死後の世界 レジュメ(15)2019年4/13
信者の最後の住まいである「新しいエルサレム」とは?
シオール、ハデスは地球の中心にある?
不信者も悪霊も最後は同じ場所、ゲヘナ・火の池へ
天はどうなるの?
2012年フルクテンバウム博士セミナー
『聖書が教える死後の世界
ー個人的終末論ー』(テキスト)
(チャート 死者の場所(13の用語))
(ホワイトボード)を学んでいます。
ご購入はこちらから(MP3版)
(CD、DVD、テキストは販売終了)
フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下、青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句(新改訳3)です。
紫色の聖句は2回目にでてきた聖句または参考聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
緑色の聖句や文章は補足説明です。
茶色の文章はフルクテンバウム博士著『The Footsteps of The Messiah』付録Ⅸ 死者の場所 からの補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
Ⅲ.死者の場所
The Place of the Dead
A. 見えない場所
(13の用語がある)
The Unseen World
ヘブル語旧約聖書とギリシャ語新約聖書は見えない世界の描写に13(12)の異なる用語を用いている
チャート「死者の場所(13の用語) by K.Nakagawa」
左下の四角の中
①シオール(旧約に64回)
②ハデス(新約に10箇所)
③アバドン(旧約6箇所)
④よみの穴(旧約23箇所)
⑤アビス(新約9箇所)
⑥タータラス(新約1箇所)
⑦地獄(0箇所)
⑧ゲヘナ(新約12箇所)
⑨火の池(黙示録4箇所)
⑩アブラハムのふところ (新約1箇所)
⑪パラダイス (新約3箇所)
⑫天 (旧約新約39箇所)
⑬新しいエルサレム
セミナーテキスト24ページ
13. 新しいエルサレム
(The New Jerusalem)
a. 聖書(3箇所) The Scriptures
3つの重要な聖書箇所があります。
ガラ4:26
ガラ 4:26 しかし、上にあるエルサレムは自由であり、私たちの母です。
But the Jerusalem that is above is free, which is our mother.
上にあるエルサレムと言われている
ここでパウロは天にあるエルサレムと地上のエルサレムを対比させている
地上にあるエルサレムは当時ローマの支配下にあり束縛状態だった
しかし天にあるエルサレムは常に自由
ヘブ12:22〜24
ヘブル 12:22 しかし、あなたがたは、シオンの山、生ける神の都、天にあるエルサレムHeavenly Jerusalem、無数の御使いたちの大祝会に近づいているのです。
12:23 また、天に登録されている長子たちの教会、万民の審判者である神、全うされた義人たちの霊、12:24 さらに、新しい契約の仲介者イエス、それに、アベルの血よりもすぐれたことを語る注ぎかけの血に近づいています。
ここでもまた天にあるエルサレムという言葉が使われている
その場所に住んでいる6つの存在がリストアップされている
三位一体の二つの位格
①万民の審判者である神
父なる神
②新しい契約の仲介者イエス
子なる神
③無数の御使いたち
無数の天使たち、堕落しなかった天使たち
④全うされた義人たちの霊
全うされた義人たちとは旧約時代の聖徒たち
この旧約時代の聖徒たちは信じた時に義とされている
ただしキリストが十字架で死んで血を流した時に初めて罪が取り除かれた
よって全うされた義人たちの霊という言葉になっている
⑤天に登録されている長子たちの教会
教会時代の聖徒たち
ですから「天のエルサレム」においても
旧約時代の聖徒と新約時代の聖徒の区別があることを覚えてください。
⑥アベルの血よりもすぐれたことを語る注ぎかけの血
メシアの血
アベルの血よりもすぐれたことを語る血だと言われる
全てのものをリストアップしているのではない
例)聖霊というお方がここにはでてこない
よって例示的なリストだとわかる
聖霊がでてくるのは3番目の聖句
黙21:1〜22:5
黙 21:1 また私は、新しい天と新しい地とを見た。
以前の天と、以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。
21:2 私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとを出て、天から下って来るのを見た。
21:3 そのとき私は、御座から出る大きな声がこう言うのを聞いた。
