2021年7月10日
□イエスの公生涯の4つの時期
新約聖書の4つの福音書を時系列に追いながら、イエスが語られたことばを、ひとつひとつ学んでいきます。
イエスの公生涯を、起承転結、4つの時期に分けると、次のようになります。
起: 受洗から、メシア宣言を経て、宣教開始まで
承: メシアとしての権威を現わすも、指導者層の拒否を受ける
転: 弟子訓練
結: エルサレム入城から十字架、復活、昇天
第9回までで、起承転結の「起」の時期を終えました。
第10回からは、「承」の時期に入り、イエスがメシアとしての権威を現わす中で語られたことばを見ています。
□今回のアウトライン
- 安息日について
- 中風患者の癒し
- その人の霊的癒し
- イエスに対する告発
- イエスの神性についての弁明
- イエスの証人
□今回のことば
イエスの公生涯は、メシアとしての権威を現わす時期に入っています。
今回は、安息日に対する権威を示した出来事を扱います。
イエスのことばは、ヨハネの福音書5章8~9節です。
イエスは彼に言われた。
「起きて床を取り上げ、歩きなさい。」
すると、すぐにその人は治って、床を取り上げて歩き出した。
ところが、その日は安息日であった。
ここで癒された男は、38年も病気にかかっていて、ベテスダの池の回廊に伏せていました。
イエスはその男を見て、ご自身から近づき、「良くなりたいか」とその男に尋ねました。
そして、彼が良くなりたいという思いをイエスに答えたときに、イエスが彼に言われたのが、今回のことばです。
このイエスのことばには、イエスのどのような意図が込められていたのでしょうか。
また、ヨハネの福音書が、「ところが、その日は安息日であった」と記しているのは、何の意味でしょうか。
今回の学びでは、まず、当時のユダヤ人たちが安息日というものをどのように位置づけていたのかを見ます。
その上で、ヨハネの福音書第5章の文脈を明らかにします。
その結果、結論として、次のようになります。
今回のイエスのことばは、安息日に対するメシアの権威を示すために、この奇跡を行うという、
イエスの明確な意図の中で発せられたことばです。
□集会用資料(PDFファイル)
詳しい資料(6ページ)と要約したスライド資料(2ページ)の2種類です。
□音声録音(MP3)
集会の実況録音は次をクリックしてください。ドロップボックスというサイトに入りますが、ユーザー登録などは必要ありません。音声再生のスタートボタンをクリックすれば聴くことができます。今回の録音時間は約58分です。