クリスマス 羊飼いたちへの御告げレジュメ 2019年12/28
イエスさまの誕生月日は不明
戻ってきたシャカイナグローリー
2つのしるし
誕生年は紀元前6年か前7年?
2005年フルクテンバウム博士セミナー
『ユダヤ的視点から見たメシアの生涯』ハイライト版(テキスト)より
THE HIGHLIGHTS OF THE LIFE OF CHIRIST FROM A JEWISH PERSPECTIVE
Ⅰ.その誕生と成長過程
F.羊飼いたちへの御告げ
前回は
八つの契約 レジュメ(6) 2019年12/14
Ⅲ.ノア契約 (1/2) A.ノア契約に与る者 B.条項 C.約束 D.しるし E.ディスペンセーション
フルクテンバウム博士のメッセージを中川健一牧師がわかり易く通訳してくださったセミナーの内容を基に作成しています。
以下、青字、赤字は聖句です。
(ここでは新改訳2017を載せています)。
紫色の聖句は参考聖句です。
黒色の文章がセミナーの説明文です。
緑色の聖句や文章はHP編者による補足説明です。
興味のあるところはリンク先もご覧になってみてください。
今シリーズのレジュメから聖句は断りがない限り「新改訳3」ではなく「新改訳2017」を使用しています。
セミナーテキスト(聖句のみ)13/65ページ
ルカ 2:8~20
ルカ 2:8 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
2:9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
2:10 御使いは彼らに言った。
「恐れることはありません。
見なさい。
私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。
この方こそ主キリストです。
2:12 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。
それが、あなたがたのためのしるしです。」
2:13 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
2:14 「いと高き所で、栄光が神にあるように。
地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」
2:15 御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。
「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」
2:16 そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。
2:17 それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。
2:18 聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。
2:19 しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。
2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
ルカ 2:8 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
イエスさまが12/25に生まれたことを否定する理由づけに使われる聖句
12月は寒すぎて羊飼いが野宿するのは不可能・・・・
しかし、そうとも言えません。
私(フルクテンバウム博士)はイスラエルに何年か住み、ベツレヘム付近で12月を過ごしたことが何回もあります。
12月にベツレヘムで野宿している羊や羊飼いは沢山います。
ですから、この箇所から12月には生まれないという結論を出すことはできません。
12/25かもしれないし、アメリカの独立宣言の日を預言する為に7/4に生まれたかもしれません。(これはジョークです)
(イエスさまの誕生月日は)わかりません。
ここにはもっと重要なことが書かれているのです。
2つの注目すべきこと
(1)
2:9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
主の栄光が周りを照らしたと書かれています。
「主の栄光」(シャカイナ・グローリー)が約600年ぶりに再び人々の前に現れました。
(シャカイナグローリーについてはヨハネの黙示録レジュメ(2)Ⅰ.ヨハネが見た事:栄光に輝く人の子 B.啓示 シャカイナ・グローリー 参照)
モーセからエゼキエルまでの時代:
「神の栄光」は至聖所の中に絶えず現れていたのですが
エゼキエルの時代:
「神の栄光」はイスラエルから去りました。
エゼキエル書8~10章に「神の栄光」が去ったと書かれています。
(シャカイナグローリーが去る場面については千年王国レジュメ(11)Ⅳ.メシア的王国におけるイスラエル D.千年王国の神殿 ⑥シャカイナ・グローリー、エゼキエル書のテーマ シャカイナグローリーが去る場面4段階①第一神殿の至聖所を去り、東の玄関口へ ②外壁の東の門まで ③オリーブ山に ④天に 参照)
第二神殿時代:
神殿が再建された時にも「主の栄光」は戻ってきませんでした。
けれども、旧約聖書では非常によく聞き慣れている光というモチーフの中で
「主の栄光」が再び羊飼いたちの前に輝いたのです。
(2)
その「主の栄光」を解き明かす為に天使たちが羊飼いに語りかけています。
2:10 御使いは彼らに言った。
天使たちのメッセージは3つの部分に分けて考えることができます。
①
「恐れることはありません。
恐れるなというメッセージ
この幻によって恐れなくていい。
②
見なさい。
私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。
救い主が生まれたというメッセージ。
例)士師記
沢山の解放者があらわれた歴史がイスラエルにはあります。
そのような旧約聖書で語られてきた解放者と、今現れた救い主の違いは?
この方こそ主キリストです。
who is Christ the Lord.
天使はこの方こそキリスト(メシアのギリシャ語訳で「油注がれた者」というタイトル)つまりメシア(ヘブル語)だと伝えます。
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福音の三要素
救われるために全ての人(十字架以降の異邦人とユダヤ人)が信じるべき内容とは次の3つです。
コリント人への手紙第一 15:3〜4
Ⅰコリ 15:3 私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。
キリストは、聖書に書いてあるとおりに、
私たちの罪のために死なれたこと、
15:4 また、葬られたこと、
また、聖書に書いてあるとおりに、
三日目によみがえられたこと、
① キリストは私たちの罪のために死なれたこと
② 墓に葬られたこと
③ 三日目に復活されたこと
イエスさまに信頼をおく者には、祝福された永遠のいのちが用意されています。
この特別に啓示された福音の内容を理解し、同意し、イエス・キリストこそ自分を救ってくださる唯一のお方であると信じ、イエスさまだけに信頼することで、信仰により恵みにより救われます。
イエス・キリストの十字架についての中川健一牧師による無料メッセージは
「メシアの生涯(197)十字架上での最初の3時間(1)」、YouTube、Vimeo、音声のみ、アウトライン、アプリ等あります。
(198)からも、またメシアの生涯(1)からも是非お聴きください。
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羊飼いたちは行って見つけようとチャレンジを受けます。
しかし、ベツレヘムには沢山の幼子がいたでしょう。
どのようにこの幼子に到達したらいいのでしょう?
