終末論のクライマックス レジュメ(2)2021年2/13
私たちに赦されない罪はない
2015年フルクテンバウム博士セミナー『終末論のクライマックス』(テキスト) (チャート)を学んでいます。
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フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下、青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です。
(但し、このレジュメでは新改訳2017を使用しています)
紫色の聖句は2回目の聖句または参考聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
緑色の文章はHP編者による補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
再臨の前提条件
THE BASIS OF THE SECOND COMING OF THE MESSIAH
セミナーテキストの3ページ
Ⅰ.イエスのメシア性の拒否(2/4)
THE REJECTION OF HIS MISSIAHSHIP
つづき
赦されない罪:
その世代の者たちが犯した罪
イエスがこの地上にいた時に
ユダヤ人のリーダーたちが
イエスは悪霊に憑かれているという理由で
メシア性を拒否した罪のこと
全体的な定義を分割し、4つの要素を取り上げて更に詳細に説明したいと思います。
(セミナーテキストには載っていない内容です)
赦されない罪とは
①
個人的な罪ではなく
国家的罪、民族的罪
個人としてのユダヤ人は悔い改めて救われる可能性があり
また多くの人が救いに至りました。
代表的な例)
使徒パウロ
この罪はこんにちの誰かが犯せる罪でもなく
最初から個人が犯せる罪ではないのです。
聖書は一つの点を明確に伝えています。
個人としていかなる罪を犯した人であっても
メシアの血潮をとおして神に近づく人は
つまりメシアの贖いの死を受け入れる人は
その罪が赦されるということ
これはもう明確な聖書の教えです。
ですから個人としてどんな罪を犯したかという罪の内容は赦しとは関係がないのです。
どんな罪でも赦されるわけですから。
メシアが十字架で亡くなった時に
この罪は赦すけど
これは赦されない
というような死を遂げたのではないのです。
メシアの血潮をとおして神に近づくならば
個人として犯した罪はその内容に関わらず全て赦されます。
今、赦されないと言っているのはイスラエル国家或いはイスラエル民族のことを言っているわけです。
まとめ
これは個人が犯せる罪ではなく、民族として犯した罪
赦されない罪とは
②
イエスと同時代のユダヤ人たちだけが犯せる罪であり
それ以降のユダヤ人の世代に適用すべき罪ではない
メシアであるイエスが
地上にあらわれ
ご自分がメシアであることを示し
メシア的王国を提供したのは
この世代のユダヤ人たちに対してだけです。
そして、その世代のユダヤ人たちがイエスを拒否したわけです。
この言葉が繰り返しくりかえし福音書の中にでてきます。
「この時代(の人々)」
(the man of) this generation
まとめ
イエスと同時代に生きたユダヤ人の世代だけが犯せる罪
赦されない罪とは
③
民族的国家的罪だが
他のどんな民族も国も犯せる罪ではない
イエスはイスラエルという国以外の国にご自分をあらわし、メシア的王国を提供したことはありません。
神が(国として、民族として)契約を結んだ民は唯一、イスラエルの民です。
ですから、イスラエルの民は神との関係において特別なところに置かれ
イエスは彼らのためにあらわれたのです。
まとめ
イスラエル以外の国家がこの罪を犯すことは不可能
④
この赦されない罪を犯したのはその世代の者だという言葉から2つのことを考えたいと思います。
メシア的王国の提供はその世代の者たちから取り去られた
その世代の者たちは、自分たちが生きている間にメシア的王国が樹立するというチャンスを失ってしまったのです。
そのメシア的王国は将来のイスラエルの或る世代、大患難時代のイスラエルに提供されます。
マタイの福音書では24章から25章にかけてその点について提示しています。
