聖書フォーラムとは
三位一体についての学びレジュメ（７）2025年2/22
私たちは三位格の名前を知っている
2007年フルクテンバウム博士セミナー
『三位一体とは何か』についての学び
THE TRINITY
（テキスト）
ご購入はこちらから（CD）（テキスト）（MP3・PDF）
フルクテンバウム博士のメッセージを
中川健一牧師がわかり易く通訳してくださった
セミナーの内容を基に作成しています。
以下
青色の聖句はセミナーでとりあげられた聖句です
（セミナーでは新改訳３を使用しています）
（ここでは原則 口語訳聖書 旧約聖書1955年改訳 新約聖書1954年改訳 日本聖書協会 を使用しています）
「新改訳３」とは聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会
「新共同訳」とは聖書 新共同訳©共同訳聖書実行委員会
「新改訳2017」とは聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 からの引用です
黒色の文章がセミナーの説明文
緑色の文章はHP編者による補足説明
紫色の聖句は参考聖句
（英語訳は基本American Standard Version ASVです）
茶色の文章はDr. Arnold G. Fruchtenbaum『A MESSIANIC BIBLE STUDY FROM ARIEL MINISTRIES』MBS050 THE TRINITY翻訳メモからの補足説明です
興味のある箇所はリンク先もご覧になってみてください。
紙の聖書「新改訳2017」はこちらをどうぞ
三位一体
イントロダクション
定義 アリウス主義 サベリウス主義 ソッツッーニ主義 ユニテリアン主義 三神論
Ⅰ．神の位格の複数性
A.旧約聖書において
１．エロヒムという複数形の名詞
２．エロヒムに使われる動詞が複数形になっている箇所
３．エロヒムが二位格に適用されている箇所
４．ヤハウェが二位格に適用されている箇所
５．アドナイという複数形の名詞
６．複数形の代名詞
７．複数形の形容詞
８．主の御使い
９．神の子
１０．神人という概念
１１．聖霊
B.新約聖書において
Ⅱ．神の位格の単一性
A.旧約聖書において
１．われわれに似るように、われわれのかたちに
２.複数形の名詞と単数形の動詞
３．エルとエロヒムの同時使用
４．集合体としての単一性（申命記６：４）
a.エハッド b.ヤヒッド
５．ヤハウェ自身の宣言
B.新約聖書において
Ⅲ．三位一体
A.旧約聖書において
B.新約聖書において
１．三位格だけが神と呼ばれている。
Ⅲ．三位一体の神
THE TRINITY
神が複数性を持っているがその数は３までで４以上にはならないという
同じ教えが新約聖書にも教えられているが
新約の場合は旧約よりもはるかに明確に三位一体が教えられている
B．新約聖書において
The Trinity of the Godhead in the New Testament
新約聖書には神の三位一体を示す３つの主要な証拠がある。
セミナーテキスト７ページ（８/１３）
１．三位格だけが神と呼ばれている。
Only Three Persons Are Ever Called God
神と呼ばれるのは三位格だけであり、三位格を超えるものが一緒に見られることはない。
a. マタイ３：１６～１７
Matthew 3:16∼17
イエスさまが洗礼を受けられた箇所
新約聖書における三位一体の神 三位格だけが神と呼ばれている。
マタ 3:16 こうして、イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。
すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、自分の上に来られるのをご覧になった。
3:17 また、天からこう告げる声が聞こえた。
「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。」
（新改訳３）
三位一体の神の二位格が目に見える形で登場し
一位格は目には見えないが声だけ聞こえている
イエス
最初に目に見えるのが第二位格の子なる神
人として来られたイエスご自身が洗礼を受けている
Jesus
神の御霊
２番目に見えるのが聖霊
聖霊は鳩の形をとり目に見える形でメシアの上にくだっている
the Spirit of God
天から
父なる神は目には見えないが声だけが天からくだってきている
「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。」
a voice out of the heavens
その声は実はこのイエスという人物が
詩篇第２篇で預言されていたメシアである神の御子だ
と証言している
詩 2:1 なぜ国々は騒ぎ立ち、
国民はむなしくつぶやくのか。
2:2 地の王たちは立ち構え、
治める者たちは相ともに集まり、
【主】と、主に油をそそがれた者とに逆らう。
2:3 「さあ、彼らのかせを打ち砕き、
彼らの綱を、解き捨てよう。」
2:4 天の御座に着いている方は笑い、
主はその者どもをあざけられる。
2:5 ここに主は、怒りをもって彼らに告げ、
燃える怒りで彼らを恐れおののかせる。
2:6 「しかし、わたしは、わたしの王を立てた。
