練馬桜台聖書フォーラム

33の事項:位置的真理 レジュメ(1)2024年 2/24

2024.02.25

カテゴリー:33の位置的真理, お知らせ, 学び

33の事項:位置的真理についての学びレジュメ(1)2024年2/24

 

1日分のセミナーの内容をこれからじっくり学んでいきます。

 

 2011年フルクテンバウム博士セミナー
聖書が教える救いとは』の後半
33の事項:位置的真理についての学び
THIRTY-THREE THINGS:
A STUDY OF POSITIONAL TRUTH

(テキスト) を学んでいます。


ご購入はこちらから(MP3版)

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ(悪霊論)

 

 

フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、ここでは口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会 を使用しています)
「新改訳3」とは聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会 

「新改訳2017」とは聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 からの引用です。
紫色の聖句参考聖句
(英語訳は基本American Standard Version  ASVです。)
黒色の文章がセミナーの説明文

緑色の文章はHP編者による補足説明
茶色の文章Dr.Arnold G. Fruchtenbaum 『A Messianic Bible Study from Ariel Ministries』
MBS110 THIRTY-THREE THINGS:  A STUDY OF POSITIONAL TRUTH からの補足説明です。

興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。

 

紙の聖書「新改訳2017」こちらをどうぞ

 

 

初めに
Ⅰ.贖い(REDEMPTION)
Ⅱ.和解 (RECONCILIATION)
Ⅲ.なだめ (PROPITIATION)
Ⅳ.赦し(FORGIVENESS)
Ⅴ.義認(JUSTIFICATION)
Ⅵ.栄化(GLORIFICATION)
Ⅶ.解放(DELIVERANCE)
Ⅷ.割礼(CIRCUMCISION)
Ⅸ.神に受け入れられる
(BEING ACCEPTABLE TO GOD)
Ⅹ.御霊の初穂
(THE FIRSTFRUITS OF THE HOLY SPIRIT)
Ⅺ.神の永遠の計画の中に
(IN THE ETERNAL PLAN OF GOD)
Ⅻ.岩(メシア)の上に置かれている
(BASED ON THE ROCK:  THE MESSIAH)
ⅩⅢ.近い者とされた(MADE NIGH)
ⅩⅣ.聖なる祭司の一員とされた
(MEMBERS OF A HOLY ROYAL PRIESTHOOD)
ⅩⅤ.神の国に移された
(TRANSFERRED INTO GOD’S KINGDOM)
ⅩⅥ.選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民
(A CHOSEN GENERATION:  A HOLY NATION:  A PECULIAR PEOPLE)
ⅩⅦ.天国の市民(CITIZENS OF HEAVEN)
ⅩⅧ.神の家族の一員(IN THE FAMILY OF GOD)
ⅩⅨ.養子縁組(ADOPTION)
ⅩⅩ.神の子(CHILDREN OF GOD)
ⅩⅩⅠ.聖徒の交わりの一部
(PART OF THE FELLOWSHIP OF THE SAINTS)
ⅩⅩⅡ.主にある光(LIGHT IN THE LORD)
ⅩⅩⅢ.天的な関連性(HEAVENLY ASSOCIATIONS)
ⅩⅩⅣ.満ち満ちている(COMPLETION)
ⅩⅩⅤ.すべての霊的祝福を所有している
(IN POSSESSION OF EVERY SPIRITUAL BLESSING)
ⅩⅩⅥ.父なる神から子なる神への贈り物
(A GIFT FROM GOD THE FATHER TO GOD THE SON)
ⅩⅩⅦ.メシアの受け継ぐ遺産
(MESSIAH’S INHERITANCE)
ⅩⅩⅧ.相続人(HEIRS)
ⅩⅩⅨ.律法からの解放(FREED FROM THE LAW)
ⅩⅩⅩ.古き人が裁かれ新しい歩みが始まった
(THE JUDGEMENT OF THE OLD MAN UNTO A NEW WALK)
ⅩⅩⅩⅠ.父、子、聖霊に結ばれた
(UNITED TO THE FATHER AND TO THE SON AND TO THE HOLY SPIRIT)
ⅩⅩⅩⅡ.神に近づくこと(ACCESS TO GOD)
ⅩⅩⅩⅢ.神の大いなる守りの中にある
(WITHIN THE MUCH MORE CARE OF GOD)

 

 

 

 

『聖書が教える救いとは』の前半について
「救いの10の側面」の論理的順序とは?

