旧約聖書におけるメシア預言
レジュメ(7)2025年9/27
1つの聖句が2回成就するのではなく
違う時代に成就する聖句が隣り合わせに書かれている
2007年フルクテンバウム博士セミナー
『旧約聖書におけるメシア預言』
THE MESSIAH OF THE OLD TESTAMENT
By Dr. Arnold Fruchtenbaum
(テキスト)
ご購入はこちらから(CD)(テキスト)
フルクテンバウム博士のメッセージを
中川健一牧師がわかり易く通訳してくださった
セミナーの内容を基に作成しています。
以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句箇所です
(セミナーでは新改訳3を使用しています)
(このHPでの引用聖句は原則 口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会)
「新改訳3」とは聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会
「新共同訳」とは聖書 新共同訳©共同訳聖書実行委員会j
「新改訳2017」とは聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 からの引用です
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
紫色の聖句は引用聖句や参考聖句
(英語訳は基本American Standard Version ASV)
濃いオレンジ色の文章はアーノルド・フルクテンバウム博士著/佐野剛史訳『メシア的キリスト論
ー旧約聖書のメシア預言で読み解くイエスの生涯ー』からの抜粋補足説明です。
興味のある箇所はリンク先もご覧になってみてください。
紙の聖書「新改訳2017」はこちらをどうぞ
旧約聖書におけるメシア預言
イントロダクション
Ⅰ.律法
A.「女の子孫」
B.「アブラハム
C.「ユダの子孫」
D.「バラムの預言」
E.「モーセのような預言者」
F.律法のまとめ
Ⅱ.預言書
A.イザヤ書7:1~21 処女から生まれる
1.ダビデの家に対する脅威 イザ7:1~2
セミナーテキスト8(10/15)ページ
Ⅱ.預言書
(レジュメ1で)申し上げたように預言者全部を扱うわけではない
イザヤだけ
しかもイザヤの中でも扱うのはメインの二箇所
まず最初がイザヤ書7章
A.イザヤ書7:1~21
処女から生まれる
イザヤ書7~12章
インマヌエルの書
イザヤ書7~12章を普通「インマヌエルの書」と言う
その理由はインマヌエルという言葉がこの箇所に3回出てくるから
その3回とは
7:14
イザ 7:14 それゆえ、主はみずから一つのしるしをあなたがたに与えられる。
見よ、おとめがみごもって男の子を産む。
その名はインマヌエルととなえられる。
8:8
イザ 8:8 ユダに流れ入り、あふれみなぎって、首にまで及ぶ。
インマヌエルよ、その広げた翼はあまねく、あなたの国に満ちわたる」。
8:10
イザ 8:10 ともに計れ、しかし、成らない。
言葉を出せ、しかし、行われない。
神がわれわれと共におられるからである。
for God is with us.
イザヤ書7章を理解するために歴史的な背景を理解しなければならないそれが二箇所出てくる
(セミナーテキストにこの聖句箇所は載ってません)
Ⅱ列王記16:1~19
列王下 16:1 レマリヤの子ペカの第十七年にユダの王ヨタムの子アハズが王となった。
16:2 アハズは王となった時二十歳で、エルサレムで十六年の間、世を治めたが、その神、主の目にかなう事を先祖ダビデのようには行わなかった。
16:3 彼はイスラエルの王たちの道に歩み、また主がイスラエルの人々の前から追い払われた異邦人の憎むべきおこないにしたがって、自分の子を火に焼いてささげ物とした。
16:4 かつ彼は高き所、また丘の上、すべての青木の下で犠牲をささげ、香をたいた。
16:5 そのころ、スリヤ(新改訳2017:アラム)の王レヂンおよびレマリヤの子であるイスラエルの王ペカがエルサレムに攻め上って、アハズを囲んだが、勝つことができなかった。
16:6 その時エドムの王はエラテ(新改訳2017:エイラト)を回復してエドムの所領とし、ユダの人々をエラテから追い出した。
