民族の父となります。

 

12:3 わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、
あなたを呪う者をのろう。

アブラハムの子孫である国民を祝福する者祝福され、呪う者のろわれるという言葉がでてきます。

 

12:3b 地のすべての部族は、
あなたによって祝福される。

のすべての民族はいつかあなたによって祝福されるという約束を与えます。

 

神さまがイスラエルと結ばれたこの契約は肉体的、物質的な約束と霊的な約束の両方を含んでいることに注目してください。

肉体的物理的な約束はユダヤ人にのみ適用され
霊的な祝福は異邦人にも適用されます。

 

 


(2)創世記12:7

 

創 12:7 【主】はアブラムに現れて言われた。
わたしは、あなたの子孫 your seed この地与える

アブラムは、自分に現れてくださった【主】のために、そこに祭壇を築いた。
神さまはアブラハムに現れ、わたしが与えると言ったこの地をいつか「アブラハムの子孫」が所有するようになると再度約束を確認されます。

ここでは未だ、アブラハム自身が地を所有するとは言われません。

 

 

 

(3)創世記13:14~17

 

13:14 ロト(甥)がアブラムから別れて行った後、【主】はアブラムに言われた。
さあ、目を上げて、あなたがいるその場所から北、南、東、西を見渡しなさい。
13:15 わたしは、あなたが見渡しているこの地をすべて、あなたに、そしてあなたの子孫に永久に与えるからだ。
ここでようやく「アブラハムの子孫」だけではなく、「アブラハム自身」が土地を所有するようになるという約束を与えています。

 

 

13:16 わたしは、あなたの子孫を地のちりのように増やす。
もし人が、地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えることができる。
13:17 立って、この地を縦と横に歩き回りなさい。
わたしがあなたに与えるのだから。
13:17aは人類史上初めての聖地旅行です。(ジョークです)

 

 

 

(4)創世記15:1~21
契約締結:76歳

 

創 15:1 これらの出来事(創14章)の後、【主】のことばが幻のうちにアブラムに臨んだ。
「アブラムよ、恐れるな。

わたしはあなたの盾である。
あなたへの報いは非常に大きい。」
15:2 アブラムは言った。
「【神】、主よ、あなたは私に何を下さるのですか。
私は子がないままで死のうとしています。
私の家の相続人は、ダマスコのエリエゼルなのでしょうか。」
15:3 さらに、アブラムは言った。
「ご覧ください。
あなたが子孫を私に下さらなかったので、私の家のしもべが私の跡取りになるでしょう。」
15:4 すると見よ、【主】のことばが彼に臨んだ。
「その者があなたの跡を継いではならない。

ただ、あなた自身から生まれ出てくる者が、あなたの跡を継がなければならない。」

15:5 そして主は、彼を外に連れ出して言われた。
さあ、天を見上げなさい。

星を数えられるなら数えなさい。
さらに言われた。
あなたの子孫は、このようになる。

15:6 アブラムは【主】を信じた。
それで、それが彼の義と認められた。

15:7 主は彼に言われた。
わたしは、この地をあなたの所有としてあなたに与えるために、カルデア人のウルからあなたを導き出した【主】である。

15:8 アブラムは言った。
「【神】、主よ。
私がそれを所有することが、何によって分かるでしょうか。」
15:9 すると主は彼に言われた。
「わたしのところに、三歳の雌牛と、三歳の雌やぎと、三歳の雄羊と、山鳩と、鳩のひなを持って来なさい。」

15:10 彼はそれらすべてを持って来て、真っ二つに切り裂き、その半分を互いに向かい合わせにした。
ただし、鳥は切り裂かなかった。
15:11 猛禽がそれらの死体の上に降りて来た。
アブラムはそれらを追い払った。

15:12 日が沈みかけたころ、深い眠りがアブラムを襲った。
そして、見よ、大いなる暗闇の恐怖が彼を襲った。
15:13 主はアブラムに言われた。
「あなたは、このことをよく知っておきなさい。

あなたの子孫は、自分たちのものでない地で寄留者となり、四百年の間、奴隷となって苦しめられる。
15:14 しかし、彼らが奴隷として仕えるその国を、わたしはさばく。
その後、彼らは多くの財産とともに、そこから出て来る。
15:15 あなた自身は、平安のうちに先祖のもとに行く。
あなたは幸せな晩年を過ごして葬られる。
15:16 そして、四代目の者たちがここに帰って来る。
それは、アモリ人の咎が、その時までに満ちることがないからである。」