しかし、イエスと同時代のイスラエル人たちはその特権を失ってしまいました。
まとめ
御国の提供はイエスと同時代のユダヤ人たちからは取り去られた
それに続いて言える点は
この世代の者たちは特別なさばきのもとに置かれた
このさばきは肉体的なさばき或いは物理的なさばき
肉体的物理的さばき
40年後の紀元70年
エルサレムの町、神殿が破壊され、ユダヤ人たちが世界に離散するという結果をもたらした
要約
イエスと同世代のユダヤ人たちはいわば回帰不能点を超えた
イスラエルの歴史を見ると
イスラエルの民が回帰不能点を超えた時
それ以降彼らがどんなに悔い改めたとしてもその結果を刈り取ることを変更することは不可能
イスラエルの歴史の中で彼らが回帰不能点を超えたのは実はこれで3度目
1番目
カデシュ・バルネアの事件
民数記13章14章
覚えていますか。
モーセが12人のスパイを約束の地に派遣し、40日後に彼らが帰り、全員一つの点では合意しました。
あの地は確かに乳と蜜の流れる地である、良い地であるという点では一致したのです。
しかし、或る点において決定的な違いがでてきました。
12人の中の2人だけが、神が共におられるからあの地を征服できると言いました。
10人は「無理だよ」と言いました。
「カナン人ははるかに数が多いし軍事力も優れているから、あの地を征服する可能性はないよ」
そして、彼らはモーセとアロンに対して反抗的な暴動をスタートしましたが、これは出エジプトの出来事以来10番目の反抗*となりました。
神が介入しなければアロンとモーセが殺されそうな状況になりました。
その出来事により、出エジプトの出来事を体験した世代は回帰不能点を超えてしまったのです。
その結果
神さまは
その出エジプトの世代が
*約束の地を得るという特権を取り去りました
丁度マタイの福音書12章でメシア的王国の提供が取り去られたのと同じ構図がここで起こったわけです。
*全員が死んでしまうまでは荒野を放浪することになりました
例外)
二人の良いスパイ
出エジプトの時に二十歳未満だった子どもたち
彼らは生き延びました
40年後に神は再び御国(約束のカナンの地)を提供します
それはいわば荒野の世代
ヨシュアに率いられた世代
その提供を受け入れたので約束の地を征服するようになります。
同じように、神は将来のイスラエル、特に御国(千年王国)の提供を受け入れる世代に御国を提供されるのです。
原則
回帰不能点を一度超えると
どんなに悔い改めたとしても
物理的肉体的さばきがくることを避けることはできない
民14:20
民 14:20 【主】は言われた。
「あなたのことばどおりに、わたしは赦す。
神は彼らの罪を赦されたとさえ記されています。
彼らの罪が個人的な救いに影響を与えたということではないのです。
個人的な罪が赦されるかどうかという点では神は赦されたのです。
回帰不能点を超えたという結果の物理的肉体的さばきは
彼らは約束の地に入る前に肉体的に死んでしまうということ
それはそのとおりにおこりました。
モーセでさえも約束の地に入ることはできませんでした。
彼の犯した罪の故に。
しかし、彼は霊的には救われているのです。
ここでとりあげているのは
回帰不能点を超えた時に肉体的物理的さばきが来るという原則です。
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出エジプトの出来事以来10番目の反抗*
についてフォーラムメンバーが調べてくれました。
1.出5章 モーセがパロと対決した労働の過酷化(21節)
2.出14章 紅海前、エジプト軍追跡(11~12節)
3.出15章 マラ(24節)
4.出16章 シンの荒野(3節)
5.出17章 メリバ(争い) マサ(試み)(1~7節)
6.出32章 金の子牛(1節)
7.民11章 不平 炎のさばき タブエラ(燃える)(1~3節)
8.民11章 不平 疫病 キブロテ・ハ・タアワ(欲望の墓)(31~34節)
9.民12章 アロンミリアム反抗(1~2節)
10.民13章 カデシュ・バルネア事件(31~33節)
モーセが指導者として登場してからのカウントになるそうです。
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イスラエル人たちが回帰不能点を超えた事例
