2026年5月1日 第44回
□信仰の先輩たちの足跡をたどる
聖書は、人間が哲学や倫理的な思索によって考え出したものではありません。
新約聖書の中にある「ヘブル人への手紙」の記者は、次のように記しています。
「神は昔、預言者たちによって、多くの部分に分け、多くの方法で先祖たちに語られましたが、この終わりの時には、御子にあって私たちに語られました。」(へブル1:1~2)
旧約聖書は、預言者たちを通して、多くの部分に分け、多くの方法で、神が語られたことの記録です。
多くの方法とは、夢や幻による啓示、奇跡やしるし、「主の使い」=第二位格の神の現れ、などです。
新約聖書は、第二位格の神が人となられたお方、すなわち御子イエス・キリストによって語られたことの記録です。
旧約聖書には多くの預言者たちや信仰者たちが登場します。彼らは私たちにとって、信仰の大先輩でもあります。
彼らが生きた時代の背景も見ながら、彼らの実際的な歩みを通して、神から語られたことを理解していきましょう。
旧約聖書を理解することが、その続編である新約聖書を理解する鍵でもあります。
久留米集会では、月1回、家庭礼拝の場をもって、信仰の先輩たちの足跡をたどります。
□今回の先輩は・・・
今回は、民数記22章の記事から、イスラエルの人々⑱「バラムの事件【前半】」です。
これまでの流れを振り返っておきましょう。
エジプトを出てからの旅の中で、最大の事件は、約束の地を目前にした宿営地カデシュ・バルネアにおける事件でした。
カデシュ・バルネア事件を含めてそれまで十度も主に聞き従わなかった、イスラエルのその時の世代は、ついに約束の地に入ることができなくなりました。
荒野の旅はさらに38年、全部で40年続くと宣告され、イスラエルの民は約束の地を背にして再び荒野の奥へ進んで行きました。
その旅の中では、コラによる反乱事件が起きました。
このとき、イスラエルの民は、コラの扇動により、いったんは反乱者の側に立ちそうになり、あわや神の怒りを受けて滅ぼされるところでしたが、モーセとアロンによるとりなしの祈りによって、民は助かりました。
首謀者のコラたち3人は足もとの地面が割れて地の中にのみこまれ、コラたちに同調して反乱を起こした有力者たち250人は神の火によって死ぬという恐ろしい結果になりました。
コラ事件の翌日にも、大きな事件が起きました。
イスラエルの民が、前日の恐ろしい結果に動揺し、モーセとアロンに反抗したために、神の罰により14,700人が死にました。
このあと、神は、アロンを祭司職に任命したのは人が決めたことではなく、神ご自身によることを、ある奇跡を通して民に明らかにされました。その奇跡とは、アロンの杖に、「芽を出し、つぼみをつけ、花を咲かせ、アーモンドの実を結ばせる」というものでした。
この事件の後、荒野の旅は38年間続きますが、その間の記事はありません。
荒野の旅も40年目に入ったころ、民数記20章、メリバの水事件が起きました。
この事件では、モーセとアロンが神の命令のとおりにしなかったために、約束の地に彼ら自身が入ることはできないと宣告され、このあとの宿営地ホル山に着いたときに、アロンが死にました。
前回は、ホル山から旅立ったあとに起きた事件、燃える蛇事件でした。
エドム民族に阻まれて約束の地に直進できず、エドムの地を迂回するため、南の紅海に向かう道を進みました。
再び約束の地から離れて行きました。その途中で民の不満が爆発しました。
不平を言った民に対して神の罰が下りました。「燃える蛇」と呼ばれる毒蛇の来襲でした。
民がモーセに助けを求めたので、モーセは民のために祈りました。
主はモーセに、作り物の蛇を旗ざおの上に付けるよう命じ、かまれた者がそれを仰ぎ見れば、死なずに「生きる」と約束されました。実際、かまれてから、それを仰ぎ見た者は助かりました。
今回は、エドムの地の迂回を終えて、ヨルダン川の東、モアブの草原に宿営したときの出来事です。
イスラエルはそこを通過するだけで、モアブと戦う意図はありませんでしたが、モアブの人々は恐れました。
モアブの王は呪術者バラムを招き、イスラエルを呪わせようとしました。
今回はイスラエルの人々が知らないところで、主がイスラエルを守ってくださった事件、バラムの事件の前半です。
□集会用資料(PDFファイル)
□音声録音(MP3)
集会の実況録音は次をクリックしてください。ドロップボックスというサイトに入りますが、ユーザー登録などは必要ありません。
音声再生のスタートボタンをクリックすれば聴くことができます。今回の録音時間は約27分です。