15:17 日が沈んで暗くなったとき、見よ、煙の立つかまどと、燃えているたいまつが、切り裂かれた物の間を通り過ぎた。
15:18 その日、【主】はアブラムと契約を結んで言われた。
「あなたの子孫に、わたしはこの地を与える。

エジプトの川 the river of Egypt から、あの大河ユーフラテス川 the great river, the river Euphrates まで。
15:19 ケニ人、ケナズ人、カデモニ人、15:20 ヒッタイト人、ペリジ人、レファイム人、15:21 アモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人の地を。」
その土地の南の境界線が明らかに示されます。 

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南の境界線について

「エジプトの川」the river of Egyptとは
ナイル川支流fingers(現在のスエズ運河に沿って流れている)ですが
預言者の言う入植地の南端は(多分イザヤ27:12)
「エジプト川」the Brook of Egypt
雨季にだけ水が流れる乾いた河床である現在のワジ・エル・アリシュ(シナイ半島を南から北に流れる)です。

よって
土地の最終的回復(千年王国)においてイスラエルは
管理:スエズ運河の地域まで
入植地:ワジ・エリ・アリシュまで

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アブラハムは一つの国の父となるだけではなく、多くの国の父となるという約束が与えられます。

アブラハム契約が封印seal締結されます。

アブラハムの時代の中近東の契約

例)
ハンドカバナント 手の契約
シューカバナント 靴の契約
塩の契約
最も厳粛な契約は血の契約

その血の契約とこのアブラハム契約が非常によく似ています。

当時、中近東で行われていた血の契約
契約双方の当事者が契約条項に同意をすると、次に動物をそこで殺す
その殺した動物を真っ二つに切り裂いて、道の両脇に並べる
契約を結ぶ当事者二人が並んで、その切り裂かれて両脇に置かれた動物の間を通り抜ける
二人が切り裂かれた動物の間を通り過ぎる時に、この二人は「条件付き」の契約を結ぶ
その時の当事者の約束
「もし私がこの契約の条項に違反したなら、この動物が切り裂かれてその血が流されたように私の命が奪われ血が流されることに同意します。」

片方が契約を破ったならば、もう片一方は自分の責任を果たす責任から解放される

 

この創世記15章の契約の結び方は当時の血の契約と良く似ているのですが、
似ていない点が一つあるのです。

良く似ているのは
創15:8 アブラムは言った。「【神】、主よ。私がそれ(この地)を所有することが、何によって分かるでしょうか。」
15:9 すると主は彼に言われた。「わたしのところに、三歳の雌牛と、三歳の雌やぎと、三歳の雄羊と、山鳩と、鳩のひなを持って来なさい。」
15:10 彼はそれらすべてを持って来て、真っ二つに切り裂き、その半分を互いに向かい合わせにした。ただし、鳥は切り裂かなかった。15:11 猛禽がそれらの死体の上に降りて来た。アブラムはそれらを追い払った。

その後似ていない点があらわれます。
ここではアブラハムと神が一緒にその動物の間を通り過ぎているのではないのです。
 5:12 日が沈みかけたころ、深い眠りがアブラムを襲った。
そして、見よ、大いなる暗闇の恐怖が彼を襲った。

アブラハムが深い眠りに陥っています。

これは寝ていますが、アブラハムの意識は目覚めているというような寝方です。

創 15:17 さて、日は沈み、暗やみになったとき、そのとき、煙の立つかまどと、燃えているたいまつ a smoking furnace, and a flaming torch が、あの切り裂かれたものの間を通り過ぎた。15:18 その日、【主】はアブラムと契約を結んで仰せられた。「わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで。
神が煙の立つかまどと、燃えているたいまつ、煙と火、シャカイナグローリーの中にご自身を現わされ、アブラハムが寝ている時に神のみがこの中を通過されたわけです。

アブラハムはこの契約の中で眠っていたということの故に、つまり神さまだけが通過されたということの故に、このアブラハム契約は「無条件契約」になるのです。

 

