千年王国レジュメ(11)2018年2/10
エゼキエル書40章〜に描写されている神殿は千年王国の神殿だった!
シャカイナグローリーが戻ってくる場所は現在のエルサレムの黄金門からではない?
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フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下、青色の聖句はテキストでみていく聖句です。
紫色の聖句は2回目にでてきた聖句または参考聖句です。
緑色の文章は補足説明です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
「千年王国The Millennium」と「メシア的王国The Messianic Kingdom」の意味は全く同じです。
Ⅳ.メシア的王国におけるイスラエル
Israel in the Messianic Kingdom
セミナーテキスト39ページ
D.千年王国の神殿
The Millennial Temple – Ezekiel 40:5~43:27
これは第4神殿と通常呼ばれるものです。
エゼキエルは既に預言していました。
エゼキエル書37:26〜28
エゼ 37:26 わたし(主)は彼ら(イスラエルの民)と平和の契約を結ぶ。
これは彼らとのとこしえの契約となる。
わたしは彼らをかばい、彼らをふやし、わたしの聖所を彼らのうちに永遠に置く。
37:27 わたしの住まいは彼らとともにあり、わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。
37:28 わたしの聖所が永遠に彼らのうちにあるとき、諸国の民は、わたしがイスラエルを聖別する【主】であることを知ろう。」
イスラエルの真ん中に主の聖所が置かれ、神がそこに住むことを意図しておられる、ということです。
セミナーテキストの40ページ
エゼキエル書40:5〜43:27
千年王国の神殿の詳細な記述があります。
(時間の関係上説明はありません。フォーラム集会では平面図、3D図を用いて理解を深めました。)
① エゼ40:5〜27
外庭に関する記述
the outer court
・外壁のサイズを測る
the measure of the outer wall
その人は手に六キュビトの測りざおを持っていた。
その一キュビトは、普通の一キュビトに一手幅を足した長さであった。
彼がその外壁の厚さを測ると、一さおであり、その高さも一さおであった。
~ and in the man’s hand a measuring reed six cubits long, of a cubit and a handbreadth each: so he measured the thickness of the building, one reed; and the height, one reed. (AVS)
1さお reed
=長いキュビトx6
=約3.1m
・東の門
the eastern gate
エゼ 40:6 それから、彼が東向きの門に行き、その階段を上って、門の敷居を測ると、その幅は一さお one reed で、もう一つの門の敷居も幅は一さお one reed であった。
40:7 控え室は長さ一さお one reed 、幅一さお one reed であり、控え室と控え室の間は五キュビト five cubits であった。
門の内側の玄関の間に続く門の敷居は一さおであった。
40:8 彼が門の内側の玄関の間を測ると、一さお、40:9 すなわち、門の玄関の間を測ると、八キュビト、その壁柱は二キュビトで、門の玄関の間は内側にあった。
40:10 東のほうにある門の控え室は両側に三つずつあり、三つとも同じ寸法であった。
壁柱も、両側とも、同じ寸法であった。
40:11 彼が門の入口の幅を測ると、十キュビト、門の内のり幅の長さは十三キュビトであった。