そしてエドムびとがエラテにきて、そこに住み、今日に至っている。
16:7 そこでアハズは使者をアッスリヤの王テグラテピレセルにつかわして言わせた、
「わたしはあなたのしもべ、あなたの子です。
スリヤの王とイスラエルの王がわたしを攻め囲んでいます。
どうぞ上ってきて、彼らの手からわたしを救い出してください」。
16:8 そしてアハズは主の宮と王の家の倉にある金と銀をとり、これを贈り物としてアッスリヤの王におくったので、16:9 アッスリヤの王は彼の願いを聞きいれた。
すなわちアッスリヤの王はダマスコに攻め上って、これを取り、その民をキルに捕え移し、またレヂンを殺した。
16:10 アハズ王はアッスリヤの王テグラテピレセルに会おうとダマスコへ行ったが、ダマスコにある祭壇を見たので、アハズ王はその祭壇の作りにしたがって、その詳しい図面と、ひな型とを作って、祭司ウリヤに送った。
16:11 そこで祭司ウリヤはアハズ王がダマスコから送ったものにしたがって祭壇を建てた。
すなわち祭司ウリヤはアハズ王がダマスコから帰るまでにそのとおりに作った。
16:12 王はダマスコから帰ってきて、その祭壇を見、祭壇に近づいてその上に登り、16:13 燔祭と素祭を焼き、灌祭を注ぎ、酬恩祭の血を祭壇にそそぎかけた。
16:14 彼はまた主の前にあった青銅の祭壇を宮の前から移した。
すなわちそれを新しい祭壇と主の宮の間から移して、新しい祭壇の北の方にすえた。
16:15 そしてアハズ王は祭司ウリヤに命じて言った、
「朝の燔祭と夕の素祭および王の燔祭とその素祭、ならびに国中の民の燔祭とその素祭および灌祭は、この大きな祭壇の上で焼きなさい。
また燔祭の血と犠牲の血はすべてこれにそそぎかけなさい。
あの青銅の祭壇をわたしは伺いを立てるのに用いよう」。
16:16 祭司ウリヤはアハズ王がすべて命じたとおりにおこなった。
(セミナーテキストにこの聖句箇所は載ってません)
Ⅱ歴代誌28:1~27
歴代下 28:1 アハズは王となった時二十歳で、十六年の間エルサレムで世を治めたが、その父ダビデとは違って、主の良しと見られることを行わず、28:2 イスラエルの王たちの道に歩み、またもろもろのバアルのために鋳た像を造り、28:3 ベンヒンノムの谷で香をたき、その子らを火に焼いて供え物とするなど、主がイスラエルの人々の前から追い払われた異邦人の憎むべき行いにならい、28:4 また高き所の上、丘の上、すべての青木の下で犠牲をささげ、香をたいた。
28:5 それゆえ、その神、主は彼をスリヤ(新改訳2017:アラム)の王の手に渡されたので、スリヤびとは彼を撃ち破り、その民を多く捕虜として、ダマスコに引いて行った。
彼はまたイスラエルの王の手にも渡されたので、イスラエルの王も彼を撃ち破って大いに殺した。
28:6 すなわちレマリヤの子ペカはユダで一日のうちに十二万人を殺した。
皆勇士であった。これは彼らがその先祖の神、主を捨てたためである。
28:7 その時、エフライムの勇士ジクリという者が王の子マアセヤ、宮内大臣アズリカムおよび王に次ぐ人エルカナを殺した。
28:8 イスラエルの人々はついにその兄弟のうちから婦人ならびに男子、女子など二十万人を捕虜にし、また多くのぶんどり物をとり、そのぶんどり物をサマリヤに持って行った。
28:9 その時そこに名をオデデという主の預言者があって、サマリヤに帰って来た軍勢の前に進み出て言った、
「見よ、あなたがたの先祖の神、主はユダを怒って、これをあなたがたの手に渡されたが、あなたがたは天に達するほどの怒りをもってこれを殺した。
28:10 そればかりでなく、あなたがたは今、ユダとエルサレムの人々を従わせて、自分の男女の奴隷にしようと思っている。
しかしあなたがた自身もまた、あなたがたの神、主に罪を犯しているではないか。
28:11 いまわたしに聞き、あなたがたがその兄弟のうちから捕えて来た捕虜を放ち帰らせなさい。
主の激しい怒りがあなたがたの上に臨んでいるからです」。
28:12 そこでエフライムびとのおもなる人々、すなわちヨハナンの子アザリヤ、メシレモテの子ベレキヤ、シャルムの子ヒゼキヤ、ハデライの子アマサらもまた、戦争から帰った者どもに向かって立ちあがり、28:13 彼らに言った、
「捕虜をここに引き入れてはならない。
あなたがたはわたしどもに主に対するとがを得させて、さらにわれわれの罪とがを増し加えようとしている。
