2024年11月6日・10日 イエスのことば第53回
□イエスの公生涯の4つの時期
新約聖書の4つの福音書を時系列に追いながら、イエスが語られたことばを、ひとつひとつ学んでいきます。
イエスの公生涯を、起承転結、4つの時期に分けると、次のようになります。
起: 受洗から、メシア宣言を経て、宣教開始まで
承: メシアとしての権威を現わすも、指導者層の拒否を受ける
転: 弟子訓練
結: エルサレム入城から十字架、復活、昇天
第9回までで、起承転結の「起」の時期を終えました。
第10回から第33回までで、「承」の時期を終えました。
第34回から「転」の部、弟子訓練の時期に入りました。十字架まで、あと1年余です。
□今回のことば
十字架まであと1年余、紀元29年の春からの約1年ですが、この年の春から秋までの約6か月の間、イエスは異邦人の地域へ4度旅行しました。
その目的は、退避と休息、そして弟子たちの訓練にありました。
第48回までで、異邦人地域への4度の旅行での出来事、そしてカペナウムに帰還して直後、弟子たちへ実際的な教えがなされたことを見ました。
第49回からは、紀元29年の秋からの約6か月の出来事を見ています。十字架が近づくにつれて、イエスの教えはその内容が濃くなってきます。
紀元29年の秋からの約6か月を大きく二つ、前半と後半に分けます。
前半の約3か月、秋10月の仮庵の祭りから冬12月の宮きよめの祭りまでのあらすじは、次のとおりです。
- 仮庵の祭りの前
- 仮庵の祭りにおいて
- 仮庵の祭りの後
- 宮きよめの祭りにおいて
今回は、「2.仮庵の祭りにおいて ④」です。
仮庵の祭りの7日間の期間中、イエスは第4日目から第7日目の4日間、エルサレムの神殿で人々に語りました。
①では、その4日間の全体的な流れがわかりました。
②からは、祭りの中での個別的な出来事を5つ、見ていきます。
②では、姦淫の女がイエスの前に連れて来られて、「律法をめぐって」のやりとりが起きました。
③では、「光をめぐり」というテーマでした。仮庵の祭りは、巨大な燭台が点灯される光の祭りでもあります。
その燭台の光は、神の栄光が全地におよび、メシアによって正義と平和の国がこの地上に建てられるであろうという、イスラエルの希望を表現していました。
イエスは、その燭台の光を指しつつ、「わたしは世の光である」と宣言しました。
今回、④では、「メシアの神性をめぐり」です。イエスがご自身の神性について語ります。
イエスは彼らに言われた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。アブラハムが生まれる前から、『わたしはある』なのです。」(ヨハネ8:58)
『わたしはある』とは、どういう意味でしょうか。
これは、旧約聖書の出エジプト記で、神がモーセに啓示した 神の名 です。
しかも、イエスは、イスラエル民族の先祖、アブラハムが生まれる前から自分は存在する、と言いました。
イエスは、自分を神であると宣言したのです。
□集会用資料(PDFファイル)
□音声録音(MP3)
集会の実況録音は次をクリックしてください。ドロップボックスというサイトに入りますが、ユーザー登録などは必要ありません。音声再生のスタートボタンをクリックすれば聴くことができます。
賛美、録音時間は約14分です。
学びの前半 資料では1~3ページ、、録音時間は約26分です。
学びの後半 資料では4~6ページ、、録音時間は約26分です。