40:12 控え室の前に出た仕切りは両側ともそれぞれ一キュビトであった。
控え室は両側とも六キュビトであった。
40:13 彼がその門を、片側の控え室の屋根の端から他の側の屋根の端まで測ると、一つの入口から他の入口までの幅は二十五キュビトであった。
40:14 彼は壁柱を六十キュビトとした。
門の周囲を巡る壁柱は庭に面していた。
40:15 入口の門の前から内側の門の玄関の間の前までは五十キュビトであり、40:16 門の内側にある控え室と壁柱には格子窓が取りつけられ、玄関の間もそうであった。
内側の回りには窓があり、壁柱には、なつめやしの木が彫刻してあった。
・30の部屋および敷石
the thirty chambers and the pavement around the outer court
40:17 それから、彼は私を外庭に連れて行った。そこには部屋があり、庭の回りには石だたみが敷かれていた。
石だたみの上に、三十の部屋があった。
40:18 石だたみは門のわきにあり、ちょうど門の長さと同じであった。
これは下の石だたみである。
40:19 彼が下の門の端から内庭の外の端までその幅を測ると、東も北も百キュビトであった。
・北の門
the northern gate
40:20 彼は外庭にある北向きの門の長さと幅を測った。
40:21 それには両側に三つずつ控え室があり、壁柱も玄関の間も先の門と同じ寸法であった。
その長さは五十キュビト、幅は二十五キュビトであった。
40:22 その窓も玄関の間もなつめやしの木の彫刻も、東向きの門と同じ寸法であった。
七段の階段を上って行くと、その先に玄関の間があった。
40:23 東に面する門と同様に、北に面する門にも内庭の門が向かい合っており、彼が門から門まで測ると、百キュビトであった。
・南の門
the southern gate
40:24 次に、彼は私を南のほうへ連れて行った。
すると、そこにも南向きの門があり、その壁柱と玄関の間を彼が測ると、それは、ほかの門と同じ寸法であった。
40:25 壁柱と玄関の間の周囲に窓があり、それはほかの窓と同じであった。
門の長さは五十キュビト、幅は二十五キュビトであった。
40:26 そこに上るのに七段の階段があり、その先に玄関の間があった。
その両側の壁柱には、なつめやしの木が彫刻してあった。
40:27 内庭には南向きの門があり、彼がこの門から南のほうに他の門まで測ると、百キュビトであった。
② エゼ40:28〜47
内庭に関する記述
the inner court
神殿域には外の壁があり、中に入ると内壁もあります。
門は南、東、北にあり、西の門はありません。
(1)内庭にある門(28〜37節)
the gates of the inner cour
南の門のエリア
the southern gate area
エゼ 40:28 彼が私を南の門から内庭に連れて行き、南の門を測ると、ほかの門と同じ寸法であった。
40:29 その控え室も壁柱も玄関の間もほかのと同じ寸法で、壁柱と玄関の間の周囲に窓があった。
門の長さは五十キュビト、幅は二十五キュビトであった。
40:30 玄関の間の周囲は長さ二十五キュビト、幅五キュビトであった。
40:31 その玄関の間は外庭に面し、その壁柱にはなつめやしの木が彫刻してあった。その階段は八段であった。
東の門のエリア
the eastern gate area
40:32 次に、彼は私を内庭の東のほうに連れて行った。そこの門を測ると、ほかの門と同じ寸法であった。
40:33 その控え室も壁柱も玄関の間もほかのと同じ寸法で、壁柱と玄関の間の周囲に窓があった。
門の長さは五十キュビト、幅は二十五キュビトであった。
40:34 その玄関の間は外庭に面し、両側の壁柱にはなつめやしの木が彫刻してあった。
階段は八段であった。
北の門のエリア
the northern gate area
40:35 彼は私を北の門に連れて行った。
それを測ると、ほかの門と同じ寸法であった。
40:36 その控え室も壁柱も玄関の間もほかのと同じ寸法で、その周囲に窓があった。