 

救いの10の側面
THE TEN FACETS OF OUR SALVATION

Ⅰ.新生(REGENERATION)
Ⅱ.回心(CONVERSION
Ⅲ.信仰(FAITH
Ⅳ.悔い改め(REPENTANCE
Ⅴ.告白(CONFESSION)
Ⅵ.赦し(FORGIVENESS
Ⅶ.転嫁(IMPUTATION
Ⅷ.養子縁組(ADOPTION
Ⅸ.確証(ASSURANCE
Ⅹ.栄化(GLORIFICATION

 

最初が
Ⅱ「回心」(神の業)
Ⅳ「悔い改め」は「回心」の消極的側面
意識の変化 罪から方向転換
Ⅲ「信仰」は「回心」の積極的側面
神の方に向かうという変化
Ⅴ「告白」は「信仰」の一部

次にⅠ「新生」(神の行為)
Ⅵ「赦し」 Ⅶ「転嫁」 Ⅷ「養子縁組」は「新生」の結果

論理的に並べてもあまり意味がなく
実際に信仰を持つ場合は
Ⅷ「養子縁組」までが同時に瞬間的に起こっている

 

Ⅸ「確証」は起こるというよりも
信者自身が救われていることを確認できるかという話であり
Ⅰ「新生」以降 
人により違う時間をかけて確認していくもの

 

Ⅹ「栄化」は将来のこと

 

エペ 1:6 それは、神が
その愛する方にあって
私たちに与えてくださった
恵みの栄光が、
ほめたたえられるためです。

(新改訳2017)

これはすべての信者が救われた瞬間に起こる33の事項についての学び。
信者がメシアと一体となることとして知られている。

 

セミナーテキスト1ページ(30/48)

初めに

INTRODUCTION

 

大事なこと

今私たちがどのように変わったかという話ではなく
キリストのうちにあって
メシアのうちにあって
どういう地位を得ているか
という話

 

 

 

 

A.言葉の意味
The Definition of the Term
in Christ

 

この真理は使徒パウロの書簡の中に出てくる彼独特の教え

パウロはこのことを表現するためにいくつかの表現を自由自在に用いる
in Christ キリストのうちにあって
in Jesus
in Jesus Christ
in Christ Jesus
in Him  彼のうちにあって
in whom
in the Lord 主のうちにあって

これは私たちが救われた時にメシアと非常に神秘的な或いはユニークな一体化が行われているその結果
私たちに与えられている身分のことを指している
それは信者が新しく復活した命に生きる世界にいるということを教えている教え

 

 

 

 

 

すごく大事なのは

B.位置と実践の区別
Position and Practice

 

位置:私たち信者が神の御子のうちにあるということをがどう見ておられるかということ
現実の姿ではなく、メシアの中にある自分の姿のこと。

実践:まだ現実には不十分
私達が置かれている位置的真理の内容に実践がまだ追いついていない状態にある

しかし霊的に成長すればするほど私たちは御子の似姿に変えられていく
ということは私たちの実践
クリスチャン生活のあり方とは
位置的真理で教えられていることを目標にそれに近づくように生きて行くということ

 

 

 

 

 

C.この新しい位置に入る方法
The Means of Entering the New Position

 

(1)
新しい位置に入る方法:聖霊のバプテスマ
この聖霊のバプテスマという言葉の説明は先に行ってからより詳しく行う予定

鍵になる聖句は第一コリント12:13
一コリ 12:13 なぜなら、わたしたちは皆、ユダヤ人もギリシヤ人も、奴隷も自由人も、一つの御霊によって、一つのからだとなるようにバプテスマを受け、そして皆一つの御霊を飲んだからである。
1Co 12:13 For in one Spirit were we all baptized into one body, whether Jews or Greeks, whether bond or free; and were all been made to drink iof one Spirit.

イエスさまを信じた途端に私たちは聖霊によってキリストのみからだにバプテスマされている
聖霊が私たち信者をキリストのうちに置くというユニークな働きをしてくださる

 

(2)
この聖霊のバプテスマとは使徒行伝2章のペンテコステの日に始まった真理

 

(3)
そして教会が地上から取り去られる これを携挙と言う 携挙以降は聖霊のこの働き 聖霊のバプテスマはなくなる

ということは 今論じる位置的真理というの教会時代の聖徒たちつまり
使徒行伝2章から教会が携挙する(大患難時代が始まる前までのいつか)までの間の聖徒達にのみ適用される真理

 

 

 

 

 

D.位置的真理に関する2つの鍵になる真理
Two Key Truths Concerning Positional Truth

 


1.位置的真理の源
The Source

 

位置的真理の源とは神の恵み
これは神の豊かな恵みと表現されることがある

 

エペソ1:6
エペ 1:6 それは、神がその愛する方にあって私たちに与えてくださった恵みの栄光が、ほめたたえられるためです。(新改訳3)(新改訳2017)
Eph  1:6 to the praise of the glory of his grace, which he freely bestowed on us in the Beloved.

