練馬桜台聖書フォーラム

イスラエル学レジュメ(1)2026年 2/28

2026.03.04

カテゴリー:イスラエル学, お知らせ, 学び

イスラエル学
レジュメ
(1
)2026年2/28

 

聖書に書かれている「イスラエル」をどう捉えるか

 

2006年フルクテンバウム博士セミナー
講師:Dr. Arnold Fruchtenbaum
通訳:中川健一牧師


『イスラエル学』
THE MISSING LINK IN SYSTEMATIC THEOLOGY
テキスト 

ご購入はこちらからCDテキスト

 

レジュメもくじ

前回のレジュメ

 

フルクテンバウム博士のメッセージを
中川健一牧師がわかり易く通訳してくださった
セミナーの内容を基に作成しています。

以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句箇所です
セミナーでは新改訳3を使用しているので説明文では新改訳3

(このHPでの引用聖句は原則 口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会)
新改訳3」とは聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会
「新共同訳」とは聖書 新共同訳©共同訳聖書実行委員会j

「新改訳2017」とは聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 からの引用です
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
紫色の聖句は引用聖句や参考聖句
(英語訳は基本American Standard Version  ASV)
茶色の文章アーノルド・フルクテンバウム博士著 中川健一監訳 佐野剛史訳
『イスラエル学-組織神学の失われた環-THE MISSING LINK IN SYSTEMATIC THEOLOGY
(書籍)(電子書籍) 
 
1~6頁からの補足説明です

 

興味のある箇所はリンク先もご覧になってみてください。

 

紙の聖書「新改訳2017」こちらをどうぞ

 

イスラエル学

A.イスラエルの選び

 

 

セミナーテキスト2ページ(3/22)

 

Ⅰ.過去のイスラエル

Israel Past

 

聖書がイスラエルについて神学的に何を言っているかということをこれから学ぶ
最初は過去のイスラエル(歴史的イスラエル)

イスラエルというテーマは今日の福音派神学界を二分する大きな争点である。
ところが、イスラエル論を独立したテーマとして展開している神学体系はない。
このセミナーはそのギャップを埋めようという試みであるの一部を取り上げている。

 

  

 

A.イスラエルの選び

The Election of Israel

 

聖書で選びという場合に2つのものがある

 

 

1 個人的な意味での選び
individual election

これは個人的救いに関するもの
クリスチャンになった人イエスさまを信じた人は個人的な選びを受けていたと言うことができる

 

2 民族的な選び
national election

個人的な救いとはまた性質が違う
イスラエルが選びの民であるという時に
それは何を意味していないのか何を意味しているのか

 

意味していないこと2つ

①イスラエルに属するすべての人が霊的に救われると言っているのではない
救いとは個人的に信じた人にのみ与えられるもの

②イスラエル人であれば誰でも肉体的に迫害から守られることを意味しているのでもない

 

選びと言ってもそういうことは意味していない

 

 

では何を意味してるのか2

神さまがイスラエルを選んだ目的は必ず達成される

②また将来この国が民族として霊的な救いを体験するようになるという保証が与えられている

これが民族的選び

 

 

 

 

1.イスラエルの選びの事実

The Fact of Israel’ Election

 

 

まず大事な聖句は申命記4:37
イスラエルの選びについて語った最初の箇所
申 4:37
主はあなたの先祖たちを愛されたので、その後の子孫を選び、大いなる力をもって、みずからあなたをエジプトから導き出し、

3つのことを教えている
①神さまがイスラエルを選んだ理由は族長たちを愛したから
アブラハム イサク ヤコブを愛したから
②そしてその土台のもとに神はアブラハム イサク ヤコブの子孫を選びの民とされ
③その選びのゆえに神はイスラエルをエジプトから導き出された

 

 

2つ目は申命記76~8
申 7:6
あなたはあなたの神、主の聖なる民である。
For you are a holy people unto Jehovah your God:
あなたの神、主は地のおもてのすべての民のうちからあなたを選んで、自分の宝の民とされた。
7:7 主があなたがたを愛し、あなたがたを選ばれたのは、あなたがたがどの国民よりも数が多かったからではない。
あなたがたはよろずの民のうち、もっとも数の少ないものであった。
7:8 ただ主があなたがたを愛し、またあなたがたの先祖に誓われた誓いを守ろうとして、主は強い手をもってあなたがたを導き出し、奴隷の家から、エジプトの王パロの手から、あがない出されたのである。
6
イスラエルは聖なる民であると教えられている
 しかしそれはイスラエル自身の中に義があったからではない

申命記9:4~6でモーセはそのことをはっきりと書いている
申 9:4 あなたの神、主があなたの前から彼らを追い払われた後に、あなたは心のなかで『わたしが正しいから主はわたしをこの地に導き入れてこれを獲させられた』と言ってはならない。
この国々の民が悪いから、主はこれをあなたの前から追い払われるのである。
9:5 あなたが行ってその地を獲るのは、あなたが正しいからではなく、またあなたの心がまっすぐだからでもない。
この国々の民が悪いから、あなたの神、主は彼らをあなたの前から追い払われるのである。
これは主があなたの先祖アブラハム、イサク、ヤコブに誓われた言葉を行われるためである。
9:6 それであなたは、あなたの神、主があなたにこの良い地を与えてこれを得させられるのは、あなたが正しいからではないことを知らなければならない。
あなたは強情な民である。

神がイスラエルを選ばれたという理由でイスラエルは聖なる国民となった
聖書で聖いとは分かたれるという意味
他の諸民族から分けられたという意味でイスラエルは聖い国になっている
They are holy as a result of being chosen by God and set apart from all other nations by God.