門の長さは五十キュビト、幅は二十五キュビトであった。
40:37 その玄関の間は外庭に面し、両側の壁柱にはなつめやしの木が彫刻してあった。
階段は八段であった。
(2)いけにえをほふるための台
the table for the preparing of the sacrifices
40:38 門の壁柱のそばに戸のある部屋があり、そこは全焼のいけにえをすすぎ清める所であった。
40:39 門の玄関の間には、全焼のいけにえ、罪のためのいけにえ、罪過のためのいけにえをほふるために、両側にそれぞれ二つずつの台があった。
40:40 北の門の入口へ上って行くと、外側に二つの台があり、門の玄関の間の他の側にも二つの台があった。
40:41 すなわち、門の片側に四つの台があり、他の側に四つの台があり、この八つの台の上でいけにえをほふるのである。
40:42 また、全焼のいけにえのための四つの切り石の台があり、その長さは一キュビト半、幅は一キュビト半、その高さは一キュビトであった。
その上に全焼のいけにえや、ほかのいけにえをほふるための道具が置かれていた。
40:43 内側には、周囲に一手幅の縁が取りつけてあり、ささげ物の肉は台の上に置かれるようになっていた。
(3)祭司たちのための部屋
the chambers for the ministering priests
40:44 彼は私を内庭に連れて行った。
内庭には二つの部屋 chambers for the singers があり、北の門のわきにある部屋は南を向き、南の門のわきのは北を向いていた。
40:45 彼は私に言った。
「この南向きの部屋は、宮の任務を果たす the keepers of the charge of the house 祭司たちのためであり、40:46 北向きの部屋は、祭壇の任務を果たす the keepers of the charge of the altar 祭司たちのためである。
彼らはツァドクの子孫 the sons of Zadok であり、レビの子孫の中で【主】に近づいて仕える者たちである。」
(4)祭壇
the Altar
40:47 彼が庭を測ると、長さ百キュビト、幅百キュビトの正方形であった。
神殿の前には祭壇があった。
③ エゼ40:48〜41:26
神殿そのものに関する記述
the Millennial Temple itself
・玄関の間
the porch
エゼ 40:48 彼が私を神殿の玄関の間に連れて行って、玄関の間の壁柱を測ると、両側とも五キュビトであり、その門の幅は十四キュビト、その門の両わきの壁は、それぞれ三キュビトであった。
40:49 玄関の間の間口は二十キュビト、奥行は十二キュビトであった。
そこへ上るのに階段があり、両側の壁柱のそばにはそれぞれ円柱が立っていた。
・壁柱
the posts
41:1 彼は私を本堂へ連れて行った。
その壁柱を測ると、その幅は両側とも六キュビトであった。
これが壁柱の幅であった。
・聖所とその入り口
the Holy Place with its entrance
41:2 入口の幅は十キュビト、入口の両わきの壁はそれぞれ五キュビトであり、本堂の長さを測ると、四十キュビト、幅は二十キュビトであった。
・至聖所
the Holy of Holies
41:3 彼が奥に入り、入口の壁柱を測ると、二キュビト、入口は六キュビト、入口の両わきの壁は七キュビトであった。
41:4 彼はまた、本堂に面して長さ二十キュビト、幅二十キュビトを測って、私に「これが至聖所だ」と言った。
・神殿の壁と脇間
the Temple wall and chambers
41:5 彼が神殿の壁を測ると、六キュビト、神殿の周囲を囲む階段式の脇間の幅は四キュビトであった。
41:6 階段式の脇間は三段に重なり、各段に三十あった。
神殿の周囲の階段式の脇間は壁に固定してささえられ、神殿の壁は梁でささえられていなかった。
41:7 階段式の脇間の幅は階段を上るごとに広くなっていた。
