今回で11章の学びが終わります。
11章は信仰による忍耐を発揮した先祖たちをリストアップすることでユダヤ人の歴史の要約にもなっています。 著者は11章の冒頭では信仰の定義を行ないました。
「11:1 さて、信仰は、望んでいることを保証し、目に見えないものを確信させるものです。
11:2 昔の人たちは、この信仰によって称賛されました(直訳:証を得たのです)」
信仰とは「啓示された神の啓示、約束への応答」であり、その根底には神の啓示の書である聖書に対する信頼、約束された神への信頼があります。ゆえに、信仰によって歩んだ昔の人たちの信仰を神は良しとされました。
「11:38 この世は彼らにふさわしくありませんでした。彼らは荒野、山、洞穴、地の穴をさまよいました。
11:39 これらの人たちはみな、その信仰によって称賛されましたが、約束されたものを手に入れることはありませんでした。
11:40 神は私たちのために、もっとすぐれたものを用意しておられたので、私たちを抜きにして、彼らが完全な者とされることはなかったのです」
生ける真の神に信頼を置いて「彼らにはふさわしくないこの世」を歩み通し、天に凱旋した先祖たちの姿。
第2世代の信者たちは、先祖たちの姿を見て何を感じたのでしょうか。
私たちの主イエス様もこの世では受け入れられませんでした。
モーセは神の民と歩むこと、キリストのゆえに受ける辱め大きな富と考え選びました。
最上のものは、地上にではなく天にあります。