  

申命記14:2
申 14:2 あなたはあなたの神、主の聖なる民だからである。
主は地のおもてのすべての民のうちからあなたを選んで、自分の宝の民とされた。
Deu  14:2 For you are a holy people unto Jehovah your God, and Jehovah has chosen you to be a people for his own possession,  above all peoples that are upon the face of the earth.
イスラエルは神によって選ばれた選びの民であると書かれてある

 

 申命記26:18
申 26:18 そして、主は先に約束されたように、きょう、あなたを自分の宝の民とされること、また、あなたがそのすべての命令を守るべきことを明言された。
Deu 26:18 and Jehovah has avouched you this day to be a people for his own possession, as he has promised you, and that you should keep all his commandments;
イスラエルは選ばれたがゆえに
選ばれたから神の命令を守るように期待されていると教えられている

 

また出エジプト記19:6
出 19:6 あなたがたはわたしに対して祭司の国となり、また聖なる民となるであろう』。
これがあなたのイスラエルの人々に語るべき言葉である」。
Exo  19:6 and you shall be unto me a kingdom of priests, and a holy nation.  These are the words which you shall speak to the children of Israel.”
ここでイスラエルは祭司の国 聖い民 聖い国民である と書かれてある
祭司の王国(新改訳3)」これは非常に重要な言葉
 

それから申命記7:7~8(戻る)
ここにはイスラエルの選びの土台が書かれてある
申 7:7 主があなたがたを愛し、あなたがたを選ばれたのは、あなたがたがどの国民よりも数が多かったからではない。
あなたがたはよろずの民のうち、もっとも数の少ないものであった。
7:8 ただ主があなたがたを愛し、またあなたがたの先祖に誓われた誓いを守ろうとして、主は強い手をもってあなたがたを導き出し、奴隷の家から、エジプトの王パロの手から、あがない出されたのである。

イスラエルは大きいから選ばれたのではなくてむしろ一番小さかったと言われている
けれども
8節にいくと
神はイスラエルを選んだ2つの理由があると記されてある
①まず神はイスラエルを愛された
この愛したと言うのは契約に基づく愛
②神は族長たちに約束をされたからその契約約束を守るということ
これが契約関係にあるということ
再度言うが
神がイスラエルの民をエジプトから導き出したのはこの契約関係にあったという事実のゆえ

 

 

イスラエルの選びについてもう一箇所
申命記10:15~16
申 10:15
そうであるのに、主はただあなたの先祖たちを喜び愛し、その後の子孫であるあなたがたを万民のうちから選ばれた。
今日見るとおりである。
10:16 それゆえ、あなたがたは心に割礼をおこない、もはや強情であってはならない。
15節
イスラエルの民族的選び the national election of Israel について書かれてある
さっき言ったように神さまがアブラハム イサク ヤコブを愛されたがゆえに
民族的選びが出てきたということ

英語で seed シード:種とは子孫のこと

アブラハムの裔(すえ)とかよく言う
そのアブラハム イサク ヤコブの子孫がユダヤ人であり選びの民となって他の民族から区別されたということ
しかしさっき言ったように民族的な選びがあるからといって全ての個人が救われるということではない

 

 

次の16節にいくと今度は個人的な選びに入っていく

イスラエルに属している一人ひとりは霊的な救いを受けるために
心の割礼を受けるように命令されている
心の割礼: 霊的な生まれ変わり

 

 

整理

イスラエルの民が民族的に選ばれているしるし The sign of national election
肉体的に割礼を受けること physical circumcision

霊的に個人的に救われているしるし the sign of individual election
霊的なつまり心の割礼を受けたこと spiritual circumcision

この2つを理解しておいて

 

 

 

 

 

2.イスラエルが選ばれた理由と目的

The Reasons and/or the Purposes of Israel’s Election

 

 

イスラエル選びの目的(理由)4

 なぜイスラエルが選ばれたのか大きな目的(理由)

 

 


祭司の王国
a kingdom of priests となるため

出エジプト記19:6
出 19:6 あなたがたはわたしに対して祭司の国となり、また聖なる民となるであろう』。
これがあなたのイスラエルの人々に語るべき言葉である」。

祭司: 神と人の間に立ってその仲介役をする人
イスラエルの中にはイスラエルの民全体を神の前に近づける役割をする部族がいた
レビ族

しかしイスラエル民族は総体として異邦人の人々を神の前に連れて行く祭司としての御国になるわけ

 

 