それは神殿の周囲にあるらせん階段を上るごとに、その段の幅も広くなり、その下の段から上の段へは中央の階段を通って上るのである。
41:8 私は神殿の回りが高くなっているのを見た。
階段式の脇間の土台は、長めの六キュビトの測りざおいっぱいであった。
41:9 階段式の脇間の外側の壁の厚さは五キュビトであった。
神殿の階段式の脇間と、41:10 部屋との間には空地があり、それが神殿の周囲を幅二十キュビトで囲んでいた。
41:11 階段式の脇間の入口は空地のほうに向き、一つの入口は北向きで、他の入口は南のほうに向き、その空地は幅五キュビトで周囲を囲んでいた。
・別の建物
the separate place
41:12 西側の聖域にある建物は、その奥行が七十キュビト、その建物の回りの壁は、厚さ五キュビト、その間口は九十キュビトであった。
41:13 彼が神殿を測ると、長さは百キュビト、その聖域と建物とその壁とで、長さ百キュビトであった。
41:14 また、東側の聖域と神殿に面する幅も百キュビトであった。
・神殿の内装
the interior of the Temple
41:15 彼が神殿の裏にある聖域に面した建物の長さと、両側の回廊とを測ると、百キュビトであった。
本堂の内側と、庭の玄関の間、41:16 門口と格子窓と三段になった回廊とは、床から窓まで羽目板が張り巡らされていた。
また、窓にはおおいがあった。
41:17 入口の上部にも、神殿の内側にも外側にも、これを囲むすべての壁の内側にも外側にも彫刻がしてあり、41:18 ケルビムと、なつめやしの木とが彫刻してあった。
なつめやしの木はケルブとケルブとの間にあり、おのおのケルブには二つの顔があった。
41:19 人間の顔は一方のなつめやしの木に向かい、若い獅子の顔は他方のなつめやしの木に向かい、このように、神殿全体の回りに彫刻してあった。
41:20 床から入口の上まで、本堂の壁にケルビムとなつめやしの木が彫刻してあった。
・神殿の外装
the exterior of the Temple
41:21 本堂の戸口の柱は四角で、至聖所の前には何かに似たものがあった。
41:22 それは木の祭壇のようであり、高さは三キュビト、長さは二キュビトで、その四隅も台も側面も木でできていた。
彼は私に、「これが【主】の前にある机だ」と言った。
41:23 また、本堂と至聖所にそれぞれ二つのとびらがあり、41:24 それらのとびらにはそれぞれ二つの戸が折りたたむようになっていた。
すなわち、一つのとびらには二つの戸があり、ほかのとびらにも二つの戸があった。
41:25 本堂のとびらには、壁に彫刻されていたのと同じようなケルビムとなつめやしの木が彫刻してあった。
外側の玄関の間の前には木のひさしがあった。
41:26 玄関の間の両わきの壁には格子窓となつめやしの木があり、神殿の階段式の脇間とひさしも同様であった。
縦横1.6km 1マイル(エゼ45:2 縦横五百キュビトの正方形)の神殿が現在の神殿の丘に乗るということは不可能です。
メシア再臨時に地理的な激変があり、それだけの高原状態があらわれる必要があります。
④ エゼ42:1〜14
外庭の部屋に関する記述
the chambers of the outer court
いろいろな目的のために使われる部屋です。
エゼ 42:1 彼は私を北のほうの外庭に連れ出し、聖域に面し、北方の建物に面している部屋へ連れて行った。
42:2 その長さは百キュビト、その端に北の入口があり、幅は五十キュビトであった。
42:3 二十キュビトの内庭に面し、外庭の石だたみに面して、三階になった回廊があった。
42:4 部屋の前には幅十キュビトの通路が内側にあり、その長さは百キュビトであった。
その部屋の入口は北に向いていた。42:5 上の部屋は、回廊が場所を取ったので、建物の下の部屋よりも、また二階の部屋よりも狭かった。
42:6 なぜなら、これらは三階建てであり、庭の柱のような柱がないためである。