われわれのとがは大きく、激しい怒りがイスラエルの上に臨んでいるからです」。
28:14 そこで兵卒どもがその捕虜とぶんどり物をつかさたちと全会衆の前に捨てておいたので、28:15 前に名をあげた人々が立って捕虜を受け取り、ぶんどり物のうちから衣服をとって、裸の者に着せ、また、くつをはかせ、食い飲みさせ、油を注ぎなどし、その弱い者を皆ろばに乗せ、こうして彼らをしゅろの町エリコに連れて行って、その兄弟たちに渡し、そしてサマリヤに帰って来た。
28:16 その時アハズ王は人をアッスリヤの王につかわして助けを求めさせた。
28:17 エドムびとが再び侵入してユダを撃ち、民を捕え去ったからである。
28:18 ペリシテびともまた平野の町々およびユダのネゲブの町々を侵して、ベテシメシ、アヤロン、ゲデロテおよびソコとその村里、テムナとその村里、ギムゾとその村里を取って、そこに住んだ。
28:19 これはイスラエルの王アハズのゆえに、主がユダを低くされたのであって、彼がユダのうちにみだらなことを行い、主に向かって大いに罪を犯したからである。
28:20 アッスリヤの王テルガデ・ピルネセルは彼の所に来たが、彼に力を添えないで、かえって彼を悩ました。
28:21 アハズは主の宮と王の家、およびつかさたちの家の物を取ってアッスリヤの王に与えたが、それはアハズの助けにはならなかった。
28:22 このアハズ王はその悩みの時にあたって、ますます主に罪を犯した。
28:23 すなわち、彼は自分を撃ったダマスコの神々に、犠牲をささげて言った、
「スリヤの王たちの神々はその王たちを助けるから、わたしもそれに犠牲をささげよう。
そうすれば彼らはわたしを助けるであろう」と。
しかし、彼らはかえってアハズとイスラエル全国とを倒す者となった。
28:24 アハズは神の宮の器物を集めて、神の宮の器物を切り破り、主の宮の戸を閉じ、エルサレムのすべてのすみずみに祭壇を造り、28:25 ユダのすべての町々に高き所を造って、他の神々に香をたきなどして、先祖の神、主の怒りを引き起した。
28:26 アハズのその他の始終の行為およびそのすべての行動は、ユダとイスラエルの列王の書にしるされている。
28:27 アハズはその先祖たちと共に眠ったので、エルサレムの町にこれを葬った。
しかし、イスラエルの王たちの墓には持って行かなかった。
その子ヒゼキヤが彼に代って王となった。
この歴史的背景を理解するために当時存在していた四つの国についてまず知識を得ておこう
①ユダ王国:イスラエルの南王国のこと
南王国ユダ
②北王国イスラエル(エフライム)
首都:サマリア
ここイザヤ書の預言の中にサマリアという言葉がでてくる(口語訳:サマリヤ)
③アラム(口語訳:スリア)
(シリアのこと)(ASV:Syria)
(へブル語はアラム)
イスラエルの北東に位置する国
④アッシリアという大きな国
(口語訳:アッスリア)(ASV:Assyria)
メソポタミアの北部に発展した王国
この四つの国が出てくる
当時エルサレムにいた①南王国ユダの王はアハズという王さま
アハズは神の目から見ると悪いことをする悪王で彼は信者ではない
この当時④アッシリアという国が勢力をどんどん増して帝国と呼ばれる姿に成長しつつある時代
中東の弱小国は地平線の彼方に強大な国が現れつつあることを非常に恐れていた時代
④アッシリアの攻撃に対抗しようとすると小国は何をするかというと
軍事同盟を結んで力を結集するわけで③アラムと②北王国イスラエルとはそのような関係を確立した
しかし二国間の同盟だけでは④アッシリアに対抗できないとわかってきた
そこでこの二国は①南王国ユダのアハズ王に軍事同盟に参加するように圧力をかけるが
アハズはそれに同意しないという状況
そこで②北王国イスラエルと③アラムとは或る陰謀を考える
彼らは①南王国ユダに侵略してユダを滅ぼすのではなく
そこに支配権を確立してユダの軍事力を自分たちの力として利用しようとする
①アハズ王を王位から退けて①②③三国同盟にもっと好意的な傀儡王をそこに据えようという陰謀
ここで非常に重要なポイントがある
①南王国ユダの王はダビデの家系でなければいけない
もしその陰謀が悪王アハズを退けてダビデの家系の新しい人物をもってくるのであればまだ神さまはそれを認めたかもしれない
しかしその陰謀はそれ以上のところまで行く
