「ああ、愚かなガラテヤ人」
パウロは神の救いのご計画(3、4章)・教理的教えを語るにあたり、衝撃的な言葉で始めます。
「十字架につけられたイエス・キリストが、目の前に描き出されたというのに、だれがあなたがたを惑わしたのですか」
その後もパウロは矢継ぎ早にガラテヤの信者たちに訴えかけます。
彼らは、充分に福音を教えられ、また神もまたパウロの教えの正当性を証明するために数々のしるしを与えられました。
パウロのガラテヤ宣教(第一次伝道旅行)については、使徒13:14~14:26に記録されています。
13:14~41では、パウロのメッセージが記録されています。
主イエスは、ダビデ契約の成就として来られ、十字架の死、復活を通して罪の赦し、律法からの解放をもたらされたことを大胆に宣言しています。
14:1~5では、イコニオムでの宣教の成果と反発する勢力。14:8~19では、ルステラでの奇跡と迫害。なんと先の宣教地であるピシデヤのアンテオケとイコニオムから迫害者たちは、それぞれ154km、32kmの道のりをパウロを追ってきました。そして、パウロを石打にして、瀕死の状態(殺して?)にしました。しかし、驚くべきことにパウロは立ち上がって翌日には56km離れたデルベに向かって旅立ちました。
このようにガラテヤ宣教は、祝福も大きかったですが迫害も激しいものでした。
(ちなみにテモテはルステラの信者でした。彼はパウロに大いに影響されたのでしょう)
ガラテヤの信者たちは、使徒パウロから神の国の福音をハッキリと示され、また神の御力とそれに反抗する者の存在を体験していました。
パウロから直接、福音を教えられ、神の御業を体験するという祝福に与ったガラテヤの信者たちがどうして「ああ、愚かなガラテヤ人」と言われてしまう状態に陥ったのでしょうか。
彼らの失敗から学び、パウロが彼らに願った歩みが私たちのものとなりますように。
キリストは、私たちに新しい生き方を与えてくださいました。