それで、上の部屋は下の部屋よりも、また二階の部屋よりも狭かった。
42:7 部屋に沿った外側の石垣は、外庭のほうにあって、部屋に面し、その長さは五十キュビトであった。
42:8 したがって、外庭に面する部屋の長さは五十キュビトであった。しかし、本堂に面する側は百キュビトであった。
42:9 これらの部屋の下には、外庭から入れるように、東側に出入口があった。
42:10 聖域や建物に面している南側の庭の厚い石垣の中には、部屋があった。
42:11 その部屋の通路は、北側の部屋と同じように見え、長さも同じ、幅も同じで、そのすべての出口も構造も入口も、同様であった。42:12 南側の部屋の入口も同様で、通路の先端に入口があり、東側の石垣に面し、そこから入れる通路があった。
42:13 彼は私に言った。
「聖域に面している北の部屋と南の部屋は、聖なる部屋であって、【主】に近づく祭司たちが最も聖なるささげ物を食べる所である。
その場所は神聖であるから、彼らはそこに最も聖なる物、すなわち穀物のささげ物、罪のためのいけにえ、罪過のためのいけにえを置く。
42:14 祭司たちは聖所に入ったなら、そこから外庭に出てはならない。
彼らが奉仕に用いる服は神聖だから、それを脱いで他の服に着替えてから民の所に近づかなければならない。」
⑤ エゼ42:15〜20
the outer wall
42:16 彼が測りざおで東側を測ると、測りざおで五百さおであった。
42:17 北側を測ると、測りざおで五百さおであった。
42:18 南側を測ると、測りざおで五百さおであった。
42:19 彼が西側に回って測りざおで測ると、五百さおであった。
42:20 彼が外壁の回りを巡って四方を測ると、その長さは五百さお、幅も五百さおで、聖なるものと俗なるものとを区別していた。
外壁がここで記述されているのは次のシャカイナグローリーの帰還と関係があります。
⑥ エゼ43:1〜9
シャカイナ・グローリーに関する記述
the Shechinah Glory
その音は大水のとどろきのようであって、地はその栄光で輝いた。
43:3 私が見た幻の様子は、私がかつてこの町を滅ぼすために来たときに見た幻のようであり、またその幻は、かつて私がケバル川のほとりで見た幻のようでもあった。
それで、私はひれ伏した。
43:4 【主】の栄光が東向きの門を通って宮に入って来た。
43:5 霊は私を引き上げ、私を内庭に連れて行った。
なんと、【主】の栄光は神殿に満ちていた。
43:6 ある人が私のそばに立っているとき、私は、神殿からだれかが私に語りかけておられるのを聞いた。
43:7 その方は私に言われた。
「人の子よ。
ここはわたしの玉座のある所、わたしの足の踏む所、わたしが永遠にイスラエルの子らの中で住む所である。
43:8 彼らは、自分たちの門口をわたしの門口のそばに設け、自分たちの戸口の柱をわたしの戸口の柱のかたわらに立て、わたしと彼らとの間には、ただ壁があるだけとなり、彼らの忌みきらうべきわざによってわたしの聖なる名を汚した。
そこでわたしは怒って、彼らを絶ち滅ぼした。
43:9 今、彼らにその淫行や王たちの死体をわたしから遠く取り除かせなければならない。
わたしは永遠に彼らの中に住もう。
シャカイナグローリーとは目に見えない神の臨在を表す現象のことです。
歴史的に火や雲、光、それが全部であらわれることも、これ以外にもあります。
創世記から出エジプト記ではシャカイナグローリーがあらわれ消えるの繰り返しでした。
幕屋:出エジプト記の最後、モーセが幕屋の建設を終えた時にはシャカイナグローリーが至聖所に継続的に宿るようになります。
そのことにより幕屋は継続的に神ご自身が臨在される場であると証明されました。
第1神殿:ソロモンが神殿を建てた時も至聖所にシャカイナグローリーが継続的に宿り、その神殿が正当だと証明されました。
第2神殿:バビロン捕囚以降建設された神殿にシャカイナグローリーが戻って来ることはありませんでした。
ハガイやゼカリヤは、やがて第2神殿もシャカイナグローリーが宿るであろうと預言しました。
