岡山聖書フォーラム

コロサイ人への手紙を学び始めました。

2019.08.11

カテゴリー:コラム

2019年8月4日の岡山聖書フォーラムは、前半は、先日行われた御殿場での第10回聖書フォーラムキャンプの報告を行ない、後半は、コロサイ人への手紙の学びをスタートしました。

後半部分の要点は以下の通りです。

Ⅰ、コロサイ人への手紙の概略

1、著者;パウロ

2、執筆年代;紀元6061年頃

3、執筆場所;パウロの、ローマでの獄中生活の間に書かれた。*獄中書簡…エペソ、ピリピ、コロサイ、ピレモン

4、コロサイ;小アジアのフルギヤ地方の町で、紀元前45世紀には政治と商業の中心地だったが、パウロの時代には衰退して、重要ではない町になっていた。

5、執筆事情;使徒の働きには、パウロがコロサイで伝道したという記録はない。

(1)パウロは、コロサイの信者たちに一度も会ったことがなかった。(21

(2)パウロの第3次伝道旅行で、エペソに3年間滞在した時(使徒1910)、エパフラスが信仰に入り、彼がコロサイで福音を伝えた可能性が高い。(17

(3)コロサイには、様々な間違った教えが入り込んできていたため、パウロはこの手紙を書いた。

(4)パウロはこの書で、間違った教えに惑わされている信者達に、救いはキリストにのみあると強調した。

Ⅱ、あいさつ (1:1-2)

1、差出人 (1)

(1)パウロ…「神のみこころによる、キリスト・イエスの使徒」であると自己紹介している。

①「神のみこころによる」…神の計画によって召されたという確信。

②「キリスト・イエスの使徒」…主イエスに特別に遣わされた者。キリストの大使として権威が与えられた者。

(2)テモテ…第2回伝道旅行の際、ルステラでパウロに見出され、以降、パウロの弟子、同労者として奉仕した。

2、宛先 (2a)

(1)「コロサイにいる聖徒たち」…神によって、この世から聖別され、主にあって聖いものとされた者たち。

(2)「キリストにある」…彼らの霊的な立場。信者は、主のいのちを与えられ、主の御性質に与る者とされた。

(3)「忠実な兄弟たち」…主イエスを信じる信仰によって、同じお方を父とする兄弟姉妹たち

3、挨拶文 (2b)  「私たちの父なる神から、恵みと平安があなた方の上にありますように」

(1)キリスト信仰の祝福が表されている。 まず恵み、それから平安

①神がまず、私たちに愛と憐みを示して下さった。

②それゆえ、私たちは、神との平和、人との平和、心のうちに神の平安を持つことができる。

【まとめ】

パウロの挨拶文には、パウロの使徒としての権威と、信者に与えられている素晴らしい立場が示されていた。

神が与えて下さる恵みと平安を覚えて、御名を褒め称えよう。

岡山聖書フォーラム

代表:皆尾 公司

カテゴリ

バックナンバー