ルカが教えています。
2:12 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。
それが、あなたがたのためのしるしです。」
そのしるしsignとは何でしょう?
しるし:奇跡的という意味は含んでいません。
しかし、普通は考えられないような異常な事という意味があります。
このしるしの2つの不思議なこと
1⃣ 布にくるまって
2⃣ 飼葉桶に寝ている
2⃣ 飼葉桶に寝かされているという意味
家の中に入って探す必要はなく、家畜小屋に行けばいいということ。
ユダの地区では当時家畜小屋は独立した建物ではなく、岩穴です。
(木でできた馬小屋ではなく、不潔な臭い場所でもないということですね。)
羊飼いはどこにどういう洞窟があるのかを知っていました。
神さまは彼らの職業的な体験をここで見事に用いて、救い主のところに導くようにされました。
1⃣ 布にくるまっている
生まれた子どもをくるむ布を意味しているのではありません。
それならしるしにはなりません。
ここで使われている布とは、死体を埋葬する時に巻く布のことです。
生まれたばかりの子どもがどうして死体を巻く布にくるまっているのでしょうか?
歴史上、このような洞窟は死んだ人を葬る為に使われてきました。
死体を葬る時に便利なように、そこに死体をくるむ布が置かれていることが多かったのです。
亡くなると、ベツレヘムの町から埋葬場までの、最初に止まる所がその死体をくるむ布を貯蔵してある洞窟です。
そこでその布を取り、死体に布を巻きます。
終わると実際に埋葬する洞窟に連れて行き、死体を埋葬します。
イエスさまは飼葉桶(木製ではないのでしょうね)のある洞窟で生まれましたが、
その洞窟とは死体をくるむ布(清潔なのでしょう)が貯蔵してある場所であり、その布にくるまれました。
その象徴的な意味
イエスさまは最後に死んで布にくるまれます。
マル 15:46 ヨセフは亜麻布を買い、イエスを降ろして亜麻布で包み、岩を掘って造った墓に納めた。
そして、墓の入り口には石を転がしておいた
ヨハ 19:40 彼らはイエスのからだを取り、ユダヤ人の埋葬の習慣にしたがって、香料と一緒に亜麻布で巻いた。
ヨハ 20:6 彼に続いてシモン・ペテロも来て、墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。
ヨハ 20:7 イエスの頭を包んでいた布は亜麻布と一緒にはなく、離れたところに丸めてあった。
そのような布に誕生の時にくるまわれました。
絵画的にこの方が何故お生まれになったのかを私たちに伝えています。
私たちは生きるために生を受けたお互いですが、
このお方は死ぬために生まれた方です。
誕生した第一日目に死体を葬る布にくるまわれたということが、その事を象徴的に表現しています。
2:13 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
③
ルカ 2:14 「いと高き所で、栄光が神にあるように。
地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」
2:15 御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。
「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」
2:16 そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。
羊飼いたちは2つのしるしが与えられたので、しめされた赤子の所に到達することができました。
2:17 それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。
2:18 聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。
2:19 しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。
2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
王として来られたメシアなるお方を
ユダヤ人たちが初めて礼拝した
その歴史的な出来事が記録されている箇所に
私たちは出会います。
この礼拝はまず「主の栄光」(シャカイナグローリー)をもって始められました。
(中川健一牧師『メシアの生涯12』羊飼いたちへの告知 ルカ2:8~20 参照)
フォーラムでは続いて
中川健一牧師『メシアの生涯11』 (アウトライン69~71/136)イエスの誕生 結論1.この箇所のヘブル的解釈 2.世界史の中のイエス誕生
を聞きました。
以下参考までに
ハーベストタイム・メッセージステーション
中川健一牧師による無料メッセージ
『メシアの生涯』アウトライン の主な🎄箇所は
5 2つの系図 (26~31頁/136)
6 ヨハネ誕生の告知 (32~39)
7 イエス誕生の告知 (40~46)
8 マリアのエリサベツ訪問・マリアの賛歌(47~52)
9 ヨハネの誕生 (53~59)
10 ヨセフへの告知 (60~65)
11 イエスの誕生 (66~71)
12 羊飼いたちへの告知 (72~78)
13 誕生後の40日間 (79~87)
14 東方の博士たちの訪問(88~95)
15 エジプトからナザレへ(96~102)
ルカはマリヤの視点から、マタイはヨセフの視点から書かれています。
毎年クリスマス前に聞いて、イエスさまの降誕に思いをはせましょう。
中川牧師によるクリスマスメッセージシリーズもあります。
年始めからはいつものシリーズ
八つの契約(7)2020年1/11へ
Ⅲ.ノア契約(2/2) Q&A