(イエスが神殿域で宮きよめや教えをされた時に成就しました。)
第3神殿:大患難時代に建てられる神殿であり、神はこれを認定されません。
イザヤ書66:1〜6
イザ 66:1 【主】はこう仰せられる。
「天はわたしの王座、地はわたしの足台。
わたしのために、あなたがたの建てる家は、
いったいどこにあるのか。
わたしのいこいの場は、いったいどこにあるのか。
66:2 これらすべては、わたしの手が造ったもの、
これらすべてはわたしのものだ。
──【主】の御告げ──
わたしが目を留める者は、
へりくだって心砕かれ、
わたしのことばにおののく者だ。
66:3 牛をほふる者は、人を打ち殺す者。
羊をいけにえにする者は、犬をくびり殺す者。
穀物のささげ物をささげる者は、
豚の血をささげる者。
乳香をささげる者は、偶像をほめたたえる者。
実に彼らは自分かってな道を選び、
その心は忌むべき物を喜ぶ。
66:4 わたしも、彼らを虐待することを選び、
彼らに恐怖をもたらす。
わたしが呼んでもだれも答えず、
わたしが語りかけても聞かず、
わたしの目の前に悪を行い、
わたしの喜ばない事を彼らが選んだからだ。」
66:5 主のことばにおののく者たちよ。
【主】のことばを聞け。
「あなたがたを憎み、
わたしの名のためにあなたがたを押しのける、
あなたがたの同胞は言った。
『【主】に栄光を現させよ。
そうすれば、あなたがたの楽しみを見てやろう。』
しかし、彼らは恥を見る。」
66:6 聞け。町からの騒ぎ、宮からの声、
敵に報復しておられる【主】の御声を。
エゼキエル書のテーマ:
シャカイナグローリーが神殿から去ること及び再び神殿に戻ってくること
エゼキエル書8〜11章にシャカイナグローリーが去る場面が4段階で描かれています。
①シャカイナグローリーはソロモンが建てた第1神殿の至聖所を去り、東の玄関口まで行き、しばらく留まります。
それはイスラエルに悔い改めを求めている期間です。
エゼ9:3~
エゼ9:3 そのとき、ケルブの上にあったイスラエルの神の栄光が、ケルブから立ち上り、神殿の敷居へ向かった。
エゼ10:4 【主】の栄光がケルブの上から上り、神殿の敷居に向かうと、神殿は雲で満たされ、また、庭は【主】の栄光の輝きで満たされた。
②しかしイスラエルは悔い改めなかったので、シャカイナグローリーは東の玄関口から外壁の東の門まで移動し、イスラエルに悔い改めを要求する期間留まります。
エゼ10:18~19
エゼ10:18 【主】の栄光が神殿の敷居から出て行って、ケルビムの上にとどまった。
10:19 すると、ケルビムが翼を広げて、私の前で、地上から上って行った。彼らが出て行くと、輪もそのそばについて行った。
彼らが【主】の宮の東の門の入口で立ち止まると、イスラエルの神の栄光がその上をおおった。
③イスラエルが悔い改めなかったので、東の門からオリーブ山に戻りとどまります。
イスラエルが悔い改めるのを待つ期間が続きます。
エゼ11:22~23
エゼ11:22 ケルビムが翼を広げると、輪もそれといっしょに動き出し、イスラエルの神の栄光がその上のほうにあった。
11:23 【主】の栄光はその町の真ん中から上って、町の東にある山の上にとどまった。
④イスラエルは悔い改めなかったので、シャカイナグローリーはオリーブ山から天に戻って行きます。
エゼキエルの預言ではシャカイナグローリーがどれくらいの期間オリーブ山に留まったのかは明確に預言されていません。
しかし、ユダヤ教のラビたち(律法の教師たち)の伝承によれば、シャカイナグローリーは天に戻る前に3年半オリーブ山に留まったと言われています。
その期間はメシアの公生涯と非常に関係があるとわかります。
メシア(救い主、イエスさま)は3年半の間公生涯をおくり、イスラエルに対して悔い改めを迫られました。
しかしイスラエルはメシアを拒否した為にメシアはオリーブ山から天に戻って行かれました。
千年王国の神殿が完成した時には再びシャカイナグローリーが外壁につくられる東の門を通って戻ってきます。