わたしの聖なる山、シオンに。」
2:7 「わたしは【主】の定めについて語ろう。
主はわたしに言われた。
『あなたは、わたしの子。
きょう、わたしがあなたを生んだ。
2:8 わたしに求めよ。
わたしは国々をあなたへのゆずりとして与え、
地をその果て果てまで、あなたの所有として与える。
2:9 あなたは鉄の杖で彼らを打ち砕き、
焼き物の器のように粉々にする。』」
2:10 それゆえ、今、王たちよ、悟れ。
地のさばきづかさたちよ、慎め。
2:11 恐れつつ【主】に仕えよ。
おののきつつ喜べ。
2:12 御子に口づけせよ。
主が怒り、おまえたちが道で滅びないために。
怒りは、いまにも燃えようとしている。
幸いなことよ。
すべて主に身を避ける人は。
b.マタイ２８：１９
Matthew 28:19
新約聖書における三位一体の第２の例では、三位格のみが具体的に言及されていて、３つ未満ではなく、３つを超えてもいない。
これらの三位一体には
父、子、聖霊という称号が与えられている。
文法に関する限り、一見矛盾していることに注目してほしい。
新約聖書における三位一体の神 三位格だけが神と呼ばれている。
マタ 28:19 それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。
そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、
（新改訳３）
Mat 28:19 Go ye therefore, and make disciples of all the nations, baptizing them into the name of the Father and of the Son and of the Holy Spirit:
ここでも三つの位格が登場している
ここは１８節から始まっている
28:18 イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。
「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。
イエス 子
わたしと語っているのは御子イエス
the Son
父
父というお方は祈りにこたえてくださる父なる神
the Father
聖霊
聖霊という御名もここに出てくる
the Holy Spirit
ここで大事なのは
父、子、聖霊の御名によってとあるこの御名 name が単数形 （namesではない）
名前が単数形であるとは統一体として一つであることを表現しているが
内容は父、子、聖霊という３つの位格
単一性と triunity ３つの位格とが両方この聖句の中で表現されている
位格として登場しているのは父、子、聖霊という３つだけであり
４つ以上ではない
ｃ．ヨハネ１４：１６～１７
John 14:16∼17
新約聖書における三位一体の第３の例として、この文脈で言及されている３つの位格に注目してほしい。
新約聖書における三位一体の神 三位格だけが神と呼ばれている。
ヨハ 14:16 わたしは父にお願いします。
そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。
その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。
14:17 その方は、真理の御霊です。
世はその方を受け入れることができません。
世はその方を見もせず、知りもしないからです。
しかし、あなたがたはその方を知っています。
その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。
（新改訳３）
わたし
この話をしている祈りをしているのは御子イエス
代名詞「わたし」によって識別される。
父
父にお願いします。とあるこの父は父なる神
the Father
助け主
もうひとりの助け主と１６節にある
それは１７節の御霊というお方
ここでイエスは聖霊のことをもうひとりの助け主と呼んでいる
another Comforter, the Spirit
ギリシャ語
もう一つ という言葉が２つある
２つは言っている意味が全然違う
①種類が全然違うもう一つのこと
②本質が同じもう一つのもの ここで使われている言葉
つまり御子であるイエスと聖霊とが同じ神の本質を持っていることを教えている
御子イエスは父なる神以下ではない同質の神であるのと同じように
聖霊もまた神の子なるイエスキリスト以下ではない同質の本質をもっているということ
この箇所を見ても神の位格は３であり
４以上ではない
d.Ⅰコリント１２：４～６
ⅠCorinthians 12:4∼6
新約聖書における三位一体の神 三位格だけが神と呼ばれている。
Ⅰコリ 12:4 さて、賜物はいろいろありますが、与える方は同じ御霊です。
12:5 奉仕はいろいろありますが、仕える相手は同じ主です。
12:6 働きはいろいろありますが、同じ神がすべての人の中で、すべての働きをなさいます。
（新改訳2017）
1Co 12:4 Now there are diversities of gifts, but the same Spirit. 12:5 And there are differences of ministrations, and the same Lord.