「見よ。
神の幕屋が人とともにある。
神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。
また、神ご自身が彼らとともにおられて、21:4 彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。
もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。
なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。」
21:5 すると、御座に着いておられる方が言われた。
「見よ。わたしは、すべてを新しくする。」
また言われた。
「書きしるせ。これらのことばは、信ずべきものであり、真実である。」
21:6 また言われた。
「事は成就した。
わたしはアルファであり、オメガである。
最初であり、最後である。
わたしは、渇く者には、いのちの水の泉から、価なしに飲ませる。
21:7 勝利を得る者は、これらのものを相続する。
わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる。
21:8 しかし、おくびょう者、不信仰の者、憎むべき者、人を殺す者、不品行の者、魔術を行う者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者どもの受ける分は、火と硫黄との燃える池の中にある。これが第二の死である。」
21:9 また、最後の七つの災害の満ちているあの七つの鉢を持っていた七人の御使いのひとりが来た。
彼は私に話して、こう言った。
「ここに来なさい。
私はあなたに、小羊の妻である花嫁を見せましょう。」
21:10 そして、御使いは御霊によって私を大きな高い山に連れて行って、聖なる都エルサレムが神のみもとを出て、天から下って来るのを見せた。
21:11 都には神の栄光があった。
その輝きは高価な宝石に似ており、透き通った碧玉のようであった。
21:12 都には大きな高い城壁と十二の門があって、それらの門には十二人の御使いがおり、イスラエルの子らの十二部族の名が書いてあった。
21:13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。
21:14 また、都の城壁には十二の土台石があり、それには、小羊の十二使徒の十二の名が書いてあった。
21:15 また、私と話していた者は都とその門とその城壁とを測る金の測りざおを持っていた。
21:16 都は四角で、その長さと幅は同じである。彼がそのさおで都を測ると、一万二千スタディオンあった。長さも幅も高さも同じである。
21:17 また、彼がその城壁を測ると、人間の尺度で百四十四ペーキュスあった。
これが御使いの尺度でもあった。
21:18 その城壁は碧玉で造られ、都は混じりけのないガラスに似た純金でできていた。
21:19 都の城壁の土台石はあらゆる宝石で飾られていた。
第一の土台石は碧玉、第二はサファイヤ、第三は玉髄、第四は緑玉、
21:20 第五は赤縞めのう、第六は赤めのう、第七は貴かんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉、第十は緑玉髄、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。
21:21 また、十二の門は十二の真珠であった。
どの門もそれぞれ一つの真珠からできていた。都の大通りは、透き通ったガラスのような純金であった。
21:22 私は、この都の中に神殿を見なかった。
それは、万物の支配者である、神であられる主と、小羊とが都の神殿だからである。
21:23 都には、これを照らす太陽も月もいらない。
というのは、神の栄光が都を照らし、小羊が都のあかりだからである。
21:24 諸国の民が、都の光によって歩み、地の王たちはその栄光を携えて都に来る。
21:25 都の門は一日中決して閉じることがない。
そこには夜がないからである。
21:26 こうして、人々は諸国の民の栄光と誉れとを、そこに携えて来る。
21:27 しかし、すべて汚れた者や、憎むべきことと偽りとを行う者は、決して都に入れない。
小羊のいのちの書に名が書いてある者だけが、入ることができる。
22:1 御使いはまた、私に水晶のように光るいのちの水の川を見せた。
それは神と小羊との御座から出て、
22:2 都の大通りの中央を流れていた。
川の両岸には、いのちの木があって、十二種の実がなり、毎月、実ができた。
また、その木の葉は諸国の民をいやした。
22:3 もはや、のろわれるものは何もない。
神と小羊との御座が都の中にあって、そのしもべたちは神に仕え、