(去って行った時と同じ方角から戻ってきます。)
最後は至聖所に宿り、千年王国の神殿が正当なものであると証明されます。
その結果何が起こるかということが44章(次のE.①)で次のテーマになります。
⑦ エゼ43:10〜12
イスラエルの罪を指摘せよとの預言者への命令
a command to the prophet to point out the sinfulness of Israel
エゼ 43:10 人の子よ。イスラエルの家が自分たちの不義を恥じるために、彼らに神殿を示し、彼らにその模型を測らせよ。
43:11 もし彼らが、自分たちの行ったあらゆることを恥じるなら、あなたは彼らに神殿の構造とその模型、その出口と入口、すなわち、そのすべての構造、すべての定め、すべての構造、すべての律法を示し、彼らの目の前でそれを書きしるせ。
彼らが、そのすべての構造と定めとを守って、これを造るためである。
43:12 宮に関する律法は次のとおりである。
山の頂のその回りの全地域は最も神聖である。これが宮に関する律法である。
将来の幻、千年王国の神殿及びその南に出来上がるエルサレムの町、その素晴らしい預言を教えられた結果、イスラエルは今の罪の生活を悔い改めるべきである、と語られます。
セミナーテキストの41ページ
⑧ エゼ43:13〜27
祭壇に関する記述
the Altar
・祭壇のサイズ
the measure of the Altar
エゼ 43:13 キュビトによる祭壇の寸法は次のとおりである。
──このキュビトは、普通のキュビトに一手幅足したものである。
──その土台の深さは一キュビト、その回りの縁の幅は一キュビト、みぞは一あたりである。祭壇の高さは次のとおりである。
43:14 この地面の土台から下の台座までは二キュビト、回りの幅は一キュビト。
この低い台座から高い台座までは四キュビト、その回りの幅は一キュビト。
43:15 祭壇の炉は高さ四キュビトであり、祭壇の炉から上のほうへ四本の角が出ていた。
43:16 祭壇の炉は長さ十二キュビト、幅十二キュビトの正方形である。
43:17 その台座は長さ十四キュビト、幅十四キュビトの正方形で、その回りのみぞは半キュビト、その縁は一キュビトであり、その階段は東に面している。」
・祭壇の聖別
the consecration of the Altar
エゼ 43:18 彼は私に言った。
「人の子よ。神である主はこう仰せられる。
祭壇の上で全焼のいけにえをささげ、血をそれに注ぎかけるために祭壇を立てる日には、次のことが祭壇に関する定めとなる。
43:19 わたしに仕えるために、わたしに近づくツァドクの子孫のレビ人の祭司たちに、あなたは、罪のためのいけにえとして若い雄牛一頭を与えよ。
──神である主の御告げ──
43:20 あなたは、その血を取って、祭壇の四本の角と、台座の四隅と、回りのみぞにつけ、祭壇をきよめ、そのための贖いをしなければならない。
43:21 またあなたは、罪のためのいけにえの雄牛を取り、これを聖所の外の宮の一定の所で焼かなければならない。
43:22 二日目に、あなたは、傷のない雄やぎを罪のためのいけにえとしてささげ、雄牛できよめたように、祭壇をきよめよ。
43:23 きよめ終えたら、あなたは、傷のない若い雄牛と群れのうちの傷のない雄羊とをささげよ。
43:24 あなたは、それらを【主】の前にささげ、祭司たちがそれらの上に塩をまき、全焼のいけにえとして【主】にささげなければならない。
43:25 七日間、あなたは毎日、罪のためのいけにえとして雄やぎをささげ、傷のない若い雄牛と群れのうちの傷のない雄羊とをささげなければならない。
43:26 七日間にわたって祭壇の贖いをし、それをきよめて使い始めなければならない。
43:27 この期間が終わり、八日目と、その後は、祭司たちが祭壇の上で、あなたがたの全焼のいけにえと和解のいけにえとをささげなければならない。
そうすれば、わたしはあなたがたを受け入れる。
──神である主の御告げ──」