2番目
マナセ王の統治の時代
(12歳から55年間 紀元前642年まで南王国ユダを統治)
2列王記23章
Ⅱ列王 ~23:25 ヨシヤのようにモーセのすべての律法にしたがって、心のすべて、たましいのすべて、力のすべてをもって【主】に立ち返った王は、彼より前にはいなかった。
彼の後にも彼のような者は、一人も起こらなかった。
23:26 それにもかかわらず、マナセが引き起こした主のすべての怒りのゆえに、【主】はユダに向けて燃やした激しい怒りを収めようとはされなかった。
23:27 【主】は言われた。
「わたしがイスラエルを除いたのと同じように、ユダもわたしの前から除く。
わたしが選んだこの都エルサレムも、わたしの名を置くと言ったこの宮も、わたしは退ける。」
~
24:3 実に、このようなことがユダに起こったのは、ユダを主の前から除くという【主】の命によることであり、それはマナセが犯したすべての罪のゆえ、24:4 また、マナセが流した咎のない者の血のためであった。
マナセはエルサレムを咎のない者の血で満たした。
そのため【主】は赦そうとはされなかったのである。
2歴代誌34章
エルサレムから統治した王の中でマナセは最悪です。
ソロモンは唯一まことの神を礼拝する為に神殿を建設しましたが
マナセはそこを偶像礼拝の巣にしました。
また、人身供養をした、特別な例外的に悪い王様です。
そしてその時代に生きていたまことの信者たち沢山を虐殺した王でもありました。
(マナセの数々の悪行については上記2箇所前後の聖句をお読みください。「聴くドラマ聖書」)
マナセ王が犯した罪が回帰不能点を超えた時に、神が宣言されたさばきはバビロン捕囚
(紀元前前586年)です。
神殿の崩壊
エルサレムの崩壊
70年の捕囚
がそのさばきの内容です。
ここでも、回帰不能点を超えると物理的さばきがくだることをもう避けることができないという原則を見出すことができます。
マナセは統治の終わりに、悔い改めて赦しを受け取ります。
Ⅱ歴代 33:10 【主】はマナセとその民に語られたが、彼らは耳を傾けなかった。
33:11 そこで【主】は、アッシリアの王の配下にある軍の長たちを彼らのところに連れて来られた。
彼らはマナセを鉤で捕らえ、青銅の足かせにつないで、バビロンへ引いて行った。
33:12 しかし、彼は苦しみの中で彼の神、【主】に嘆願し、父祖の神の前に大いにへりくだり、33:13 神に祈ったので、神は彼の願いを聞き入れ、その切なる求めを聞いて、彼をエルサレムの彼の王国に戻された。
こうしてマナセは、【主】こそ神であることを知った。
~
33:15 また彼は、【主】の宮から異国の神々と偶像、および、【主】の宮のある山とエルサレムに自分が築いたすべての祭壇を取り除き、町の外に投げ捨てた。
33:16 そして、【主】の祭壇を築き直し、その上で交わりのいけにえと感謝のいけにえを献げ、ユダに命じて、イスラエルの神、【主】に仕えさせた。
そしてマナセのあとにヨシヤ王(8歳から31年間 紀元前609年まで南王国ユダを統治)
という王が霊的覚醒をもたらす王になります。
神さまは、ヨシヤ王の時代にさばきをもたらすことはしないが、さばきが来ることは避けられないと言い、そのあとの世代にさばきがくだるのです。
ヨシヤ王が死んで相当の時間が経ってからバビロンの軍勢が攻めのぼってきます。(紀元前597年)
イスラエル人たちが回帰不能点を超えた事例
3番目
ここで取り上げている
マタイの福音書12章
この時代イエスを信じたユダヤ人は無数にいました。
しかし、個人的に何人のユダヤ人たちが信仰を持ったかは物理的なさばきが来ることとは無関係ですね。
物理的さばきはもう避けることができなくなったわけです。
イスラエルの歴史の中で回帰不能点を超えたのがこれで3度目となりました。
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回帰不能点を超えた場合の神からのさばきがスタートするタイミングと、さばきの期間、回復までの期間についての話がフォーラムメンバーからだされました。
1.20歳以上のその世代の者たちが荒野で死ぬ、その期間は40年間
