練馬桜台聖書フォーラム

ヨハネの黙示録レジュメ(21)2016年 10/8

2016.10.09

カテゴリー:ヨハネの黙示録, 学び

ヨハネの黙示録レジュメ(21)2016年10/8  

黙示録21:1〜22:21


古い世界は消え海もなくなった
上から新しい 聖なる都エルサレムが下ってくる
その永遠の都の描写(栄光、城壁、門、土台、大きさ、材質、入城、いのちの水の川、いのちの木、住民、光栄)

警告と励まし

 

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レジュメもくじ

前回のレジュメ(20)

 

 

中川健一牧師による無料配信メッセージ
黙21:1~8 新しい天と新しい地
黙21:9~27 新しいエルサレムの特徴(前半)
黙22:1~5 新しいエルサレムの特徴(後半)
黙22:6~21 結末

 

 

以下、青色の聖句は順番にみている黙示録本文の聖句です。
紫色の聖句はその他の引用聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
緑色の文章は補足説明です。

 

 

セミナーテキストの10ページ

F. 永遠の御国 21:1〜22:5

 

黙示録21章、22章:永遠の御国に関する描写

新約預言のクライマックス

 

 

1.過ぎ去る古い世界と出現する新しい世界  21:1〜8

 

21:1 わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。
先の天と地とは消え去り、海もなくなってしまった。
21:2 また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、神のもとを出て、天から下って来るのを見た。
21:1〜2
新しい天と新しい地がここで創造されています。

全く新しい土地がでてきたということです。
新しい地では、古い地にあったものが幾つかなくなっています。
塩分を含んだがなくなり、鉱物の世界になります。
(最初に創られた、宝石で覆われたエデンの園の回復です
千年王国はアダムが堕落する前の理想的なエデンの園の回復でした)

 

 

新しいエルサレム

ところが、新しいエルサレムというのは新しくつくる必要がありません。
というのは既に第三の天に新しいエルサレムがあったからです。
それが、聖なる都エルサレムが地に下って来るという意味です。

 

ガラテヤ4:26
ガラ 4:26 しかし、上なるエルサレムは、自由の女であって、わたしたちの母をさす。
地上のエルサレムは奴隷であるが、天のエルサレムは自由であると書いてあります。

 

へブル書11:9〜10
ヘブル 11:9 信仰によって、他国にいるようにして約束の地に宿り、同じ約束を継ぐイサク、ヤコブと共に、幕屋に住んだ。
11:10 彼は、ゆるがぬ土台の上に建てられた都を、待ち望んでいたのである。
そのをもくろみ、また建てたのは、神である。

これがアブラハムが見たエルサレムです。

 

へブル書12:22〜24
ヘブル 12:22 しかしあなたがたが近づいているのは、シオンの山、生ける神の都、天にあるエルサレム、無数の天使の祝会、12:23 天に登録されている長子たちの教会、万民の審判者なる神、全うされた義人の霊、12:24 新しい契約の仲保者イエス、ならびに、アベルの血よりも力強く語るそそがれた血である。
この新しいエルサレムでは新約の聖徒と旧約の聖徒が共にそこに生きています。

 

 

 

最初の宣言

21:3 また、御座から大きな声が叫ぶのを聞いた、
「見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、
21:4 人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。

もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。
先のものが、すでに過ぎ去ったからである」。
21:3〜4
神の幕屋が人と共にあるので、アダムの罪の結果の苦しみが全部取り去られます

 

 

第二の宣言

21:5 すると、御座にいますかたが言われた、
「見よ、わたしはすべてのものを新たにする」。
また言われた、
「書きしるせ。
これらの言葉は、信ずべきであり、まことである」。
21:6 そして、わたしに仰せられた、
「事はすでに成った。
わたしは、アルパでありオメガである。
初めであり終りである。
かわいている者には、いのちの水の泉から価なしに飲ませよう。
21:7 勝利を得る者は、これらのものを受け継ぐであろう。
わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる。
21:8 しかし、おくびょうな者、信じない者、忌むべき者、人殺し、姦淫を行う者、まじないをする者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃えている池が、彼らの受くべき報いである。
これが第二の死である」。
21:5〜8
新しい天と地を創るということです。