 

セミナーテキスト2ページ(31/48)
エペソ2:7
エペ 2:7 それは、あとに来る世々において、このすぐれて豊かな御恵みを、キリスト・イエスにおいて私たちに賜る慈愛によって明らかにお示しになるためでした。(新改訳3)
Eph 2:7 that in the ages to come he might show the exceeding riches of his grace in kindness toward us in Christ Jesus.

 

この二つの聖句が神の恵みを教えている

 

 

 

2.信者の権威の基
The Basis of the Believer’s Authority

 

これが霊的戦いにおける信者の権威の基になっているということ

 

この位置的真理が信者に権威を与えるという聖句は
エペソ1:18~19
エペ 1:18 あなたがたの心の目を明らかにして下さるように、そして、
あなたがたが神に召されていだいている望みがどんなものであるか、
聖徒たちがつぐべき神の国がいかに栄光に富んだものであるか、
1:19 また、神の力強い活動によって働く力が、わたしたち信じる者にとっていかに絶大なものであるかを、
あなたがたが知るに至るように、と祈っている。

この権威を有効に用いるために
権威というのは何であり何でないかを理解しておく必要がある

軍隊にはさまざまな階級がある
もしあなたが下の階級から上の階級に昇進したとする
ところが昇進したという事実を知らなければ今までどおり下の階級での認識でしか動かない
この位置的真理がどういうものかを理解することにより
私たちに与えられている位置及び権威が理解できてくる

 

同時に何でないかということも理解しなければならない
例)
今日或るクリスチャンの教えの中で 私たち一人ひとりについている守護天使に命令をして

彼を派遣して何々をして来いと言い それが終わったら帰ってくるということを教える人たちがいる
私達クリスチャンは天使に対して権威を実行するように という教えは聖書のどこにもない

 

 

多くの信者が自分の持つ権威を行使しないのは、新しい位置に伴う権威を知らないから。
この33の事項を学ぶ重要な理由の一つは、メシアにあってという位置が自分の人生において何を意味するのかを正確に知るようになること。

 

 

 

 

 

この位置的真理が素晴らしいのはサタンに対する最大の防御策になるということ

E.サタンに対する防御
Defense Against Satan

 

サタンに対する最大の防御策は位置的真理である

パウロはそのことを三つの重要な聖書箇所で教えている
むしろ二か所で教えていてそれに続く箇所があるというべき

 

(1)
パウロが書いた書簡としては一番目のコロサイ2章

訂正 セミナーテキスト2頁真ん中あたり (1)の聖句箇所
テキスト: コロ2:14~15
正   :  コロ2:10~15

コロ2:10~15
コロ 2:10 そしてあなたがたは、キリストにあって in him、それに満たされているのである。
彼はすべての支配と権威とのかしらであり、2:11 あなたがたはまた、彼にあって in whom 、手によらない割礼、すなわち、キリストの割礼を受けて、肉のからだを脱ぎ捨てたのである。
2:12 あなたがたはバプテスマを受けて彼と共に葬られ、同時に、彼を死人の中からよみがえらせた神の力を信じる信仰によって、彼と共によみがえらされたのである。
2:13 あなたがたは、先には罪の中にあり、かつ肉の割礼がないままで死んでいた者であるが、神は、あなたがたをキリストと共に生かし、わたしたちのいっさいの罪をゆるして下さった。
2:14 神は、わたしたちを責めて不利におとしいれる証書を、その規定もろともぬり消し、これを取り除いて、十字架につけてしまわれた。
2:15 そして、もろもろの支配と権威との武装を解除し、キリストにあって凱旋し、彼らをその行列に加えて、さらしものとされたのである。

 

 

(2)
パウロの書簡ではないと思われるのがこの二番目のヘブル2:14~15

ヘブル 2:14 このように、子たちは血と肉とに共にあずかっているので、イエスもまた同様に、それらをそなえておられる。
それは、死の力を持つ者、すなわち悪魔を、ご自分の死によって滅ぼし、2:15 死の恐怖のために一生涯、奴隷となっていた者たちを、解き放つためである。