2.マナセ王本人もアッシリア王の配下の軍の長たちにより青銅の足かせにつながれバビロンへ、回心後エルサレムに戻れたが、その数十年後に起こる最後のバビロン捕囚の期間は70年間
3.その世代の者が40年後の紀元70年に世界離散し、建国は約1900年後の1948年、エルサレムが異邦人に支配される期間は2千年プラス??年、再臨までつづく
で、あっているでしょうか。
様々なことをあとから一人思い巡らしています・・・
中川健一著『終末論Q&A』(書籍のみ)(CD12枚組書籍付き)を是非どうぞ。
25ユダヤ人たちの咎とは何か 1.イエスのメシア性の拒否
終末論のクライマックス(3)2021年2/27へ
Ⅰ.イエスのメシア性の拒否(3/4)
A.復活のしるし
B.掃除され、片付いており、空き家になっている
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以下はカデシュ・バルネア事件の聖句一部
民 13:1 【主】はモーセに告げられた。
13:2 「人々を遣わして、わたしがイスラエルの子らに与えようとしているカナンの地を偵察させよ。
父祖の部族ごとに一人ずつ、族長を遣わさなければならない。」
~
13:17 モーセは、カナンの地の偵察のために彼らを遣わして言った。
「向こうに上って行ってネゲブに入り、山地に行き、13:18 その地がどんなであるか、調べてきなさい。
そこに住んでいる民が強いか弱いか、少ないか多いか、13:19 また彼らが住んでいる土地はどうか、それが良いか悪いか、彼らが住んでいる町々はどうか、それらは宿営か、それとも城壁の町か、13:20 土地はどうか、それは肥えているか痩せているか、そこには木があるかないか。
勇気を出して、その地の果物を取って来なさい。」
その季節は初ぶどうの熟すころであった。
13:21 それで、彼らは上って行き、ツィンの荒野からレボ・ハマテのレホブまで、その地を偵察した。
~
13:23 彼らはエシュコルの谷まで来て、そこでぶどうが一房ついた枝を切り取り、二人で棒で担いだ。
また、ざくろやいちじくの木からも切り取った。
~
13:25 四十日の終わりに、彼らはその地の偵察から戻った。
13:26 彼らは、パランの荒野のカデシュにいるモーセとアロンおよびイスラエルの全会衆のところにやって来て、二人と全会衆に報告をし、その地の果物を見せた。
13:27 彼らはモーセに語った。
「私たちは、あなたがお遣わしになった地に行きました。
そこには確かに乳と蜜が流れています。
そして、これがそこの果物です。
13:28 ただ、その地に住む民は力が強く、その町々は城壁があって非常に大きく、そのうえ、そこでアナクの子孫を見ました。
13:29 アマレク人がネゲブの地方に住んでいて、ヒッタイト人、エブス人、アモリ人が山地に、カナン人が海岸とヨルダンの川岸に住んでいます。」
13:30 そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。
「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。
必ず打ち勝つことができます。」
13:31 しかし、彼と一緒に上って行った者たちは言った。
「あの民のところには攻め上れない。
あの民は私たちより強い。」
13:32 彼らは偵察して来た地について、イスラエルの子らに悪く言いふらして言った。
「私たちが行き巡って偵察した地は、そこに住む者を食い尽くす地で、そこで見た民はみな、背の高い者たちだ。
13:33 私たちは、そこでネフィリムを、ネフィリムの末裔アナク人を見た。
私たちの目には自分たちがバッタのように見えたし、彼らの目にもそう見えただろう。」
14:1 すると、全会衆は大声をあげて叫び、民はその夜、泣き明かした。
14:2 イスラエルの子らはみな、モーセとアロンに不平を言った。
全会衆は彼らに言った。
「われわれはエジプトの地で死んでいたらよかった。
あるいは、この荒野で死んでいたらよかったのだ。
14:3 なぜ【主】は、われわれをこの地に導いて来て、剣に倒れるようにされるのか。
妻や子どもは、かすめ奪われてしまう。
エジプトに帰るほうが、われわれにとって良くはないか。」
14:4 そして互いに言った。