22:4 神の御顔を仰ぎ見る。
また、彼らの額には神の名がついている。
22:5 もはや夜がない。
神である主が彼らを照らされるので、彼らにはともしびの光も太陽の光もいらない。
彼らは永遠に王である。
聖霊の臨在がでてくる
新しいエルサレムに関する最も詳細な解説が記されている
また永遠という時を私たちがどのように過ごすのかという解説がこの箇所にでてくる
b. 推論(6つある) The Deductions
新しいエルサレム
(1)地よりも高いところにあります。
新しいエルサレム
(2)三位一体の神の住まいです。
セミナーテキスト25ページ
新しいエルサレム
(3)聖なる天使たちの住まいです。
新しいエルサレム
(4)死んだ聖徒たちの住まいです。
旧約の聖徒、新約の聖徒ともに含む
新しいエルサレム
(5)天或いは第三の天と同じ意味です。
今天にあるとも言える
新しいエルサレム
(6)新しい地ができると、天つまり新しいエルサレムはそこにくだってきます。
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新しいエルサレムにあるいのちの木についてのジョークは割愛
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(チャートの左枠内)
⑬新しいエルサレム
新改訳2017聖書:上にあるエルサレム
天上のエルサレム
新しいエルサレム
新改訳3聖書:上にあるエルサレム
天にあるエルサレム
新しいエルサレム
新共同訳聖書:天のエルサレム
天のエルサレム
新しいエルサレム
口語訳聖書:上なるエルサレム
天にあるエルサレム
新しいエルサレム
文語訳聖書:上なるエルサレム
天のエルサレム
新しきエルサレム
14.結論 Conclusions
a. シオールとハデスという言葉
The Terms Sheol and Hades
ホワイトボードの図 右側の絵
学んだようにシオールとハデスは同じことで
ヘブル語とギリシャ語の違いだけ
シオールとハデス
(1)場所は地球の中心です。
*エゼキエル書で数回に渡り「地下の国」と言われている
エゼ26:20
エゼ 26:20 わたし(神である主)がおまえ(ツロ)を穴に下る者たちとともに昔の民のもとに下らせるとき、わたしはおまえを穴に下る者たちとともに、昔から廃墟であったような地下の国 the nether parts of the earth に住ませる。
わたしが誉れを与える生ける者の地におまえが住めないようにするためだ。
エゼ31:14
エゼ 31:14 このことは、水のほとりのどんな木も、そのたけが高くならないためであり、そのこずえが雲の中にそびえないようにするためであり、すべて、水に潤う木が高ぶってそびえ立たないためである。
これらはみな、死ぬべき人間と、穴に下る者たちとともに、地下の国 the nether parts of the earth 、死に渡された。
エゼ31:16
エゼ 31:16 わたしがこれを穴に下る者たちとともによみに下らせたとき、わたしは諸国の民をその落ちる音で震えさせた。
エデンのすべての木、レバノンのえり抜きの良い木、すべての水に潤う木は、地下の国 the nether parts of the earth で慰められた。
エゼ31:18
エゼ 31:18 エデンの木のうち、その栄えと偉大さで、あなたはどれに似ているだろうか。
あなたもエデンの木とともに地下の国 the nether parts of the earth に落とされ、剣で刺し殺された者とともに、割礼を受けていない者たちの間に横たわるようになる。
これは、パロと、そのすべての大軍のことである。──神である主の御告げ──」
エゼ32:18
エゼ 32:18 「人の子よ。エジプトの群集のために嘆け。
その民と強国の民の娘たちとを、
穴に下る者たちとともに地下の国 the nether parts of the earth に下らせよ。
エゼ32:24
エゼ 32:24 そこには、エラムがおり、
そのすべての群集もその墓の回りにいる。
彼らはみな、刺し殺された者、剣に倒れた者、
割礼を受けないで地下の国 the nether parts of the earth に下った者、
生ける者の地で恐怖を巻き起こした者たちである。
それで彼らは穴に下る者たちとともに自分たちの恥を負っている。
*イエスさまの言葉として「地の中」という言葉が使われている
マタイ12:40
マタ 12:40 ヨナは三日三晩大魚の腹の中にいましたが、同様に、人の子も三日三晩、地の中にいるからです。
〜 so shall the Son of man be three days and three nights in the heart of the earth.
