2021年8月28日
□イエスの公生涯の4つの時期
新約聖書の4つの福音書を時系列に追いながら、イエスが語られたことばを、ひとつひとつ学んでいきます。
イエスの公生涯を、起承転結、4つの時期に分けると、次のようになります。
起: 受洗から、メシア宣言を経て、宣教開始まで
承: メシアとしての権威を現わすも、指導者層の拒否を受ける
転: 弟子訓練
結: エルサレム入城から十字架、復活、昇天
第9回までで、起承転結の「起」の時期を終えました。
第10回からは、「承」の時期に入り、イエスがメシアとしての権威を現わす中で語られたことばを見ています。
□今回のアウトライン
- 安息日について
- 麦の穂事件
- イエスの応答
- キリスト教における日曜礼拝の伝統について
□今回のことば
前回に続き、安息日に対する権威を示した出来事を扱います。
イエスのことばは、ルカの福音書6章5節です。
そして彼らに言われた。
「人の子は安息日の主です。」
安息日にイエスが麦畑を通っておられたときのことです。
弟子たちが空腹のために、麦の穂を摘んで口に含みました。そば近くで監視している調査団は、それを見て、安息日に関する規則違反として弟子たちとイエスを非難しました。
これに対して、イエスが答えられたことばの一つが、本日の箇所です。
「人の子」とはメシアを指す称号です。
「安息日の主」とは、メシアは安息日に仕えるのではなく、逆に安息日に対して権威を持っているということです。
安息日に何をしてよいのか、いけないのか、それを決める権威を、メシアは持っている、という意味です。
イエスがこのようなことを言われた背景には何があったのか、その点も踏まえて今回のことばを学びます。
□集会用資料(PDFファイル)
□音声録音(MP3)
集会の実況録音は次をクリックしてください。ドロップボックスというサイトに入りますが、ユーザー登録などは必要ありません。音声再生のスタートボタンをクリックすれば聴くことができます。今回の録音時間は約61分です。