つまりこれ以降アブラハムが何度失敗しようとも、アブラハムの子孫が何回不信仰に陥ようとも、このアブラハム契約は「無条件契約」の故に破棄されることはあり得ないのです。

例)
次の創世記16章に入るとすぐにアブラハムが失敗していますが、それがアブラハム契約を終わらせることにはならないのです。

 

 

 

(5)創世記17:1~21
割礼:最初の約束から24年

 

創 17:1 さて、アブラムが九十九歳のとき、【主】はアブラムに現れ、こう言われた。
わたしは全能の神である。

あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。
17:2 わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に立てる。
わたしは、あなたを大いに増やす。
17:3 アブラムはひれ伏した。
神は彼にこう告げられた。
17:4これが、あなたと結ぶわたしの契約である。

あなたは多くの国民の父となる。
17:5 あなたの名は、もはや、アブラムとは呼ばれない。
あなたの名はアブラハムとなる。
わたしがあなたを多くの国民の父とするからである。
17:6 わたしは、あなたをますます子孫に富ませ、あなたをいくつもの国民とする。
王たちが、あなたから出てくるだろう。
17:7 わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、またあなたの後の子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。
わたしは、あなたの神、あなたの後の子孫の神となる。
17:8 わたしは、あなたの寄留の地、カナンの全土を、あなたとあなたの後の子孫に永遠の所有として与える。
わたしは彼らの神となる。

17:9 また神はアブラハムに仰せられた。
あなたは、わたしの契約を守らなければならない。

あなたも、あなたの後の子孫も、代々にわたって。
17:10 次のことが、わたしとあなたがたとの間で、またあなたの後の子孫との間で、あなたがたが守るべきわたしの契約である。
あなたがたの中の男子はみな、割礼を受けなさい。
17:11 あなたがたは自分の包皮の肉を切り捨てなさい。
それが、わたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなる。
17:12 あなたがたの中の男子はみな、代々にわたり、生まれて八日目に割礼を受けなければならない。
家で生まれたしもべも、異国人から金で買い取られた、あなたの子孫ではない者もそうである。
17:13 あなたの家で生まれたしもべも、金で買い取った者も、必ず割礼を受けなければならない。
わたしの契約は、永遠の契約として、あなたがたの肉に記されなければならない。
17:14 包皮の肉を切り捨てられていない無割礼の男、そのような者は、自分の民から断ち切られなければならない。
わたしの契約を破ったからである。」

17:15 また神はアブラハムに仰せられた。
「あなたの妻サライは、その名をサライと呼んではならない。

その名はサラとなるからだ。
17:16 わたしは彼女を祝福し、彼女によって必ずあなたに男の子を与える。
わたしは彼女を祝福する。
彼女は国々の母となり、もろもろの民の王たちが彼女から出てくる。」
17:17 アブラハムはひれ伏して、笑った。
そして心の中で言った。
「百歳の者に子が生まれるだろうか。
サラにしても、九十歳の女が子を産めるだろうか。」
17:18 そして、アブラハムは神に言った。
「どうか、イシュマエル(妻サラがエジプトの女奴隷ハガイとの間につくらせたアブラハムの一番目の息子13歳)が御前で生きますように。」
17:19 神は仰せられた。
「いや、あなたの妻サラが、あなたに男の子を産むのだ。

あなたはその子をイサクと名づけなさい。
わたしは彼と、わたしの契約を立て、それを彼の後の子孫のために永遠の契約とする。
17:20 イシュマエルについては、あなたの言うことを聞き入れた。
必ず、わたしは彼を祝福し、子孫に富ませ、大いに増やす。
彼は十二人の族長たちを生む。
わたしは彼を大いなる国民とする。
17:21 しかし、わたしがわたしの契約を立てるのは、サラが来年の今ごろあなたに産むイサクとの間にである。」
創世記17章の強調点は割礼です。

割礼がアブラハム契約のしるしになったというのが強調点です。
ノア契約のしるしは虹でした。

アブラハムの妻であるサラから産まれる子が契約を引き継ぐと明らかになってきます。

 

 

 

セミナーテキスト10ページ

(6)創世記22:15~18

 