(モーセの律法における祭壇でのささげもの)
(セミナーテキスト42ページ)
契約の箱
the Ark of the Covenant
ソロモンの神殿、第一神殿には契約の箱が至聖所にありましたが、千年王国の神殿の中に契約の箱はありません。
エレミヤ3:16
エレ 3:16 その日、あなたがたが国中にふえて多くなるとき、──【主】の御告げ──彼らはもう、【主】の契約の箱について何も言わず、心にも留めず、思い出しもせず、調べもせず、再び作ろうともしない。
E.千年王国における祭司と祭儀制度
The Millennial System of Priesthood and Sacrifice
– Ezekiel 44:1~46:24
① 東向きの外の門に関する規則
the law of the outer eastern gate
43章で学んだシャカイナグローリーの帰還について書いてあります。
エゼキエル44:1〜3
エゼ 44:1 彼が私を聖所の東向きの外の門に連れ戻ると、門は閉じていた。
44:2 【主】は私に仰せられた。
「この門は閉じたままにしておけ。
あけてはならない。
だれもここから入ってはならない。
イスラエルの神、【主】がここから入られたからだ。
これは閉じたままにしておかなければならない。
44:3 ただ、君主だけが、君主として【主】の前でパンを食べるためにそこにすわることができる。
彼は門の玄関の間を通って入り、またそこを通って出て行かなければならない。」
シャカイナグローリーが東の門を通って帰還します。
それ以降一千年間この門は閉じたままになります。
多くの場合人々はこの箇所を今日のエルサレムの東の門に適用しています。
(私も昔その門をバックに写真を撮りました(汗))
そのような解釈は文脈を無視しています。
エゼキエル40章から48章は全て千年王国に関する預言です。
44章の文脈も千年王国であり、この東の門とは未だ存在していない門です。
ですから現在の東の門(黄金門)は
この預言とは何の関係もありません。
現在あるエルサレムの東の門は、イエスさまの時代数世紀経ってから再建された門であり、イエスさまご自身、今ある東の門を見たことはありません。
(千年王国の神殿の東向きの外の)門はずっと閉ざされたままになります。
*シャカイナグローリーがそこを通り神殿に戻ってきたので。
*同時にシャカイナグローリーが二度とそこを去ることがないという証の為。
その門においては復活したダビデ(君主)が特別な働きを与えられています。
② シャカイナグローリーに関するまた異なった記述
another message of the Shechinah Glory
エゼキエル44:4〜8
エゼ 44:4 彼は私を、北の門を通って神殿の前に連れて行った。
私が見ると、なんと、【主】の栄光が【主】の神殿に満ちていた。
そこで、私はひれ伏した。
44:5 すると【主】は私に仰せられた。
「人の子よ。
【主】の宮のすべての定めとそのすべての律法について、わたしがあなたに告げていることをことごとく心に留め、それに目を注ぎ、耳を傾けよ。宮に入れる者と、聖所に入れないすべての者を心に留めよ。
44:6 あなたは、反逆の家、イスラエルの家にこう言え。
神である主はこう仰せられる。
イスラエルの家よ。
あなたがたのあらゆる忌みきらうべきわざは、もうたくさんだ。
44:7 あなたがたは、心にも肉体にも割礼を受けていない外国人を連れて来て、わたしの聖所におらせ、わたしの宮を汚した。
あなたがたは、わたしのパンと脂肪と血とをささげたが、あなたがたのすべての忌みきらうべきわざによって、わたしとの契約を破った。
44:8 あなたがたは、わたしの聖所での任務も果たさず、かえって、自分たちの代わりにわたしの聖所で任務を果たす者たちを置いた。
ここではシャカイナグローリーがイスラエルの罪を指摘しています。
千年王国レジュメ(12)2018年2/24
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