そして信じる者にはいのちの水の提供があります。
信じる者はそこでいのちの水に与りますが、信じない者は燃える火の池で永遠を過ごすことになります。

 

 

 

 

 

2.聖なる都エルサレム
21:9〜22:5

 

a. 都の出現 

21:9 最後の七つの災害が満ちている七つの鉢を持っていた七人の御使のひとりがきて、わたしに語って言った、
「さあ、きなさい。
小羊の妻なる花嫁を見せよう」。

21:10 この御使は、わたしを御霊に感じたまま、大きな高い山に連れて行き、聖都エルサレムが、神の栄光のうちに、神のみもとを出て天から下って来るのを見せてくれた。
21:9〜10
小羊の妻である花嫁を見せましょうと言われたヨハネはそれを見せられています。

キリストの花嫁(教会)が住むべき聖なる都エルサレムが描かれています。
神さまは、私たちが永遠をどのように過ごすかを詳しくは教えてくださいませんでした

第一コリント2章でパウロは私たちがその時になったらそれがはっきりわかると教えています。
一コリ 2:9 しかし、聖書に書いてあるとおり、
「目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、
人の心に思い浮びもしなかったことを、
神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた」
のである。

 

 

 

その町の特徴です。

b. 都の描写   21:11〜22:5

 

(1)               栄光 

21:11 その都の輝きは、高価な宝石のようであり、透明な碧玉のようであった。
21:11

(21:11 都には神の栄光があった。
その輝きは高価な宝石に似ており、透き通った碧玉のようであった。新改訳3)
シャカイナグローリー

 

 

(2)               城壁 

21:12 それには大きな、高い城壁があって、十二の門があり、それらの門には、十二の御使がおり、イスラエルの子らの十二部族の名が、それに書いてあった。
21:12

 

 

(3)                 

21:13 東に三つの、北に三つの、南に三つの、西に三つのがあった。
21:13
が12ありますが、各々が天使によって守られています。

12部族の名がついているので、12部族の名は永遠に続くことになります。

 

 

(4)               土台 

21:14 また都の城壁には十二の土台があり、それには小羊の十二使徒の十二の名が書いてあった。
21:14
12使徒の名前がそこにつけられています。

町の壁は守りを意味し、土台は永遠に続くことを表現しています。

 

 

セミナーテキストの11ページ

 

(5)               大きさ 

21:15 わたしに語っていた者は、都とその門と城壁とを測るために、金の測りざおを持っていた。
21:16 都は方形であって、その長さと幅とは同じである。
彼がその測りざおで都を測ると、一万二千丁(新改訳:スタディオン)であった。
長さと幅と高さとは、いずれも同じである。

21:17 また城壁を測ると、百四十四キュビト(新改訳:ペーキュス)であった。
これは人間の、すなわち、御使の尺度によるのである。
21:15〜17
これは非常に広いということを表現しています。

大きな立方体です。
おそらく1辺が2200kmに及ぶ立方体です。
そして門が75m位の高さがあります。

 

 

(6)               材質 

21:18 城壁碧玉で築かれ、都はすきとおったガラスのような純金で造られていた。
21:19 都の城壁の土台は、さまざまな宝石で飾られていた。
第一の土台は碧玉、第二はサファイヤ、第三はめのう、第四は緑玉

21:20 第五は縞めのう、第六は赤めのう、第七はかんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉石第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。
21:21 十二の門は十二の真珠であり、門はそれぞれ一つの真珠で造られ、都の大通りは、すきとおったガラスのような純金であった。
21:22 わたしは、この都の中には聖所を見なかった。
全能者にして主なる神と小羊とが、その聖所なのである。

21:23 都は、日や月がそれを照す必要がない。
(都には、これを照らす太陽も月もいらない。新改訳)
神の栄光が都を明るくし、小羊が都のあかりだからである。
21:18〜23
その町の材質が書かれてあります。