その陰謀はダビデの家系に属する王を全部退け
ダビデの家系以外の人物を持ってきて①南王国ユダの王にしようとする内容だった
ダビデと神さまが結んだ契約をダビデ契約と言う
その内容はエルサレムで王として君臨するのはダビデの家系から出た人物だけという条項がある
そこでこの預言を学ぶのに非常に重要なこと
敵の陰謀とは(ダビデの子孫)アハズ王に対する陰謀だけではなくダビデの家全部に対する陰謀でもある
だからこの預言の中でアハズに対する言葉とダビデの家全部に対する言葉と
この二つが出てくるということをよく覚えておいてほしい
そのような陰謀の背景があるので神さまがイザヤをとおして語る預言というのは二つの方向に向けられている
一つはアハズ個人に
もう一つはダビデ家全部に向けられる
セミナーテキストにある論争点についは次回取り上げます
解釈
これから解釈に入っていくがその前にもう一つ言っておきたいことがある
それは預言解釈の原則として「二重成就の原則」というものと「二重言及の原則」というのがあるということ
「二重成就の原則」
(double fulfillment)
或る人たちは聖書預言というのは2回以上成就する場合がある
つまり一度は或る時にもう一度はもっと後になってから成就するという
一つの預言(聖句)に二つの成就があると教える人がいる
そしてこのイザヤ書7:14は二重に成就する その成就は2回あると主張する
1回目はアハズの時代に男の子が生まれる しかしそれは処女降誕ではない
2回目はもっと後でイエスの時代に成就するつまりイエスの処女降誕
と2回成就すると言う
イザヤ7:13~14
イザ 7:13 そこでイザヤは言った、
「ダビデの家よ、聞け。
あなたがたは人を煩わすことを小さい事とし、またわが神をも煩わそうとするのか。
7:14 それゆえ、主はみずから一つのしるしをあなたがたに与えられる。
見よ、おとめがみごもって男の子を産む。
その名はインマヌエルととなえられる。
マタイ1:22~23
マタ 1:22 すべてこれらのことが起ったのは、主が預言者によって言われたことの成就するためである。
すなわち、
1:23 「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。
その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。
これは、「神われらと共にいます」という意味である。
この14節は
見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、(新改訳3)
というあの有名な預言だが
もしアハズの時代に成就したことが処女降誕でないとするならば
2回目の成就も処女降誕でないというのが論理的な結論になるはず
ところがこれから(次の次の回にて)見ていくが
この預言の正しい解釈は処女が男の子を産むとしか解釈されないもの
なぜ二重成就の原則という考えが出てくるかというと
もしこれがイエスの処女降誕を預言しているものだとするとアハズの時代から700年後
アハズは今現実に政治的な問題を抱えている
700年後にこんないいことが起こるよとアハズに言ったとして何の慰めになるの?という考えがあるから
このような考え方が出てくる
アハズに対する慰めならばアハズの時代に成就するものでなかったらおかしいという論理
そのことをもっと良い方法で説明する方法がある(下記二重言及の原則)
私自身が聖書を学んでこの二重成就の原則は聖書の何処にも出ていないと確信している
預言の成就は1回だけ
14節の処女が身ごもっているというこの預言はメシアの誕生においてのみ成就した預言であると理解すべき
ではこの預言がアハズとどういう関係があるかということも後(次の次の回)になってから確認する
では二重成就の原則がどこにもないとしたらどう考えたらいいのか
それを次の二重言及の原則という言葉で私は説明したいと思う
「二重言及の原則」
(double reference)
「二重言及の原則」とは
聖書のある箇所で一人の人物一つの状況に関しての預言が出てくる
それに続いてまた別の人物 別の状況に関する預言が出てくる
聖書に書かれてあるその文章を見る限り
前半部分と後半部分の間に時間的なギャップがあるという説明をしていない為にこの二つがくっついているように見えてしまう