神さまが人類に啓示を与えるが
イスラエルの民はその啓示を聞いてそれを記録するために選ばれた

聖書は全てユダヤ人によって記録された書

 

聖句3つ

申命記4:5~8
申 4:5
わたしはわたしの神、主が命じられたとおりに、定めと、おきてとを、あなたがたに教える。
あなたがたがはいって、自分のものとする地において、そのように行うためである。
4:6 あなたがたは、これを守って行わなければならない。
これは、もろもろの民にあなたがたの知恵、また知識を示す事である。
彼らは、このもろもろの定めを聞いて、『この大いなる国民は、まことに知恵あり、知識ある民である』と言うであろう。
4:7 われわれの神、主は、われわれが呼び求める時、つねにわれわれに近くおられる。
いずれの大いなる国民に、このように近くおる神があるであろうか。
4:8 また、いずれの大いなる国民に、きょう、わたしがあなたがたの前に立てるこのすべての律法のような正しい定めと、おきてとがあるであろうか。

 

申命記6:6~9
申 6:6 きょう、わたしがあなたに命じるこれらの言葉をあなたの心に留め、 6:7 努めてこれをあなたの子らに教え、あなたが家に座している時も、道を歩く時も、寝る時も、起きる時も、これについて語らなければならない。
6:8 またあなたはこれをあなたの手につけてしるしとし、あなたの目の間に置いて覚えとし、6:9 またあなたの家の入口の柱と、あなたの門とに書きしるさなければならない。

 

ローマ人への手紙3:1~2
ロマ 3:1 では、ユダヤ人のすぐれている点は何か。
また割礼の益は何か。
3:2 それは、いろいろの点で数多くある。
まず第一に、神の言が彼らにゆだねられたことである。

 

 ③

イスラエルが選ばれた第3の目的は

神は唯一であることを伝えて異邦人に伝道するため

 イザヤ書43:10~12
イザ 43:10 主は言われる、「あなたがたはわが証人、
わたしが選んだわがしもべである。
それゆえ、あなたがたは知って、わたしを信じ、
わたしが主であることを悟ることができる。
わたしより前に造られた神はなく、
わたしより後にもない。
43:11 ただわたしのみ主である。
わたしのほかに救う者はいない。
43:12 わたしはさきに告げ、かつ救い、かつ聞かせた。
あなたがたのうちには、ほかの神はなかった。
あなたがたはわが証人である」と主は言われる。

そこにこう書かれてある
異邦人は救われるためにはユダヤ教に改宗する必要はない
ただ2つのことを理解し信じなくてはいけない

救われるために第1番目に
1.
ヤハウェと言われるイスラエルの神は唯一であるということを信じなければいけない
それを信じた途端に偶像礼拝の可能性 多神教の可能性はなくなる

2.
またイスラエルの神のみが救い主であることを信じなければいけない
それを信じた途端にわざによる救いの可能性はもうなくなる
例)ラハブ ルツ (シェバの女王)(ニネベの男たち)は皆それを信じたので救いに入った人たち

 

 


イスラエル選びの第4の目的は
メシアをこの地上に送り出す民となるため


ローマ書9:5
ロマ 9:5 また父祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストもまた彼らから出られたのである。
万物の上にいます神は、永遠にほむべきかな、アァメン。

このメシアはイスラエルから出たイスラエル人であったと教えている

 

ヘブル書2;16~17
ヘブル 2:16 確かに、彼は天使たちを助けることはしないで、アブラハムの子孫を助けられた。
Heb 2:16 For verily not to angels doth he give help, but he giveth  help to the seed of Abraham.
2:17 そこで、イエスは、神のみまえにあわれみ深い忠実な大祭司となって、民の罪をあがなうために、あらゆる点において兄弟たちと同じようにならねばならなかった。

イエスはアブラハムの裔として生まれた
メシアはアブラハムの子孫であると教えている

 

またヘブル書7:13~14
ヘブル 7:13 さて、これらのことは、いまだかつて祭壇に奉仕したことのない、他の部族に関して言われているのである。
7:14 というのは、わたしたちの主がユダ族の中から出られたことは、明らかであるが、モーセは、この部族について、祭司に関することでは、ひとことも言っていない。

この方はユダ部族の裔として出てきたと教えられている

 

 

 

これら今言った4つがイスラエルが選ばれた理由
確認
①祭司の王国となる
②神の啓示を受けて記録する
③神が唯一の神であることを知らせる
④メシアを地上に送る民となる

 

 

 

 

イスラエル学(2)2026年3/14へ
B.無条件契約
1.アブラハム契約
(a)聖書箇所 (b)契約の条項

 

 

 

このセミナーの内容はこの本の一部とかぶります。
ゼヒお読みください。

アーノルド・フルクテンバウム博士著
中川健一監訳/佐野剛史訳
『イスラエル学-組織神学の失われた環-THE MISSING LINK IN SYSTEMATIC THEOLOGY
(書籍)(電子書籍)
ハーベスト・タイム・ミニストリーズ出版部

 

 

練馬桜台聖書フォーラム

代表 :南 知之

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