城壁が宝石で作られています。
そして町自体が透明な金でつくられています。
また12の貴重な宝石で土台が出来ています。

1.碧玉ー緑色
2.サファイヤー青色
3.めのう(新改訳:玉髄)ー緑がかった色
4.緑玉(新共同訳:エメラルド)ー緑色
5.
縞めのう(新改訳、新共同訳:赤縞めのう)ー赤色と白色
6.赤めのうー燃えたつ赤色
7.かんらん石(新改訳:貴かんらん石)ー黄金がかった黄色
8.緑柱石ーアクアグリーン色
9.黄玉石(トパーズ)(新改訳、新共同訳:黄玉)ー緑色がかった黄色
10.ひすい(新改訳:緑玉髄)ー黄色がかった緑色

11.青玉ーすみれ色
12.紫水晶(アメジスト)ー紫色

そこには3つ、ないものがまたあります。
神殿がありません。
太陽もありません。
それは光がシャカイナグローリー((1)栄光 参照)からくるからです。

 

 

(7)               入城 

21:24 諸国民は都の光の中を歩き、地の王たちは、自分たちの光栄をそこに携えて来る。
21:25 都の門は、終日、閉ざされることはない。
そこには夜がないからである。

21:26 人々は、諸国民の光栄とほまれとをそこに携えて来る。
21:27 しかし、汚れた者や、忌むべきこと及び偽りを行う者は、その中に決してはいれない。
はいれる者は、小羊のいのちの書に名をしるされている者だけである。
21:24〜27
その町に入る人が誰かということが書かれています。

門は閉ざされることがありません。
そして、信じる者が出入りすることができます。
そこにはがありません。

 

 

(8)               いのちの水の川 

22:1 御使はまた、水晶のように輝いているいのちの水の川をわたしに見せてくれた。
この川は、神と小羊との御座から出て、
22:1
いのちの水の川が流れています。

それは町にある大通りの中を流れている一つの川です。

 

 

(9)               いのちの木 

22:2 都の大通りの中央を流れている。
川の両側にはいのちの木があって、十二種の実を結び、その実は毎月みのり、その木の葉は諸国民をいやす
22:2
エデンの園にあったいのちの木です。

毎月毎月、実をつけます。
ここで、諸国の民をいやしたという言葉があります。
天国には病がないので癒される必要はないじゃないかという人がいます。
ギリシア語:「いやす」という言葉が幾つかある
既にある病を癒すという意味の言葉はここで使われていません。
いのちを与える、或いは健康を与える、という意味での癒しという言葉がここで使われています。
つまりその木の葉は、永遠の御国において病は絶対に入り込む余地がないことを象徴するためにここにでてくるのです。

 

 

(10)      住民 

22:3 のろわるべきものは、もはや何ひとつない。
神と小羊との御座は都の中にあり、その僕たちは彼を礼拝し、
22:4 御顔を仰ぎ見るのである。
彼らの額には、御名がしるされている。
22:3〜4
そこに住んでいる住民がでてきます。

三位一体の神と、あらゆる時代の信じた信者です。

 

 

(11)      栄光 

22:5 夜は、もはやない。
あかりも太陽の光も、いらない。
主なる神が彼らを照し、そして、彼らは世々限りなく支配する。

22:5
シャカイナグローリーの光がそこを照らすという言葉で終わっています。
((1)栄光 参照)

永遠にその光が私たちを照らすのです。

 

 

 

 

結論

人々に警告と励ましを与えています。

 

 

 A.  立証 

22:6 彼はまた、わたしに言った、
「これらの言葉は信ずべきであり、まことである。
預言者たちのたましいの神なる主は、すぐにも起るべきことをその僕たちに示そうとして、御使をつかわされたのである。

22:7 見よ、わたしは、すぐに来る。
この書の預言の言葉を守る者は、さいわいである」。

22:8 これらのことを見聞きした者は、このヨハネである。
わたしが見聞きした時、それらのことを示してくれた御使の足もとにひれ伏して拝そうとすると、
22:9 彼は言った、
「そのようなことをしてはいけない。
わたしは、あなたや、あなたの兄弟である預言者たちや、この書の言葉を守る者たちと、同じ僕仲間である。
ただ神だけを拝しなさい」。
22:6〜9
天使は礼拝の対象ではありません。)