(クラレンス・ラーキンClarence Larkin のイラスト
The “Mountain Peaks” of Prophecy をフォーラム参加者が紹介してくれました。非常に興味深いイラストです。検索されてみてください。)
そういう原則でこのイザヤ書7書を見ると
アハズに語りかけている部分と
イエスの時代に成就することとが明確に分かれている
けれどもくっついて出てきていると見えてくる
イザ7:13~17(次回3.解放のしるしにて)には2つの預言が含まれている。
そして、それぞれに目的があり、違う時代に、違う形で成就するのである。
セミナーテキスト8ページに後でかえる
(へブル語の「アルマー(乙女)」は次の次の回にて)
セミナーテキスト9ページ
1.ダビデの家に対する脅威 イザヤ7:1~2
まずイザヤ7章のこの文脈について見てから
預言の内容を後で確認したいと思う
7:1の前に起こっている事はこういうこと
復習
①南王国ユダ
②北王国イスラエル
③アラム(口語訳:スリア)(シリアのこと)
④アッシリア
②北王国イスラエルと③アラムが①南王国ユダを攻撃するが別々に攻撃する
③アラムは①南王国ユダの南部を攻撃しそこを征服する
②北王国イスラエルは今度は①エルサレムを北から攻めるがそれはとることができず失敗に終わる
成功した③アラムの軍勢がやってきて②北王国イスラエルと合流し
今度は2つの国の軍隊が協力して①南王国ユダを攻めようとしているのがこの背景
攻められる日が近づいてきた時に①アハズ王は何をしたかというと援軍を求めた
どこに求めたか?
④アッシリアに求めた
しかも多額のお金を払って援助に来てほしいという要請を出す
その時に①アハズ王はエルサレムの神であるお方を信頼するよりは④アッシリアの軍事力に信頼を置いた
イザ 7:1 ①ユダの王、ウジヤの子ヨタム、その子アハズの時、③スリヤの王レヂンとレマリヤの子である②イスラエルの王ペカとが上ってきて、①エルサレムを攻めたが勝つことができなかった。
イザ 7:2 時に「③スリヤが②エフライムと同盟している」とダビデの家に告げる者があったので、王の心と民の心とは風に動かされる林の木のように動揺した。
Isa 7:2 And it was told the house of David, saying, ③Syria is confederate with ②Ephraim. And his heart trembled, and the heart of his people, as the trees of the forest tremble with the wind.
イザ 7:2 ところが、「②エフライムに③アラムがとどまった」という報告がダビデの家に告げられた。
すると、王の心も民の心も、林の木々が風で揺らぐように動揺した。(新改訳3)
1節:ユダの王 アハズ
2節:ダビデの家
という言葉がでてくる
ここで動揺したのはアハズ王だけではなく
ダビデの家全体が動揺した
なぜこんなに動揺するかというと
王も民も共にダビデ契約に宣言されている神の約束に信頼をおくことができなかったから
そのダビデ契約の内容が書かれてある
Ⅱサムエル記7:11~17
サム下 7:11b 主はまた「あなたのために家 a house を造る」と仰せられる。
7:12 あなたが日が満ちて、先祖たちと共に眠る時、わたしはあなたの身から出る子を、あなたのあとに立てて、その王国 his kingdom を堅くするであろう。
7:13 彼はわたしの名のために家を建てる。わたしは長くその国の位 his throne を堅くしよう。
7:14 わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となるであろう。
もし彼が罪を犯すならば、わたしは人のつえと人の子のむちをもって彼を懲らす。
7:15 しかしわたしはわたしのいつくしみを、わたしがあなたの前から除いたサウルから取り去ったように、彼からは取り去らない。
7:16 あなたの家と王国はわたしの前に長く保つであろう。
あなたの位は長く堅うせられる』」。
7:17 ナタンはすべてこれらの言葉のように、またすべてこの幻のようにダビデに語った。
口語訳:位
新改訳3,2017:王座
Ⅰ歴代誌17:10b~15
歴代上 17:10 b かつわたしは主があなたのために家を建てられることを告げる。
