へブル人への手紙、ついに最終回です! 大阪ドーム前聖書フォーラムでは、毎月第4日曜日は長老による生メッセージとなってます。
最終回はこれまでの締めくくり、また追伸の箇所でもあります。追伸には本文では書けなかった重要なことが書かれている場合があります。へブル書を振り返りつつ著者の執筆の目的と意図を探していきます。
1.祈りの要請 祈りの要請の内容から著者と同労者は試練に会っていたことがわかります。試練を乗り越える最終的な力は「正しい良心」です。 あなたがたの指導者たちの言うことを聞き、また服従しなさい。この人たちは神に申し開きをする者として、あなたがたのたましいのために見張りをしているのです。Heb13:17a
2.祝祷 著者はここで聖書の中で最も麗しくユニークな祝祷を捧げました。この祝祷は「平和の神」への祈りとキリストへの賛美で終わっています。 旧約時代の聖徒たちには心からの平安がありませんでした。しかし新約時代の聖徒たちは「神との平和」「神の平安」という素晴らしいものを持っています。この祝福はキリストの贖いの死と復活によって罪の問題が完全に解決されたからです。 父なる神は私たちがみこころを行うことができるように、イエス・キリストを通して私たちのうちに働いてくださいます。私たちにできることは努力しますが、それもまたキリストの恵みであったとわかるようになります。
3.終わりの挨拶 著者は読者にユダヤ教(儀式的宗教)から離れて心からキリストに従うように勧めながら決断を迫っています。新しい契約のキーワードは恵です。私たちはイエス・キリストにあって、値なしに永遠の命を受けました。
結論 3人の歴史家による証言から、この手紙を読んだメシアニック・ジューたちは勧告に従ったことがわかります。
今日のクリスチャンに当時のメシアニック・ジューのような危険性、律法主義の精神はないと言えるでしょうか?神さまが注目しておられるのは私たちの心です。私たちは恵によって平安を得ました。世俗的価値観に束縛された歩みから、自由な解放されたいのち溢れる歩みへと導かれています。多様な価値観、経済格差、コロナ禍がもたらす分断など何が真実かわからない混迷の時代の中にあるからこそ、永遠に変わらないお方キリストとともに歩みたいと思います。
ですから私たちは、イエスの辱めを身に負い、宿営の外に出て、みもとに行こうではありませんか。Heb13:13
イエス・キリストは、昨日も今日も、とこしえに変わることがありません。Heb13:8