 

 

B.  黙示録が光であることの宣言


22:10 またわたしに言った、
「この書の預言の言葉を封じてはならない。
時が近づいているからである。

22:11 不義な者はさらに不義を行い、汚れた者はさらに汚れたことを行い、義なる者はさらに義を行い、聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ」。
22:12 「見よ、わたしはすぐに来る。
報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう。

22:13 わたしはアルパであり、オメガである。
最初の者であり、最後の者である。
初めであり、終りである。

22:14 いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門をとおって都にはいるために、自分の着物を洗う者たちは、さいわいである。
22:15 犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者、また、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている。
22:10〜15

 

 

C.  第一の保証

22:16 わたしイエスは、使をつかわして、諸教会のために、これらのことをあなたがたにあかしした。
わたしは、ダビデの若枝また子孫であり、輝く明けの明星である」。
22:16

 

 

D.  招き

22:17 御霊も花嫁も共に言った、
「きたりませ」。
また、聞く者も「きたりませ」と言いなさい。
かわいている者はここに来るがよい。
いのちの水がほしい者は、価なしにそれを受けるがよい。
22;17

 

 

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これはセミナーの内容ではありませんが、再度のせます。

コリント人への第一の手紙15:3~4
一コリ15:3 わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。
すなわちキリストが
聖書に書いてあるとおり、
わたしたちの罪のために死んだこと
15:4 そして葬られたこと
聖書に書いてあるとおり、
三日目によみがえったこと

このレジュメで説明している
「聖なる都、新しいエルサレム」に入りたい方
「もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない」世界に行きたい方
「いのちの水」がほしい方
「勝利を得る者」となりたい方は
以下のことを信じればよいのです。
福音の三要素

① キリストは私たちの罪のために死なれたこと
② 墓に葬られたこと
③   三日目に復活されたこと
キリストの十字架以降、全ての人が信ずべき福音の内容とはこの3つだけです。
救いの条件としてほかのことを付け加えるならば、
イエスさまだけでは足りないということになってしまい、救われていないことになります。

この3つを理解し同意し、信じ、イエスさまにのみ信頼を置いたならば、あなたは神の恵みと信仰により救われています。

クリスチャンライフ、この麗しきもの(1)
(詳しくはこの中川健一牧師の無料音声メッセージにて)

 

ロマ 5:18 このようなわけで、ひとりの罪過によってすべての人が罪に定められたように、ひとりの義なる行為によって、いのちを得させる義がすべての人に及ぶのである。

 

中川健一牧師によるイエス・キリストの十字架についての無料メッセージ  公式アプリダウンロー

「3分でわかる聖書」(動画) 

 

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E.  警告


22:18 この書の預言の言葉を聞くすべての人々に対して、わたしは警告する。
もしこれに書き加える者があれば、神はその人に、この書に書かれている災害を加えられる。

22:19 また、もしこの預言の書の言葉をとり除く者があれば、神はその人の受くべき分を、この書に書かれているいのちの木と聖なる都から、とり除かれる。
22:18〜19

 

 

F.  第二の保証

22:20 これらのことをあかしするかたが仰せになる、
「しかり、わたしはすぐに来る」。
アァメン、主イエスよ、きたりませ

22:20

 

 

G.  祝祷 

22:21 主イエスの恵みが、一同の者と共にあるように。
22:21

 

 

ラビジョーク(エルサレムで亡くなった姑の話)は割愛させて頂きます。

 

引用聖句は日本聖書協会『旧約聖書 1955年改訳、新約聖書 1954年改訳』(口語訳)を使用しています。

 

 

以上で「ヨハネの黙示録」セミナーのレジュメを終わります。
長い間ありがとうございました。
読んでくださった方々へ、
神さまからの祝福が豊かにありますように。

引き続き「アブラハム契約の歴史的展開」にもどうぞおつきあいください。

 

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是非どうぞ。

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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