 

 

(3)
一番詳しくこれが描かれているのが三番目のエペソ6:10~18

セミナーテキスト3ページ
エペ 6:10 最後に言う。
主にあって、その偉大な力によって、強くなりなさい
Finally, be strong in the Lord, and in the strength of his might.
6:11 悪魔の策略に対抗して立ちうるために、神の武具で身を固めなさい。
6:12 わたしたちの戦いは、血肉に対するものではなく、もろもろの支配と、権威と、やみの世の主権者、また天上にいる悪の霊に対する戦いである。
6:13 それだから、悪しき日にあたって、よく抵抗し、完全に勝ち抜いて、堅く立ちうるために、神の武具を身につけなさい。
6:14 すなわち、立って真理の帯を腰にしめ、正義の胸当を胸につけ、6:15 平和の福音の備えを足にはき、6:16 その上に、信仰のたてを手に取りなさい。
それをもって、悪しき者の放つ火の矢を消すことができるであろう。
6:17 また、救のかぶとをかぶり、御霊の剣、すなわち、神の言を取りなさい。
6:18 絶えず祈と願いをし、どんな時でも御霊によって祈り、そのために目をさましてうむことがなく、すべての聖徒のために祈りつづけなさい。

3回にわたりサタンに立ち向かえと勧められている

 

しかし、このサタンとの戦い、あるいは悪霊との戦いという霊的戦いのテーマをパウロが語る際には
必ずその前に或るフレーズをつけている
それは主にあって強くなりなさい be strong in the Lord,
「主にあって」in the Lordという言葉をつけている
このin the Load「主にあって」というのが位置的真理を表現しているフレーズ

 

霊の戦いには三つの戦場がある
一つは
二つは
三つは悪霊

そしてこの位置的真理が特に武器として有効になるのは悪魔との戦いという戦場において有効になってくる

自分の位置とその位置に伴う権威を認めることにより、霊的な戦いを戦い、勝利を得ることができる。

 

 

 

 

 

F.その他の関連事項
Ramifications

 

私たちが メシアのうちにある というこの真理からいくつかの関連事項が導き出される

(1)
ガラテヤ2:20
ガラ 2:19bわたしはキリストと共に十字架につけられた。
ガラ 2:20 生きているのは、もはや、わたしではない。
キリストが、わたしのうちに生きておられるのである。
しかし、わたしがいま肉にあって生きているのは、わたしを愛し、わたしのためにご自身をささげられた神の御子を信じる信仰によって、生きているのである。

Gal 2:20 I have been crucified with Christ; and it is no longer I that live, but Christ lives in me:  and that life which I now live in the flesh I live in faith, the faith which is in the Son of God, who loved me, and gave himself up for me.
私たちはメシアと共に十字架につけられた

 

(2)
コロサイ2:20
コロ 2:20 もしあなたがたが、キリストと共に死んで世のもろもろの霊力から離れたのなら、なぜ、なおこの世に生きているもののように、
私たちはメシアと共に死んだ

 

(3)
ローマ6:4
ロマ 6:4 すなわち、わたしたちは、その死にあずかるバプテスマによって、彼と共に葬られたのである。
それは、キリストが父の栄光によって、死人の中からよみがえらされたように、わたしたちもまた、新しいいのちに生きるためである。

私たちはメシアとともに葬られた

 

(4)
2:5
エペ 2:5 罪過によって死んでいたわたしたちを、キリストと共に生かし――あなたがたの救われたのは、恵みによるのである――
私たちはメシアと共に生かされた

 

(5)
コロサイ3:1
コロ 3:1 このように、あなたがたはキリストと共によみがえらされたのだから、上にあるものを求めなさい。
そこではキリストが神の右に座しておられるのである。

私たちはメシアと共に復活した

 

ローマ8:17から三つのことが導きだされる
ローマ8:17
ロマ 8:17 もし子であれば、相続人でもある。
神の相続人であって、キリストと栄光を共にするために苦難をも共にしている以上、キリストと共同の相続人なのである。

(6)
信者はメシアと共に苦しむ
(7)

私たちはメシアとともに栄化される
(8)

私たちはメシアとともに共同相続人となる

 

 

この八つの関連事項が私たちがキリストと一体した結果導き出される関連事項

 

 

 

 

 

33の事項:位置的真理(2)2024年3/9
Ⅰ.贖い(REDEMPTION)
Ⅱ.和解 (RECONCILIATION)

 

 

 

南知之の救いの証はこちらから

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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