みやまバイブルスタディ(みやま集会)

クリスチャンは天国に召された時、この世で起こったことのすべての理由や原因がわかるのでしょうか?

2025.12.14

カテゴリー:r 三つの死、その原因と神による解決, t 義認・聖化・栄化

2025年11月9日の特別集会参加者アンケートに寄せられた質問に、お答えします。

質問:
クリスチャンは天国に召された時、この世で起こったことのすべての理由や原因がわかると聞きましたが、それは本当でしょうか(私も知りたいことがあります)。本当だとしたら、その根拠は、聖書のどこに書かれているのでしょうか。

回答:
それは、Ⅰコリ13:12を誤解したものであり、本当ではありません。

Ⅰコリ13:12 今、私たちは鏡にぼんやり映るものを見ていますが、そのときには顔と顔を合わせて見ることになります。今、私は一部分しか知りませんが、そのときには、私が完全に知られているのと同じように、私も完全に知ることになります。

ここでパウロが「そのとき」と言っているのは、信者が復活して栄光の体を受けるときのことを指しています。
天国に召された時ではないので、先ずその点に留意ください。

さて、誤解の最も大きいところは、「完全に知る」ことになるという箇所です。
これを、信者が神のように全知になると受け取ると誤りです。
人は人であって、決して神のようにはなりません。
では、何を知るのかというと、「私が完全に知られているのと同じように」、です。
神が私のことを完全に知っておられるのと同じように、私も自分自身のことを完全に知ることができるようになる、というのです。

今、私たちは自分のことをよくわからずにいます。時には、思いもしなかったことを口にしたり、行動してしまったりして、自分でも驚くこともあります。
しかし、栄光の体を受けるとき、私たちは自分の内側についても、外側の体についても、自分自身のことを完全に知ることができます。
そして、そのような栄光の体で御国に立つとき、自分が何者であり、何ができるか、何をなすべきか、はっきりとわかるでしょう。
私たちはキリストの共同統治者としてふさわしい者とされ、それぞれの働きを果たすのです。

(参考文献:C&S Vol.7  “The Soteriology of the Bible“  372~373頁)

みやまバイブルスタディ(みやま集会)

代表 :清水 誠一

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