「さあ、われわれは、かしらを一人立ててエジプトに帰ろう。」
14:5 そこで、モーセとアロンは、イスラエルの会衆の集会全体の前でひれ伏した。
14:6 すると、その地を偵察して来た者のうち、ヌンの子ヨシュアとエフンネの子カレブが、自分たちの衣を引き裂き、14:7 イスラエルの全会衆に向かって次のように言った。
「私たちが巡り歩いて偵察した地は、すばらしく、良い地だった。
14:8 もし【主】が私たちを喜んでおられるなら、私たちをあの地に導き入れ、それを私たちに下さる。
あの地は乳と蜜が流れる地だ。
14:9 ただ、【主】に背いてはならない。
その地の人々を恐れてはならない。
彼らは私たちの餌食となる。
彼らの守りは、すでに彼らから取り去られている。
【主】が私たちとともにおられるのだ。
彼らを恐れてはならない。」
14:10 しかし全会衆は、二人を石で打ち殺そうと言い出した。
すると、【主】の栄光が会見の天幕からすべてのイスラエルの子らに現れた。
14:11 【主】はモーセに言われた。
「この民はいつまでわたしを侮るのか。
わたしがこの民の間で行ったすべてのしるしにもかかわらず、いつまでわたしを信じようとしないのか。
14:12 わたしは彼らを疫病で打ち、ゆずりの地を剝奪する。
しかし、わたしはあなたを彼らよりも強く大いなる国民にする。」
~
14:20 【主】は言われた。
「あなたのことばどおりに、わたしは赦す。
14:21 しかし、わたしが生きていて、【主】の栄光が全地に満ちている以上、14:22 わたしの栄光と、わたしがエジプトとこの荒野で行ったしるしとを見ながら、十度もこのようにわたしを試み、わたしの声に聞き従わなかった者たちは、だれ一人、14:23 わたしが彼らの父祖たちに誓った地を見ることはない。
わたしを侮った者たちは、だれ一人、それを見ることはない。
14:24 ただし、わたしのしもべカレブは、ほかの者とは違った霊を持ち、わたしに従い通したので、わたしは、彼が行って来た地に彼を導き入れる。
彼の子孫はその地を所有するようになる。
14:25 平地にはアマレク人とカナン人が住んでいるので、あなたがたは、明日、向きを変えてここを旅立ち、葦の海の道を通って荒野へ行け。」
14:26 【主】はモーセとアロンに告げられた。
14:27 「いつまで、この悪い会衆は、わたしに不平を言い続けるのか。
わたしは、イスラエルの子らがわたしにつぶやく不平を聞いた。
14:28 彼らに言え。
わたしは生きている──【主】のことば──。
わたしは必ず、おまえたちがわたしの耳に語ったとおりに、おまえたちに行う。
14:29 この荒野におまえたちは、屍をさらす。
わたしに不平を言った者で、二十歳以上の、登録され数えられた者たち全員である。
14:30 エフンネの子カレブと、ヌンの子ヨシュアのほかは、おまえたちを住まわせるとわたしが誓った地に、だれ一人入ることはできない。
14:31 おまえたちが『かすめ奪われてしまう』と言った、おまえたちの子どもについては、わたしは彼らを導き入れる。
彼らはおまえたちが拒んだ地を知るようになる。
14:32 しかし、おまえたちはこの荒野に屍をさらす。
14:33 おまえたちの子どもは、この荒野で四十年の間羊を飼う者となり、おまえたちがみな、屍となるま
で、おまえたちの背信の責めを負わなければならない。
14:34 おまえたちが、あの地を偵察した日数は四十日であった。
その一日を一年と数えて、四十年の間おまえたちは自分の咎を負わなければならない。
こうして、わたしへの反抗が何であるかを思い知ることになる。
14:35 【主】であるこのわたしが言う。
一つになってわたしに逆らったこの悪い会衆のすべてに対して、わたしは必ずこうする。
この荒野で彼らは死に絶える。
14:36 また、モーセがあの地の偵察のために遣わした者で、帰って来て、その地について悪く言いふらし、全会衆にモーセに対する不平を言わせた者たちもだ。」
14:37 こうして、その地を悪く言いふらした者たちは、【主】の前に疫病で死んだ。
14:38 しかし、あの地を偵察しに行った者のうち、ヌンの子ヨシュアと、エフンネの子カレブは生き残った。
14:39 モーセがこれらのことばを、すべてのイスラエルの子らに告げると、民は嘆き悲しんだ。
~