heart of は中心という意味
シオール或いはハデスが一時的である理由の一つは
メシア的王国の終わり
この地球がなくなる時にシオール或いはハデスはもはや存在しなくなるから
*パウロは「地の低い所」という言葉を使っている
エペソ4:9〜10
エペ 4:9 ──この「上られた」ということばは、彼がまず 地の低い所 the lower parts of the earth に下られた、ということでなくて何でしょう。
4:10 この下られた方自身が、すべてのものを満たすために、もろもろの天よりも高く上られた方なのです──
シオールとハデス
(2)2つの部分に分けられます。
*義人のみ
信者のみが行く場所
(ホワイトボードの図 右の絵の左側部分)
⑩「アブラハムのふところ」といわれるところ
かつて⑪「パラダイス」が存在していた場所でもある
アダム以来イエスが昇天される時まで
パラダイスはこのアブラハムのふところという所にあった
次回詳しい説明
*苦しみの場所
不信者が行く場所
(ホワイトボードの図 右の絵の右側部分)
人間も堕落した天使も含むが
人間と堕天使では行く場所が違う
今日私たちが⑦「地獄」と呼んでいる場所
狭義の②「ハデス」
聖書が用いている固有名詞は③「アバドン」であり
描写的言葉は④「よみの穴」
堕落した天使たちを閉じ込める2つの場所
②「アビス」は堕落した天使たちを閉じ込める一時的な場所
③「タータラス」は創世記6章で罪を犯した悪霊たち(堕落した天使たち)を閉じ込める場所
ホワイトボードの図 右の絵で復習
左⑩アブラハムのふところ
キリストが昇天するまでは信者の魂はここに行った
ここにかつては⑪パラダイスがあった
この良い場所と悪い場所は
超えることのできない淵によって分離されていた
お互いを見たり聞いたりすることはできるが
乗り越えることはできなかった
〜〜〜〜〜〜〜
一方通行のジョークは割愛(苦笑)
〜〜〜〜〜〜〜
悪い場所
苦しみの場所は3つに分離されていた
⑦地獄と呼ばれる場所:
罪人の霊魂が行く場所
⑤アビス:
堕落した天使たち或いは悪霊どもが一時的に閉じ込められる場所
⑥タータラス:
創世記6章で罪を犯した堕天使、悪霊たちが永遠に閉じ込められる場所
アブラハムのふところを見あげるために上下の描き方をした
b.ゲヘナと火の池
The Terms Gehenna and the Lake of Fire
チャートの右の下の方
*⑧ゲヘナと⑨火の池は同じ場所を指している
⑧ゲヘナはテクニカルタームいわば固有名詞
⑨火の池はそこの状態を描写した言葉、描写的言葉
その違いだけ
最初ここは堕落した天使たちの為に創られた場所
(今は未だ誰もいない
千年王国の間反キリストとにせ預言者だけがまず入る)
最終的には堕落した人も堕天使も(サタンも)ここで永遠の時間を過ごすことになる
c.天 Heaven
今私たちが天という場合は第一の天、第二の天ではなく
第三の天のことを言っている
*神が住まう場所です。
*聖なる天使たちが住まう場所です。
*死んだ聖徒たちが住まう場所です。
*現在パラダイスがある場所です。
*天は新しいエルサレムと同じだと考えてもいいです。
しかし、ちょっとした違いがある
今新しいエルサレムは第三の天にあるが
将来新しい地が出来上がると
第三の天とパラダイスはその上にくだってくる
そして新天新地の中に存在するようになる
死後の世界レジュメ(16) 2019年4/27
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