12:6 And there are diversities of workings, but the same God, who works all things in all.
文脈は聖霊の賜物に関してパウロが教えているところ
三位一体の三位格がすべて御霊の賜物の行使に関係していると教えられている
ここでも３つの位格まででありそれ以上の位格が登場するわけではない
三位一体の教理は
神は唯一であるけれども三つの位格において存在している
そしてその三つの位格のそれぞれの役割は異なっているということ
この箇所でも 父なる神 God 子なる神 Lord 御霊なる神 Spirit がそれぞれ違った働きを展開しているが統一体として一つである
e.Ⅱコリント１３：１４
ⅡCorinthians 13:14
開けてください と言っても１４節がない
英語の聖書では日本語で１３：１３が１４節になっている
新約聖書における三位一体の神 三位格だけが神と呼ばれている。
Ⅱコリ 13:13 主イエス・キリストの恵み、
神の愛、
聖霊の交わりが、
あなたがたすべてとともにありますように。
（新改訳３）
2Co 13:14 The grace of the Lord Jesus Christ, and the love of God, and the communion of the Holy Spirit, be with you all.
ここでも三位格まで
キリスト Christ
神 God
聖霊 the Holy Spirit
という３つの位格が登場した
ｆ．Ⅰペテロ１：２
ⅠPeter 1:2
新約聖書における三位一体の神 三位格だけが神と呼ばれている。
Ⅰペテ 1:2 父なる神の予知に従い、
御霊の聖めによって、
イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように選ばれた人々へ。～
（新改訳３）
1Pe 1:2 according to the foreknowledge of God the Father, in sanctification of the Spirit, unto obedience and sprinkling of the blood of Jesus Christ: ～
ここでもまた３つの位格に関して言及があるが３までで
４以上ではない
注目していただきたいのは
神の救いの計画の中で３つの位格がそれぞれ異なった役割をしている
父なる神の予知
誰が救いに至るかという予知は父なる神が
God the Father
御霊の聖め
私たちをこの世から区別し聖める働きは御霊の役割
the Spirit
イエス・キリスト～その血の注ぎかけを受けるように
血の注ぎかけを受けて罪赦されるという働きは御子イエス・キリストの働き
Jesus Christ
三位格だけが神と呼ばれているという事実が証明された
旧約聖書は三位一体 Triunity を明確に教えてはいたが、
実際にはこの三位一体の構成員に名前をつけてはいなかった。
第一位格は父なる神と呼ばれる。
God the Father
（旧約聖書で明らかにされていた固有名詞は Jehovah ヤハウェ、日本語訳では主または【主】と表記されている)
第二位格は子なる神と呼ばれる。
God the Son
箴言３０：４その子の名は何か。という問い（レジュメ（４）９．神の子b）に答えるのは新約聖書である。
御子の名はイエシュア Yeshua である。
旧約聖書に従って、彼はメシアとなるために神によってつかわされたが、今回は御使いの代わりに人としてつかわれた。
さらに、彼は特定の目的「私たちの罪のために死ぬ」ために遣わされた。
要するに、あがないの業を成し遂げるために神が人となられたのである。
第三の位格は聖霊なる神と呼ばれる。
God the Holy Spirit
三位一体（８）2025年３/８へ
Ⅲ．三位一体の神
B.新約聖書において
２．三位格だけが神の特性を持っている。