17:11 あなたの日が満ち、あなたの先祖たちの所へ行かねばならぬとき、わたしはあなたの子、すなわちあなたの子らのひとりを、あなたのあとに立てて、その王国を堅くする。
17:12 彼はわたしのために家を建てるであろう。
わたしは長く彼の位を堅くする。
17:13 わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。
わたしは、わたしのいつくしみを、あなたのさきにあった者から取り去ったように、彼からは取り去らない。
17:14 かえって、わたしは彼を長くわたしの家に、わたしの王国にすえおく。
彼の位はとこしえに堅く立つであろう』」。
17:15 ナタンはすべてこれらの言葉のように、またすべてこの幻のようにダビデに語った。
それから詩篇89篇
[ 89 ] エズラびとエタンのマスキールの歌
詩 89:1 主よ、わたしはとこしえにあなたのいつくしみを歌い、わたしの口をもってあなたのまことを/よろずよに告げ知らせます。
89:2 あなたのいつくしみはとこしえに堅く立ち、あなたのまことは天のように/ゆるぐことはありません。
89:3 あなたは言われました、「わたしはわたしの選んだ者と契約を結び、わたしのしもべダビデに誓った、
89:4 『わたしはあなたの子孫をとこしえに堅くし、あなたの王座を建てて、よろずよに至らせる』」。〔セラ
(省略)
89:19 昔あなたは幻をもってあなたの聖徒に告げて/言われました、「わたしは勇士に栄冠を授け、民の中から選ばれた者を高くあげた。
89:20 わたしはわがしもべダビデを得て、これにわが聖なる油をそそいだ。
89:21 わが手は常に彼と共にあり、わが腕はまた彼を強くする。
89:22 敵は彼をだますことなく、悪しき者は彼を卑しめることはない。
89:23 わたしは彼の前にもろもろのあだを打ち滅ぼし、彼を憎む者どもを打ち倒す。
89:24 わがまことと、わがいつくしみは彼と共にあり、わが名によって彼の角は高くあげられる。
89:25 わたしは彼の手を海の上におき、彼の右の手を川の上におく。
89:26 彼はわたしにむかい『あなたはわが父、わが神、わが救の岩』と呼ぶであろう。
89:27 わたしはまた彼をわがういごとし、地の王たちのうちの最も高い者とする。
89:28 わたしはとこしえに、わがいつくしみを彼のために保ち、わが契約は彼のために堅く立つ。
89:29 わたしは彼の家系をとこしえに堅く定め、その位を天の日数のようにながらえさせる。
89:30 もしその子孫がわがおきてを捨て、わがさばきに従って歩まないならば、
89:31 もし彼らがわが定めを犯し、わが戒めを守らないならば、
89:32 わたしはつえをもって彼らのとがを罰し、むちをもって彼らの不義を罰する。
89:33 しかし、わたしはわがいつくしみを/彼から取り去ることなく、わがまことにそむくことはない。
89:34 わたしはわが契約を破ることなく、わがくちびるから出た言葉を変えることはない。
89:35 わたしはひとたびわが聖によって誓った。わたしはダビデに偽りを言わない。
89:36 彼の家系はとこしえに続き、彼の位は太陽のように常にわたしの前にある。
89:37 また月のようにとこしえに堅く定められ、大空の続くかぎり堅く立つ」。〔セラ
(省略)
89:49 主よ、あなたがまことをもってダビデに誓われた/昔のいつくしみはどこにありますか。
89:50 主よ、あなたのしもべがうけるはずかしめを/みこころにとめてください。主よ、あなたのもろもろの敵はわたしをそしり、あなたの油そそがれた者の足跡をそしります。わたしはもろもろの民のそしりを/わたしのふところにいだいているのです。
89:51 (50節に合節)
89:52 主はとこしえにほむべきかな。アァメン、アァメン。
アハズ王はダビデ契約の内容に信頼をおくことができなかったので心が動揺した
メシア預言(8)2025年10/11へ
Ⅱ.預言書 A.イザヤ書7:1~21 処女から生まれる つづき
アーノルド・フルクテンバウム博士著/佐野剛史訳
『メシア的キリスト論
ー旧約聖書のメシア預言で読み解くイエスの生涯ー』
ハーベスト・タイム・ミニストリーズ出版部
今回のセミナーの内容はこの本のp.30∼32,34~35,41、110~113頁に
に書かれています。
そちらもゼヒお読みください。