2022年8月27日
□イエスの公生涯の4つの時期
新約聖書の4つの福音書を時系列に追いながら、イエスが語られたことばを、ひとつひとつ学んでいきます。
イエスの公生涯を、起承転結、4つの時期に分けると、次のようになります。
起: 受洗から、メシア宣言を経て、宣教開始まで
承: メシアとしての権威を現わすも、指導者層の拒否を受ける
転: 弟子訓練
結: エルサレム入城から十字架、復活、昇天
第9回までで、起承転結の「起」の時期を終えました。
第10回からは、「承」の時期に入っています。
□今回のことば
起承転結の「承」の部、メシアとしての権威を現わす時期は、終わりに近づいています。
指導者層による公式の拒否を受けて、イエスの宣教活動には、大きな変化が起きました。
そのような変化には、二つあります。
一つは、しるしに関して、もう一つは、教え方に関して、です。
変化の第一、イエスは、拒否を受けてその場で、しるしに関する新しい方針を指導者層に示しました。
今後、イエスがメシアであることを示すしるしとしてイスラエル民族に与えらえるのは、「ヨナのしるし」のみ、すなわち、よみがえり・復活のしるし、のみです。
変化の第二、イエスは、拒否を受けたその日、たとえで群衆に語り始められました。
その日のうちに、5つのたとえ話を群衆に、さらに4つのたとえ話を弟子たちに、合わせて9つのたとえ話を語りました。
前回は、その日、たとえ話を群衆に語っている間に起きた出来事でした。
イエスの母や兄弟たちが来て、イエスを呼び出し、家へ連れ帰ろうとしましたが、イエスは、地上での血縁関係をすべて切って、信者との霊的関係のみを受け入れました。
今回は、拒否の日の夕方から、日没後にかけて起きた出来事です。
イエスが風と波を鎮めたという出来事で、自然を制する力を持っていることを弟子たちに示しました。
メシアの公生涯の起承転結、転の部の弟子訓練にはまだ入っていませんが、弟子たちに対するレッスンは、拒否を受けた日から、すでに始まったのです。
「どうして怖がるのですか。まだ信仰がないのですか。」(マルコ4:40)
□実集会のみです、オンライン同時配信はありません
コロナ感染症が依然として懸念されますが、感染防止に配慮しつつ、小規模での集会を再開します。
みやま集会では、実集会の進行に集中させていただきたく、オンライン同時配信はいたしません。
オンラインでは、翌月の第一水曜日、夜の8時から1時間程度、同じテーマを扱いますので、そちらへの御参加をお願いいたします。
□集会用資料(PDFファイル)