創 22:15 【主】の使いは再び天からアブラハムを呼んで、22:16 こう言われた。
わたしは自分にかけて誓う──【主】のことば──。

あなたがこれを行い、自分の子、自分のひとり子を惜しまなかったので、22:17 確かにわたしは、あなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように大いに増やす。
あなたの子孫は敵の門を勝ち取る。
22:18 あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。
あなたが、わたしの声に聞き従ったからである。
創世記22章でアブラハムは(約束の子)イサクを捧げよという信仰のテストを受け、見事にパスします。

その後、それまで語られてきたアブラハム契約の祝福がここで再度確認されています。

 

 

 

  

A. アブラハム契約に与る者
The Participants in the Covenant

 

 

アブラハム契約は神とアブラハムの間に結ばれた契約だということがわかります。

 

アダム(エデン契約、アダム契約)ノア(ノア契約):
人類の代表として神さまと契約を結んだ

アブラハム(アブラハム契約):
人類の代表ではなく
イスラエル人、ユダヤ民族の代表として神さまと契約を結んだ

 

  

 

 

B. 契約のしるし

 

契約のしるしは割礼です。
創17:9 また神はアブラハムに仰せられた。
「あなたは、わたしの契約を守らなければならない。
あなたも、あなたの後の子孫も、代々にわたって。
17:10 次のことが、わたしとあなたがたとの間で、またあなたの後の子孫との間で、あなたがたが守るべきわたしの契約である。
あなたがたの中の男子はみな、割礼を受けなさい。
17:11 あなたがたは自分の包皮の肉を切り捨てなさい。
それが、わたしとあなたがたとの間の契約のしるし a token of a covenant となる。
17:12 あなたがたの中の男子はみな、代々にわたり、生まれて八日目に割礼を受けなければならない。
家で生まれたしもべも、異国人から金で買い取られた、あなたの子孫ではない者もそうである。
17:13 あなたの家で生まれたしもべも、金で買い取った者も、必ず割礼を受けなければならない。
わたしの契約は、永遠の契約として、あなたがたの肉に記されなければならない。
17:14 包皮の肉を切り捨てられていない無割礼の男、そのような者は、自分の民から断ち切られなければならない。
わたしの契約を破ったからである。」


割礼
アブラハムから始まっているのではなく、すでに当時、民族で割礼を実行している人たちは沢山いました。

アブラハム契約のしるしとしての割礼がユニークなのは
割礼をほどこすという行為そのものではなく
割礼を施すタイミング

誕生してから八日目

ユダヤ人以外の民族は誕生した直後か、子どもが思春期に入った時に割礼を施すかのどちらかですが、八日目に割礼をほどこすと決めているのはユダヤ人だけです。

その八日目に施す割礼がアブラハム契約のしるしとなりました。

割礼を施す時に血が流れます。
その血を見る度にユダヤ人たちはアブラハム契約が血の契約であったことを思い出すのです。

割礼を受けていることが、その人がユダヤ人であることのしるしとなります。

 

 

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フルクテンバウム博士著聖書注解シリーズ
『創世記』
より補足

 

 

神の約束の成就は無条件のままだが、応答を期待するのが原則
しかし応答としてアブラハムが何を行おうとも、神は自ら行うと語られたことを行う

救いにおいても同じ原則
救いは信仰と恵みにより、わざによるのではない
一旦救われれば信者は無条件で救われたまま
しかし、神の愛への応答として、信者は神の命令を守ることが期待される
しかし、信者が守ろうと守るまいと、その救いは確か

 

 「男子」と述べることで
幾つかの文化や社会で慣行となっている女性の割礼を排除

 

割礼のしるしは子孫の約束を強調
ユダヤ人であることは男系による実の子孫をとおして伝えられる

 

ヘブル語の言葉遊びがある
もし包皮が切り捨てられないなら、彼が切り捨てられる

 

約束の子はアブラハムが割礼して初めて妊娠される
割礼と妊娠の間、3か月間にソドムとゴモラの物語
アビメレクの物語はこの3か月か妊娠初期に起こる

 

 

 

(詳しくは中川健一著ディスペンセーショナリズムQ&A』書籍のみ1528円)(CD5枚組書籍付き3000円) 20アブラハム契約とはどのようなものか をどうぞ。)

  

 

八つの契約(9) 2020年2/8
Ⅳ.アブラハム契約 2/4
C.アブラハム契約の条項 D. アブラハム契約は他の契約を生み出す基礎 E. アブラハム契約の追認、確認

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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