2023年3月11日
□イエスの公生涯の4つの時期
新約聖書の4つの福音書を時系列に追いながら、イエスが語られたことばを、ひとつひとつ学んでいきます。
イエスの公生涯を、起承転結、4つの時期に分けると、次のようになります。
起: 受洗から、メシア宣言を経て、宣教開始まで
承: メシアとしての権威を現わすも、指導者層の拒否を受ける
転: 弟子訓練
結: エルサレム入城から十字架、復活、昇天
第9回までで、起承転結の「起」の時期を終えました。
第10回から第33回までで、「承」の時期を終えました。
□今回のことば
前回から「転」の部、弟子訓練の時期に入りました。十字架まで、あと1年余りです。
「承」の部の結末は、指導者層による拒否、そしてそれに対応して、イエスが十二使徒を国内各地に派遣した出来事でした。
この宣教活動は、ガリラヤとペレアの領主ヘロデ・アンティパスに、イエスへの関心を持たせることになりました。
領主ヘロデは先駆者ヨハネを殺したばかりでした。
イエスと弟子たちは、ヘロデ・アンティパスの統治圏外に退避して休息の時を持とうとしますが、多くの群衆がイエスを追いかけてきました。このとき起きた出来事が、「五千人の給食」と呼ばれる奇跡です。
これを通して弟子たちが訓練されたのは、自分たちには群衆に食べ物を与える力はないが、必要なものはイエスが与えてくださり、弟子たちの役割はイエスから受け取り、配分することであるということでした。
ここでの訓練はパンや魚、すなわち人の体に必要な食べ物を与えることでしたが、この教えは、霊的な食べ物を与えるという弟子たちの本来の使命につながります。
今回は、「五千人の給食」の直後に起きた出来事です。
給食を受けた群衆がイエスを王に擁立しようとしますが、イエスはその動きを拒み、弟子たちだけを舟に乗せて出発させます。
しかし、弟子たちが乗った舟は湖上で激しい嵐に見舞われます。
嵐の中で、弟子たちはどのような訓練を受けたのでしょうか。
みなイエスを見ておびえてしまった。そこで、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。
(マルコ 6:50 )
□実集会のみです、オンライン同時配信はありません
コロナ感染症が依然として懸念されますが、感染防止に配慮しつつ、小規模での集会を開催します。
みやま集会では、実集会の進行に集中させていただきたく、オンライン同時配信はいたしません。
オンラインでは、4月8日の水曜日、夜の8時から1時間程度、同じテーマを扱いますので、そちらへの御参加をお願いいたします。
□集会用資料(PDFファイル)